なすは生でたべられるの?食べ方&おすすめレシピもご紹介!
夏野菜としても美味しいなすですが、なすは生で食べられるのでしょうか?また生で食べられるとしたらどのようにあく抜きをし、どのような食べ方やレシピがおすすめでしょか?今回は生で食べられるなすの美味しい食べ方やおすすめレシピをご紹介します。
なすは生で食べられるのかご紹介!

夏野菜の代表格ともいえるなす、焼きナスや煮物、天ぷら、炒め物などなどいろいろな食べ方でいろいろなレシピを楽しむことができる便利な野菜です。また「秋なすは嫁に食わすな」という言葉もあるほど、秋になっても美味しさもあり、また暑い時期には体を冷やしてくれる効果がありとてもおすすめの野菜です。

なすの天ぷらやなすの炒め物など、考えるとどれも火を加えた食べ方ばかりですが、なすは生で食べられるのか考えたことはありませんか?実はなすは生でも食べられる野菜です。生でなすを食べられるようにするにはどのように調理すればよいのか、また美味しいなすの選び方や保存方法、おすすめの食べ方やレシピまで生のなすについて詳しくご紹介します。
なすを生で食べられる?
なすのアク抜き方法

なすは生で食べられる野菜ですが、そのまま水で洗ってすぐに食べられるというわけではありません。実はなすにはアクが存在します。よくお肉などを茹でるときなどにアク取りをすることがありますが、そのアクと同じです。生でアクのあるなすはえぐみや苦みがあり、少し食べにくさを感じます。たとえなすを炒める場合でもあく抜きをしておくと食べやすくなります。

そのためなすはあく抜きしておくことをおすすめします。やり方は簡単です。料理用にカットしたなすを水をいれたボウルなどに5分から10分ほど浸すだけです。お湯を沸かしたり、なにか特別な調理道具を用意したりする必要はありません。時間が経ったら、生なすを水からあげて軽く水気をふき取りましょう。また水ではなく塩を振るやり方もあります。

カットしたなすに塩を振りかけます。しばらくするとなすから水が出てくるので、それをペーパーなどでふき取ればOKです。どちらも簡単にできるので、ぜひなすを料理するときにはあく抜きをするようにしましょう。ただしあく抜きの時間を5分から10分を越えて長くしすぎると、なすの栄養分が抜けてしまうため気をつけましょう。

ちなみになすのアクを抜く理由は食べやすくなるというのが一つの理由ですが、もう一つなすの色が綺麗に保たれるという理由もあります。お料理屋さんなどではなすの色味をきれいに残すために、アク抜きをしているところもあります。ちょっとした工夫を施すことで、料理の味や見栄えがぐっと変わります。なすもぜひアク抜きして料理してみましょう。

なすを生で食べるためにどのなすがおすすめ?
なすの選び方

スーパーでたくさん販売されているなすですが、どれがより美味しいなすなのでしょうか?今度は美味しい生なすを食べられるように美味しいなすの選び方を見ていきましょう。まずは時期に注目しましょう。なすは夏から秋にかけて食べられる野菜ですが、やはり一番の旬は夏です。そのため7月ごろにスーパーに出回っているなすが一番苦みも少なく食べられるのでおすすめです。

一番の旬を過ぎるとなすはだんだんと苦みが強くなります。そのため食べ方としてはしっかりとアク抜きをすることが大切です。生なすで楽しむのであれば夏が良いです。またなすの種類にも注目です。一口になすといってもさまざまな種類があります。長なす、米なす、水なすなどがありますが、中でも生での食べ方に向いているのは水なすです。
水なすはその名の通り、水分を多く含んでいるのが特徴のなすです。丸々として米なすにも近いフォルムの水なすの水分は絞るとしたたるほどといわれており、漬物などによく用いられています。日本での有名な産地は大阪の泉州で、毎年厳しい出荷基準を通過したつややかな水なすが全国に流通しています。もともとアクも少ないので生でも食べやすいです。
大阪は泉州地方の地域限定、水なす。美味しいです!生で食べてみたい!地域の野菜ってやっぱりみんな美味しいですね。 pic.twitter.com/EPtrzIxOIZ
— 小野寺 勝 (@bose45ituitu) August 26, 2018
ちなみになすの90パーセントは水分といわれており、栄養がないようなことも言われていますが、そんなことはありません。なすの濃い紫色にはアントシアニンが豊富に含まれています。アントシアニンには抗酸化作用があるため、なすを食べることは美容にも効果的です。また血管の柔軟性や出血を防ぐ栄養素もあります。低カロリーななすをぜひ積極的に食べましょう。
新鮮ななすの特徴

夏のなすや、水なすが生として食べやすいということがわかりました。では水なすなどがないときにはどうすればよいでしょうか。一般的な新鮮ななすの選び方を見ていきましょう。まずはへたの部分に注目します。なすのへたにはとげがあります。とげが鋭いものを選びましょう。またへたの切り口の色も大切です。変色していたら収穫してから時間が経っていることが考えられます。

切り口が青みがかっている、つまりは少し緑色っぽいものを選ぶようにしましょう。またなす本体の色はどうでしょうか?つやつやしていなかったり、少ししわになっているものはなすの水分が抜けてきている可能性があります。表面がつややかでプリッとしたなすがおすすめです。またへたと実の境目が太いものの方が栄養がたくさんなすにいきわたっていることが多いです。

なすの選び方はあくまでも一例ですが、たくさんあってどれを選べばよいかわからない、といったときに一つの参考にするとなすが選びやすくなります。ただし、スーパーなどで過度になすを触りすぎて傷めてしまわないように気をつけましょう。
なすの生の賞味期限
なす生常温保存

期間は短くなりますが、なすは常温でも保存することができます。なすをすぐ使う予定が決まっていたり、なすをへたに冷蔵庫入れて保存し痛んでしまうのが怖かったりするときには常温で保存してみましょう。ただし保存期間目安は3日ほどです。それ以上置いたままにしておくと、なすのへたの部分からカビが生えたり、変色を起こしたりします。

また最近の夏はかなり温度が高く、室内であっても野菜などの生ものは影響を受けやすいです。外出して部屋の冷房が切れるなどすると一気に室内にある野菜は温度が上がり傷んでしまいます。なすを常温で保存するときには直射日光を避けて風通しのよいところに置くようにしましょう。時期によってはなすの常温保存は十分に気をつけるようにしてください。
なす生冷凍保存

なすを少し長持ちさせたいというときは冷凍保存がおすすめです。うまくいけば1か月ほど保存できることもあります。ただし、なすは冷凍の場合は生で保存するのではありません。そのまま入れてしまうと一気になすの水分が抜け美味しく食べられる状態ではなくなります。そのため冷凍の場合はなすを食べやすい大きさにカットして炒め、保存袋に入れてからにしましょう。

熱々のままなすを入れると結露などでまた痛む原因となるため、少し冷ましてからジッパー付きの保存袋や冷凍対応のタッパーなどに詰めて冷凍庫に入れましょう。特売などでたくさんなすを買ってしまったときや、一度になすを使いきれなかったときなどは、こうして保存しておくとなすを無駄にすることなく楽しめるのでおすすめです。
食べられないなすとは?

なすを買ってから見た目などが変だなと感じたら、そのなすは食べないようにしましょう。例えば紫色が特徴のなすの色が茶色く変色している、弾力のある質感ではなく触るとぐにゅぐにゅと柔らかくなっている、異臭がするなどの場合はなすが腐ってしまっていることが考えれます。そのなすは速やかに捨てるようにしましょう。またカットした中身にも注目です。

なすの身は白色が基本です。これが真っ黒に変色しているなど明らかに色がおかしい場合もなすが腐っていることが考えられます。一般的に見慣れない色や異臭がするものはなすだけではなく生もの全般避けるようにしましょう。生ものだけに野菜たちは収穫した後もだんだんと熟していきます。買ったらなるべく早く食べるということを基本に野菜を大切に扱いましょう。
なすの生レシピ【サラダ】5選
サラダレシピ①生なすの中華サラダ

では生なすを使ったおすすめの食べ方をレシピで見ていきましょう。まずは中華風にしたサラダレシピからです。なすを2本用意します。よく洗い、4分の1に縦に割いていきます。ここで少し5分ほど水にさらしてアク抜きをしましょう。アク抜きをしてなすの水気をふき取ったら、塩と砂糖をそれぞれひとつまみずつ振りかけてよく揉みこみます。

さらにしょうゆを大さじ2分の1ほど、お酢を小さじ1、お好みですりおろしにんにくを少し入れてさらになすを揉みこみます。最後にごまを振りかければ完成です。少し効いたにんにくが食欲をそそる生なすのサラダです。ポイントは先に塩と砂糖でしっかりなすに下味をつけることです。ちゃんと揉みこんだ後に、しょうゆなどでさらに味を染ませるようにしましょう。
サラダレシピ②生なすの和風サラダ

中華風ができたら、今度はテイストを変えて和風なサラダレシピを試してみましょう。まずはなすを3本、みょうがを4個から5個、長ネギを半本、かつお節、ポン酢、ごま油を用意します。なすは薄く切った後、アク抜きのため軽く塩を振って10分ほど置きます。みょうがも同じように薄切りにして塩を振り10分ほど置きます。なすとみょうがから水が出たらよく絞って、器に盛ります。

盛り付けたら上からごま油を適量回しかけ、さらにかつお節、小口切りにした白ネギをトッピングします。最後にポン酢を回しかけて味をつければ完成です。ごま油の風味が食欲をそそる簡単な生なすのレシピです。おかずとしてもよいですが、お酒のおつまみという食べ方もおすすめです。切って混ぜるだけ、火も使わず暑い夏でも簡単に作ることができます。
サラダレシピ③生なすとツナのサラダ

なすを2本ほど用意し、へたを切り落としたあと縦に細切りにしていきます。塩をふるか、水にさらすかして10分ほどアク抜きをしましょう。アク抜きをしたらしっかりとなすの水気を拭き取ります。玉ねぎを半玉用意してみじん切りにします。ツナは缶詰のものを40グラムほど用意しましょう。先にみじん切りにした玉ねぎ、ツナを和えます。

ポイントはツナ缶の油を切りすぎないことです。ツナの油が玉ねぎやなすをしんなりとさせて、より味をまとめる役目を果たしてくれます。水分がなさすぎるとぱさぱさのサラダになってしまうので気をつけましょう。その時は少しごま油を足せばOKです。最後に下ごしらえしておいたなすを加えて混ぜれば完成です。お好みでバジルなどを振って色どりを鮮やかにするのもおすすめです。
サラダレシピ④生なすと大葉のサラダ

大葉をたくさんなすに加えてさっぱりとした食べ方もおすすめです。まずはなすを2本ほど用意し、へたを切り落とします。なすを縦半分に切った後、半月切りにしていきます。幅は5ミリほどの薄さがおすすめです。なすに塩を適量振って、塩もみします。5分ほど置いてアク抜きをしましょう。その間に大葉を用意します。大葉は10枚ほどを水洗いして、千切りにします。

ドレッシングはポン酢とオリーブオイルで作ります。どちらも大さじ1ずつ用意し混ぜるだけです。アク抜きしたなすは水が出ているのでしっかりと絞りましょう。あとは先ほど作っておいたドレッシングになすと大葉を加えて混ぜれば完成です。そのままでも美味しいですが、冷凍庫で冷やしてから食べるのがよりおすすめの食べ方です。暑い夏場などにさっぱりと楽しみましょう。
サラダレシピ⑤生なすと生ハムのサラダ

生ハムと合わせた少し塩気の効いた食べ方もおすすめです。まずは良く冷やしておいた生ハムを一口大にちぎります。次にへたを切り落としたなす2本ほどをそのまま手で適当に食べやすい大きさに割いて生ハムと一緒に混ぜます。なすのアクが気になるようであれば生ハムと混ぜる前に水にさらしてアク抜きしておきましょう。次にドレッシングを作ります。

オリーブオイル大さじ2、塩ひとつまみ、コショウ適量、レモン汁少々を一緒に混ぜます。これを生ハムとなすに混ぜ合わせれば出来上がりです。冷蔵庫でよく冷やしてから食べましょう。生ハムの塩気がなすによく合う美味しい生なすのサラダレシピです。
なすの生レシピ【和え物】5選
和え物レシピ①なすのジェノベーゼ和え

生なすの食べ方はサラダだけではありません。何かと和えて食べるのもおすすめです。まずはなすのへたを落とし3ミリ程度の薄い輪切りにしていきます。塩を少しだけ加えてアク抜きをします。なすの水気を切ったらジェノベーゼソースを加え、お好みでフライドオニオンや生姜の千切りを添えれば完成です。アク抜きの際、塩が多すぎると仕上がりが塩辛くなるので注意しましょう。
和え物レシピ②なすのヨーグルト和え

なす1本を用意して、へたを切り落とし縦半分に切り3ミリほどの半月切りにします。10分ほど水にさらしてなすのアク抜きをし、水気を切ります。プレーンヨーグルト大さじ2、マヨネーズ大さじ2分の1、お好みで粒マスタードを小さじ2分の1混ぜ合わせます。作ったドレッシングに先ほどのなすを和えれば完成です。なすのほかにもプチトマトなどもよく合います。
和え物レシピ③生なすとオクラの和え物

なすとオクラ、夏野菜同士を和え物にしてみましょう。オクラは塩ゆでして水でしめておきます。なすは皮をむいてサイコロ上に切り、オクラは輪切りにします。なすとオクラにかつお節を適量、すったゴマを大さじ2ほど入れてよく混ぜます。さらにポン酢大さじ2と2分の1、みりんを小さじ1加えて混ぜれば完成です。よく冷やすとより美味しく楽しめます。
和え物レシピ④なすの柚子胡椒和え

なすは2本ほど用意し、へたを切り落として千切りにします。水にさらしてアク抜きをしておきましょう。大葉も5枚ほど千切りにします。しょうゆ、お酢、だし汁、すりごまをそれぞれ大さじ1ずつ、ごま油を小さじ1、塩をひとつまみ。柚子胡椒を適量混ぜてドレッシングを作ります。最後に水気を切ったなすと大葉、ドレッシングを和えれば完成です。
和え物レシピ⑤なすの梅しそ和え

オクラは6本ほど用意して塩ゆで、大葉は4枚ほど用意してそれぞれみじん切りにします。また梅干しも2つほどみじん切りにしておきます。なす2本はへたを切り落とした後、皮を少しむき手で割いておきます。割いたなすに味の素と塩を振りかけ下味をつけます。最後に下ごしらえしたオクラ、大葉、梅とかつお節適量を混ぜて完成です。お好みでポン酢をかけても美味しいです。

なすが生で食べられるのか、また食べるにはどのようななすがおすすめなのか、レシピと合わせてご紹介しました。なすはいろいろな食べ方ができますが、旬の時期であればその新鮮さを生かして生で楽しむのもおすすめです。ぜひ美味しいなすを買っていろいろな生なすレシピを味わってみてください。