折り紙で折るドラゴンの折り方!難しい立体も簡単に折れるコツをご紹介
一枚の折り紙から様々な形を作れる日本伝統の遊戯が折り紙です。その中でも海外でも人気の高いのがオリエンタルムード溢れるドラゴンの折り紙です。今回は折り紙を使ったドラゴンの折り方を簡単な方法、立体的な難しい折り方まで紹介いたします。
目次
折り紙で折るドラゴンの折り方大公開!

日本古来から大人も子どもも問わず親しまれている遊戯が折り紙です。折り鶴など子供時代に習った簡単な折り方は大人になっても忘れることがありませんね。折り紙はここ数年インスタグラムなどのSNS上で海外からも人気が高く、日本を感じさせる伝統遊戯として海外からも評価が見直されています。
そんな中、ドラゴンや恐竜といった比較的難易度の高い折り方を研究する方が増えています。アジアでは古くから神として祀られているドラゴンの折り紙は海外の方に人気が高く、商談の際などに折り方を教えると大変喜ばれるそうです。西洋文化圏でもファンタジーの世界やゲームのキャラクターとしてドラゴンは人気が高いのです。

日本には古くから龍神信仰の土壌が各地に伝えられています。隣国の中国でも龍は皇帝のシンボルとして、神聖な霊獣として語り継がれています。西欧で伝えられているドラゴンは伝説上の生物として神話に登場し、日本・中国・西欧のドラゴンは形状が異なるものの神聖なる事象のシンボルという共通項があり世界中の人々を魅了しているのですね。

そこで今回は折り紙を使ったドラゴンの折り方を簡単なものだけでなく、立体的なアート作品のような難しい折り方まで紹介して行きます。ドラゴンの折り紙は使用する用紙の種類を工夫するだけでも可愛らしい物・芸術作品のような物など様々な表情を出すことができます。是非参考にしてドラゴンの折り紙に挑戦してみましょう。

折り紙ドラゴンの簡単な折り方
折り紙ドラゴン(簡単編) pic.twitter.com/RY5wAt5XFc
— 東条 (@touharu_1209) September 14, 2015
折り紙にあまり触れることがない方にはドラゴンの折り方は想像しにくいことでしょう。最初にドラゴン折り紙に挑戦する方は比較的簡単な平面の物から始めることをおすすめします。平面のドラゴンは折り鶴と作りが似ていますので簡単に基本を学ぶ教材としてもピッタリです。折り紙の基本は折り目を正しく丁寧に付けることです。

平面のドラゴンとは言え完成した作品を見れば満足の作品が多数製作されるようになっています。出来上がりを見たら思わず溜息をつきたくなるような物を初心者でも作れるのが平面のドラゴン折り紙の魅力です。慣れると難易度の高い立体的な作品にも興味が湧いてくるでしょう。最初に簡単な折り紙で基礎力を付けておくと立体作品の仕上がりも大きく変わってきます。
折り紙ドラゴンの簡単な作り方
最初に紹介するのは折り紙初心者のお子様でも簡単に作れるドラゴンです。準備するのは標準的な15cm四方の折り紙1枚とスティックのりのみです。折り目正しく進めて行くだけですので時間も10分程度もあれば十分でしょう。折り紙に初めて触れる方には練習編としてもおすすめの折り方です。折り目を正確にするのが綺麗な仕上がりになるコツです。
こちらのドラゴンはどちらかと言うと日本や中国に伝わる龍神に近い折り方です。音声解説はありませんが複雑に感じた箇所は動画を巻き戻してゆっくりと丁寧に折り進めて行きましょう。こういった手先の細かな作業は脳の働きを活性化させる効果があります。お子様の知育教育としても役立つことでしょう。和紙を使用すると辰のお供えにも使用できますね。
こちらのドラゴンは平面の物としては比較的手順が多いです。最初は難しいと感じる方も多いでしょう。はじめは手順を覚えようとせずにゆっくり正確に折り目を作るのがコツです。折り鶴が作れる程度に手先を使うことができれば簡単に折ることができます。折り紙1枚で作れる平面ドラゴンとしては細部まで凝っていますのでSNSでの反応も良いでしょう。
簡単なドラゴン作りに少し慣れてきたら立体パターンにも挑戦してみましょう。こちらは胴体・頭部・羽を別パーツで組み上げる折り方です。一つ一つのパーツの折り方は比較的簡単ですので初心者でも作製可能です。少しの工夫をするだけで躍動感のあるドラゴンに仕上がります。また立体的な折り紙は用紙を少し工夫することで臨場感を出すことができます。

これらの簡単な折り方のドラゴンでも色柄の取り合わせ次第で可愛くもシックにも作ることが可能です。カラフルな折り紙を使うとポップな印象に、モノトーンの用紙だとシックな印象に早変わりします。簡単な折り紙は色柄で個性を追求してみるのも一つの楽しみ方です。折り紙専用の用紙に限らず自由な発想で素材選びから楽しんでみましょう。

折り紙ドラゴンの難しい折り方
折り紙ドラゴン難しい作り方

平面的なドラゴンである程度手先がほぐれたら上級編に移行してみましょう。立体的な折り紙は数多くありますが特にドラゴンは難易度の高い折り方が世界中の愛好家によって編み出されています。立体ドラゴンはある程度まとまった時間をかけて製作することになります。基本を忘れずに根気よく最後まで丁寧に折って行くのが複雑な立体折り紙を綺麗に仕上げる最大のコツなのです。
不切正方形1枚でドラゴン!さながら、某ゲームの黒龍のよう#折り紙 #origami #dragon #モンハン pic.twitter.com/BST6LId3gf
— よしだい@エージェント🍆 (@punkd95neyo) April 27, 2016
中にはゲーム・アニメ・映画に出てくるドラゴンを再現してしまう折り方まで散見されます。折り紙の魅力はその芸術性の高さにもあると言われています。難しいドラゴンの折り紙は手順が多く時間もかかります。しかし完成した時の充足感は手間を考慮しても十分な物になることでしょう。
まずは本格的な立体ドラゴンの折り紙に触れてみることから始めてみましょう。上の動画のドラゴンは見た目以上に工程が多いため最初は頭部などの細かい作業が難しいと感じるはずです。何度も繰り返し練習することで折り目の付け方やパーツの構造などのコツが掴めてくるようになります。立体折り紙の奥深さを知る上でドラゴンは最適な練習ツールになるのです。
難しいドラゴン【ベビードラゴン】

お子様や女子部屋のオブジェに使えるベビードラゴンの折り紙、実は手順が多く難しい作品なのです。簡単なドラゴン作りに飽きてきた方は腕試しに挑戦してみると有意義な時間を過ごすことができるでしょう。ベビードラゴンは折り紙愛好家の間でも比較的マニアックな物です。折り紙好事家にも高評価を得られやすい作品なのです。
紹介されている動画が1時間近くあります。初めて作業に当たる方は3時間程度は覚悟してドラゴン製作に臨みましょう。手間はかかりますが何色も揃えて可愛いドラゴンファミリーを作るとSNSでの評判も良いでしょう。
難しいドラゴン【ナルガクルガ】

人気ゲームシリーズ「モンスターハンター」に登場するドラゴンで特に人気が高いナルガクルガというキャラクターの折り紙アートはSNS上でも高い評価を得ています。豹のような形態のドラゴンでシリーズ中でも特に人気が高く、立体折り紙上級者は腕の見せ所とばかりに熱中してしまうそうです。
動画に掲載されているリンクから設計図をプリントアウトできます。手順はなんと100を超える難易度です。モンスターハンターファンならずとも現代アート作品としてお部屋のインテリアにもできますね。綺麗に仕上げるコツは根気よく設計図の折り方に沿って作って行くことです。立体折り紙初心者でも製作は可能ですのでコツを身に付けるつもりで挑戦してみましょう。
難しいドラゴン【火を噴くドラゴン】

ファンタジー映画等に登場するドラゴンは大きな口から炎を吹き出す様が格好いいですよね。立体的な折り紙の世界では大きく口を開け火を噴くドラゴンも人気が高いです。折り方も難しいので折り紙職人への第一歩として是非チャレンジしてみましょう。
動画では17.5cm平方の折り紙を使用しています。最初はやや大きめの折り紙を使用した方が細部の折り込み等を丁寧に行いやすいです。立体的なドラゴンはどの角度から見ても仕上がりが美しくオブジェとしてもピッタリです。時間をかけて丁寧に作って行きましょう。様々なカラーバリエーションで揃えた飾り方をするのもおすすめです。

折り紙ドラゴンの難しさMAXの折り方
作品名:ウィザード
— モフルンの折り紙垢 (@mohurunorigami) August 12, 2018
創作者:神谷哲史さん
一応折り紙連盟のジオラマの1作品の試作。
杖の部分が物凄い太くなって折るのが大変だった。
30cm四方から折ったが15cm四方にちょうど収まる大きさだったので、本番は30cm四方のチョコグラシン紙で折ります。 pic.twitter.com/mV3hYNgryc
ドラゴンに限らず折り紙職人の中ではより芸術性を高めた難易度の高い作品が続々生み出されています。ある程度折り紙製作に時間を割くことができる方は難易度MAXのドラゴンに一度は挑戦してみたいですね。

難易度MAXのドラゴン製作にはプロでも数日間を費やす作品が少なくありません。中には自分で折ることができないけどプロの方に依頼してまで手に入れたいという作品もあるそうです。あくまで参考知識として難しさMAXのドラゴン折り紙についても知っておきましょう。
難しさMAXの折り方【エンシェントドラゴン】
難しい折り紙を趣味とする方なら一度は耳にしたことがある折り紙界の有名人が神谷哲史さんです。MAXに難しいドラゴンの折り紙に挑戦したい方は中でも有名な「エンシェント・ドラゴン」を作ってみましょう。
計6時間超えの動画では75cm四方の和紙らしき用紙を使っています。作品を見たことがある方には周知の事実ですが、これだけの大きな用紙を用いた大作ながら細部の仕込みにはピンセットが必要な程高度な技術が必要とされます。製作時間は経験者でも最低5時間はかかると言われています。工芸作品を作るように数日かけてじっくりと製作に臨みましょう。
難しさMAXの折り方【龍神】

こちらのドラゴンは同じく神谷さんの代表作の「龍神」です。もはや折り紙という概念に当てはめて良いものか迷ってしまいます。本人曰く「もう2度と作れない」と言わしめた作品で、製作期間は3日間を費やしたと言われています。美術品としての価値も高く評価されている折り紙作品なのです。
一時期、様々なメディアでも取り上げられたこともありますので目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。上の動画はドラゴンの皮膚の一部の折り方を紹介しているのですがこれだけのパーツを作るだけで1時間以上はかかります。折り紙の奥の深さを知る上で経験として体の一部だけでも練習してみると創作折り紙の世界への第一歩となることでしょう。
折り紙ドラゴンは折り紙の大きさで変わる!
折り紙 萩原元さん創作のドラゴン。flickrにある展開図から折り上げた。26㎝四方の折り紙用紙使用。 pic.twitter.com/E8LlH131k2
— コラソン (@Corazon_Y45) September 16, 2015
精巧な折り方を求められる折り紙は用紙の選び方次第で表情が大きく変化します。特に難易度の高いドラゴンはより大きな用紙を使用することで迫力が増します。更に細部の折り込み等が簡単になりますので初心者は大き目の用紙で始めることをおすすめします。
今日の模試の英語の点数が思ったより良くなかったから、余った解答用紙で折り紙してみた。(安定のドラゴンと薔薇) pic.twitter.com/IN5XUCMtw0
— bigring (@517oowaksna) May 6, 2018
通常の折り紙は15cm四方の物が一般的です。簡単な平面ドラゴンでしたら15cm四方でも事足りますが、立体的な作品作りとなると25cm四方は欲しい所です。この大きさまででしたら100均で比較的簡単に手に入るでしょう。しかし大作の立体ドラゴン折り紙を作るならもっと大きな用紙を使いたいですね。

折り紙を作るからと言って必ずしも専用の用紙を使わなければならないという決まりはありません。ある程度の強度と大きさがあれば良いのです。ドラゴンのような生物の折り紙製作には自由な発想で用紙を選ぶと仕上がりのオリジナリティに大きな差が出てきます。写真のドラゴンはラッピング用のゴールドの大判用紙を正方形にして使用しています。
Divine Dragon ディバインドラゴン
— 世田谷学園折り紙研究部 (@VWDP8vvU12fGdK0) August 20, 2018
created by Satoshi Kamiya 神谷哲史
folded by me 私
35×35のホイル紙です
これもまたまた二体作ってきました
一体目が一枚目と二枚目の庭での写真で、
二体目が三枚目と四枚目で帰りの飛行機のなかでの写真です pic.twitter.com/aHI3JXRXgr
こちらのディバイン・ドラゴンはホイル紙を利用した力作です。ホイル紙ならではの光沢感はドラゴンの持つ壮大なニュアンスを上手に表現してくれていますね。35cm四方のホイル紙が市販されることは稀なことです。おそらく用紙からして手作りで工夫をしているのでしょう。

こちらのドラゴンはストライプのラッピングペーパーを使用していると見られます。和紙やラッピング用の凹凸のあるロール紙を利用するとドラゴンの表面に独特の臨場感が出ます。大きな折り紙用紙は元々入手が困難です。様々な質感の大判の用紙を試してみると思いがけない作品に仕上がることがあります。文具専門店で実際に手触りを確かめて折り紙に活用してみましょう。
折り紙の紹介
大きさではなく可愛らしい雰囲気を楽しみたいなら15cm四方でも柄物の用紙を使うという手があります。ラメの入った素材やドット柄・キャラクター折り紙等を使用すると同じドラゴンでも女子らしく可愛らしい仕上がりにすることができます。
折り紙 ドラゴン【適している紙】まとめ^^ きめが粗めの画用紙→コピー用紙→折り紙→剪紙→パーチメントペーパー→お花紙、ラッピング用のティッシュペーパー
— しかけ絵本&手作りポップアップカード (@aiai_popup) March 28, 2014
立体的な大作を作るなら30cm四方以上の用紙を使ってドラゴンを作ってみましょう。この大きさになると100均での入手は難しいので文具専門店で用紙を探すことになります。30cm以上の用紙となると正方形での販売をする店舗は限られてきます。大判の画用紙やラッピング用のロールペーパーを正方形に切りそろえて利用するのが最適です。
折り紙ドラゴンを作る【神谷哲史さん】が話題!

折り紙愛好家の間では知らぬ人はいない日本を代表する折り紙職人が神谷哲史さんです。前述した「龍神」や「エンシェント・ドラゴン」を筆頭に複雑な創作折り紙作品を多数発表しています。神谷さんの代表作とも言える「龍神」は100万円の値が付けられるなど折り紙を芸術作品の域まで高めた第一人者なのです。
久しぶりの折り紙。忘れていたこの感覚、懐かしい。やっぱり小さい頃からドラゴンは好き、かっこいいから。
— ピスタチ男🥟 (@aitaman_36) February 22, 2017
「ディバインドラゴン」(神谷哲史作品集より) pic.twitter.com/gWDDEmHByW
神谷さんの作品はドラゴンをモチーフにした物が多いのが有名です。超複雑系(スーパーコンプレックス)とも呼ばれる難しい作風は多くの折り紙愛好家が腕前を鍛えるために日々コピーに励んでいるそうです。神谷さんの手にかかるとドラゴンがまるでその場に存在しているかのような錯覚を覚える程です。ある程度立体技法に慣れた方は神谷作品に挑戦してみましょう。
作品集の本をご紹介!
車校終わって家に帰ったら実家から新しい折り紙の本届いてた!(右のやつ)
— ゆーくん (@nusa_univ) July 4, 2016
神谷哲史作品集2!
ヤドカリとかフェニックスとか色々載っててすごい!
何から作ろうかな… pic.twitter.com/zeQIZawKJq
神谷哲史さんの折り紙は作品集として現在2巻までが発売されています。流通経路が限られており店頭や大手オンラインストアでは見ることはほとんどないでしょう。出版元のおりがみハウスで通信販売を行っていますので神谷作品により深く触れたい方はそちらのサイトを探してみましょう。定価は1巻・2巻共に送料込みで約5000円程度です。
作品名: エンシェントドラゴン
— ぶぅ (@boo_origami) July 30, 2018
創作者: 神谷 哲史
出典: 神谷哲史作品集
30cmの普通折り紙です
む、むずかしい pic.twitter.com/qGIJdYdJvW
代表的なドラゴンの折り紙作品はYoutube等の動画サイトで紹介されている物も少なくありません。どの作品も相当数の時間を要します。最初は数日かけて漸く1作品作るのが限度な程だと言われています。もちろんドラゴン以外にも昆虫や恐竜など多岐にわたる折り紙作品が紹介されています。
作品集の他に「神谷流創作折り紙に挑戦」という著作も発表されています。こちらは折り紙の手順ではなく、いかにして美しい折り紙作品を作るのかのノウハウが凝縮されています。用紙の選び方・折り紙の美しい作り方などを一から学びたい方は必読の1冊です。

今回は折り紙の定番となりつつあるドラゴンの折り方について紹介して来ました。お子様でも作れる簡単な物、芸術作品としても評価されるような難しい折り方など様々な工夫が施されたドラゴンの折り紙を作って新たな趣味を開拓してみましょう。