妊婦中のお菓子で市販のおすすめは?初期・中期の摂り方のポイント!
赤ちゃんができて妊婦さんになると、いろいろと体調が変化することがあります。よくお腹がすくようになることもありますが、そんなときに間食としてお菓子はどのようなものがおすすめでしょうか?妊娠中の初期、中期に注目して妊婦さんにおすすめの市販お菓子などをご紹介します。
妊婦のお菓子についてご紹介!

妊婦さんになると体重が変化したり、食べ物の好みが変わったりといろいろと体調面で変化が出ることがあります。中でもよくお腹がすくといった変化もあるのですが、ご飯を食べてもお腹がすくというときには間食を上手に利用しましょう。間食といっても市販のお菓子や手作りのお菓子などいろいろありますが、妊娠中にはなにがおすすめでしょうか?

市販のお菓子などで妊婦さんが避けた方がよいのものはあるのか、また食べ過ぎると妊婦さんにどのような影響を及ぼしてしまうのか、妊娠中の初期と中期に分けて妊婦さんにおすすめのお菓子をご紹介します。自分が妊娠中の方はこれを参考に、また周りに妊婦さんがいるかたも正しい知識を身につけてアドバイスをしてあげましょう。
妊婦にお菓子を食べると影響すること
妊婦糖尿病

妊婦さんの体はとてもデリケートです。お腹の中でもう一つの命をはぐくむわけですから、同然のことなのですが妊娠中にはいつもと同じような過ごし方や食べ方をしていても体にいつもとは異なる影響が出ることがあります。代表的な例1つ目は妊婦糖尿病です。妊婦糖尿病は妊婦の8人に1人がかかると言われるほど多い病気です。かかると妊婦と胎児両方に影響があります。

まずは妊婦さんの方から見てみましょう。妊婦糖尿病になった妊婦さんは「羊水過多症」、「尿路感染症」などの病気にかかるリスクが高くなります。特に重度の羊水過多症になると子宮の内圧が高くなりすぎ、早産や最悪の場合流産してしまうことがあります。また分娩時も分娩が長引くなどの影響を及ぼすことがあり、大変危険です。

一方で、妊婦糖尿病にかかった妊婦さんの赤ちゃんは「巨大児」、「先天性奇形」のリスクが上がります。巨大児の場合は単に体が大きなだけではなく、体の中の臓器が巨大がしているため無事に生まれた後にも低血糖症や呼吸障がい、心不全といったさまざまな障がいを引き起こすリスクが高まります。このような影響があるため、甘いものの食べ過ぎには注意が必要です。

また家族の中に糖尿病患者がいる、またもともとの体質として血糖値が高いという方も妊婦糖尿病には注意が必要です。血糖値は病院の定期健診では検査されるものなので、ちゃんと注目をしておくことをおすすめします。一般的に妊娠中は初期から後期にかけてだんだんと甘いものを食べたくなる欲求が強くなります。食べ過ぎに十分に気をつけるようにしましょう。
虫歯になりやすい

甘いものの食べ過ぎで妊婦さんに出る影響2つ目は虫歯です。これは妊娠中でなくてもなること、と思いがちですが妊婦さんはとくに虫歯のリスクがあがります。原因の1つ目は唾液量の変化です。女性ホルモンなどが変化することで通常より妊娠中は唾液の量が減ることがあります。唾液は口の中を清潔に保つ役割を果たすのですが、これが減ることで口内環境が悪化しやすくなります。

2つ目は食べ物も好みの変化です。先ほどもご紹介した通り、妊娠中になると虫歯の原因を作りやすい甘いお菓子や酸っぱい食べ物などを好むことが多くなります。またよくお腹がすきこうしたお菓子などの食べ物を口にする機会も増えるため虫歯のリスクが上がります。そのほかにもつわりがひどいときなどは歯磨きすらも気持ちが悪くなるため歯が磨けないなどのことも出てきます。

歯が磨けないとなるとそこから歯周病や歯肉炎などが起こることもあり、妊婦さんの口内環境事情はかなり厳しくなることもあります。妊娠中に虫歯地腸ができないということはありません。ただ、つわりがひどいときや妊娠後期の時などになると治療が難しくなるため、虫歯になったら早めに治療しましょう。一番はお菓子などの食べ過ぎを控え、虫歯を作らないことです。
体重増加

お菓子など甘いものに限らず、ご飯を食べ過ぎると妊婦さんの体重は増加します。これが気をつけなければならないこと3つ目です。もちろん赤ちゃんがお腹の中で成長するため、妊婦さんのある程度の体重増加は問題ありません。しかし目安があります。その目安から逸脱してしまうと「妊婦高血圧症候群」という病気になり、そこからさまざまな病気をさらに誘発することがあります。
引き起こす可能性がある病気は「HELLP症候群」、これは血小板の減少、溶血、肝酵素の上昇が起こり、お腹上部に痛みが走り吐き気などを引き起こします。また「子癇」は脳の血液の量が急激に増え、最悪昏睡状態になることがあります。また妊婦さんの体重が増加すると赤ちゃんにもさぞ栄養が届いているように思えますが実は逆で栄養不足、酸素不足になることがあります。

妊娠中に程度な体重を管理することは簡単なことではありませんが、お医者さんに相談するなどすれば減量に役立つおすすめの食事メニューや妊娠中の食事で気をつけるべきことなどを教えてもらえます。一人で悩んでしまわずに、専門家に相談をしてアドバイスをもらえば体だけでなく気分も楽になります。
妊婦初期のお菓子の摂り方
妊婦初期になぜ甘いお菓子などが食べたくなるの?
ホイップクリームそのまま飲みたいくらい甘いもの食べたい🍰🍮🍭🍩
— 🌜みぃ@25w 食欲増加中🌜 (@y_m_r3) September 11, 2018
あ、でもプリングルスのサワークリームオニオンでもいいかも…🙄
🍫もいいなぁ…😂
こんなに甘いもの食べたいのってやっぱり妊娠中だからなのかな😅
妊婦さんの特に妊娠初期には味覚が大きく変化します。それには黄体ホルモンが影響しています。妊娠という状態を安定させるために必要なホルモンなのですが、これが味覚変化という点にとっては厄介で人によっては好みがガラッと変わってしまうこともあります。甘いお菓子など食べたくなるのはこれが原因の一つです。また赤ちゃんへの栄養がブドウ糖ということも一つの理由です。

赤ちゃんへの栄養の一つであるブドウ糖が不足すると、当然妊婦さんは甘いものを食べてブドウ糖を補給したくなります。そのため妊婦さんが初期の時期に甘いものを食べたくなるのはある程度は当たり前のことでもあります。ただし食べ過ぎは先ほどもご紹介した通り悪影響を及ぼすのでよくありません。
妊婦初期のお菓子の摂り方ポイント

では妊娠初期の時に、妊婦さんにはどのようなお菓子の食べ方がおすすめでしょうか?お菓子の上手な摂り方に注目してみましょう。まずは市販のお菓子を自然由来のものに変えてみることです。お菓子といえばスナックや生クリームなど砂糖をたっぷりと使った市販のものを思い浮かべるかもしれませんが、甘いものはそれだけではありません。例えば果物に注目してみましょう。
果物にも甘い果糖が含まれています。また果物によってはスイカやメロンなど一緒に水分を摂取できることも多く、お菓子などの単品を食べるのに比べてかさ増しされて、食べた時の満足度もアップしやすいです。季節であれば食物繊維も豊富に含んだサツマイモもおすすめです。糖分だけでなくこうしたほかの栄養素も摂取できるのが市販のお菓子と果物の大きな違いです。
初期にはご飯の糖分にも注目

お菓子を食べるのであれば、朝昼夜といった主食の糖分を抑えるようにしてみましょう。ピンと来ないかもしれませんが、実は普段食べているご飯で意外にも糖質を摂取していることがあります。例えば代表的なのはカレールーです。カレールーにはたくさんの糖分が含まれており、それと合わせてさらに糖分があるお米をたくさん食べ過ぎてしまうと糖分過多となってしまいます。

しかし同じ糖分といってもご飯などで摂取する糖分の味とお菓子などで摂取する糖分の味はなんとも違って感じるものです。ご飯などでは味わえない甘みをダイレクトに感じられるお菓子がどうしても食べたくなる時は必ず出てきます。そのときに日頃の食事に気をつけておけば、罪悪感や不安を感じることなくお菓子を楽しめます。
妊娠中はさ、すっごいカフェイン気にして(緑茶大好きだから毎日飲んでた)カフェインレスの生茶飲んでたけどもう最近気にしてないもんね
— りぃ (@ririno1031) October 3, 2017
甘いものも控えましょう!とか書いてあったけどバンバン食うよ…
食べ過ぎなきゃ良いんだよ…ストレス感じるほどに我慢する必要ないって当時の私に言いたい
妊婦さんにおすすめの献立やレシピなどは調べるとたくさん出てくるので、その中でも好みのものを作って食べるとよいです。甘いお菓子はだめだと一切断ち切ってしまうと、長い妊娠生活のいずれどこかでストレスが爆発してしまいます。その時にお菓子を食べ過ぎてしまう方が妊婦さんの体にもまたお腹の中の赤ちゃんにとっても負担が一気にかかります。
だいず屋 豆○さんの純豆乳です
— いっちゃん (@KumonoT) September 5, 2018
無調整豆乳なので濃厚で美味しいです pic.twitter.com/P89pcprrKd
甘いお菓子と適度に付き合うことが大切です。果物のほかにも、ドリンク類もおすすめです。例えばグラニュー糖など精製した砂糖ではなくきび砂糖などを使った飲み物や、無調整豆乳などが血糖値が急激に上昇することもなく安心して楽しむことができます。また甘い飲み物でなくても、水を飲むことで空腹を抑え食べ過ぎを予防することも期待できます。
妊婦中期のお菓子の摂り方
妊婦中期のお菓子の摂り方ポイント

妊娠初期を越えて妊娠中期に入ってくるとつわりや体調などがひと段落し、食欲が初期よりもわいてくるという妊婦さんが多くなります。初期と比べて中期にはどのようなことを気にかければよいのかポイントを見ていきましょう。お菓子を食べるためにご飯を制限するという方もいらっしゃいますが、あまりおすすめはできません。ご飯は赤ちゃんへの大切な栄養です。

そのためご飯はしっかりと3食食べるようにしましょう。お菓子を食べるときには例えばお菓子の量を決める、数袋入っているものであれば1袋と決める、またお菓子を食べる時間を決めるというのもおすすめです。量や時間を決めると食べ過ぎやだらだらと食べ続けるのを防ぎやすくなります。またお菓子を食べたら運動を心がけ、体重が増えやすい夜間のお菓子は控えましょう。
妊娠中期のお菓子はどんなものがおすすめ?

では実際にお菓子を食べるとなったとき、どのようなお菓子がおすすめでしょうか?市販のお菓子などは成分表が表示されてはいますが、なかなか砂糖の量などが把握しにくくついつい糖分過多になってしまうことがあります。そのため自分で作る手作りのお菓子がおすすめです。手作りであれば原材料や砂糖の量も把握することができます。

また少し手間ではありますが、1回で食べる量だけお菓子を作る、また小分けして1日分はこれだけと分けておくなどすると食べ過ぎを防ぎやすくなります。ただお菓子を手作りするのは結構時間がかかります。また立って行う作業なども多くなるので、その日の体調などと相談をして調子のよいときに手作りのお菓子作りを楽しむのをおすすめします。
妊娠中期のお菓子の利点と注意点

妊娠中期はお菓子と上手に付き合えば、メリットがあることもあります。例えばチョコレートは食べ過ぎに注意して適量を食べれば先ほどご紹介した妊婦高血圧症候群のリスクを下げる効果があるというアメリカの研究結果が発表されています。そのため妊娠中期にチョコレートを食べることは妊婦さんにとってメリットがあるのです。

ただしチョコレートの場合はカフェインが含まれています。食べ過ぎるとよくありませんし、体重の増加にもつながってしまいます。適度にお菓子を食べることは女性にとってはストレス解消にもなります。我慢のし過ぎは過食を招いてしまうので、初期と同じく我慢をしすぎずお菓子と上手に付き合うようにしましょう。

妊婦のお菓子を手作りしてみよう!

では妊婦さんにおすすめの手作りお菓子を見ていきましょう。お腹にも優しいヨーグルトを使ってチーズケーキを作ってみましょう。所要時間は1時間ほどです。プレーンヨーグルト400グラム、ホットケーキミックス100グラム、砂糖80グラム、卵2個、サラダ油を大さじ3用意します。砂糖はきび砂糖などに変えてもOKです。材料をボウルですべて混ぜます。

混ぜ終わったらパウンド型に生地を入れます。型は丸形などでもOKです。180度に予熱したオーブンで50分ほど焼けば完成です。簡単混ぜるだけのレシピで、ほとんどはオーブンに任せればよいため妊婦さんでも負担なく楽しめる手作りお菓子レシピです。お好みで果物を入れるなどアレンジをするのもおすすめです。

クッキーなどのお菓子もきな粉を使うことでローカロリーに仕上げることができます。ほんのりと甘いクッキーを作ってみましょう。薄力粉100グラム、きな粉40グラム、バター100グラム、牛乳大さじ1、砂糖40グラムを用意します。バターは室温に戻し、薄力粉ときな粉はふるいにかけておきます。バターに砂糖を数回分けて入れ白っぽくなるまでよく混ぜます。

牛乳を入れて混ぜ、最後に粉を入れてさっくりと混ぜひとまとまりにします。生地を一口サイズに分けて丸めて、天板の上に並べます。170度のオーブンで15分ほど焼けば完成です。ほろりさくさくの触感がとても美味しいきな粉クッキーです。
妊婦の市販のお菓子でおすすめの商品をご紹介

市販のお菓子に比べて果物がおすすめ、また市販のものに頼らず時間があるのであれば手作りのお菓子がおすすめといった妊婦さんへのお菓子の食べ方をご紹介してきましたが、何も市販のお菓子がすべてダメというわけではありません。市販のお菓子にもたくさんの種類があります。その中で妊婦さんにもおすすめできる市販のお菓子に注目してみましょう。

妊婦さんにおすすめの市販のお菓子1つ目はドライフルーツです。ドライフルーツは生の果物に比べて乾燥し、水分が飛んでいるためその分甘みをしっかりと感じることができます。その分お腹は膨れにくいですが、栄養は豊富です。プルーンなど果物を選べば妊婦さんが不足しがちな鉄分なども摂取することができます。好きな果物のドライフルーツをぜひ探してみましょう。

一時期美容効果もあると人気になったナッツ類もおすすめです。有塩のものと無塩のものがありますが、妊婦さんはなるべく無塩のものを選ぶようにしましょう。ナッツは噛み応えがあるためお菓子としてもおすすめです。かさを増したいのであればヨーグルトに混ぜるなどすると量もある程度食べることができます。ただしカロリーが高めなので食べ過ぎに注意が必要です。

妊婦さんのお菓子の食べ方についてご紹介しました。初期も中期もなるべくご飯はしっかりととってお菓子などの間食ばかりには頼らないようにすることがおすすめです。ただ妊娠中はいろいろなストレスを受けやすい状態です。食べ過ぎなければある程度は好きなものを食べてOKです。ストレスをため過ぎずお菓子と上手に付き合って毎日を過ごしましょう。
