アセクシャル診断!無性愛者チェックは病院ではなく自認がおすすめ
アセクシャルという言葉、聞いたことがありますか?今回はアセクシャルとは何かについてと、セルフ診断チェックについてまとめています。アセクシャルは病気ではありませんが、自認することが大切なので、セルフ診断でチェックしてみましょう。
目次
アセクシャル診断!無性愛者チェック方法
アセクシャル(Aセクシャル)とは
アセクシャルという言葉を初めて聞く人に、まずはアセクシャルとは何かを紹介していきます。アセクシャルの定義は、他の人に対して、恋愛的・性的な魅力を感じないことです。同じアセクシャルの人でも、性的魅力を他人にどれくらい感じるかの差はあります。その度合いは、アセクシャリティ・スペクトラムと言われる物で測ることができます。

アセクシャルの人は、他人に全く性的魅力を感じませんが、アセクシャルとセクシャル(性的な魅力を相手に感じる人)の真ん中に位置する、グレイアセクシャルの人もいます。グレイアセクシャルとは、完全な無性愛者ではなく、基本的には他人に性的魅力を感じませんが、他人と強い心理的な繋がりを感じた時などには、強い性的欲求を持つというものです。

セクシャリティーは他にも沢山ある
アセクシャルとグレイアセクシャルについて紹介しましたが、セクシャリティーは他にもたくさんあります。アセクシャルは他人に性的な魅力を感じない人なので、恋愛自体はできます。他人を好きにならない人はアロマンティックと言います。アセクシャルは全く違うセクシャルで、他人に恋愛感情を全く、又はほとんど抱かないという人がアロマンティックです。

その他にも、バイセクシャル(男女関係なく性的魅力を感じる)バイセクシャルと分けられるバイロマンティック(男女や中性無性に魅力を感じる)やヘテロセクシャル(異性に性的魅力を感じる)など様々なセクシャリティーがあります。

アセクシャル診断<原因>
アセクシャル=無性愛者
アセクシャルの人は無性愛者です。無性愛者と言っても恋愛ができないわけではありません。無性愛者は他人に性的な興味を抱かないだけで、他人に好意を抱くことはあります。つまり、他人に興味を抱く際に、性的な関心では興味を抱きませんが、他人の考え方や性格で好意を抱き、恋愛に発展するということです。

アセクシャル(無性愛者)の人は、他の人と同じく、かっこいい人、かわいい人をみたら魅力的と感じますが、性欲は感じません。恋愛に発展しても、無性愛者に人にとって性的な行為は苦痛になる場合もあります。アセクシャルの人と付き合うには、アセクシャル(無性愛者)を理解し、思いやることが必要です。
アセクシャルに原因はない

特定のセクシャリティーが自分の中に生まれることに原因はありません。したがって、アセクシャル(無性愛者)になる原因もありません。同じ考え、同じ容姿の人がいない様に、生まれもった個性と同じです。なので、自分はアセクシャルだと自認しても、悩むことはありません。誰に決められることでもない自分の個性なのです。
アセクシャル診断<自認>
アセクシャルは診断ではなく自認する

セクシャリティー全般に当てはまることですが、アセクシャルは診断する物ではありません。診断項目や病院に行くよう勧めるサイトは間違いです。セクシャリティ―は個性ですので、原因がありません。また、男女の性別で判断が異なるということもありません。セクシャリティ―で大切なのは、自分で認めること、自認することにあります。
アセクシャルを自認するには時間がかかる
日本では、異性を好きになるという固定概念が定着しています。その固定概念の中ででアセクシャル(無性愛者)を自認するには時間がかかります。一般的に言われる、普通のセクシャリティーが当たり前のようになっている為、アセクシャル(無性愛者)を自認できないまま、大人になって他人に性的魅力を感じず悩む人も多いです。

セクシャリティ―は疾患でも病気でもありません。アセクシャルも同じですので病院にいって治すことはほぼ不可能です。アセクシャル(無性愛者)を自認するには時間がかかります。今回は、診断項目ではなく、自認チェックを用意しました。診断項目ではなく、自分を見つめなおしたいという人向けの自認チェックになっています。

アセクシャル診断<チェック>
アセクシャル診断は病院で?
アセクシャルの診断が病院でできるのか調べてみました。結論から言うと、病院でアセクシャルの診断はできません。マイノリティなセクシャリティーですが、病気ではありません。病気ではないので、アセクシャルの診断は病院ではできないのです。またアセクシャルは個性ですので、矯正や治すと思うことは自身の負担になります。自分の個性を自認して大切にしましょう。
自身ののセクシャリティーを自覚することを自認と言います。特定のセクシャリティーを持つことは、生まれ持った個性です。病院で診断をして、薬などで治すものではありません。自認してありのままの自分を受け入れていくことが大切です。病気や疾患でありませんので、なぜアセクシャルになってしまったのかと悩む必要はないのです。
アセクシャルは病気ではない
マイノリティなセクシャリティーを持つことは病気や、疾患ではありません。したがってアセクシャルも病気や疾患ではないのです。その為、病院で診断をする必要はありません。大切なのは、アセクシャルを自認して行くことです。今回は、もしかしたらアセクシャルなのかもと思っている人向けに、自認するきっかけになるような診断チェックを挙げています。

診断チェックの様な経験がある、あった人はもしかしたらアセクシャルの可能性があります。アセクシャルは。無性愛者のことなので、他人に性的魅力を感じないセクシャリティーです。恋愛感情を抱きにくい為、恋愛にあまり理解を示せないという人が多いようです。診断チェックで自身がアセクシャルなのかの判断をする基準として利用してみてください。

診断チェック①大人になっても初恋をしたことがない
アセクシャルの人は、他人に性的興味を抱きません。その為、恋愛感情に発展しずらく、大人になっても初恋をしたことがない場合が多いです。たまたま良い人に巡り合っていないだけと言われることもありますが、アセクシャルの人は、どんな人に出会っても恋愛感情を抱かないと思う人が多いようです。

その為、アセクシャル人はたまたま良い人に巡り合っていないだけではと言われると、そういうことじゃないと思う事が多いようです。アセクシャルの人の中には、たまたま好きになれそうな人に出会えたケースもありますが、あまり多くはないでしょう。

診断チェック②恋愛マンガや恋愛ドラマの内容が理解できない

世間には恋愛をテーマにしたマンガやドラマなどがたくさん溢れています。アセクシャルの人は、ストーリーとして面白いと思うことはあっても、恋愛の部分を自分に重ねるといった共感ができません。アセクシャルの人は、無性愛者の為、そもそも恋愛をテーマにした作品に共感ができないのです。
診断チェック③異性・同性ともに友情や愛情とは違う感情を持たない

アセクシャルの人は、異性・同性の誰に対しても恋愛感情を持たず、性的欲求も持たない人です。これは、診断などで決める物ではなく、自認する物です。ただし、友人に対する友情、家族に対する家族愛、動物を愛でるといった愛とは異なる愛を他人に対して感じないのがアセクシャルの人です。
診断チェック④恋人がいないことがつらいと感じない
アセクシャルではない人でも、恋人がいなくても良いと考えている人はいます。この考えは、周囲の環境や価値観に生じた後天的な考えであり、他人に性的魅力を感じないアセクシャルとは全く違うものです。恋人がいなくて辛いという考えに、何がつらいのかわからないというのがアセクシャルの人です。

しかし、アセクシャルの人は恋愛をしないと考えているわけではありません。世の中には、生涯1人としか恋愛し結婚しないとか、性的な事柄に嫌悪感がある人もたくさんいます。ただ、このような考えの人は、漠然としたものでも、恋愛感情や、性的欲求について実感を伴う共感がありますのでアセクシャルではありません。

アセクシャルの人は恋愛感情や性的欲求がなく、それがどのような物かも実感を伴う共感ができなのです。恋愛感情だけがない人をアロマンティックといい、性的欲求だけがない人をノンセクシャルと言います。恋愛感情、性的欲求のどちらもどのような気持ちや欲求なのか、漠然とした実感もないのがアセクシャルの人です。
診断チェック⑤友人や家族に対しての愛情はある

セクシャリティ―の中には、恋愛的、性的のみならず、あらゆる面で他人に関心を持てない人がいます。これらの関心がない人は、アセクシャルに含まれません。アセクシャルの人は、友人に対する友情、家族に対する家族愛、動物を愛でるなどの気持ちは持っています。恋愛感情と、性的欲求がないだけなのです。
診断チェック⑥同性愛者なのかと思ったことがある
セクシャリティーとは自分で認める、自認をするものであり、他人に決められるものではありません。日本では、LGBTの概念すらあまり浸透していない為、大多数のヘテロセクシャル(異性愛者)ではないと思われると、簡単に同性愛者ではないかと思われることがあります。アセクシャルの人でも実際に同性愛者なのではと質問された経験のある人が多いようです。

アセクシャルを自認している人で多いのが、恋愛的、性的に異性を好きになれない人です。異性を好きになれないという考えから、自分は同性愛者なのではと考える人も多いようです。同性と仲良くしてみてやはり友情以上の感情が持てず同性愛者でもないとわかります。そのような経験から、アセクシャルの自認につながります。

アセクシャルとノンセクシャルの違い
ノンセクシャルの特長
アセクシャルと一緒にされることも多いノンセクシャルですが、ノンセクシャルはアセクシャルとはまた違った特徴があります。ノンセクシャルの人は、恋愛感情のある無性愛です。簡単に言うと、恋愛感情はあるけど、他人への性的興味がない人ということになります。ノンセクシャルは日本限定の言葉で、世界的には、ロマンティック・エイセクシャルに近いとされています。

他人への性的魅力を一切感じない無性欲はノンセクシャルに該当しないようです。ノンセクシャルにも様々なタイプの人がいます。他人に性的欲求がわかないだけで、性的欲求自体はあるという人もいます。男女差や生まれつきの性的欲求の強さによってもタイプが違うようです。

アセクシャルとノンセクシャル

アセクシャルは、他人に対して恋愛的・性的な魅力を感じませんが、ノンセクシャルの人は、恋愛的な魅力は他人に感じることができます。ただ性的な魅力を相手に感じないため、恋人ができても、手をつなぐのもできないという人も中にはいます。相手に合わせて何とかするというタイプのノンセクシャルの人もいます。大きな違うは恋愛的興味は他人にあるというところです。
ノンセクシャルの原因

アセクシャルやその他のセクシャリティーにもない様に、ノンセクシャルにもノンセクシャルになる原因はありません。生まれ持った個性ですので、何が悪いということはないのです。ノンセクシャルは、個性であり、個人の価値観です。何も間違ってなどいませんので受け入れましょう。価値観の違いは悪いことではないのです。
アセクシャルとデミセクシャルの違い
デミセクシャルの特長
デミセクシャルの人は、アセクシャルの人と同じように、他人に性的、恋愛的興味がない人と思われていることも多いです。しかしデミセクシャルの人は、アセクシャルとはちょっと違った特徴があります。アセクシャルの人とはちょっと違うデミセクシャルの人の特長と気持ちについてみていきましょう。

デミセクシャルとは、異性・同性問わず性的に魅力を感じません。その為、基本的に性欲はありません。しかし、気持ち的に深く繋がった相手に対してのみ性的な魅力を感じる人のことを指します。ほどんどが恋愛的な繋がりですが、強い友情の場合もあります。

デミセクシャルの人は、恋愛や友情から強いつながりをもった他人に対してのみ性的欲求が現れるのです。デミセクシャルの人にとって強いつながりが大切なポイントになります。その対象は、異性・同性は問いません。デミセクシャルもなかなか自認するきっかけの少ないセクシャリティーと言われています。

アセクシャルとデミセクシャル
アセクシャルは、他人に対して恋愛的・性的な魅力を感じませんが、デミセクシャルは、深くつながった相手以外の他人に対して性的な魅力を感じません。恋愛感情が分からないアセクシャルに対して、デミセクシャルは、恋愛感情が分かるという点が、ふたつのセクシャリティ―の大きな違いです。

ノンセクシャルの人は、他のセクシャリティー同様、病気や疾患ではありません。その為、病院に行って治るというものではありません。そもそも個性ですので、病院に行って治すことや、病院で診断するというようなものでもないのです。ノンセクシャルは病院などで診断はできません。また診断チェックで当てはまるからノンセクシャルだと他人に決められるものでもありません。
デミセクシャルの原因
アセクシャルやその他のセクシャリティーにもない様に、デミセクシャルにもデミセクシャルになる原因はありません。生まれ持った個性ですので、何が悪いということはないのです。デミセクシャルは、個性であり、個人の価値観です。何も間違ってなどいませんので受け入れましょう。価値観の違いは悪いことではないのです。

デミセクシャルは他のセクシャリティー同様、病気や疾患ではありません。その為、病院に行って治るというものではありません。そもそも個性ですので、病院に行って治すことや、病院で診断するというようなものでもないのです。デミセクシャルに原因がなく病院でも治らないと落ち込みやすい人もいるかもしれませんが、デミセクシャルであることは個性ですので、病気ではないのです。

デミセクシャルは病院などで診断はできません。また診断チェックで当てはまるからデミセクシャルだと他人に決められるものでもありません。では、どうやってデミセクシャルであるかを診断するのかというと自分自身で自認するのです。デミセクシャルの特長と自分のこれまでの体験をもとに自認することが大切です。
アセクシャルは自認することが大切
今回はアセクシャルとアセクシャルに間違えられやすいセクシャリティーについて紹介しました。アセクシャルは他人に性的、恋愛的な魅力を感じない人です。日本でもセクシャルマイノリティの知識がだんだん浸透してきています。しかし、まだまだ受け入れられない部分もたくさんあります。周りの理解が得ることが出来れば、今よりずっと生きやすくなりますね。

アセクシャルをはじめとするセクシャリティーは、病院で診断されたり、他人に決めつけられたりするものではありません。自分自身で自認して、初めて自分のセクシャリティーが分かるのです。診断チェックを利用して、自分のセクシャリティー自認のきっかけにしてください。