ファーストピアスの消毒液とやり方は?期間や正しい方法を解説!
ファーストピアスの正しい消毒方法を知っていますか?間違った方法は炎症や化膿など皮膚トラブルの原因になるのです。ファーストピアスの消毒方法、おすすめの消毒液を紹介します。正しい消毒のやり方を身につけてピアスライフを楽しみましょう。
目次
ファーストピアスに消毒は必要?

「ファーストピアスには必ず消毒が必要」そう思われていた時期がありました。実は、必ずしもファーストピアスに消毒が必要というわけではありません。ファーストピアスの有効な消毒のやり方、消毒の必要ない場合を解説します。
ファーストピアスの穴は傷と同じ

いくら小さいピアスホールといえど、すり傷や切り傷のような傷と変わりません。なんのケアもしないで放置すると雑菌が入り傷口が化膿してしまいます。少々面倒ではありますが、皮膚がひどい状態になるのを防ぐためにもファーストピアスのホールが完成するまではケアを続けましょう。ファーストピアスの消毒方法は二つあります。

一つ目の方法は、「ピアスホール専用の消毒液を使う」です。理由は後述しますが、すり傷に使うような一般的な消毒液は殺菌効果が高く、身体の正常な細胞まで殺菌してしまうのです。肌の弱い人だと炎症を起こすこともあるのでオススメできません。ピアスホール専用の消毒液なら、正常な細胞は攻撃しないが化膿にならない程度に殺菌効果が抑えられています。

二つ目の方法は、「水と石鹸を使う」です。実は、水で洗い流すだけでも傷口に付着した雑菌は減少し、残った雑菌は体内の細胞の働きで駆除されます。そこにピアスホールの洗浄に適した石鹸を使うやり方でも十分なケアが可能なのです。現在はピアスホールを開ける病院でもこの方法が推奨されることがありますが、肌の状態により個人差があるので医師と相談してみましょう。
ファーストピアスを消毒しないのもアリ?

「傷口に雑菌が入るのを防ぐため消毒をする」この消毒液を使ったファーストピアスのケア方法は当たり前のように思いますが、近年の研究により「傷口に消毒液は使ってはいけない」という新たな見解が生まれました。人間の身体は傷ができるとそれを治癒する効果のある細胞、および外から入ってきた雑菌を殺す細胞を排出し始めます。
消毒液を使うと害のある雑菌だけでなく、それら有益な細胞にまで攻撃してしまうのです。その結果、傷口を守る細胞がいなくなるので外からの雑菌が入りやすくなったり、治癒細胞がいないので傷の治りが遅くなったりします。そうなるとファーストピアスのホールが安定するのに長期間かかり雑菌の侵入するリスクも高まるので、傷口を消毒をするのはベストな方法とは言えません。
ファーストピアスのトラブルにはホットソーク

ファーストピアスを付けているときに炎症や化膿などの皮膚トラブルが発生した場合、個人でできる対処方法としてホットソークがあります。ホットソークとは、塩を含んだ温水に患部を浸す方法で、塩を含んだ温水というのが人間の体液に近いので自然治癒力を高めることができます。

やり方は体温に近い温水(36~40℃)に天然塩(温水100mlあたり0.9g)を加え、よくかき混ぜます。作った液体を容器に入れ患部に10分ほど浸し、水で洗い流せば終わりです。体液に近づけるためにも、塩は必ずミネラルを含んだ天然塩を使用してください。もし、液体に耳を浸すのが難しければ、液体をガーゼやコットンに浸して耳に当てても問題ありません。

ホットソークの頻度は1日1回、期間は1週間ほど続けて様子を見てください。1週間を過ぎても症状が改善しない、状態がさらに悪くなっている場合は、すぐに病院へ行き診察を受けましょう。
ファーストピアスは消毒よりもモイストヒーリング

モイストヒーリング(湿潤療法)という怪我の治療するやり方があります。傷口を消毒・乾燥させず湿潤状態を保つと体内細胞が活発に働き、治癒を促進するのです。本来なら傷口を放置すると表面の体内細胞が乾燥してかさぶたが作られ、傷口を保護してから治癒が始まります。かさぶたが作られる前に別のもので傷口を覆うことで、体内細胞が治癒に専念でき治りが早くなるのです。

その他にも傷跡が残りにくく、痛みも早く引きます。絆創膏で「キズパワーパッド」という名前を聞いたことありませんか?あれは手軽にモイストヒーリングをおこなえる商品ですね。このようにひとつの治療法として認められているほど、体内細胞を利用した治療のやり方は効果的なので、ファーストピアスのケアにも有効なのです。

ファーストピアスの消毒のやり方
ファーストピアスの消毒で注意すること
これから紹介するファーストピアスの洗浄・消毒のやり方は必ずファーストピアスを付けたままにおこなってください。ファーストピアスというのは24時間つけたままにしておくものです。お風呂や就寝時も例外ではありません。理由は、もう一度付けるときにピアスが傷口に触れて金属アレルギーや雑菌が入るなどトラブルにつながるのと、ピアスホールがすぐにふさがってしまうからです。

金属アレルギーは、身体の汗により金属製のピアスが溶けることで発生する金属イオンが原因です。金属イオンが未完成のピアスホールから体内に入り、許容量を越えると発症します。以降、特定の金属に触れると触れた箇所が炎症を起こしてしまうのです。金属アレルギーは樹脂製のピアスなら発症しませんし、純度の高い金・銀・プラチナ・チタンでも可能性はとても低くなります。

ファーストピアスを外してしまうと、ピアスホールは早くて数時間、遅くても数日の期間でふさがってしまいます。ずっと付けていると違和感がありますし、タオルや布団などに引っかかってしまわないか気を使いますが好きなピアスを付けるためにもファーストピアスを付けたままケアをおこないましょう。
方法手順①清潔にする

ピアスホール周辺は汗や脂質など身体の汚れが溜まりやすいです。ファーストピアスを付けたまま水でしっかりと洗い流しましょう。痛みがなければピアスを動かして、中の方まで入念に洗ってください。ピアスを動かすことで、皮膚組織がピアスに付着することを防ぎキレイなホールを作ることにもなります。十分に洗い流したら、石鹸やボディソープを塗布し1〜2分待ってから洗い流しましょう。

ピアスホールの洗浄はお風呂に入るついでにおこなってもかまいません。ですが、シャンプーやボディソープなどが残らないよう、最後にピアスホールを洗い流してください。洗浄後はタオルや綿棒などを使って水分が残らないようしっかりと拭き取りましょう。ドライヤーで髪を乾かすついでにファーストピアスとピアスホールも乾かすと効率的ですね。
方法手順②消毒液を塗布する

十分にピアスホールが乾いたら消毒していきましょう。消毒の際もファーストピアスは付けたままです。綿棒に消毒液を付けてピアスホール周辺に塗布します。それから、ファーストピアスにも消毒液を付け、軽く動かし全体になじませましょう。こうすることで雑菌がピアスホールに入ることを防ぎます。
【舌ピアス】方法手順①食後は必ず歯磨きをする

口腔内の湿っぽい環境と相まって、残った食べ物のカスから細菌が繁殖しやすいです。磨き残しがないよう丁寧に磨きましょう。ファーストピアスを付けている期間はピアスホールがとてもデリケートです。ファーストピアスに歯ブラシが触れないよう注意してください。特にタバコを吸われる方はヤニが口内に付着するのでよりキレイにすることを意識しましょう。
【舌ピアス】方法手順②口腔用洗浄液でうがいをする

歯磨きでは隅々までキレイにできませんが、直接ファーストピアスを磨くわけにもいきません。こんなときはうがい用の洗浄液が便利です。歯磨きのあとにうがいをしてください。無理に舌を動かさず、口腔内をゆすぐやり方でおこないましょう。
ファーストピアスの消毒液<市販品おすすめ>
おすすめの市販消毒液①ピアチェーレ 消毒スプレー
「お医者さんが考案した医療用ピアッサー」で人気を博したピアチューレの消毒スプレーです。ピアスホールに吹きかけるだけの手軽な消毒液で、ピアスホールを包むような泡状になり、液体が垂れてくるようなこともありません。さらに、アルコールを含んでいないのでヒリヒリすることがなく、肌の弱い人におすすめです。
おすすめの市販品消毒液②ピアスホールクリーナー
こちらはファーストピアスの期間に使うのではなく、ピアスホールが完成してからの洗浄に使う消毒液です。ピアスホールは完成してからも皮脂や垢など汚れが溜まりやすくニオイの原因となります。ピアスホールを触った指や、取り外したピアスから異臭がするのはイヤですよね。そうならないよう清潔に保つためのお手入れをしましょう。

このピアスホールクリーナーは樹脂製のスティックに洗浄液を付け、ピアスホールに通して使用します。スティックの先端がギザギザした形状になっており、溜まった皮脂や垢をこそぎ出すのです。このとき、前後に出し入れすると汚れが残り不衛生なので注意してください。樹脂製のスティックは弾力がありしっかりとした作りなので、ピアスホールに通しやすいのが評判です。
おすすめの市販品消毒液③ピアフロス
ピアフロスもピアスホールクリーナーと同じで、ピアスホールが完成してから使う洗浄液です。ピアスホールクリーナーと違い、和紙で作られたフロスを洗浄液に浸して使用します。フロスの使用後はこそぎ出した汚れが耳たぶに付着することがあるのでティッシュなどでふき取るとより清潔ですね。洗浄液はハーブの香りがすることもポイントのひとつです。
【舌ピアス】おすすめの市販品消毒液:イソジン
舌ピアスの消毒には、数十年の歴史があるうがい薬の定番イソジンがオススメです。殺菌・消毒・口臭除去に効果があり、舌ピアスの消毒に適しています。口腔内だと塗り薬は使えませんからね。
ファーストピアスの消毒液<ジェルおすすめ>

ファーストピアスであけたピアスホールは、まだ傷口がふさがっておらずとてもデリケートです。外部からの雑菌が侵入することを防ぐのに効果的なのがジェルタイプの消毒液です。ジェルタイプはピアスホールに覆いかぶさるように塗布することができ、消毒液が垂れる心配のないやり方です。
おすすめのジェル消毒液①ピアジェリー
消毒液と塗布する際に使用する綿棒がセットになっています。ピアスホールの表裏両面にピアジェリーを塗布してください。
おすすめのジェル消毒液②プラスジェル
すり傷や切り傷にも使える消毒用のジェルです。十分にピアスホールを洗浄した後、プラスジェルを塗布しファーストピアスを軽く前後に動かします。最後に洗い流して水気を拭き取りましょう。
おすすめのジェル消毒液③インバネスクリアジェル
こちらも小さく携帯しやすい消毒ジェルです。スプレー式が苦手でピンポイントに塗布できるのがジェルタイプのいいところですね。
ファーストピアスの消毒<頻度&期間>
消毒の頻度は1日1回

ファーストピアスの消毒頻度は1日1回、お風呂に入った後の清潔なときに消毒するのが基本のやり方です。その他に海やプールなど雑菌が潜んでいる不衛生な環境に接触した際にも消毒しておくと安心ですね
消毒の期間は4週間〜6週間

ファーストピアスの消毒はピアスホールが安定するまで続けます。その期間には個人差があり、耳の厚みが薄い人なら4週間、厚い人なら6週間が目安の期間です。ファーストピアスを開けた際に医師から伝えられた期間に一度、確認してみましょう。

まずはピアスホールから薄黄色の分泌液が出ているか、カサブタができていないかどうか確認しましょう。分泌液は傷口を治すために体内から分泌されるもので、出ていなければ傷口がふさがっているということです。分泌液がまだ出ている、カサブタがあるならば洗い流して、さらに1〜2週間ほど様子を見ましょう。
まだ消毒が必要か確認する

分泌液やカサブタの有無、ファーストピアスを動かしてみて痛みやかゆみがないか、何も引っかかりがなく動くかを確認しましょう。問題なければピアスホールが完成し安定したということなのでファーストピアスの消毒は終了となります。医師の支持した期間を超えているのに問題があるようなら、皮膚トラブルの可能性があるので一度、病院で診察を受けましょう。
セカンドピアスは慎重に

4〜6週間ほどの期間でピアスホールが安定しますが、まだ完全ではありません。完成したピアスホールはまだ皮膚が薄く、刺激に弱いです。特にファーストピアスを外した後のセカンドピアスに気をつけましょう。これまでファーストピアスを付けたままだったので、セカンドピアスの装着は不慣れです。
ピアスホールに入れることはできても出口の角度が難しく、無理に力を入れるとホール内を傷つけてしまいます。せっかくファーストピアスから卒業できるのにトラブルなんてイヤですよね。ここは医師や経験者からコツを聞くなどして確実な方法でおこないましょう。
【舌ピアス】消毒の頻度は1日5回

舌のファーストピアスの消毒頻度は、毎食後を含めた1日5回を目安にしてください。食事が外食やお弁当などの場合も考えて、いつでも消毒ができるようポケットサイズの消毒液を持ち運ぶといいですね。
【舌ピアス】消毒の頻度は1~3週間

舌のファーストピアスのホールが安定するのは1~3週間程度で、耳ピアスと比べると早い期間で安定します。口腔内のような粘膜部は外気に触れないので、体内細胞が活発に働くからです。慣れない間は舌を動かしてピアスをイジってしましがちですが、これも耳ピアスと同じでピアスホールの安定が遅くなり炎症などトラブルにつながります。食事や会話のときに気になりますが我慢しましょう。

ファーストピアスの洗浄におすすめの石鹸
ファーストピアスの洗浄には固形石鹸を使用しましょう。ちなみに薬用石鹸はNGです。殺菌成分を含んだ薬用石鹸の方がファーストピアスの洗浄には適しているように思えますが、記事の冒頭で紹介したピアスホールに消毒しない理由と同じで、強い殺菌成分から有益な細胞を殺してしまうからです。だからと言って高価な無添加石鹸でなくとも、一般的な牛乳石鹸で問題ありません。
ボディソープは使える?

ボディソープも洗浄に使用して問題ありません。ですが、石鹸と同じく薬用ではない刺激の少ないものを選びましょう。ボディソープには洗い上がりがさっぱりするタイプとしっとりするタイプがあり、しっとりタイプには保湿成分が含まれているので流しきるには少々手間がかかります。ボディソープを使うなら洗い残しの少ないさっぱりタイプがオススメです。

ファーストピアスの消毒にマキロンはNG?
#1番くだらない理由で怪我したことある奴が優勝”
— 益若つばさTsubasaMasuwaka (@tsubasamasuwaka) January 21, 2015
5歳の時、
猫みたいに四つん這いで階段を駆け上がりたくてやったら
アゴ打って血出た。
あの時のマキロンの痛さ忘れない。 pic.twitter.com/uOiPfjWRpw
一昔前はファーストピアスの消毒にマキロンを使うやり方が主流でした。ピアスホールも小さいといえど傷には変わりありませんからね。すり傷や切り傷と同様にマキロンを使っても大丈夫だろうということから使われていました。ですが、現在ではファーストピアスの消毒にマキロンを使ったやり方はNGということが分かっています。
例の謎の傷にマキロン塗っておく!当たると痛いよおおおおおなんなんだよおおおおお(;つД`) pic.twitter.com/x7ACOejWk8
— はらだん (@Harada_Mao) May 18, 2013
マキロンは殺菌効果が強く、雑菌だけでなく傷口をふさごうとする有益な細胞まで殺してしまいます。その結果、皮膚の炎症を招き、肌の弱い人ならただれることもあるのです。消毒をするならマキロンではなく、ピアスホール用として販売されている消毒液を使用しましょう。