飲み会でのマナーは?お酌や上司の席は?新人社会人の使える処世術!
働いたことのある人なら誰でも一度は経験する上司との飲み会。友達との飲み会とは違いマナーが存在するので、緊張して失敗してしまった、もしくはマナーを知らなかったという人も多いでしょう。今回は上司との飲み会でのマナーについてご紹介します。
目次
飲み会のマナーを知っておこう!

近ごろの若い人達は上司との飲み会を断ることが多いそう。なぜ断りがちになってしまうのか、それは気配りやマナーに気を遣うため面倒だと感じてしまうからなんだそうです。このように「飲み会は仕事ではないので必要ないでしょ」と感じてしまう若者が多いため、上司との飲み会を断るケースは少なくないんだとか。

しかし飲み会のマナーを心得ておくことで、仕事を円滑に進めたり、昇進に役立ったりと嬉しいメリットがある場合があるんです。今回はそんな飲み会のマナーをご紹介します。新人社会人の人は知っておくと今後の社会人生活が有利になるかもしれません。
飲み会のマナーを社会人は覚えておくべき

飲み会で評価が高い人は仕事ができると言われるほど、上司は飲み会でのマナーを意外と見ています。若いのに飲み会でのマナーが身に付いているだけで、社内の評価はうなぎのぼりなんてこともよくあります。したがって飲み会のマナーを覚えておいて損はないということです。
飲み会のマナーをくだらないとバカにしない
ビジネスマナー、特に飲み会のマナーについて、「こんなんで判定する上司はクソ」は正しいけど「こんなんで判定が上がる上司はチョロイ」とも取れるよね。デケエとこ入ったらそれでもやっていけるだろうし。
— ここう (@kokou_) April 19, 2017
あと、仕事も覚えるついででこれも覚えておけば、看板程度には役に立つ。
近ごろの若者は、上司が誘う飲み会に行きたがらないと上記でご説明した通り、マナーを知らない、気を遣いたくないなどの理由からくるものです。したがって若者の飲み会離れが深刻化されているんです。しかし逆をいえば、飲み会を断る人が多いので、多少のマナーを学び上司の飲み会に付き合うだけで評価点に繋がるというわけです。

飲み会のマナーはくだらないと言う人は多いですが、少しの気遣いをするだけでも「若いのにしっかりしてるな」という評価を得られることができます。若者の飲み会離れが深刻化されている今だからこそ、上司との飲み会に積極的に参加してみるといいですよ。
飲み会に参加することで思わぬメリット
要は飲みで上司にいかに覚えて貰えるか、知らない人といかに絡めるか。
— らい (@rise_cwhw) June 29, 2018
自分も最初は飲み会行きたくない人だったけど褒めてもらえるとまたやってもいいかもって思っちゃう
人脈が増えるってこういうことからなんやなって思った
飲み会に参加するのは、何も上司のためだけとは限りません。参加することで思わぬメリットが自分にある場合もあるんです。飲み会はそこに参加する人だけでなく、お店にいる知らないお客さんや従業員の方などと知り合うきっかけになります。人脈を拡げるというのは、直接仕事に関係してくることではないかもしれませんが、人として大きなメリットになるのではないでしょうか?
飲み会は仕事を円滑にするための場でもある

新人の社会人ならば、まだ職場の人とコミュニケーションがとれていない人も多いですよね。そんな時は飲み会に積極的に参加するといいですよ。職場では仕事の話しかしない人でも、飲み会の場なら気さくに話してくれる人も多いからです。コミュニケーションは仕事を円滑に進めるうえでとても大切なことなので、この機会に職場の人と親睦を深めてみましょう。
飲み会のマナー【一般的なマナー】
飲み会マナー①お店に向かう時は上司の前を歩かない

では一般的なマナーから見てみましょう。お店に入ってからではなく、お店に入る前からマナーが存在します。まずは「上司の前を歩かない」ということです。上司を立てるという意味合いがあるため、上司について歩くようにしましょう。
飲み会マナー②上司の席は?

次に気になるのは上司の席次です。基本的には上司の席は上座に座ってもらうことになります。上座というのは入口から見て奥側の席を指します。逆に新人社会人などは入口に近い席に座るようにしましょう。入口近くにいることで、注文や受け渡しがスムーズにできるからです。

今回は飲み会の席次をご紹介しましたが、会議室、エレベーター、タクシーを上司と共にすることがありますよね?そんな時にもこの上座、下座はれっきとしたビジネスマナーなので覚えておくといいですよ。
飲み会マナー③乾杯を待つ
自分の飲み物が来たとしても口を付けるのはマナー違反です。全員分の飲み物が揃い、乾杯の音頭をとってから口を付けるのが好ましいです。また、乾杯でグラスを合わせる時は、必ず上司よりも下の位置にグラスを留めるようにします。上司のグラスよりも上の位置で乾杯しないように気を付けましょう。
飲み会マナー④食事は上司が手を付けてから

乾杯が済んだら次々と美味しそうな料理が運ばれてくるでしょう。しかし料理が来たからといって、上司よりも先に手を付けるのはタブーなんです。まずは上司が食べたのを確認してから手を付けるようにしましょう。また、大皿で来た料理は取り分けるという配慮も必要になります。
飲み会マナー⑤支払はどうする?

飲み会の終わりには必ず会計があります。会計の際のスタイルにもよりますが、会費制や割り勘スタイルの場合は下の立場の人が仕切って回収しましょう。また、上司との飲み会では奢ってもらえる場合も多く、そんな場合でも一応払うという姿勢を見せておくのがマナーです。
飲み会のマナー【新人社会人】
飲み会のマナー<新人社会人>①時間を守る

一般的なマナーは上記でご紹介しましたが、新人社会人の場合のマナーも見てみましょう。まずは基本中の基本となる「時間厳守」です。仕事でもそうですが、時間を守れないという人はいくら仕事ができても低評価に繋がってしまいます。飲み会に行く時間は10程前、もしくは上司よりも早く到着しておくのがベスト。早く着いてしまっても上司が来るまで店外で待つようにしましょう。
飲み会のマナー<新人社会人>②上司の背広を預かろう

店内に入りまずすることは、上司の上着を預かることです。スーツの場合だけでなく、私服を着ている場合も同じです。羽織物を着ている時は必ず預かり、ハンガーに掛ける気遣いを忘れずにしましょう。
飲み会のマナー<新人社会人>③口調に気を付ける
中学、高校生の頃に「マジで?」とか若者言葉を使うと大人に「本当ですか?」と言えと叱られたけど当時は意味わからなくて納得出来なかったけど大人になって今後、後輩に「マジ卍っすねw」「やばたにえんw」とか言われてると引っ叩いちゃうかもしれない
— Shotaro (@ds4ex) September 1, 2018
高校卒業または大学を卒業した直後での飲み会でありがちなのが、失礼にあたる上司への言葉使いです。俗に「若者言葉」と言われる『~っす』、『~っすね』、『~ってか』という言葉をうっかり使ってしまいがち。学校の中では許されていた敬語でも、社会に出れば通用しなくなりますので、お酒で気が緩んでしまいついうっかり発してしまわないように気を付けましょう。
飲み会のマナー<新人社会人>④自己アピールはほどほどに
新人社会人が初めて飲み会に参加するのが歓迎会という人は多いのでは?歓迎会なので自分に話を振られることも多いでしょう。しかしそんな時に自己アピールを強く主張するのはNG。特に過去の強烈な話などを自慢げに話すのは避けましょう。そして話を振られたからといって話し続けるのではなく、「○○さんはどうですか?」と話を振るのも大切です。
飲み会のマナー<新人社会人>⑤スマホいじりは厳禁

暇ができてしまうとつい触ってしまうのがスマホ。新人社会人ですと、上司がいる席でスマホをずっと触ってしまうというミスをしがち。基本的には急用以外では触るのを避けましょう。気を付けているという人でも、習慣になってしまっていることはついやりがちなので、ついうっかり触ってしまわないように気を付けましょう。
飲み会のマナー【接待の場合】
社会人となれば会社内だけでなく、取引先の方と食事をする機会も出てきます。接待というのは『これまでの付き合いに感謝し、これからも取引をよろしくお願いします』という意味合いを込めて行うものです。したがって相手の方に失礼のないように振る舞わなくてはなりません。では接待でのマナーを見てみましょう。
飲み会のマナー<接待>①お店に接待であることを伝える

まず予約をする際にお店側に、接待であることを伝えましょう。接待というワードを出すことで、料理を先に出してくれたり、個室を用意してくれたりとサービスが違うため、あらかじめ伝えておくのがいいでしょう。また、予約の際は相手方のリサーチも必要です。アレルギーの食品はあるか、喫煙者なのかを聞いておくとお店選びもスムーズですよ。
飲み会のマナー<接待>②上座と下座

接待の席でも上座下座があります。入口から遠い席の上座に先方を座らせましょう。もし不安であれば、予約の電話の際にどちら側が上座になるのか聞いておくのもアリです。
飲み会のマナー<接待>③上着は脱がない

接待でありがちなのがスーツの上着を相手より先に脱いでしまうことです。接待では基本的には上着を着用したまま行います。相手の方が「脱ぎませんか?」と声を掛けてくださった場合は、遠慮なく脱いでも問題ありません。それ以外では暑くても我慢して着用しておくようにしましょう。
飲み会のマナー<接待>④手土産はいつ渡す?
感謝の気持ちを込めて手土産を用意する場合もあります。手土産を渡す時は、部屋に入り挨拶を済ませた後が好ましいです。息つく間もなく先方が話始めてしまったら、ひと段落した時にでも渡しましょう。渡す時は持ってきた紙袋から出し、相手側に正面を向けるようにして渡します。帰り際に持ってきた時に使っていた紙袋を「よければ使ってください」と差し出すといいでしょう。
飲み会のマナー<接待>⑤手土産は誰に渡す?

1対1の接待であれば先方に渡すだけでいいのですが、複数での接待では誰に渡していいのか悩んでしまいがち。複数同士での接待で手土産を渡す時は、職位が高い人から職位の高い人(上座の人)に渡すのがマナーです。
飲み会のマナー<接待>⑥トイレは確認してから

自分がトイレに行きたくなった場合、まずは先方に確認してから行きましょう。先方もトイレに行きたかったのに待たせてしまったとなれば失礼になってしまうからです。接待ではお酒を飲むことが多いため、トイレの回数はどうしても増えてしまいます。相手も同じようにトイレに行きたいと感じているかもしれないため、一言声を掛けてから済ませましょう。
飲み会のマナー<接待>⑦会計は済ませておく
トイレのため中座するふりして会計を済ませるのは接待の基本ですね
— べるぬーい (@naomissima) July 16, 2017
接待をする側で全体を通して気を付けたいのが、先方を待たせるという行為です。特に最後の会計の際はただでさえ時間がかかるうえに、領収書の発行などにも時間がかかります。したがって前もって会計を済ませておくのがスマートです。会の終わり頃にトイレに行くといい、会計をあらかじめ支払って先方を待たせないようにしましょう。

会社の経費でまかなう場合には領収書が必ず必要になるため、会計の際にお店に伝える必要があります。しかし思いのほか時間がかかってしまうので、来店して中座した時にでもお店側に「宛名書、商品代」をあらかじめ伝え、準備しておいてほしいと伝えておきましょう。
飲み会のマナー【正しいお酌の仕方をマスター】
Pちゃん、久しぶりのお寿司でテンション上がっているのはわかるけど、
— ぐらんぶる (@motodanin) August 30, 2018
会社の上司の人にご飯に誘われているんでしょう?謙遜してとまでは行かないけど目上の人が座るまで席座らないとか、お酌の順番とか基本的なマナーちゃんとわかっている?上の人はそういう所ちゃんと見ているよ?
上司との飲み会や接待でとても気を付けなければいけないのがお酌のマナー。新人社会人なので、お酒を相手の方に注いで差し上げる機会がとても多いです。したがってそんな時のマナーも身に付けておかなければなりません。次はお酌について見てみましょう。
お酌のマナー①誰からつげばいいのか?

飲み会の人数が多くなればなるほど、誰にお酒を注いでいいのか、もしくは誰から順番に注げばいいのかがわからなくなってしまいますよね。そんな時はまず一番目上の上司からお酌をしましょう。残りのお酒が少なくなってきたら「お注ぎします」と声を掛けましょう。
お酌のマナー②瓶ビールの注ぎ方・注がれ方
飲み会の席で多いのが瓶ビール。瓶ビールを注ぐ際にもマナーがあります。まず瓶に付いているラベルを上向きにし、相手に見える位置に持ってきます。そのあと両手でお酌をするように心掛けましょう。また、お酌の際に瓶の口がグラスに当たらないようにするのもポイントです。

逆にビールを注いでもらうというケースもあります。その場合は、なるべくグラスを空っぽの状態にするのがベストです。そしてグラスを両手で持ちお酌をしてもらうのが基本的なマナーです。新人社会人ですと、グラスを片手で持ってお酌を受けるというミスをしがちなので気を付けましょう。
お酌のマナー③日本酒の注ぎ方・注がれ方
実はお酒の種類によってお酌の仕方が違うんです。次は日本酒の場合を見てみましょう。日本酒を注ぐ時も瓶ビールの時と同じように両手で持ってお酌をするのですが、注ぐ時に2回に分けて注ぐのがポイントです。お猪口が小さいため、一度に注ごうとすると溢れてしまう可能性があるからです。熱燗の場合は、とっくりの下におしぼりをひいてお酌するなど、火傷に気を付けましょう。

逆に日本酒を注いでもらう時は瓶ビールの時と同様に、必ず両手でお猪口を持ってお酌をしてもらうようにしましょう。
お酌のマナー④ワインの注ぎ方・注がれ方
女性が多い飲み会などはワインボトルを空けることもあります。ワインを注ぐ際は瓶ビールの時と同じように、ラベルを上向きにして相手に見えるように両手で持ちます。そして注ぐ際は少し高い位置からそそぐのが基本的なマナーです。

ワインの注がれ方は他のお酒と逆で、手で持ってお酌を受けるのはマナー違反になります。テーブルの上に置いたままお酌を待ちましょう。新人社会人は失礼のないようにと心掛けるので、他のお酒と同様に手に持ってしまう人も少なくありませんが、ワインの場合はOKなので間違えないようにしましょう。
お酌のマナー⑤注がれたグラスをそのままテーブルに置かない

お酌をされた時に気を付けたいのが、注がれた後に口を付けずにそのままテーブルへ置く行為です。お酌をしてもらったグラスは一口でもいいので口を付けてからテーブルに置くようにしましょう。飲まずに置くのは印象が悪く、マナー違反でもあります。
お酌のマナー⑥お酒を切らさない

お酌も大事ですが、お酒を常に切らさないというのも大事なポイントです。新人社会人で飲み会の場に慣れていないと、お酒を注文するタイミングを掴めないことが多いでしょう。しかし上司や先輩のお酒が切れているのにそのままというわけにはいきません。ある程度グラスが少なくなってきたら「次も同じ物でいいですか?」と声を掛け注文しましょう。
お酌のマナー⑦お酒が飲めない人は?
アルコールアレルギーこじらせてるから飲めないけど、飲める人かっけー。
— 春菜👿 (@Haruna_421) September 2, 2018
なかにはアルコールアレルギーを持つ方、お酒がすごく苦手という人ももちろんいます。でもそれを知らずにお酌してくれる人にはなんて断ればいいのか、新人社会人の方は不安になりますよね。そんな時は「体質的にアルコールが受け付けけないので」とやんわり断りをいれましょう。もし少量なら飲めるという人は、お酌をされた時に一口だけでも飲むと印象がいいですよ。
飲み会のマナー【終わった後も気を抜かない】
飲み会後のマナー①部屋を最後に出る

楽しい飲み会が終わり、一斉に帰り支度を始めます。そんな時にまっさきに部屋を出て店から出るのはNG。新人社会人なので、最後まで部屋に残り忘れ物がないかなどのチェックをするようにしましょう。酔っぱらってしまっている人が多く忘れ物をする人がとても多いので、何も忘れていないかのチェックは念入りにしとくと「気が利くね」と感じてもらえるはずです。
飲み会後のマナー②上司へお礼をする

会計が終わり帰る前には必ずお礼をしましょう。「今日は楽しかったです」「美味しいごはんでした、ありがとうございます」など素直に感謝の気持ちを伝えましょう。そして次に会った時にもう一度「先日はありがとうございました」とお礼をするのがマナーです。これで全てのマナーが終了です。
気配り上手な世渡り上手になろう

新人社会人だと飲み会の席で覚えることがたくさんありますね。今はまだ完ぺきに覚えられなくても、何度も上司との飲み会を経験することで自然と身につくはずです。「さすがだね」と言われるように、経験して少しずつマナーを覚えていきましょう。