パクチーの別名はコエンドロ?和名でカメムシ草と呼ばれた事もあるとか

パクチーの別名をご存知ですか?アメリカではコリアンダー、中国では香菜(シャンシァイ)、パクチーはタイ語だそうです。また、和名としてコエンドロやカメムシ草と呼ばれた事もあるそうです。今話題のパクチーの別名について探ってみようと思います。

目次

  1. パクチーの別名の種類
  2. パクチーの別名コエンドロとは?
  3. パクチーの別名カメムシ草の由来
  4. パクチーとカメムシは匂い成分が同じ
  5. 衝撃!パクチーとカメムシは両方食べられる
  6. 別名カメムシ草遺伝子レベルへも影響
  7. パクチーと別名コリアンダーとの違い
  8. パクチーと別名香菜(シャンツァイ)との違い
  9. パクチーの別名にも深い意味が

パクチーの別名の種類

パクチーは国によって呼び名が違います。パクチーには別名がたくさんあるのです。そんな国によって呼び名が違うパクチーの数々の別名をご紹介していきます。

パクチーはアメリカでは「コリアンダー」、中国では「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれています。よく耳にするパクチーという呼び名はタイ語です。また、日本の呼び方としての和名はカメムシ草やコエンドロと言われていたようです。最近では和名の正式は「コエンドロ」です。また、インドでは「ダイヤー」と呼ばれています。

パクチーの別名はまだまだあります。パクチーのポルトガル語は「コエントロ」、スペイン語は「シラントロ」、ベトナム語では「ザウムイ」です。日本語のコエンドロとポルトガル語のコエントロが似ていると思われた方も多いと思います。そうです、日本語のコエンドロはポルトガル語から由来しているのです。

Thumbパクチーの栽培方法・育て方まとめ!種まき・虫対策・収穫まで![ジェリー]

パクチーの別名コエンドロとは?

たくさんの別名を持つパクチー。中国では香菜(シャンツァイ)、アメリカではコリアンダー、タイ語でパクチーなどがよく使われる一般的なパクチーの別名ですが、コエンドロとは和名のようですが聞いたことがないですね?日本でどのように使われていたのでしょうか?

パクチーの別名の和名は「コエンドロ」です。以前は、ウィキペディアでは、和名はコエンドロやカメムシ草と紹介されていましたが、最近では「コエンドロ」のみに整理されたようです。

この和名の「コエンドロ」は、ポルトガル語の「コエントロ」とよく似ています。それもそのはず和名の「コエンドロ」の語源はボルトガル語の「コエントロ」だったのです。しかし、日本ではもともと日本料理に使われる食材ではなかったのであまりなじみがなくコエンドロという名も浸透しなかったようです。

パクチーの別名カメムシ草の由来

なぜ、昔はパクチーの別名として「カメムシ草」と呼ばれていたのでしょう?カメムシ草の呼び名の由来はパクチーの香りがカメムシの臭いと同じ、もしくは似ているからと言われています。パクチーの香りは本当にカメムシと同じ匂いなのでしょうか?

また、パクチーの別名のコリアンダーの語源の「coriander」は、ギシリャ語で「Koriandron」です。Koriandronの「Kori」は、カメムシ(ナンキンムシ)を意味しています。大昔の人もパクチーの香りからカメムシの臭いを連想していたのかもしれませんね。

Thumbパクチーの味を表現するとカメムシ?苦手な人へ捧ぐ克服法とレシピ紹介[ジェリー]

パクチーとカメムシは匂い成分が同じ

一般的にパクチーが嫌いな人の理由としてパクチーはカメムシの臭いがするから洗剤の匂いがするからとあります。パクチーとカメムシは本当に同じ匂いなのでしょうか?

パクチーの匂い成分とカメムシの臭い成分を調べてみると衝撃的な事に、パクチーとカメムシの匂い成分は同じということが科学的にも実証されているのです。これには驚きです。パクチーが苦手な人がいっているカメムシと同じ匂いがするというのは当たっていたのです。

パクチーの匂い成分は、「デセナール」や「ヘキサナール」で、アルデヒド化合物が含まれています。この「デセナール」や「ヘキサナール」はカメムシが出す臭気成分と全く同じだったのです。ですので多くの人がパクチーは虫の臭いがする、カメムシの臭いがするというのは間違っていなかったのです。

衝撃!パクチーとカメムシは両方食べられる

昔の人は、昆虫は優れた栄養源として大切な食材として大事にしてきました。なんと東南アジアではカメムシは貴重な高級食材として扱われていたのです。パクチーもカメムシも栄養豊富な食材として大切に食べられてきたのですね。

パクチーの香りとカメムシの臭い成分が一緒という事実だけでも衝撃的ですが、もっと衝撃的な事もあります。それは、カメムシも国によっては大切な栄養源として食されているのです。

カメムシとパクチーの匂いが一緒なことからタイの隣接国ラオスでは、カメムシとコリアンダーの香辛料を一緒につぶして「チェオ」という調味料を作って実際に販売、使用しているそうです。また、カメムシも香辛料として炒め物や生食、串焼きなどにも振りかけて使われているそうです。

Thumbパクチーの保存方法は?乾燥・冷凍・オイル漬けのやり方を紹介[ジェリー]

別名カメムシ草遺伝子レベルへも影響

アメリカの遺伝子解析サービスのデータによるとパクチーの好き嫌いには人間の持っている遺伝子、臭覚受容体遺伝子の一つ「OR6A2」が大きくかかわっているそうです。

パクチーの風味を形成している「アルデヒド」という匂い成分に人間が持っている臭覚受容体遺伝子である「OR6A2」が反応します。パクチーが苦手な人はこの臭覚受容体遺伝子が一般の人よりも敏感に反応しているようです。アルデヒドは、シナモンやバニラにも含まれています。パクチーが苦手な人はバニラやシナモンも苦手ということが多いようです。

また、アルデヒドは香水や洗剤、制汗剤にも含まれている成分です。パクチーの匂いをカメムシの臭いや洗剤の匂いがして苦手という人がいます。これらの要素が絡み合い、臭覚受容体遺伝子が誤作動してパクチー=洗剤、香水など食べられないものと脳が判断してしまうのだそうです。結果、パクチーは苦手となるようです。

パクチーの好き嫌いはただ単に食の好みに限らず、遺伝子レベルでの影響も少なからずあるというのには驚きですね。パクチー別名シャンツァイには様々な謎めいたものがありますね。

パクチーと別名コリアンダーとの違い

パクチーとコリアンダーは同じ食材で呼び名が国によって違うとされていますが、実はパクチーとコリアンダーには少し違いがあったのです。ちょっとしたことですが呼び名を変えることで食材の違いを現しています。

アメリカで呼ばれている「コリアンダー」は、果実や葉を乾燥させたものを香辛料として表現しています。また、タイ語の「パクチー」は、エスニック料理などで食すことが多くなった生食する葉のことを指しています。食材は同じなのですが、その食べる部分、食べ方によって呼び名を変えることでで表現していたのですね。

「コリアンダー」は、カレーのスパイスとしてはもちろん、薬や香辛料だけにとどまらず「幸福のスパイス」として死者の墓に一緒に埋葬する習慣もあったようです。コリアンダーはよく熟した種子を摘み取って乾燥させたものです。葉とは違いクセが少なく、肉料理やピクルス、ケーキやクッキーなどにもよく使われます。

Thumbパクチードレッシング(タイの台所)が人気!使い方やおすすめレシピ紹介![ジェリー]

パクチーと別名香菜(シャンツァイ)との違い

パクチーの中国名、別名香菜(シャンツァイ)は、パクチー、コリアンダーと同じくよく耳にする言葉の一つですね。パクチーとシャンツァイにもコリアンダーと同じような呼び名のちょっとした意味合いの違いがあるのでしょうか?

パクチーの中国名「香菜(シャンツァイ)」。中国の東北地方では、羊肉の臭みをとるためにパクチーが使われています。シャンツァンの独特な強い香りは中華料理には欠かせないスパイスにもなっています。

パクチーの別名香菜(シャンツァイ)の独特な強い香りには食欲増進効果があり、中華料理にはスパイスとして欠かせない存在となっています。餃子などを作る際にも餡にニラの代わりにシャンツァンを使うことも多いのです。また、おいしい中華がゆのトッピングにはなくてはならないシャンツァン。生でも調理でも両方使われます。パクチーとシャンツァイにはそれほどの違いはないようです。

パクチーの別名にも深い意味が

日本では、「コリアンダー」と「パクチー」の違いは食する部分によって使い分けていたのですね。香辛料、スパイスとして種子の部分を食する時には「コリアンダー」、生食やサラダで新鮮な葉っぱを食す時には「パクチー」。名前も奥深いものがありますね。

パクチーとコリアンダーに限っては同じ食材でも食する部分、食し方によって呼び名が違っていました。もし、以前のようにパクチーをコリアンダーの違いってなに?と混乱している方には国の違いの他にも伝えることができますね。

ちょっとした名前の違いもその背景の意味が分かると楽しいものですね。パクチーには生で食べる栄養成分豊富、美肌効果、解毒効果が期待できますし、コリアンダーは肉料理やピクルス、クッキーやケーキなどを一味も二味もひきたてた料理にしてくれます。パクチーやコリアンダーを上手に活用しましょう!

Thumbパクチースープ(カルディ)が美味しいと人気!簡単アレンジレシピも[ジェリー]

関連するまとめ

関連するキーワード

アクセスランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ