アロマワックスバーの作り方は?100均材料や型・香りの持続方法を紹介
アロマワックスバーは火を使わないキャンドルです。置いておくだけで良い香りがするので、引き出しに入れたりドアノブにかけたりするだけで匂い袋のように自由に香りを楽しむことができます。このアロマワックスバーを手作りして、その魅力に触れていきましょう。
目次
アロマワックスバーについて
アロマワックスバーとは?

匂いつきキャンドルは火をつけて香りを楽しみます。しかし、キャンドルは火をつけなくてもほのかに香ります。この、ロウの部分がほのかに香る性質を利用して、火を使わずにアロマの香りを楽しむものが、アロマワックスバーです。自然素材の蜜蝋を、型に入れて板状にした、芯のないキャンドルです。蜜蝋は空気を浄化し、マイナスイオンで部屋を清める効能があるとされています。

アロマワックスバーは火を使わないので、溶けることがありません。香りも1年はもちます。アロマワックスバーは香りづけした蜜蝋だけでなく、ドライフラワーで飾り付けたり、紐を結んだりして、おしゃれなインテリアの一部になるよう工夫がされています。香りもよく、見た目も可愛いので、大切な人へのプレゼントにも適しています。

アロマワックスバーは見ているだけでも可愛らしくて癒されます。香りも精神をリラックスさせてくれます。こんな可愛いアロマワックスバーは手作りをすることができます。材料も手に入りやすいものばかりで、作り方も材料を型に流し込んで固めるだけなので簡単です。これを機会に、アロマワックスバーの作り方を覚えて、うまくできたら自分で楽しんだりプレゼントしたりしましょう。

アロマワックスバーはその可愛さから、結婚式を彩るアイテムとして人気が出てきています。ウェルカムスペースをアロマワックスバーで彩ったり、結婚式会場を装飾したり、引き出物に使ったりもします。結婚式の準備に新婦がひとつひとつ丁寧にアロマワックスバーを仕上げることは、新生活を始めるにあたって初めてのDIYになります。新婦が手作りしたアロマワックスバーは招待客に喜ばれること請け合いです。
アロマワックスバー【基本の作り方】
アロマワックスバー<作り方>①材料

さっそくアロマワックスバーを手作りしていきましょう。まずは材料を揃えるところから始めます。2個分の材料です。精製された蜜蝋30g、ハードタイプのソイワックス30gが必要です。蜜蝋は手作り化粧品の材料を扱うショップで手に入ります。ネットショップなどを利用するのもいいでしょう。ソイワックスは大豆を原料としたワックスです。自然原料はキャンドルに火をつけた時、空気清浄の効果があります。

蜜蝋はミツバチの巣から採取されたものです。未精製のものはオレンジ色をしており、精製されたものは白色です。流し入れる型は、100均で売っているパウンドケーキの型を2個使います。その他リボン、ストロー、アロマオイル、ドライフラワー、耐熱容器を用意します。耐熱容器の代わりに牛乳パックを利用する方法もありますが、湯煎にかけるのでぐにゃぐにゃになってしまいうまくいかない場合があります。
アロマワックスバー<作り方>②ワックスを溶かす

耐熱容器に蜜蝋とソイワックスを入れ、湯煎にかけて溶かします。蜜蝋はソイワックスに比べて融点が高く、溶けにくいです。そのため、少々根気がいるので気を付けましょう。ここでしっかり溶かしておかないと仕上がりに差が出ます。少量の場合は牛乳パックに入れて電子レンジにかける作り方もあります。しかし高熱で蜜蝋とソイワックスが変色したり、煮詰まったりする場合があるので気を付けましょう。

電子レンジで蜜蝋とソイワックスを溶かす作り方をする場合は、10秒ずつ加熱していきましょう。10秒電子レンジにかけたら、取り出して混ぜます。また電子レンジに入れ、20秒加熱して、取り出して混ぜるという作業を繰り返していきます。
アロマワックスバー<作り方>③型に流し入れる

型に溶かした蜜蝋とソイワックスを入れる時、手早い作り方をしないと素早く固まってしまいます。そのため、飾り付けにするドライフラワーをあらかじめ型の底に敷いておくと、綺麗に仕上がりやすいです。蜜蝋とソイワックスが完全に溶けたら、アロマオイルを加えて香りをつけましょう。型に流し入れてからアロマオイルを垂らす作り方もありますが、あらかじめドライフラワーを型に敷いておく場合は避けましょう。
アロマワックスバー<作り方>④飾りつけして冷やし固める

型に流し入れたら、素早くドライフラワーを飾っていきます。重たいドライフラワーだとワックスの中にずぶずぶと沈んでしまいますが、無理して取り出そうとすると、きれいになりません。しかもその間に周りが固まっていってしまいます。蜜蝋とソイワックスが固まらないうちに、ストローを挿して、紐を通す穴を作っておきます。

そのまましっかりと冷やし固めます。固まるのが中途半端な時に型を外してしまうと、崩れる原因になってしまうので気を付けましょう。完全に冷えたら型から出し、穴に紐やリボンを取り付けて出来上がりです。この作り方ではパウンドケーキの型を使いましたが、マドレーヌ型を使っても可愛らしいです。好きな方を使う作り方で構いません。

しっかりワックスを溶かさないと、表面がデコボコになってしまいます。また、完全に冷えないうちに型から出すとボロボロに壊れてしまいます。その場合は粉々になったワックスをもう一度湯煎に溶かす作り方なら、作り直すことができます。ドライフラワーが少々残ってしまっても大丈夫です。そんなに目立つことなく作り直すことができます。
アロマワックスバー【100均で揃う材料・道具】

アロマワックスバーを結婚式の引き出物に作ろうとする場合、大量の材料が必要です。そんな場合、材料を揃えるのにお金がかかります。精製した蜜蝋やソイワックスなど、どうしても金額がかかってしまいます。そんな時は、100均ショップで材料を揃える簡単な作り方をしていきましょう。100均で材料を揃えると、コスパもいいですし、それでいながら本格的なアロマワックスバーを作ることができます。
アロマワックスバー<100均材料>①シリコン型

アロマワックスバーを作るには、型が必要です。100均ショップによってはアロマワックスバーを作るためのシリコンモールドが売っている場合があります。丸や四角など形も選べます。専用の型がない場合は、お菓子売り場のマドレーヌ型やケーキ型で充分です。シリコンのケーキ型は柔らかく、取り外しがしやすいので、100均アロマワックスバーの作り方としてはおすすめです。
アロマワックスバー<100均材料>②リボン

100均ショップにはさまざまなリボンが売っています。アロマワックスバーは穴にリボンや麻ひもをつけて、ぶら下げます。そのリボンや麻ひもを100均ショップで揃えてしまいましょう。大量にリボンを使う場合は、安いに越したことはありません。100均ショップには色や材質がさまざまなリボンが売っています。ここはあなたのセンスを発揮して、可愛いリボンを選びましょう。
アロマワックスバー<100均材料>③クレヨン

ろうに色を付けるのに、100均ショップのクレヨンを使いましょう。ろうを溶かす時に、100均のクレヨンを削って入れます。ほんの少量でしっかり色がつきますので、入れ過ぎに注意しましょう。淡い色のほうが品のあるアロマワックスバーになるので、少しずつ入れて、加減を見ていきましょう。
アロマワックスバー<100均材料>④ろうそく

蜜蝋とソイワックスで作るのではなく、100均で売っているろうそくを使うのもひとつの方法です。香りつきのキャンドルだと、アロマオイルを入れずにそのまま溶かせばできあがります。香りのついていない、アロマキャンドル用のろうそくの場合、好きなアロマオイルを垂らしてみましょう。
アロマワックスバー<100均材料>⑤ポプリ

多くの100均ショップでは、ドライフラワーを扱っていません。その場合、ポプリや造花を使ってみましょう。ダイソーのポプリの中には、ドライフラワーが入っているので、利用するといいでしょう。造花はできるだけ、ドライフラワーのようなものを選びましょう。色褪せてくすんだように見える造花は、ドライフラワーのようで雰囲気が出ます。
アロマワックスバー【楽しみ方】
アロマワックスバー<楽しみ方>①部屋に吊るす

アロマワックスバーの基本的な楽しみ方は、部屋に吊るすことです。部屋に吊るす場所がない場合は、ホームセンターなどでフックを購入しましょう。そうすると手軽にアロマワックスバーを吊るすことができます。いくつものアロマワックスバーを吊るすと、部屋の雰囲気が明るくなり、いい香りに満たされます。
アロマワックスバー<楽しみ方>②部屋に飾る

アロマワックスバーのもうひとつの基本的な楽しみ方は、インテリアアイテムとすることです。芳香剤のように、靴箱の上やローチェストの上、机の上などに置いて楽しむこともできます。市販されている芳香剤は人工的な香りで苦手だという人も、アロマワックスバーなら自然な香りが楽しめます。
アロマワックスバー<楽しみ方>③ハーバリウムと一緒に置く
ハーバリウムやブリザーブドフラワーなどを部屋に置いて楽しむ人も多いことでしょう。美しい花の状態で長く楽しむことができます。しかし、こうした花は綺麗ですが、香りを楽しむことができません。そこでハーバリウムの横にアロマワックスバーを置いてみましょう。香りも楽しむことができます。ハーバリウムとアロマワックスバーは隣に置いてとても相性がいいものなのでおすすめです。
アロマワックスバー<楽しみ方>④プレゼントする

せっかく作ったアロマワックスバーですから、多めに作って、きれいにラッピングをしてプレゼントするのもいいでしょう。相手の好きな花を飾ったり、思い出の場所で取ってきた花や木の実などをアロマワックスバーに飾り付けたりすると、素敵なプレゼントになります。相手のことを思いながら、イメージを膨らませてアロマワックスバーを作るのは、至福の時間でもあります。きっと喜ばれることでしょう。
アロマワックスバー<楽しみ方>⑤絵葉書や絵のように飾る

小さなアロマワックスバーを作るのもいいですが、絵葉書や絵画のように大きめに作って部屋に飾るのもおすすめです。絵を描くのは難しいですが、ドライフラワーやブリザードフラワーを並べるだけなら、簡単にできるでしょう。写真のようにフォトフレームのような木枠を作ったりして、棚の上に飾ったり、壁に掛けたりすると素敵なインテリアになります。
アロマワックスバー<楽しみ方>⑥ドライフラワーに添える

ドライフラワーは味わいのある色合いで、生花よりずっと長い期間、花を楽しむことができます。しかしドライフラワーにすると香りがなくなってしまいます。そんな時、ドライフラワーにアロマワックスバーを添えてみましょう。同じドライフラワーを使っているので味わいが一緒でありながら、素敵なアロマの香りに包まれます。
アロマワックスバー<楽しみ方>⑦窓辺に吊るす

アロマワックスバーを壁に飾る方法は紹介しましたが、吊るす場所によっても違う楽しみが生まれます。窓辺に吊るすと、外からの風が入る時に、アロマワックスバーの香りが部屋に漂います。部屋全体を香りに包みたい場合、窓辺に吊るすといいでしょう。そんな時はアロマワックスバーも涼し気な色合いのものを選びましょう。香りと見た目で、涼しい気分を味わうことができます。
アロマワックスバー<楽しみ方>⑧季節のイベントごとに飾る

バレンタインデーの季節になったら、このようなハート型のアロマワックスバーを作るのも楽しいでしょう。ハロウィンには黄色いパンプキンカラーのアロマワックスバーもいいでしょう。クリスマスにはヒイラギや松ぼっくりなどをあしらうのも素敵です。このように季節のイベントごとにアロマワックスバーを作って楽しむのもおすすめです。
アロマワックスバー【香りの持続】
アロマワックスバーの香りはどのくらい持続する?

アロマワックスバーは、どのぐらいの期間香りが楽しめるのでしょうか?せっかく作っても、香りがすぐになくなってしまっては寂しいものです。アロマワックスバーはアロマデフューザーとは違って、香りを拡散させる力はありません。しかし自らが香りを発散させない分だけ、香りの持続時間は長く、半年から1年は楽しむことができます。

室内のインテリアとなり、香りを楽しむことができるアイテムにアロマストーンもあります。アロマワックスバーよりも強い香りを楽しめますが、持続時間はせいぜい3日程度です。そういった意味ではアロマワックスバーは長く香りを楽しめるアイテムです。
アロマワックスバーが香らない時の対処法

数か月使ってみて、アロマワックスバーの香りが弱くなったと感じることがあるかもしれません。そういった場合の簡単な解決策として、ハサミなどの硬いものでアロマワックスバーの裏面を少し削ってみる方法をおすすめします。ワックスの内部にある香り成分が空気に触れます。その結果、香りが広がりやすくなるのです。

アロマワックスバーの裏側を削ってみたけれど、やはり香りが弱くて物足りないと感じる場合はどうしたらいいでしょうか?削る場所がなくなった場合、思い切ってアロマワックスバーを砕いてみましょう。削った時と同じ効果で、中のワックスのアロマの香り成分が広がりやすくなります。

ただ、アロマワックスバーを砕いてしまうと置き場に困ります。見た目も悪いと感じてしまいます。このように砕いてしまったアロマワックスバーを通気性のあるレースなどの小袋に入れましょう。小袋の先をリボンで飾り、部屋に吊るせば新しい香りのするインテリアに作り変えることができます。

裏面に削る場所がなくなり、さらには砕くのも嫌だという人は、いっそ作り直してみましょう。アロマワックスバーは湯煎にかければ簡単に溶かすことができます。このとき、ワックスが溶けたらドライフラワーを取り出して、別の形のアロマワックスバーに作り替えましょう。ワックスが完全に溶けたら、新たにアロマオイルを加えて固めれば、もとのように香りを取り戻します。

せっかく作り直すのなら、これまで使っていたアロマオイルと違う種類のものを加えるのもおすすめです。また新たなものに作り替えることができます。香りがしなくなった時や、デザインに飽きてきたと感じるようになった時、アロマワックスバーは作り直すタイミングに来ています。新しいアロマワックスバーに作り替えて、また長い時間楽しみましょう。
アロマワックスバー【デザイン5選】

アロマワックスバーというと、ドライフラワーを飾りに使うことが多いですが、この作品はオレンジ、丁子、八角、バニラビーンズといったスパイスを使っています。スパイスは香りがいいですから、花の精油であるアロマオイルとは少し違った香りが楽しめます。バニラビーンズを飾ったアロマワックスバーはバニラエッセンスを香りづけにすると甘く懐かしい香りに満たされます。

このアロマワックスバーは、淡いピンク色に染めています。飾る花はドライフラワーではなく、綺麗に色が残ったブリザードフラワーの花弁を使っています。さらにアルファベットの形の木片を並べ、贈る相手のイニシャルなどを描くようにすれば、おしゃれなプレゼントになります。

このアロマワックスバーは、精製されていない黄色い蜜蝋を使用しています。石垣島の思い出を集めて、島のものを使ってアロマワックスバーを作っています。ドライにしたイジュの実、モクマオウの実、月桃の実、マイヤーレモンなどを使用して、旅の思い出がいっぱいに詰まったアロマワックスバーに仕上げています。

リース型が手に入ったら、小さな花のリースを作ってみましょう。枯れた味わいのドライフラワーもいいものですが、写真のように比較的色鮮やかなドライフラワーを使うと、花輪のようになります。花材とアロマオイルの香りを合わせるといいでしょう。

アンティークな薔薇のドライフラワーを使ったアロマワックスバーです。香りも花材と合わせて、ローズの香りにして、赤い薔薇のドライフラワーを飾り付けています。シックな赤がインテリアのポイントになる、素敵なアロマワックスバーになりました。
アロマワックスバーで生活に彩りと香りを与えよう

アロマワックスバーは簡単に作ることができて、気軽に部屋の香りを変えることができます。四季折々に合わせた香りに作り替えるもよし、季節のイベントに新たに作ってもよしと、多種多様に活躍します。ハロウィンやクリスマスに向けて新たにアロマワックスバーを作るのもよいでしょう。アロマワックスバーを作って、日々の生活に彩りと香りを与え、楽しい毎日を送りましょう。