浴衣に似合うメイクは赤が基調?ポイントやかわいいやり方紹介!
花火大会や夏祭りといった夏のイベントをさらに盛り上げてくれるのが浴衣の装いですよね。ところで浴衣を着たとき、メイクは普段通りでいいのか迷うことはありませんか?ここでは赤を基調とした夏祭りに合う浴衣メイクや、クール系浴衣に似合うメイクなどをご紹介します。
浴衣に似合うメイクは?
夏になると着る機会が増える浴衣ですが、浴衣自体は入念に自分に似合うものを選んでも、悩んでしまうのはメイクのやり方ではないでしょうか?着物を着る場合は一般的にメイクは濃いめにするものと言われています。着物は体を覆う部分が多く、着物のボリュームに負けないように顔立ちをはっきり見せるためです。

けれど、浴衣は元々は湯上りに着るものであり、こってり厚塗りメイクは似合いません。湯上りのようなすっぴんに近い薄付きが浴衣メイクの基本です。自然な素肌感を出しつつ、ポイントを抑えて浴衣に似合う大人かわいい雰囲気を演出しましょう。
浴衣メイクはナチュラルが基本

浴衣の起源
浴衣の起源は平安時代にまでさかのぼります。その頃は現代のようにお湯に入るという習慣はなく、貴族たちはサウナのような蒸し風呂に入っていました。そのときに体を隠すために使用された湯帷子(ゆかたびら)が後の浴衣の起源となったとされています。

安土桃山時代には肌の水分を吸いやすく、風通しのよい浴衣が湯上りに着られるようになりました。そして江戸時代には銭湯が増えて町民が気軽にお風呂に入れるようになり、浴衣が庶民の間で広まっていったと言われています。

浴衣は元々が湯上りに着ていたものなので、浴衣メイクは薄付きが基本です。夏の暑い時期に着る着物なので汗をかいてメイクが崩れる怖れもあり、厚塗りはNGです。素肌に近いナチュラルメイクでアイラインやアイシャドー、チークなど、ポイントを抑えたメイクにしましょう。

ベースメイクはナチュラルに
浴衣メイクは盛らない、立体感を出さない、できるだけすっぴんに近いナチュラルメイクが基本です。つまり足し算ではなく、引き算メイクですね。浴衣を着て行く花火大会や夏祭りはたいてい夏の暑い時期に行われるので汗をかきやすく、崩れにくい上手なメイクのやり方が化粧崩れを防ぐポイントとなります。

メイクが崩れて見苦しくなるのを防ぐために、ファンデーションはついつい厚塗りしがちな固形のものは避けましょう。浴衣スタイルのときのおすすめは肌への密着度が高く、汗にも強いリキッドタイプのファンデーションや、BBクリームなどの薄く伸ばせるタイプのものです。
ファンデーションの前に、保湿と下地はしっかりとしておきましょう。おすすめはメイク崩れの原因となる皮脂を吸収してくれる、セザンヌの皮脂テカリ防止下地です。皮脂テカリを長時間抑制する成分が配合されているのがポイントで、時間が経ってもメイクが崩れる心配がありません。ウォータープルーフのため汗をたくさんかく夏にピッタリの下地です。

夏は湿度が高いので保湿はあまりしなくていいと思っている方もいるようですが、実は夏の肌は紫外線によるダメージ、エアコンの効いた乾燥した部屋に長時間いることなどにより、意外と乾燥しているのです。保湿や下地をしっかりとすることにより、メイクが崩れるのを防ぐことができます。

赤がポイントの浴衣メイク
引き算メイクを華やかにする指し色の赤
浴衣メイクは盛らない、ナチュラルかわいい引き算メイクが基本ですが、せっかく浴衣でいつもと違う雰囲気を出しているのに、すっぴんに近いメイクというのは華やかさに欠ける気がしませんか?そういう時に浴衣メイクを引き立ててくれるのが指し色の赤です。赤は肌の血色を良く見せると同時に、その鮮やかさで人目を引きます。また、賑やかな祭りに似合う色でもあります。

普段からナチュラルメイクという人でも、赤を差し色に使うやり方で、普段とは違ったかわいいけれど艶やかな浴衣メイクにすることができます。お祭りでよく見られるねじり鉢巻きは紅白の二色で、赤はめでたいお祭り事によく使用される色です。赤をポイントメイクに使用することにより、お祭りの華やかな雰囲気を出すことができます。
昨日は赤い浴衣に合わせて目元も赤メイク☻✧
— 立夏-ricca- (@ricca0702) August 12, 2015
目尻からオーバーラインにそって赤いアイラインをひく→まぶたの3分の1ぐらい茶色シャドウの上から赤いアイシャドウを薄く塗る
カラコンはナチュラルめ👀#りつかメイク pic.twitter.com/bwBSMxKvT7
赤リップで粋な浴衣メイク
メイクが苦手という人でも簡単に華やかさを出せるのが赤リップです。浴衣の基本がナチュラルメイクなので、赤と言っても深紅やボルドーのような深い色合いの赤は唇の色だけが浮いてしまうことになります。夏の日差しを浴びたトマトのような色合いのトマトレッドや、元気な印象を与えられるオレンジに近い赤のリップなどがよいでしょう。
リップはナチュラルな浴衣メイクに似合うように、輪郭はしっかりと描かずに少しぼやけさせるのがポイントです。濃く塗り過ぎてしまったときはティッシュオフしてからグロスを塗るやり方で修正しましょう。グロスを塗ることによって唇に艶を出し、かわいい雰囲気と同時に色っぽさも演出することができます。
お友達の撮影ですがせっかくならと今年初浴衣ヽ(*´∀`*)ノ.+゚極妻みたい♡強そー♡帯にさしてるのは小刀じゃないよ?← メイクは赤入れて和風に♡ pic.twitter.com/MRG6Fdt0Pu
— manami (@KiraMilky) July 28, 2016
インパクト大の赤アイシャドウは控えめに
赤いアイシャドウを入れるメイクを普段からするという人は少ないでしょうが、その分浴衣姿の時の赤アイシャドウはインパクト抜群です。ただアイホール全体に入れると腫れぼったいような印象になってしまうので、まぶたの3分の1程度、もしくは目尻に入れるやり方にすると効果的です。
【動画あり】赤をメインに☆浴衣メイクしてみた【フルメイク】 https://t.co/XMIdADfqR1
— みな@社会人メイク勉強中 (@MetottLatonya) July 19, 2018
赤アイライナーでクールな雰囲気
アイライナーというと普段のメイクでは黒や茶色を使う人が多いのではないでしょうか?アイライナーを使うことによって目の輪郭を際立たせて、顔立ちをはっきり見せることができます。カラーのアイライナーを使うと、いつもとは違う印象になり、新たな魅力を引き出すことができます。

浴衣メイクで使う赤いアイライナーは、ジェルタイプやリキッドタイプのものを使うときれいなくっきりしたラインを引くことができます。おすすめのやり方は舞妓さんのように目尻3分の1くらいにラインを入れ、綿棒などでぼかすやり方です。色っぽさと艶やかさ、普段とは違った雰囲気を出すことができます。
赤いマスカラで特別感を演出
赤いマスカラの浴衣メイクでお祭りに似合う特別な雰囲気を出してみましょう。赤いマスカラをつけることによって目元の印象がガラリと代わります。日本人は元々まつげも髪の毛の色と同じ黒か濃い茶色なので、赤のマスカラを塗っても赤が強すぎるということにはなりません。
明後日花火大会だから着付けの練習をしておりましたとさ。メイクも浴衣に合わせてピンクでマスカラも赤買ったのに全然写真じゃ伝わらない。 pic.twitter.com/dmV9wVmN0Z
— 秋桜 (@kosumo_hamu) July 25, 2018
ただベースが薄付きのナチュラルメイクなので、マスカラをこってり何重にも塗るやり方はNGです。浴衣メイクにくるんとしたまつげは不似合いなので、ビューラーは使用する必要はありません。一度、もしくは二度塗り程度で十分に華やかでかわいい目元にすることができます。
赤いチークで血色のよい肌に

赤いチークを塗ることによって肌の血色をよく見せ、元気でかわいい浴衣メイクになります。これは普段のメイクでも同じですが、付け過ぎは禁物です。頬骨のあたりに赤いチークを軽くのせ、ブラシでぼやけさせましょう。

浴衣に合う赤メイクにおすすめのコスメ
歌舞伎の世界から生まれた本格的な舞台にも使えるきれいな発色の紅(べに)です。少しお値段は張りますが、アイメイクだけでなくチークや口紅としてマルチに使えることを考えると、高すぎることはないでしょう。商品の命名はなんと十代目松本幸四郎さん(当時は七代目市川染五郎) です!
一流の舞台人に認められたコスメは、浴衣を着たときの装いを華やかにし、あなたの魅力をさらに引き出してくれるはずです。この夏、赤の浴衣メイクにチャレンジしたいけど、どんなコスメを使ったらいいのか迷っている方は、この本格的な紅で周囲に差をつけてみてはいかがでしょうか?

かわいく見せる浴衣メイク
浴衣にはツヤ肌メイクがおすすめ
湯上りの素肌のように見せたい浴衣メイクですが、薄付きのナチュラルメイクをかわいく見せるためのテクニックが、肌にツヤを出すツヤ肌メイクです。Tゾーンや頬の高いところにハイライトを乗せると、夜が本番の花火大会やお祭りでより華やかでかわいい浴衣スタイルが出来上がります。

プルンとしたピンクの唇で魅力アップ!
お祭りの特別感を演出するためには赤のポイントメイクが効果的ですが、彼氏との花火デートなどでよりかわいい浴衣スタイルにしたければ、ピンクを上手に使いこなしましょう。ナチュラルメイクにマットな口紅は合いませんが、マットなものしか持っていないような場合はその上からピンクのグロスを塗ることで、潤いのあるツヤツヤの魅力的な唇にすることができます。
本日もありがとうございました ( ¨̮ )
— 丸中杏依夏💜🦄あいきょーJr (@aika__idolclass) July 15, 2018
浴衣アフターライブ いかがでしたか?
去年と同じだけど 、 メイクの仕方や 髪の毛がまた変わっているので 違った丸中をお楽しみただけたでしょうか(*´`)
うふふっ ~ pic.twitter.com/H5kdunF4Xs
お祭りや花火の本番となる夜間に映える、ツヤのあるほんのりピンクの唇は、彼をドキッとさせてさらにお祭り気分を盛り上げてくれること間違いなしです。ピンクをうまく使って、チャーミングな浴衣美人になってみましょう。

涼しげかわいい浴衣スタイル
ピンクのリップやグロスを使い口元にポイントを置いたなら、その他の部分のメイクは濃くなり過ぎず、さりげなさを心がけましょう。浴衣に似合う爽やかで涼しげな雰囲気を出したいときは、ブルーのアイシャドウを使うといいですね。

黒のアイライナーを使い目のラインをはっきりさせたら、ポイントのブルーのアイシャドウは目尻にふんわり置くようにしましょう。アイシャドウはパウダータイプのものよりクリームタイプのものを使ったほうが、肌によくなじみナチュラルに仕上げることができます。涼し気でかわいい浴衣に似合うメイクです。

ピンクのチーク使いで湯上り風に
普段着のときのチークは頬骨の上あたりに軽く乗せる程度ですが、ピンクを使ったかわいい浴衣スタイルのときはチークを大胆に使ってみましょう。頬の中心よりも下までふんわり伸ばすやり方にすると、湯上りのほんのりした色気を出すことができます。

クール系浴衣に合うメイク
クール系の浴衣に似合うのはどんなメイク?
彼氏と花火や夏祭りデートのときは、かわいい色や柄の浴衣を選ぶ人が多いでしょうが、敢えてクールに決めたい、姉御風のきりりとした浴衣でお出かけしたいという場合は、どのようなメイクが似合うのでしょうか?

濃いめのアイラインで目元をはっきりと
これまでの赤やピンクを基調としたメイクと同じく、汗による化粧崩れをしないようにベースはしっかりと作りましょう。クール系浴衣メイクのポイントとなるのは黒やネイビーのアイラインで目元をはっきりさせること。目尻を少しハネ上げるように描くと、切れ長のスッキリとした目元になります。

アイシャドウはベージュかブラウン系で
アイシャドウは浴衣の柄にある色を一色入れるのが無難なやり方ですが、他の人と差をつけたクール系の浴衣スタイルを目指すなら、おすすめはパール感のあるベージュかブラウンです。黒やネイビーのアイラインではっきりさせた目の上、まぶた全体にベージュかブラウンのアイシャドウを入れます。

それだけでは物足りなく感じる人は、浴衣の柄の中の一色を目尻に入れて変化をつけてもいいでしょう。そのとき、ベージュやブラウンのアイシャドウとの境目がはっきりしすぎないように、ぼかして入れるのがポイントです。

リップは自然な唇の色味を生かして
リップは自分の元々の唇の色よりも少し濃い色合いのものを使用するのがおすすめです。ほんのりと色をつけて、血色のよいツヤのある唇に仕上げましょう。潤い成分がたっぷり入っているものがおすすめですが、無色かピンク系のグロスで唇のツヤを出してもいいでしょう。

黒や紺の浴衣に合うアイメイク
こちらは黒や紺のクール系の浴衣に合うアイメイクを動画で紹介しています。ネイビーのアイラインで目元をくっきりとさせ、目力アップでダークな色味の浴衣に似合うきりりとクールな印象になりますね。眉毛は角度を付け過ぎない、少し太めのふんわり眉が浴衣に合います。髪の毛に合わせた自然な色味で描くようにしましょう。
大人かわいい浴衣メイク
イタくない大人の浴衣メイク
ここからはアラサー、アラフォー向けの落ち着いた大人の魅力を引き出す浴衣メイクのやり方をご紹介します。何をしてもかわいく見えて許される十代、二十代とは違い、社会に出て何年も経ち、あるいは結婚や出産を経験した女性は、イタく見えない服装選びに気を使うようになりますよね。

浴衣を着たときのメイクでも、ラメが入りまくりのアイシャドウやビューラーでくるんくるんにしたまつげに何重にも塗ったこってりマスカラ、といったナチュラルには程遠いメイクをしていたとしても、十代、二十代であれば、そういうメイクをしたいのねと寛容に見られます。

けれど同じことをいい社会人であるアラサー、アラフォー女性がしていたとすると、良識を疑われてしまいます。社会人としてTPOをわきまえ、かつ大人の色香を漂わせる浴衣メイクをして周囲の人を感心させたいですよね。
大人の浴衣メイクはベース作りが重要!
浴衣メイクはナチュラルな薄付きメイクが基本ですが、アラサー、アラフォーになると日焼け止めの下地にパウダーをはたくだけ、というわけにはいきませんよね。シミなどをカバーしつつも厚塗りに見えない透明感のある肌メイクのやり方がポイントになります。
すっぴんに近いナチュラルなお肌に見せるために、リキッドファンデーションやBBクリームを使うということは上に書きましたが、年齢が上がるとそれだけでは隠しきれないシミやクマなどが出てきてしまいますよね。そういう場合にはコンシーラーを使って部分的に気になる部分をカバーしましょう。

透明感を出すためにはブルーなどの寒色系のコントロールカラーを使うのもおすすめです。順番としては下地、コントロールカラー、コンシーラーの後にファンデーション、もしくはBBクリームとなります。大人の色香を漂わせる浴衣美人を目指すためには、化粧崩れは厳禁です。
大人の色気はちょっと控えめがポイント!?|「湯上り感」がお手本♡大人の色香を演出する浴衣メイクhttp://t.co/mgKEpWy4TE
— Beauty & Co. (@B0_0C) August 6, 2015
#浴衣 #夏 #美容 #メイク pic.twitter.com/wHjilpnuem
メイク崩れを防止するために下地をしっかりするのはもちろんですが、さらにファンデーションの後にスポンジで軽くたたいて肌表面への密着度を高めると、厚塗りに見えず崩れにくいメイクになります。こうすることで余計な油分や塗りすぎたファンデーションを取ることができ、しっとり美肌の浴衣に似合う大人メイクに仕上がります。

浴衣を着たらメイクもキメて出かけよう!
浴衣スタイルに合う赤をポイントにしたメイクや、かわいく見せる浴衣メイク、アラサー、アラフォー向けの大人の浴衣メイクのやり方などをご紹介してきましたが、参考にしていただけたでしょうか?浴衣の基本は湯上りのようなナチュラルメイク!透明感のある肌にポイントを抑えたアイメイク、ツヤのある唇で、普段着のときとはひと味違う浴衣美人を目指しましょう。

夏は汗をたくさんかく季節でもありますが、ベースをしっかりしておくと化粧崩れも気になりません。ベースはしっかり、でもメイクは盛らない浴衣に似合うナチュラルメイクで、化粧崩れを気にせず夏祭りや花火大会を楽しんでくださいね。
