梅干しを塩抜きする方法は?はちみつを使った簡単リメイクレシピも!

日本では昔から保存食として親しまれている梅干し。塩抜きの技術が少し違うだけでも味は変わってしまいます。しょっぱい物が苦手な方にはちみつを使った簡単レシピで梅干しを美味しく食べよう!より楽しむために梅から塩抜きをマスターして自分好みの味を見つけてみましょう。

目次

  1. 梅干しとは
  2. 梅の種類
  3. 自分に合う梅干しを見つけよう
  4. 梅干しを手作りしよう
  5. 梅干しをリメイクする?
  6. 塩抜きした梅干しにデメリットはあるの?
  7. はちみつを使って簡単リメイク
  8. 塩抜きだけじゃない!美味しい梅干しレシピ
  9. 塩抜きして体にやさしい食べ物に!

梅干しとは

梅干とは梅の果実を塩漬けにした後、日干しにして乾燥させシソの葉と一緒に梅酢に漬け込んだ物を言います。赤い色が特徴で大きさも色々あり、実も柔らかいものからカリッとしたものまでありバリエーション豊富です。日本では昔からご飯のお供としてお弁当に入れたり、食卓などに置かれ家族みんなに親しまれています。

梅干しは美味しいだけでなく、その殺菌力からお弁当やおにぎりの具にされてきました。他のおかずを腐らせないようにしたり食中毒の原因である、黄色ブドウ球菌の増殖を防いでくれたりと私たちの体を守ってくれる頼もしい食品なのです。

梅の種類

梅の品種はおよそ300種類以上あるといわれていますが主な産地は和歌山県です。古城梅と有名な南高梅という品種が栽培され、これは大粒で種が小さく肉厚なので梅干しに向いている品種なのです。全国的に使われていて日本では1番名前が知られている梅です。梅干しにする他にも梅酒やジュースの材料として使用されています。

その他の地域でも梅は数多く栽培されていて、関東では白加賀に大分県の方では豊後梅という品種があります。この豊後梅は青梅の代表格と呼ばれているほどで梅干しにするよりは梅酒によく使われている品種のようです。

自分に合う梅干しを見つけよう

梅干しを作るのに必要なのは梅と水と塩というとてもシンプルなものばかりですが、使う梅の品種や水を変えるだけでも完成後の味は全く違ったものになります。まずは作る前に自分好みの梅や塩などを見つけることから始めると完成後の楽しみも増えて新しい発見があるでしょう。

梅干しを手作りしよう

では実際に簡単な方法で梅干しを作っていきましょう。梅干しに使う梅は熟したものを使いますが適しているのは6月中旬あたりから出回る梅です。全体的に黄色っぽくなっている物を選び、まだ緑が残っている場合は常温で2,3日置いておくと追熟され丁度良くなります。

梅干し作成の下準備

漬ける前には下準備をしっかりと行うのが大事です。ヘタの部分を爪楊枝などで綺麗に取り除きザルなどに入れて水洗いをします。水切りをして乾いた布などで優しく水分をふきとりますが、熟した梅は柔らかくなっているので力を入れすぎないように注意して扱いましょう。目で見て腐っている部分がないかどうかもこの時チェックします。

梅を漬けるのに大事な容器を用意します。蓋がちゃんと閉められる大きめの瓶が最適ですがあまり高価な物は必要なくホームセンターなどで簡単に手に入る物で十分です。頑丈なビニール袋も用意して水漏れがしないように気を付けましょう。

作成開始

容器に梅の実と粗塩2/3を交互に入れていき、最後に必ず梅を塩で覆い隠すのがポイントです。これを怠るとカビなどが発生したり予想外の問題が起きてしまうのでしっかり行いましょう。塩分が濃くても後から塩抜きできるので、梅干しがしょっぱくなる心配はあまりしなくても大丈夫です。

次にビニール袋を2重にして中に水を入れます。それを先ほどの塩漬けの上に乗せ重しとして使用しますが重さが十分でない時は水を足してからゴムなどで口をしっかりと結びましょう。冷暗所に置いて1週間ほどすると、梅酢が上がってくるのできちんと梅の実がこの梅酢に漬かっているのを確認します。

赤ジソ浸けの梅干しにするには、もみ紫蘇を平らにまんべんなく梅の上に敷き詰めます。その上から再び重しを置いて2週間くらいそのままの状態で漬け込みます。

梅は三日三晩天日干ししなければいけないので、天気がいい日が続く季節に行うのが美味しい梅干しを作る秘訣です。風通しのいいザルなどに一粒ずつ広げて置いていきます。1日1回は裏返して様子をみておきましょう。この時に梅を取り出した容器に溜まっている梅酢も日光に当てて殺菌しておき、ある程度時間がたったら冷蔵庫に移して保存しておきます。

干し終えた梅はそのまま元の容器に戻し梅酢に漬け冷暗所で保存します。梅酢を吸って容器の水分が減ってきたら梅干しの完成です。

梅干しをリメイクする?

せっかく手作りした梅干しでも、味が濃くなってしょっぱいと感じたり、ただ食べるだけでは飽きてきてしまったなど捨てるにはもったいない場合も多いので、そんな時はリメイクしてみましょう。短時間で出来る塩抜き方法や、はちみつを使ったリメイクなど梅干しの効果的な使い方を見てみましょう。

塩抜きする

最初に行ってみてほしいリメイクの方法は塩抜きして味をマイルドにする方法です。簡単に出来ますがこれには少し時間がかかることを頭に入れておいて欲しいです。やり方は塩抜きしたい梅干しを容器に入れそこに多目に水を入れるだけですが、抜く前の塩分が約20%だとしたら1日で7%~10%ほどになるので水に漬ける時間は調整しましょう。10~15%くらいの塩分があると美味しいといわれています。

水に浸して塩抜きできたら容器から取り出してザルなどの上に5時間ほど置いて水切りしましょう。終わったら保存のために冷蔵庫に入れて、塩抜き後の梅干しは賞味期限が短くなるので最初は食べやすい量で試してみるのがおすすめです。

ぬるま湯で塩抜き

短い時間で塩抜きしたい時はぬるま湯に漬けるのがおすすめです。ボウルなどに梅が漬かるくらいのぬるま湯を入れ、そこにお酒とみりんをそれぞれ大さじ2杯加えて混ぜ合わせます。そのまま30~1時間ほど置いておくだけで普通のより早く塩抜きした梅干しが完成します。この分量で出来るのは梅10個程度なので、入れる個数によってお酒などの量を変えましょう。

お酢でも簡単に塩抜きできる

水とお酢を混ぜて作った酢水に梅を投入しても塩抜きができます。これは一晩ほど漬けておかないと完成しませんが塩抜きされる塩分は半分になり酸味が残るので、梅はしょっぱい方がいいという方はこの塩抜きの方法を試してみましょう。

塩分のほとんどを塩抜きしたい!

梅干しの塩分はあまり必要ないという方は思い切って梅干しを煮てみましょう。吹きこぼれるくらいの高い温度で煮ると梅干しには塩分がほとんど残らない塩抜きができます。

塩抜きした梅干しにデメリットはあるの?

塩抜きすると美味しく食べれるようになりますが、やはり味や栄養価は普通に食べる時よりは下がってしまい賞味期限も短くなってしまいます。しかし塩分濃度が濃すぎる物を沢山摂取すると心臓などに負担がかかるので、そのままと塩抜き用に分けて消費しましょう。

はちみつを使って簡単リメイク

塩抜き後は甘い梅干しもおすすめです。はちみつと水を鍋に入れ火にかけ沸騰させた後しっかり冷やします。瓶などの容器に塩抜きした梅干しを詰めて、作ったはちみつ液を注いで冷蔵庫に閉まって2週間くらいそのまま漬けておきます。この方法で作った梅干しはとても甘く、しょっぱいのが苦手な方や子供でも気軽に食べれる味になり塩抜きした梅干しもこうして楽しむことができます。

塩抜きだけじゃない!美味しい梅干しレシピ

まず最初に梅肉を作る方法ですが、ラップに梅干しを乗せ箸などで中の種を取り除きます。ラップで実を包んで包丁の腹で潰します。向きを変えて今度は包丁の背の部分を使ってラップが切れたりしないように注意しながら、優しくトントンと叩いていけば完成です。取り出した種は魚料理の臭みを取るのに使えるのでそのまま保存しておくのもいいですね。これは塩抜きしてない梅干しでも作れます。

梅を使ってジャムを作ります。材料に梅と砂糖を用意して洗った梅を鍋に入れ水を注ぎ中火にかけます。手で混ぜながら、熱くなったら湯を捨てて、もう1度同じことを繰り返し十分に茹で上がったらザルに上げて水気をとっておきましょう。種を取って実を潰し、鍋に砂糖3分の1を加え中火で焦げないよう混ぜ続けます。グツグツとしてきたら残りの砂糖を入れアクを取りながら果肉が透明っぽくとろみがついたら完成です。熱いうちに容器に移して冷まします。

塩抜きして体にやさしい食べ物に!

梅干しには強力な殺菌効果で保存がきくだけでなく、クエン酸も豊富で塩分が摂れるので夏場や疲れている時に食べると栄養補給になります。ただ塩抜きするだけではなく、はちみつを入れて味を変えてリメイクしたり料理に入れて酸味をアクセントとして使ってみたりなど色んな方法で梅干しを食べましょう。塩抜きすると保存はききませんが、塩分が心配な方にも体に優しい食べ物に変化するので家族全員が食べられる様なレシピを考えてみるのも楽しいですね。

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