サツマイモの保存方法や期間について!冷凍や新聞紙での違いは?
さつまいもを購入した後、状況に応じた長持ちする保存方法を知っておくと大変便利です。今回はさつまいもの新聞紙を使った保存方法や冷凍保存、カットした状態の保存方法などを取り上げ、またそれぞれの保存期間についてもまとめています。
目次
さつまいもの保存方法<基本>

たくさんの人に愛されるさつまいもは皆さんお馴染みの焼き芋になったり、料理の甘みを引き立てる役目になったり、スイーツにもなったりします。そんなさつまいもの正しい保存方法を知っている人はいつでも美味しいさつまいもを食べることができますが、知らなければ処分する羽目になってしまうかもしれません。今回はさつまいもの正しい保存方法をご紹介します。
さつまいもの基本的な保存方法は「暗所」で「常温保存」です。日光に当たる場所では発芽を促してしまうことので、保存する際には陽の当たらない場所へ保存します。そのため保存の際にはダンボールや発泡スチロールを利用して日や光を避けるのが一般的な方法です。ダンボールは土のついたさつまいもの保存にも適しているのでおすすめです。

さつまいもは低温に弱い野菜で、冷蔵庫に入れていると痛みやすくなってしまいます。保存期間も短くなり、美味しさも半減します。しかし、さつまいもは暑過ぎても発芽してしまうため、気温の高い日など場合によって冷蔵庫保存します。温度に敏感な野菜ですから、保存方法を知っている方が傷める確率も少なくなります。
保存することで甘みが増す!

さつまいもは掘り返してからすぐに食べてしまうよりも、保存期間の長いさつまいもの方がより甘みが強くなり美味しくなります。そのためスーパーで販売されているさつまいもも掘り返してすぐのものでないことが多く、実際はかなり保存期間は長い野菜なんですよ。自分でさつまいもを育てるとさらに長期期間の保存が可能となります。
さつまいもの保存方法<新聞紙使用>
さつまいもは新聞紙に包んで常温保存。にんにくは根を切落し、皮を剥いた上でジップロックに入れて冷凍保存。葉物野菜もジップロックで冷凍庫だけど使っているうちに粉々になってしまう。💦 https://t.co/XggugQkIge
— りなも@mix (@shin16_dynamo) July 15, 2017
さつまいもの常温保存の際には、新聞紙を使用するのが一般的な方法です。新聞紙に包むことでさつまいもの余分な水分を飛ばしてくれるので保存状態が良くなります。また、新聞紙に包めば直射日光も避けることができるので、さつまいもの保存の際に活躍します。新聞紙はさつまいものような常温保存の野菜に適しているので、古新聞は取っておくのがおすすめです。

新聞紙で包む時は必ず一つずつ包んで下さい。いっぺんに包むと保存状態にムラが出てしまいます。一つずつ別の新聞紙で包んだ後、ダンボールや発砲スチロールなどでいっぺんに保存して下さい。あくまでも暗所での保存方法ですから、新聞紙で包んでいたとしても直射日光の当たるような場所には置かないよう注意しましょう。

ちなみに焼き芋でなぜ新聞紙が使われるのかについてははっきりとした理由がわかっていません。安く包装できてしっかりと蒸らしてくれるからと言われていることもありますが、新聞紙で包むことで温かみが増すという意見もあります。機能面、見た目、どんな理由であれさつまいもと新聞紙の相性はいいということがわかりますね。
冷蔵庫なら野菜室で保存
さつまいもは20度以上で発芽するから暖かいとこには常温保存せずに野菜室へ〜
— kamome (@kmm7) December 11, 2015
常温保存の場合は新聞紙に包んだ保存方法となりますが、例えば気温が高く常温ではまずい場合には冷蔵保存をする必要があります。その場合はさつまいもを洗っていない状態で野菜室へと入れて下さい。水分を含むとさつまいもは保存期間が限られてしまいますので、冷蔵庫の中と言えど洗うのはおすすめしません。野菜室のでも新聞紙は包んだままで保存するのが正解です。
さつまいもの保存方法<冷凍>

低温に弱いさつまいもですが、正しい保存方法さえしっかりと守って入れば冷凍保存ができます。しかし間違った保存方法をしてしまうと、せっかくのさつまいもが冷凍することで傷んでしまう可能性があります。冷凍保存は保存期間を延長させる方法でもあるので、正しい保存方法を知って賢くさつまいもを使いましょう。
冷凍する前は加熱必須!

さつまいもを冷凍保存する際には、生のままですと保存期間が短くなってしまいます。長期保存が目的であれば冷凍する前に加熱処理をしておく必要があります。加熱処理は茹でるでも蒸すでも煮るでもなんでも構いません。火を通すことによって低温に弱いさつまいもの性質問題を解決できます。生のままを冷凍しても常温と変わらない期間しか保存できませんので注意しましょう。
新聞紙保存との違い

生のまま保存したい場合は常温も冷凍も変わりないのですが、品質に差が出てきます。さつまいもは低温に弱く、生で冷凍保存するともちろん品質は悪くなってしまいます。その点常温保存であれば低温による品質の劣化が見られないので、より美味しく食べることができます。ただし常温では一定期間の保存となりますが、冷凍保存は長期的な保存が可能となるという差があります。

さつまいもの保存方法<切った状態>

さつまいもを丸々一本一気に使うというのはなかなかないため、切った状態での保存に悩む人も多いでしょう。切った後のさつまいもの保存方法は洗わない状態でのカットです。これから使う野菜は包丁を入れる前に一度洗う習慣がある人は多いものですが、さつまいもの場合は洗った状態での保存はNGとなります。
さつまいもが湿気に弱いので、水気がある状態での保存はあまり良いとは言えません。より品質を保って保存しておきたい、また切ったさつまいもをすぐに調理する可能性が低い場合は洗わないようにしましょう。もちろんまな板や包丁に水気があるとさつまいもは吸収してしまうので、しっかり拭くことをおすすめします。

切った後のさつまいもは切り口をラップでピシッとなるように覆い、その上からさらに新聞紙で包んで下さい。その状態で陽の当たらない常温が保てる場所に置いておくのが正しい保存方法です。切り口に空気が触れてしまうと参加してくるので、ラップは浮かないようにしっかりと覆って下さいね。
洗ったさつまいもは保存可能?

では洗った後のさつまいもは保存できないのかと言いますと、決してそういうわけではありません。保存自体は可能ですが、保存期間は洗わなかった時と比べて短くなってしまいます。だいたい1日2日ほどで傷みがひどくなってしまうので早く調理する必要があります。洗ってしまった場合は加熱調理して冷凍保存するという方法もおすすめです。

さつまいもの保存方法<苗>

さつまいもを栽培するときには欠かせない苗ですが、自分で栽培をしようと考えている人は苗の保存方法も把握しておきましょう。苗を用意した直後に植え替えを行わない場合には正しい方法で保存する必要があります。苗も普通のさつまいも同様、暗所で常温が保たれる場所に置いておくのが正しい方法です。

浅く水を張ったバケツや大きめの容器を用意して、そこにさつまいもの苗をつけておきましょう。このときに水温や室温が低いと苗が傷んでしまうので温度には注意しましょう。このときに完全に苗が水に浸らないように注意して下さい。茎の先端部分が浸っている程度で、他は濡らさないように容器の形を考慮するなどの方法を取って下さい。

この保存方法ならだいたい1週間程度の期間だあれば保存可能です。それ以上の保存は苗を腐られて栽培に失敗するリスクが高くなるので注意して下さい。つけている水は常に新鮮なものである方が良いでしょう。また、ツルが折れ曲がってしまわないようにするために、新聞紙を巻きつけて支えると曲がりにくくなるのでこの方法をお試しください。

苗はスーパーなどで販売されている普通のさつまいもから育てることができます。さつまいもの先端部分を切り取って苗栽培専用に置いておくのも効率が良くておすすめです。苗を育てるのであれば種芋となるさつまいもを40度ほどのお湯につけて発芽を促します。さつまいもは簡単に育てられて、自分で栽培すれば大きな節約にもなりますのでおすすめします。
さつまいもの保存方法<夏>

夏は気温が高くなりさつまいもの保存方法がまた変わってきます。さつまいもは秋野菜ですから夏の暑さや湿気にはとても弱く、夏に限っては常温保存は危険です。夏はエアコンをつけたり消したりすることで気温差が生まれやすく、気温差による水分の蒸発がさつまいもを腐らせてしまう原因となってしまうので、エアコンが効いているからと言って安心してはいけません。
暑さでさつまいもが瀕死(。´Д⊂) pic.twitter.com/vKbwWn9Uce
— ている (@teilevillege) August 4, 2018
そんな夏場は冷蔵庫の中が一番安全です。冷蔵庫の中でも野菜室以外ですと冷えすぎてさつまいもが傷んでしまいますので、必ず野菜室に入れて保存してください。しかしさつまいもはだいたい8度以下の場所に置かれると傷んでしまうので、6度ほどの野菜室でも少し冷えすぎてしまいます。さつまいもは新聞紙、もしくはタオルなどに包んで冷えすぎを防ぐ方法を取ってください。
放置していたさつまいもが発芽する ●2点
— :-) (@ethica) June 30, 2018
さつまいもは18度を越えたあたりから発芽しようとしてしまいます。そのため夏場は常温保存には適さず、また冷蔵庫の中でも対策をしっかりとして置かなければなりません。他の季節と比べても夏のさつまいもの管理が一番手がかかるので、温度、湿度それぞれ気にしながら保存するように意識していてくださいね。
さつまいもがカビたら?
さつまいもは保存方法を誤るとカビが発生する場合があります。さつまいもはカビが生えてきても大半は取り除けば食べることができます。しかし長期保存によってさつまいもに緑色のカビが生えていた場合は、さつまいも全体が危なくなっている証拠ですので食べずに捨ててしまう方が良いでしょう。カビ防止のためにも保存方法をしっかりと守りましょう。

黒い斑点ができている場合には低温による傷みが原因とされているため食べても問題ありません。しかし、その傷から菌が侵入している可能性もあり、見分けがあまりつかないので取り除いてから調理することをおすすめします。切っている間に黒く変色するのは参加しているだけですから問題なく食べることができます。

さつまいもが危ない状態となっているときには臭い、見た目にも出てきます。腐ってくるとさつまいもはカビ臭くなったり、皮がシワシワになったり、中身がぷよぷよとしてハリが無くなったりします。こうなったさつまいもは腐っている、もしくは腐り始めている段階ですから、安全性をとって捨てましょう。
発芽したら食べられる?

さつまいもの芽は毒を持たないので発芽しても食べることはできます。しかし、発芽し始めると栄養分が芽の方にいってしまうため、置きすぎると美味しさがどんどん半減してきます。発芽してさつまいもがシワシワになってきた頃には美味しさが無くなっていると思う方が良いでしょう。シワになっていないさつまいもなら目を取り除けば十分美味しく食べられます。
さつまいもの保存期間は?

さつまいもの保存期間についてですが、保存方法によって期間は違ってきます。常温で新聞紙に包んださつまいもの基本的な保存方法であれば、だいたい1週間ほどの保存ができます。スーパーで購入したさつまいもはなるべく1週間以内には調理して食べてしまうことをおすすめします。
保存期間①土付きのさつまいも

土付きのさつまいも、つまり採れたては約1ヶ月ほどの保存が可能となります。採ったさつまいもは太陽の下でしっかりと乾燥させ、乾燥したら新聞紙に包んで常温保存しましょう。採れたてのさつまいもよりも2週間ほどたったさつまいもの方が甘みが強く美味しいので、すぐに食べずにしばらく保存するのがおすすめです。

さらに長期の保存がしたい場合には、籾殻を使った保存方法がおすすめです。籾殻を使った保存方法ならだいたい3ヶ月ほどの長期保存が可能になります。籾殻はホームセンターなどに売っているもので十分です。通気性の良い箱の中に籾殻を入れて、乾燥させたさつまいもを入れれば完成です。甘みもましますので、大量に取れたときにはどうぞお試しください。
保存期間②水気があるさつまいも

さつまいもを洗ってしまった場合や、湿気の多いところで保存していた場合、さつまいもの保存期間はかなり短くなってきます。水気を含んださつまいもはだいたい2日3日でダメになってしまいます。湿気によってカビが生えたり美味しさが半減したりするので、水分を含ませないように注意しましょう。
保存期間③切ったさつまいも

切ったさつまいもは水気がなければ通常通り1週間程度の保存が可能です。ただし、切った場合の保存方法をしておかなければ切り口から菌が入り込んだり酸化してしまうので注意が必要です。切ったさつまいもは切り口が空気に触れないようにラップで必ず包んで保存するようにしましょう。
さつまいもの保存レシピ

ではさつまいもの保存に役立つレシピをご紹介します。さつまいもは加熱調理をするとまたさらに保存しておくことができます。傷みかけのさつまいもでも火をしっかりと通すことで美味しく食べることができます。さつまいもは茹でてしっかりと水気を切り、タッパーやジップロックに重ならないよう入れて冷凍するとどんな料理にもすぐに使えますよ。
お手軽おやつのさつまいもフライ

さつまいもフライは子供のおやつ、もしくはおつまみにぴったりのレシピです。さつまいもを余らせてしまったがさつまいも料理には飽きてしまったという場合には、さつまいもをフライしてそのまま冷凍するのがおすすめです。長期保存はできますし、食べたいときに再度揚げ直せばいつでも美味しいさつまいもフライが食べられます。
さつまいもをデザートに!

保存期間が危うく、余ったさつまいもを早く処理したい場合は、いっそデザートにしてしまうのもおすすめです。さつまいもを茹でてしっかりと潰し、生クリームや砂糖、洋酒を加えて混ぜれば簡単にさつまいもクリームが出来上がります。ケーキのクリームとしても使えますし、パンに塗るクリームとしてもおすすめの美味しい一品です。
人気!さつまいもの甘煮

さつまいもの甘煮は大人気のさつまいもレシピです。さつまいもを醤油、砂糖、水などで煮た甘い煮物は子供から大人まで大人気の一品となります。家庭によっては醤油は使わずに塩で煮る場合もあるようで、さつまいもの甘さを引き立ててくれます。そのまま食べたり、揚げておやつのようにアレンジしたり、使い方も様々なので多めに作って冷凍保存しておくのがおすすめです。

さつまいもは正しい保存方法を知っておけば長期間楽しむことができます。一本でいろんな料理へと使い回せるので、節約するのにもおすすめの野菜です。スーパーで買ったものにせよ採ったものにせよ、さつまいもは大切に保存して美味しく食べきりましょう。
