パーマを長持ちさせる方法は?シャンプーなどケアのコツを紹介
パーマをかけても長持ちせずにすぐに落ちてしまう、という悩みは多いです。パーマはシャンプーなどケア次第で長持ちさせることができるんですよ。せっかくのパーマですから、できるだけ長持ちさせたいですよね。今回はパーマを長持ちさせる方法やケアのコツをご紹介します。
目次
パーマを長持ちさせる方法をご紹介!
パーマがかかるメカニズム

パーマにはデジタルパーマやクリープパーマなどいろいろな種類がありますが、一般的なパーマは1液と2液の2種類の液を使用します。1液と2液にはそれぞれに違った役割があります。まず1液はアルカリ剤といって、髪の内部のタンパク質の結合を切って、ロッドの形にクセが付きやすいようにします。

タンパク質の結合を切ってからロッドを巻いていき、2液を塗布します。この2液は酸化剤で、1液で結合を切ったものを戻す働きがあります。それによってロッドで作ったウェーブにクセ付けができるというのがパーマのメカニズムです。パーマをかけてから48時間は、2液で固定が不安定です。そのため48時間はしっかりとケアすることがパーマを長持ちさせることになります。
パーマの持ちはどれくらい?

パーマがどのくらい長持ちするかは、個人差があります。髪の長さによっても持ちは違いますが、ショートヘアで1ヵ月から1ヵ月半、ロングで3ヵ月~半年くらいだといわれています。髪質やダメージによってもかかり具合に差がありますから、パーマを長持ちさせたい場合は、美容師さんと相談し、パーマ液を強めのものにしてもらったり、薬液の置き時間を調整してもらいましょう。

ショートヘアのパーマを長持ちさせるのが難しいのは、ショートヘアだとどうしても毛先にだけパーマがかかる状態になります。そのため、髪が伸びてくると毛先にだけパーマがかかっている状態になり、パーマ感をほとんど感じることができなくなるからです。

逆にロングヘアでは、パーマがかかっている部分の面積が大きいので、髪が多少伸びても全体的に見ると落ちているように感じないからです。ただし、ロングヘアの場合、髪が伸びるとそれだけ髪の重みが増すので、髪が引っ張られてウェーブ感が弱く感じられたり、ダメージが目立ったりするようになるので、きれいな状態は3ヵ月~半年程度になります。

パーマが長持ちしない原因

パーマを長持ちさせるには、長持ちしない原因を知っておくことが大切です。原因がわかれば、自分に合った長持ちさせる方法が見つかりますよ。
当日のシャンプー
せっかくパーマをかけたのに間違えて当日シャンプーしてしまったせいでパーマがだいぶ落ちました。最悪です。
— あきざわかずき/Saucy Dog (@sdb_akizawa) December 7, 2017
パーマはいったん髪の内部のタンパク質の結合を切ってから、再度結合し直します。パーマ後はきれいなウェーブになっていても、再結合されたタンパク質はまだまだ不安定な状態です。パーマも日々進化していますが、しっかり安定するまでは48時間かかるといわれています。そのため、美容院でも当日のシャンプーは控えるようにアドバイスされることが多いですよね。

パーマ後、48時間シャンプーしないとなると、臭いやフケ、かゆみなどが気になりますから、現実問題として難しいですよね。そのため、シャンプーは当日だけ避けるようにしましょう。2日目からは頭皮や髪に気を付けながら優しくシャンプーすれば大丈夫です。
髪質が直毛&柔らかい
琴美に「パーマお揃いにしよ!」言われたけど、なちゅんクセの強いストレートやからすぐとれる😭✋🏻
— なちゅん( ・⊝・ ) (@Chu_akinatyu_pp) July 18, 2018
髪質が直毛だったり、柔らかいというのも、パーマが長持ちしにくい原因です。直毛の場合は、キューティクルの枚数が多かったり、キューティクルが丈夫なので、パーマ液が浸透しにくく、パーマがかかりにくい傾向にあるようです。同じような理由から髪質がかたくてもパーマがかかりにくく長持ちしないようです

また、髪が柔らかいと一見パーマがかかりやすく長持ちしそうではありますが、実は髪質が柔らかくても長持ちさせるのが難しいといわれています。柔らか髪はコシやハリが少ないので、一見パーマがかかったように見えても、長持ちせずに落ちやすくなってしまいます。
自然乾燥

シャンプーやトリートメントをした後に、ドライヤーで髪を乾かさず、自然乾燥させることもパーマの持ちを悪くさせる原因です。ドライヤーを使うと髪が傷むイメージがあるので、自然乾燥にしている方もいますが、シャンプーやトリートメント後の自然乾燥はドライヤーを使うよりも髪へのダメージが大きくなります。

パーマにもいろいろな種類がありますが、どのパーマであっても薬剤を使うのでどうしても髪に対してノーダメージというわけにはいきません。パーマでダメージを受けた髪を自然乾燥にすることでさらにダメージが。ダメージヘアはパーマの持ちを悪くさせる原因なので、シャンプーやトリートメントをした後には、しっかりドライヤーで髪を乾かすことが長持ちさせるコツです。
ブラッシング

パーマがかかっていない髪だと、ブラッシングをしてケアをすると、髪にツヤが出て美髪に近づけますが、パーマをかけた後のブラッシングは基本的にNGです。特に目の細かいコームやブラシなどでブラッシングをすると、せっかくのウェーブ部分がブラッシングによって伸ばされてしまうからです。

髪を整えようと頻繁にブラッシングをする方ほど、パーマが長持ちしないことに悩んでいる方が多いようです。パーマヘアにはパーマヘアのお手入れ方法がありますから、パーマをかけていない髪と同じようなケアは避けるようにすることが、パーマを長持ちさせるコツです。
ダメージヘア

キューティクルの枚数が多い丈夫な健康な髪もパーマがかかりにくく落ちやすいですが、逆にダメージが強い髪もパーマがかかりにくく落ちやすいです。ダメージヘアは髪の表面のキューティクルが剥がれてしまっている状態です。キューティクルが剥がれていると、パーマがうまく定着しません。

そのため、ダメージが気になるなら、まずはトリートメントでダメージ部分を補修してからパーマをかけるか、ダメージが強い部分を思い切ってカットしてから、パーマをかけることをおすすめします。パーマが長持ちするのは、キューティクルが丈夫な健康な髪ではなく、ほんの少しダメージがある髪ですが、ダメージも大きくなりすぎてもいけないようです。
パーマを長持ちさせる方法①アミノ酸系シャンプーで洗う
アミノ酸系シャンプーは髪と頭皮に優しい

ドラッグストアなどに行くと、たくさんのシャンプーが並んでいます。配合成分や香りなど人によってシャンプーの選び方は違いますが、パーマを長持ちさせるには、髪と頭皮に優しい、アミノ酸系シャンプーを使うのがおすすめです。洗浄力が強いシャンプーは価格も安いというメリットがある反面、頭皮や髪へのダメージが大きくなってしまいます。

アミノ酸系シャンプーは価格は若干高くなりますが、洗浄成分がアミノ酸系で優しいので、頭皮や髪へのダメージを抑えることができます。髪や頭皮へのダメージを抑えることが、結果的にパーマを長持ちさせることにつながりますよ。

逆に安価な高級アルコール系のシャンプーは、石油系の界面活性剤を洗浄剤として配合しているので、洗浄力が強く、毎日シャンプーすることで、髪や頭皮へのダメージが積み重なってしまいます。アミノ酸系か高級アルコール系かを判断するには、成分表をチェックすればすぐわかります。

「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレスる硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸アンモニウム」と表記があれば、それは石油系の界面活性剤を洗浄剤として使用している、高級アルコール系シャンプーです。アミノ酸系シャンプーは、「ココイルグルタミン酸」「ココイルアラニン」「ベタイン」「サルコシン」などの表記がされています。
アミノ酸系シャンプーの選び方

アミノ酸系シャンプーには、アミノ酸シャンプーとアミノ酸成分配合シャンプーがあります。アミノ酸成分配合とは、高級アルコール系洗浄成分にアミノ酸洗浄成分が配合されているものです。少量のアミノ酸が配合されているだけで、主成分は石油系界面活性剤を使っていますから、成分表でしっかり確認しましょう。

また、シャンプーの仕方に気をつけることも、パーマを長持ちさせる方法のひとつです。爪でゴシゴシ洗ったり、力を入れすぎたシャンプーはNGです。しっかりとシャワーで髪を予洗いしてから、シャンプーを手に出して泡立て優しく洗っていきましょう。指の腹で揉みこむように洗うのがポイントです。
市販で買えるおすすめのアミノ酸系シャンプー①ホハニコ
ホハニコのラメイヘアクレンジングは、パーマ後のダメージを抑えてくれるヘマチンが配合されています。パーマ後の嫌な香りを抑える効果もありますよ。髪にハリやコシを与えてくれる効果もあります。使っている美容院も多いです。
市販で買えるおすすめのアミノ酸系シャンプー②ストーリア
ストーリのベルーガはパーマでパサパサニなったダメージヘアを集中的に補修し、しっとりさらさらの仕上がりに。生コラーゲンや生ケラチン配合でノンシリコン、香りもラグジュリーですよ。パーマヘアだけでなく、ダメージが気になる方にもおすすめのシャンプーです。
パーマを長持ちさせる方法②トリートメントはしっかり流す

パーマを長持ちさせるには、シャンプーだけでなくトリートメントも重要です。トリートメントには傷んだ髪を補修して指通りを良くしてくれたり、しっとりさせてくれたりする働きがありますが、使い方を間違うとパーマの持ちが悪くなってしまうので注意が必要です。

トリートメントの効果を上げるため、たっぷりと髪に付けた後にわざと少し髪にトリートメントを残すように洗い流す方もいますが、トリートメントをしっかりと洗い流さない方法は、髪にとって決して良いことではありません。

トリートメントの重みによって、パーマのウェーブが伸びやすくなってしまいますから、トリートメントはしっかり洗い流すようにしましょう。また、しっとり効果の高い重めのトリートメントもパーマの持ちを悪くさせることがあります。ダメージを補修しながら、軽めの仕上がりになるものを選ぶようにするのがコツですよ。
おすすめは洗い流さないトリートメント

トリートメントにもいろいろな種類のトリートメントが、洗い流さないトリートメントです。洗い流すトリートメントよりも、洗い流さないトリートメントの方が、ドライヤーの熱から守ってくれる効果も高く、保湿効果も高いです。洗い流すタイプのトリートメントで効果が実感できない場合は、洗い流さないトリートメントにチェンジしたり併用するのがおすすめです。
パーマを長持ちさせる方法③コームは避ける
パーマヘアのブラッシングは手ぐしで
パーマを長持ちさせる方法としては、ブラッシングはコームを使わずに手ぐしで整えます。コームを使ってしまうと、せっかくのウェーブが伸びてしまいます。そのため、手ぐしで軽く指を通すように整える程度にしておきましょう。どうしてもコームを使う場合は、パーマ用の荒めのコームを使いましょう。それでもパーマを長持ちさせるためにこまめなブラッシングは避けましょう。

手ぐしはパーマを長持ちさせるだけではなく、髪にツヤを与える効果もあります。手に付いている脂が手ぐしによって髪全体に広がり、パサつきも抑えてくれますよ。手ぐしであっても引っ張りながら頻繁に触るのはあまり良くないので気をつけましょう。
パーマを長持ちさせる方法④根元からドライヤーをかける
根元は小刻みに動かす

パーマを長持ちさせるには、ドライヤーのかけ方も大切です。自然乾燥はパーマを落ちやすくしますし、ダメージがひどくなるので、シャンプーやトリートメント後はしっかりとドライヤーを使って髪を乾かすことが大切です。ドライヤーで髪を乾かすときには、毛先や髪の中心部分ではなく、根元からドライヤーをかけていきます。髪から20cmほど離れた位置から風を当てましょう。

髪を根元から乾かすときには、根元部分に指を指しこんで左右に小刻みに動かしながらドライヤーをかけます。指や手は大きく動かした方が髪の乾きが早いですが、パーマをかけているときに大きく動かして乾かすと、髪同士が絡み合ってダメージの原因になります。髪を傷めないためにも髪は大きく動かさず、小刻みに動かすようにしましょう。
中間から毛先は揉みこむように

髪の中間部分から毛先部分は、ウェーブを崩さないよう、揉みこむようにして乾かしていきましょう。髪を乾かすのと同時に、スタイリングをするようなイメージで乾かしていくのが、パーマを長持ちさせるコツです。パーマヘアは空間が多いので、揉みこむようにしながらでも乾く時間はそれほど変わりません。決して手やブラシで伸ばしながら乾かすことがないようにしましょう。
パーマがすぐに落ちたときの対処法

パーマは間違ったケアだけではなく、かかりにくく落ちやすい髪質もあります。髪の長さによってもパーマの持ちは違いますが、パーマをかけたばかりで落ちてしまうこともあるようです。そんなときはどう対処したら良いのか、方法に困ることもありますね。そんなときは美容院に相談したり、落ちかけヘアを楽しんでみてはいかがでしょうか?
美容院へ相談

パーマをかけた当日や数日で落ちてしまった場合は、美容院にまず相談しましょう。ほとんどの美容院にはアフターフォローがあります。パーマをかけて1週間以内に落ちた場合には、無料でパーマをかけ直してくれるサービスがありますから、相談するのがおすすめです。

ですが、パーマをかけ直すとなると、再度予約を取り直して2時間前後必要になります。忙しい方にとってはパーマをかけ直す時間を取るのが難しいこともありますよね。そうならないためには、美容院での事前カウンセリングが大切です。カウンセリングではどういった髪質をしているのか、パーマはかかりやすいか、ダメージを受けやすいか、カラーが入りやすいかなどを確認します。

カウンセリングで、パーマがかかりにくいことや落ちやすいことをしっかり伝えておくことが大切です。何度もリピートしている美容院であれば、美容師さんも良くわかってくれていますが、初めて行く美容院ではしっかり伝えておかないと、かけた当日や数日で落ちてしまう、ということになりやすいです。美容師さんもプロではありますが、きちんと伝えておくことが大切ですよ。
落ちかけパーマを楽しむ

パーマをかけてすぐ落ちてしまった場合は、美容院のアフターサービスで無料でパーマをかけ直してもらうことができますが、サービス期間が過ぎてから落ちたパーマに関してはかけ直すしかありません。ですが、あまりにも頻繁だと髪が傷んでしまいますよね。そんなときには、落ちかけパーマを楽しむのも方法ですよ。落ちかけパーマとはその名の通り、落ちかけているパーマのこと。

ゆるくなったパーマもアレンジ次第で可愛くおしゃれになります。髪のダメージを抑えるためには、パーマをかける頻度を多くしないことが大切なので、落ちかけたパーマもアレンジして楽しんでみましょう。パーマはシャンプーやトリートメントなどお家でのケアで、落ちやすくすることも長持ちさせることもできます。丁寧なケアで長持ちさせてパーマヘアを楽しみましょう。