イエッタイガーって?アイドルのライブで叫ぶ謎コールの意味や由来・使い方!
ライブの観客が盛り上げるために行うコールの中に、イエッタイガーと呼ばれるものがあります。このコールは盛り上がりを見せてくれる反面危険なコールとも言われています。今回はそんなイエッタイガーの意味や由来、使い方についてご紹介します。
目次
イエッタイガーを知ろう!

アイドルやアニメのライブ中、イベントなどで曲ごとのコールや歌の合間にするコールなど観客のパフォーマンスが数多くあります。そんなアイドルのライブに定番のコールに「イエッタイガー」と呼ばれるものがあります。決して一般的なコールではないので、知らない人も多いでしょう。今回は「イエッタイガー」というアイドルライブのコールについてご紹介します。
真夏の夜のイエッタイガー pic.twitter.com/Jm9LQwHYlo
— ✩イツキ✩@YYC餃子部🥟 (@yui_try____) August 14, 2018
イエッタイガーはその名の通り「イエッタイガー」と叫ぶコールとなっています。そして読み方から当て字として「家虎」と表記されることもあります。この感じは単なる当て字ですから意味は特にありません。このイエッタイガーは基本的に地下アイドルのライブ中に使われるヲタ芸の一種です。地下アイドル系のライブ以外で使われることは滅多にありません。

地下アイドルのライブでは「MIX」(ファイヤー、タイガーなどのコール)が主流のコールで、アイドルのパフォーマンスをより盛り上げるのに欠かせないコールです。これらの大声を出すような激しいコールによってアイドルのパフォーマンスがより輝き、観客と一体になって楽しむことができます。こうしたライブ風景は地下アイドルのライブの醍醐味とも言えますよね。

しかしこういったコールは時と場合を考えなければ迷惑行為となってしまいます。確かに地下アイドルのように目線を近くしてパフォーマンスしていくようなアーティストのライブにはいいですし、むしろそうしてくれる方が良いライブとなります。ただそれをロックバンドや雲の上の存在と思われるようなアーティストのライブではパフォーマンスの妨害として見なされます。

イエッタイガーというコールは地下アイドルファンが生み出した激しいコールです。地下アイドルのライブを知らない人にとっては理解しがたい盛り上げ方法として認識されます。ロックバンドやシンガーソングライターの方でもファンと近い距離でパフォーマンスをする場合がありますが、大声を出して叫ぶコールは場の雰囲気を壊しかねません。

つまりイエッタイガーは時と場合を考えた使い方でなら、ライブを最上級に盛り上げることのできるコールなんです。その反面、ライブを楽しんでいる人を邪魔するような危険性もあるため、どこでもしていいコールではありません。どれだけ好きな人のライブで盛り上げたくてイエッタイガーをしても、逆にしらけさせることもあるので、正しい使い方をしてください。
イエッタイガーの意味とは?
イエッタイガー!!! pic.twitter.com/r8P9yWek69
— カナデ (@2tin_kanki) August 14, 2018
イエッタイガーの正しい意味ですが、これにはMIXが大きく関わっています。まずMIXと呼ばれるコールですが、これは「タイガー、ファイヤー、ダイバー…」などあらゆるコールを立て続けに叫ぶことを言います。このMIXは地下アイドルのライブでは定番で大きな間奏やサビ前の盛り上がりで使われることが多く、これによってアイドルとファンが一体となって楽しむことができます。

このMIXの冒頭にある「タイガー」がイエッタイガーの「タイガー」の部分となります。では「イエ」の意味とは何かと言うと、これはMIXの冒頭で言われている「イエス」が関係しています。MIXの「タイガー」を言い始める前に「イエス」と掛け声が上がることから、この流れのコールをイエッタイガーと呼ぶようになったのです。つまり「イエスタイガー」が本来の意味です。

イエッタイガーの意味を知っている人は少なく、意味もわからずにとりあえず叫んでいる人も多いでしょう。地下アイドルやアニメソングを主に歌うアーティスト、ボカロのライブなどで使われることが多く、初めて参加した人はこのコールの気迫に圧倒されるでしょう。ただ、歌の歌詞や曲調に合わせたコールではないので、意味がわからなくてもみんなで楽しむことができます。
MIXの意味とは?

ちなみにMIXで叫ばれている「タイガー」の後のコールにも意味があります。正式な意味はとても長く、いわゆる厨二感のある言葉がたくさん並べられています。冒頭は「虎の如く火の如く…」と始まり、それらの「虎」「火」という言葉から抜き取って「タイガー」「ファイヤー」と叫ばれています。とにかくファンの熱意を伝えるための言葉が並んでいると思ってください。

このMIX。またイエッタイガーは好きなアーティズとへ想いを伝えるという意味が込められていると考えるのが妥当でしょう。しかしその熱意はあまりに激しさが伴うので、理解されている環境下でなければ身勝手な行為として空回りして終わってしまいます。なんの意味もなく叫んでいるわけではないでしょうが、やはり状況と使い方をわきまえてやるべきですね。
イエッタイガーが厄介な理由とは?

ではイエッタイガーが厄介と言われているのはなぜかについてお話しします。ファンが想いを込めたコールではありますが、それは時に好きなアイドルやアーティストへの過剰な愛が表現されてしまいます。つまり曲がなっている最中だというのに御構い無しに自分の気がすむまで叫び続ける人もいます。状況を顧みない使い方をする人がいるために厄介だと批判されています。

地下アイドルなどは特にそうですが、ファンと一体になって楽しむ形のライブではその気持ちを発散しやすくなります。そのためファンなりのオリジナルコールができ、よりライブが盛り上がっていくのですが、そういった環境だからこそ歯止めがききづらくなってしまいます。自分のファンとしての気持ちを伝えたいがために他人の迷惑を顧みなくなる人が現れます。

しかし、ライブにはそのアーティストを好きだと思っている観客が大勢いますし、それぞれライブの楽しみ方があります。コールを使って一体感を楽しみたい人、じっくり歌やダンスというパフォーマンスを見て楽しみたい人などいろんな人が集まっている場です。そんな中でなりふり構わずにイエッタイガーを始めると、せっかくのライブで楽しめない人が現れます。

ライブには全員がお金を払って見に来ていますから、一人の自己満足のために誰かが不快に思ってしまう環境にしてはいけません。パフォーマンスをしているアイドルやアーティストにとっても、そんな状態のライブにはなってほしくないでしょう。イエッタイガーをするなら使い方を考え、適度な声量、適度な使用回数で節度を持って参加しましょう。
たとえそれはアーティスト本人が出ないようなアニメのイベントであっても同じです。アニメのイベントでもやはりその声優さんの声やアニメの世界観を間近に感じたいから訪れている人が多く、大声をあげてコールする人を迷惑に感じることがあります。そういった楽しみ方が恒例化されている場であれば全員が一体となって行えるので、場所を考えましょう。
禁止する意味するライブとは?

禁止されているライブは、大抵イエッタイガーのような大声を出した使い方をするコールを不快に感じるファンが多いです。大声を出すと本来のパフォーマンスよりも目立ち、アーティスト側がやりづらくなってしまったり、観客が入りづらくなってしまったりします。誰でも気軽に入れるよう考慮した結果、禁止という結果になることも少なくはありません。

コールは何も叫ぶだけが方法ではありません。体を揺らして使うコール、手をあげてリズムをとるコールなど、声を出さないコールの使い方でライブを盛り上げることは十分に可能です。一体感だって出ます。歌を、歌詞をしっかりと聞いてほしいアーティストもいますし、禁止されているライブではいくらやりたいと思っても我慢すべきです。
イエッタイガーの使い方と由来(元ネタ)
イエッタイガーの確実ここだという由来は未だはっきりしてはいませんが、有名になったであろう元ネタはベイビーレイズJAPANさんの「夜明けのBrand New Days」です。曲にスッポリと収まっていてコール練習には丁度いい曲です。ただし、ここが由来なのかというとはっきりと証明されていないので代表的な曲としておすすめします。
最近ちょくちょく聞くイエッタイガーてのがまるでなんのことかわからん。厄介な掛け声らしいけど由来とかなんなんだ
— どわね (@kikinecocafe21) June 10, 2017
イエッタイガーの言葉の由来は先ほども話したように、MIXの「タイガー」という冒頭の前に「イエス」と叫んだことが由来となっています。つまり「イエスタイガー」が由来となり、その発音が「イエッタイガー」と聞こえることが始まりです。そしてここからMIXではなくイエッタイガーとだけ叫ばれることが多くなったというわけです。

イエッタイガーに限ったことではありませんが、このようなコールの由来ははっきりとしていないことが多く、謎が多いものです。発信源となった曲や人物がいたはずですが、いつの間にか周りへと浸透していてその由来はいつの間にかうやむやになってしまいます。由来も気になるところではありますが、こうして自然と当たり前のコールができていくのはライブのすごいところです。

イエッタイガーの意味、由来をはっきりとわかって使う人は滅多にいません。つまり、意味や由来を理解していなくても使う際には困ることもありません。ただ、どこが由来かはわかりませんがファン側の過剰な愛が作らせたコールであることは確かです。あまりに身勝手なコールの仕上がりに、あまり協調性が考えられているとは言えません。

ライブへは曲や歌を目的として訪れていた人ではなく、本当にその人物が好きで訪れていた人が発端である可能性が高いです。そのためアイドルやアニメのライブのような場が由来であることは大いに考えられます。実際広まっているのはそれらのライブが大半なので、ロックバンドやシンガーソングライターなどのライブが由来、元ネタであるとは考えにくいです。

そしてアーティスト本人が考えたというのも考えづらいです。なぜならアーティストであれば歌や曲、ダンスを見て楽しんでほしいと思う人が大半で、大声で新たなパフォーマンスを入れてほしいと考える人は少ないです。ましてや観客の中に迷惑と思う人が出てくる可能性を考えると、やはりすすんでやってほしいと思う人は少ないでしょう。

イエッタイガーの由来はMIXを常にしている観客が、その場で流れた曲のリズムや雰囲気に合わせていたということが考えられます。その場のリズム感でたまたまやったコールだからこそ自然と広まったのでしょう。ある程度広まってから名付けられた可能性は高く、余計に由来となった曲は謎です。こういうのは自然すぎて言い始めた本人たちも自分からという意識は薄いものです。

名前の由来は単純に「イエス」という掛け声とMIXの冒頭「タイガー」です。しかし、由来となった曲は謎に包まれています。由来の追求は難しいですが、どんな由来でも自己中心的なコールに違いはありません。このコールが似合う曲、このコールを含めて作成された曲なども今はありますので、それらに合わせた迷惑にならない使い方をしましょう。
イエッタイガーをする際の注意点!
イエッタイガーは危険行為という結論
— まい@加護と後藤とあーりんとあやちょ (@durabon2002) August 1, 2018
イエッタイガーの使い方にはいくつかの注意点があります。まずは当たり前ですが、禁止されているライブでの使用はしないことです。禁止されていないライブであったとしても、迷惑に感じる人が大半を占めるような場では控えるのがマナーです。使い方を間違えば自分の好きなアーティストにまで迷惑をかけることになりますし、いいことはありません。

ある事件でイエッタイガーをやりたいがために、シャツの裏側にイエッタイガーをするから我慢しろという文を書いて強制的に我慢を強いる行為をしたファンがいました。もちろんライブの楽しみ方は様々でイエッタイガーも楽しみ方の一つではあります。しかし、他人へ不快な思いをさせているという自覚がないと傲慢な使い方となり険悪なライブとなってしまいます。

いくらイエッタイガーでライブを盛り上げて楽しみたいと思っていても、アーティストはそんな状況は望んでいません。来てくれている全員に楽しんでもらえる場を提供したくて歌や曲に力を入れているのに、荒っぽい使い方でその気持ちを踏みにじらないよう注意しなければいけません。それがたとえアニメのライブやボカロのライブであったとしても同じです。

アニメのキャラクターを演じる声優さんがライブを開くこともありますが、その場でパフォーマンスをする人も観客も二次元の話ではないので、真摯な行動を心がけるべきです。イエッタイガーをするなら声のトーンを抑えたり、この曲だけと決めてセーブしたりすることが大切です。御構い無しにしてもいいコールではないので、身勝手にならないように使い方には意識しましょう。

また、イエッタイガーが普段よくされているライブだとしても、自分の席の周りに不快感を覚える人がいるかもしれません。どうしてもやりたい人はできれば周りにあらかじめ声をかけて確認をとるといいでしょう。そのほうがトラブルになることも少ないですし、やっても周りが不快に思わない可能性が出て来ます。黙ってやるよりも協調性を大事にしましょう。
イエッタイガー以外に評判の悪いコール

評判の悪いコールはやはりどれも声を出すコールです。ライブは確かに騒いで楽しむという概念がありますが、映画のように静かにアーティストの世界観を楽しむ場でもあります。そんな場所で大声を出すという行為はやはり迷惑。うるさい、邪魔などの批判が多くなります。基本的には大声を出すコールは迷惑行為となる可能性が高いと認識しておきましょう。

MIXというコールにはいくつか種類が存在し、園長MIXや日本語MIX、アイヌMIXなどたくさんのMIXコールであふれています。どれもとにかく決まった単語を大声で叫ぶという使い方なのでおすすめできたものではありません。言葉を変えてレパートリーを増やすのはある意味素晴らしい心構えですが、根本で迷惑になっているので高評価なのはやっている本人たちのみでしょう。
イエッタイガーについて

ここまでイエッタイガーについてお話ししてきましたが、どれだけ思いのこもったコールであってもマナーの守れない使い方をする人によって悪いイメージが板についてしまっています。もちろんこれだけ多くのファン、オタクの人に受けているコールなので一種の楽しみ方ではあります。ただ、決して番人ウケするようなコールではないので頻繁に使うのは考えものです。

ライブというのは本来観客は見るに徹するのが一般的ですから、アーティスト側の邪魔になってはいけません。観客はアーティストがその日のために考えてきたパフォーマンスを静かに鑑賞したり、手を挙げたり体を揺らしたりしながら楽しむのが一番です。そうした形をとっているアーティストが多いですし、その場合にはイエッタイガーのような大声コールはNGとなります。

例えばイエッタイガーを促しているようなライブに行ったとして、そこでやらずに迷惑だと言い張るのはそれこそマナー違反です。アーティスト側がコールをすることで観客との一体感を図りたいと考えているのなら、そのライブでは大声のコールをして楽しむのが正解でしょう。そうしてくれることで安心してパフォーマンスできるというアーティストさんだっています。

コールというものは好きなアーティストのライブをより盛り上げたり、パフォーマンスしやすい環境にしたりする効果があります。一概に悪いものとは言えませんし、イエッタイガーも必ずしも迷惑となる行為ではありません。イエッタイガーは一応ちゃんとしたコールとして認めているライブもあるので、その場合は普段そんなコールをしない人でも一緒になって楽しむべきです。

イエッタイガーのような大声コールのいいところは熱意をアーティストへと伝えられるところにあります。そしてイエッタイガーをすることで観客はお大声を出すので非常にすっきりとした感覚になるでしょう。そう行った意味ではかなり楽しいライブとなります。例えて言うなら、スポーツ観戦で思い切り大声で応援しているようなものです。コールはそのアーティストへの応援です。

ただ、スポーツ観戦とは違ってライブは目だけではなく耳で楽しむ場所です。いくらそのアーティストを思う気持ちがあっても、時と場合を考えた紳士な行動をとる必要があります。アーティスト側も聴いてほしいと思っている場合が多いので、環境を考え、曲のラインアップを考えてイエッタイガーを使うようにしましょう。そうして行われるイエッタイガーは周りも受け入れるべきです。
意外なところでイエッタイガーが使われると通常以上の盛り上がりを見せてくれる場合もあります。それはアーティストが行う大きなライブというよりかはイベントなどの催し物です。みんなが集まって思い切り楽しむような場面では意外と活躍するのがこのコールのいいところですね。そういった時には普段嫌がる人もイエッタイガーやMIXの良さを体験できるかもしれません。
イエッタイガーをする際は守ってしよう!
公共施設でのイエッタイガーと、ゲームセンターでマナーのクソ悪いヤツとその場しのぎの嘘を言うやつは正直人として嫌い RT
— シゲシゲ《越賀》 (@ShaVaDaVa_Yui) August 12, 2018
イエッタイガーは一種の応援方法ではありますが、それはスポーツ観戦のようにいつでもしていていいものではありません。そのアーティストが間奏も大事にしている曲で余計な大声を入れてしまえば、観客どころか応援しているアーティストにまで不快な思いをさせかねません。状況をしっかりと把握して、空気を読んでやるべきコールなのです。

例えば私立恵比寿中学と言うアイドルグループのライブではイエッタイガーを禁止されています。それはアーティスト側のパフォーマンスの邪魔となり迷惑行為として見なされてしまうからです。ではイエッタイガー以外のコールならいいのかと言うとそうではなく、そこは大声を出して応援する場所ではないんですよと言うライブ側からのお知らせの意味も込められています。

イエッタイガーが禁止されているライブでは当然ですが、大声で迷惑になるような言葉を発していると強制的に退場させられることがあります。流石にライブでなりふり構わず叫ぶとスタッフも見逃すことはできません。ライブはアーティストと一緒に歌ったり体を揺らしてリズムに乗ったりできる場所ですが、テレビの前に一人で鑑賞しているのではないと言うことを意識しましょう。

大声のコールを考慮して作られた曲では全力で参加し、それ以外の場合ではアーティストが行うパフォーマンスをしっかりと見て聴いて楽しみましょう。ライブの主役はいつでもアーティスト側で、その主役を見に来ている人がたくさんいます。観客のせいで本来のパフォーマンスを楽しめない人が出てくるのは、ファンとしての行動として間違っています。

イエッタイガーと言うコールだけではなく、大声で叫ぶようなコール全般は周りの状況を考えて行ってください。決して自分の好きなアーティストを邪魔するような結果とならないように、ファンとして謹んでライブを鑑賞しましょう。ファンとしての気持ちは見る、聴くという行為で伝えることができますし、アーティストが考えたライブパフォーマンスは静かにサポートしましょう。