なすの種の黒い部分は食べれる?茶色に変色した場合はどうするの?
なすといえば夏野菜を代表する野菜として知られています。秋なすも有名です。なすを切った時に種の黒い部分がありますが、その黒い種は食べれるのでしょうか?なすが茶色に変色した場合の対処方法など、なすに対する疑問点を掘り下げていきましょう。
目次
なすの種の黒い部分は食べて大丈夫?

なすは日本人に長年愛され続けている夏野菜です。なすは生でも食べれるし、加熱しても食べれるので長い間、日本の家庭で重宝されています。なすを切った時、たまに黒いぶつぶつがぎっしり詰まっていて驚いたことがある人は多いとのではないでしょうか?その、なすを切った時になすの中にある黒いつぶつぶはなすの種です。その、なすの種の黒い部分食べて大丈夫なのでしょうか?
なすの種類を知ろう

なすの種類ってご存知ですか?意外とたくさんの種類があります。中長なす、小なす、水なす、白なす、丸なす、米なす、長なす、青なすとなすの種類は意外と多く8種類もあるのです。種類によって、合う調理方法がありますが、基本的には8種類のなす全て同じ調理方法でも問題なく調理できます。
中長なす
まず、中長なすの特徴を知っていきましょう。市場に多く出回り売られている一般的ななすが中長なすです。13~15cmの長卵型な形をしていて、皮が濃い黒紫色が特徴です。千両なすとも言われています。品種としては、千両や千両二号や早生大名などがあります。
小なす
次に、小なすの特徴を知っていきましょう。小なすの形は丸型と卵型があり、3~8cmの小さい実をしています。皮が柔らかくて肉質が締まっているのが特徴です。漬物に適したなすと一般的に言われています。漬物の名産物でも新潟や山形県などで多く知られています。
水なす
水なすの特徴は、水分量が多く皮や果肉が柔らかくて、アクも少なく、ほのかな甘味があって、絞ると水分がしたたるほどみずみずしいところが特徴のなすです。皮が濃い紫色をしていて卵型です。この水なすも漬物にするのに適していると言われています。大阪府の泉州地方の特産品として有名です。品種として、泉州絹皮水なす、SL紫水、みず茄があります。
白なす
白なすの特徴は、葉緑素やアントシアニン形色素がないので完熟しても皮が紫色にならないのが白なすの特徴です。皮が少し硬いため、火にかける料理に適しています。炒め物や揚げ物に使うのがおすすめです。地域によって品種の呼び方が異なる場合もあります。
丸なす

丸なすの特徴は、ボールのように丸く、皮の色は紫色をで肉質はきめが細かくずっしりとしているなすです。いろいろな県、地域で栽培されており、奈良県の大和丸なす、長野県の小布施丸なす、京都の京野菜として有名な賀茂なすなどの品種があり、火を使う料理に適したなすです。
米なす
米なすの特徴は、アメリカのなすを日本で品種改良した大型のなすです。ヘタの色が緑色をしていて、皮が黒紫色をしています。皮はかためで、肉質は締まっていて煮崩れしないのが特徴的です。このなすは主に火にかけるのに適したなすです。生で食べるのはおすすめできないなすです。
長なす

長なすの特徴は、実が20cm以上の長く、皮が少しかためで果肉が柔らかいなすです。生でも火にかける調理でも、どちらの調理方法にも適しています。主に栽培されている地域は、西日本や東北方面です。九州では博多長、久留米長という品種で作られています。また、40cmにもなる大長なすも九州では作られています。仙台の特産物として有名な「長なす漬け」でも知られています。
青なす

最後に青なすの特徴です。別名、緑なすとも言われています。地域によって白なすと呼んでいる地域もあります。皮が薄緑、もしくは緑色のなすです。実の特徴は、皮がかためで火を通すと果肉が柔らかくなります。生でも火にかける調理でもどちらの調理方法も適しています。品種として、埼玉青大丸なすや、万寿満(ますみ)があります。
なすの栄養や効能について

普段家庭で食べられているなすにも、もちろん、栄養や効能が含まれています。なすの栄養や効能を知っていますか?意外と知らないという人もいるはずです。では、なすの栄養や効能はどんなものが含まれているのか、知っていきましょう。

なすには水分がたくさん含まれています。なすに含まれている水分量は、全体の実に約93%程も含まれています。だからといって、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているというのは難しいです。なすの栄養面から見てみると低カロリー、低タンパクとあまり栄養価は高いとは言えません。なすの主成分は糖質です。そして、ビタミンA、B1、B2、Cをごく少量含んでいます。

なすに比較的多く含まれている成分は、カリウム、食物繊維、鉄、ビタミンK、葉酸が含まれています。胎児の発育や妊活中女性に欠かせない葉酸が少しではありますが含まれています。ビタミンKは怪我の止血や骨の形成を促してくれる効果があります。鉄は貧血防止などに効果的です。食物繊維は腸内環境の排出などを促してくれて、便秘解消に効果的です。

そして、なすに豊富に含まれている成分のカリウムには、むくみ解消や血圧の上昇を抑える作用があり、生活習慣病の予防にも効果的です。カリウムには、熱を体から逃がす働きがあるため、夏バテ解消に適した野菜としても知られています。しかし、妊婦や体を冷やしてはならない人は、多量のなすを食べてしまうと体が冷えてしまうから多量は食べないようにしましょう。

他にも、なすの皮にはアントシアニン系色素のナスニンというなす特有のポリフェノールが含まれています。この成分には強い抗酸化作用があり、発がん予防や動脈硬化予防などに効果的です。また、老化防止や美肌効果も期待できます。ナスニンはアントシアニン系色素のポリフェノールですから、眼精疲労にの緩和にも効果的です。

なすを調理する時は、体の健康のために皮も一緒に使うと良いでしょう。がん予防、眼精疲労、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防に効果が期待できますが、食べ過ぎるとカリウムの効果でお腹を壊す場合があります。気をつけましょう。
なすの種が気になる【黒い部分の正体】

さて、なすを切った時に現れる種に黒い部分があります。その、種の黒い部分が気になってしまう、または、黒くなってしまった理由が分からないから嫌だなと感じたことがある人も多いでしょう。このなすの種の黒い部分は食べれるのでしょうか?
なすの種<黒い>①鮮度の問題

なぜ、なすの種が黒くなってしまうのでしょうか?なすは、収穫して時間が経過すると水分が抜けて種に黒い部分が出来てしまいます。冷蔵庫などで長い時間放置しておくと低温障害を引き起こしてしまい、種の色が黒く変化してしまいます。なすの種は鮮度を表してくれるバロメーターの役割も果たしているのです。
なすの種<黒い>②傷むのは種から

なすは元々、水分量の多い野菜で傷みやすいです。放置していると種から傷んでいきます。傷み始めは、種が黒くなり、次に種の周りが黒くなっていきます。この時点では黒くなっている箇所を除けば食べて大丈夫です。しかし、これ以上行くと、なすの種の周りから進行し、全体が黒くなってしまったら食べられない状態になってしまいます。
なすの種が気になる【黒い部分は食べれる?】

さて、なすの種の黒い部分、一度気になりだしてしまったら、ついつい気になってしまいます。このなすの種の黒い部分は食べて大丈夫なのでしょうか?体に害はあるのでしょうか?なすの種の黒い部分が食べて大丈夫なのかを知っていきましょう。
なすの種<黒い部分>①食べても大丈夫

結論から言いますと、なすの種の黒い部分は食べて大丈夫です。体にも害は全くありません。ただ、収穫してから時間が経過しているから、水分が減って種に黒い部分が出来ただけですから問題なく食べれます。しかし、鮮度は落ちてきていることは間違いないです。あとは、冷蔵庫による低温障害が原因であるために種に黒い部分が出来ただけですから食べれるのです。
なすの種<黒い部分>②選び方で解決

なすの種の黒い部分を避けたいなら、購入する時に解決しましょう。良いなすと悪いなすを見分ける知識があるだけで料理も楽しくなることでしょう。ハリがあって表側につやのある実を選びましょう。しかし、熊本の赤なすは異なります。気をつけて選びましょう。
なすの種<黒い部分>③保存方法で解決

新鮮な実の条件の揃ったなすを購入したのに、保存方法で種に黒い部分が出来てしまっては困ります。では、鮮度を長持ちさせる保存方法を知っておきましょう。なすの保存方法に適している温度は常温です。しかし、常温だと約3日位しか持ちません。常温で保存したい場合は暗室をおすすめします。
なすの保存方法は、なすを水で洗い、新聞紙かラップかキッチンペーパ-でなすの水分が飛ばないように包み、暗室で保存します。1週間位が保存の限度となります。冷蔵庫で保存する場合もこの場合も新聞紙やラップやキッチンペーパーでなすを包み冷蔵庫で保存します。冷やし過ぎは好ましくないです。冷蔵庫より、冷蔵庫の野菜室の方が適しています。この場合も1週間位が保存の限度となります。

次におすすめのなすの保存方法は、冷凍庫で保存です。冷凍庫で保存する場合は、なすを5mm程度の一口大に切り、タッパーかフリーザーバッグに入れます。そして、冷凍庫で保存します。使う時は凍ったまま火にかけてしまって構いません。この保存方法は1ヶ月以上持ちます。

水につけておく保存方法です。なすのヘタがつかるくらいの大きさのタッパーか袋かフリーザーバッグを用意します。その中になすを好きなだけ入れ、水を入れます。なすのヘタに水がかかる位水を入れて、蓋をして冷蔵庫で保存します。1週間経過してもなすの実がプリプリでふっくらとした状態を保てます。水は毎日変えて下さい。

なすの種が気になる【選び方と保存方法】

なすの種は食べれることがわかりました。でも、できるだけ黒い種を食べたくない、黒い種を増やしたくないという場合は選び方と保存方法で解決しましょう。ただ、食べれるけど嫌だと言う場合は、黒い種がある部分だけ取り除いてしまいましょう。スプーンなどでくり抜くと怪我することなく簡単に種を除去することが出来ます。
なすの種<選び方>①なすの色味

なすは色を見て選びましょう。なすの実の色の選び方は、つやがあって色の濃い実を選びましょう。鮮度の良いなすは色が濃くて水分をたっぷり含んでいるから、しっかりとした重みがあります。触ってみると、良いなすの実はハリがあり、実がつるつるとしています。鮮度が悪くなっているなすは、水分が抜けて重さが軽くなってしまい、実にシワが出来てしまいます。
なすの種<選び方>②なすのヘタ

ヘタの部分を見てなすを選んでみましょう。なすのヘタの部分にあるトゲが鋭いものを選びます。触ると痛みを感じるくらいの物が新鮮で元気がある証拠です。

なすの鮮度を知るために、お店などで切ることは出来ませんが、実の切り口に青みが残っているなすは、収穫後、あまり時間が経過していない鮮度の良いなすです。そして、鮮度を見る時のもう1つのコツはヘタのすぐ下の部分が太いものです。ちゃんと熟しているなすはヘタから先端にかけて十分に実がふっくらとしています。

しかし、まだ若く未熟ななすは、ヘタのすぐ下の部分が細くなっています。太さがしっかりとしていて、実がプリッと濃い色のなすを選ぶことで種が黒い部分を回避できます。
なすの種<保存方法>①直接冷気が当たらないように

なすの実は冷気を好まず、冷やし過ぎると低温障害も引き起こしてしまう程です。なすの保存の際には新聞紙やラップやキッチンペーパーやフリーザーバックに入れて冷気を直接当てないように対処してあげましょう。新聞紙やラップやキッチンペーパーで包むなどして保存する場合、念のため、包んだなすをポリ袋に入れます。

ポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室などで保存しましょう。そうすることで、なすの実に直接冷気が当たらないため、低温障害になりにくく傷みの進行を軽減してくれます。
なすの種<保存方法>②加熱してから冷凍

なすの保存方法で浅漬けなどに調理してから冷凍するのも、加熱調理してから冷凍するのもおすすめです。調理してからタッパーやフリーザーバッグなどに入れて冷凍保存して、解凍してそのまま食べれるので便利です。お弁当がある人は、お弁当のおかずに解凍してすぐに使えてとっても重宝します。

なすが茶色に変色した場合は食べて大丈夫?
なすが茶色に変色<原因>:低音障害
早朝の作業終わり、喉乾いたなあと思って採れたての水茄子にかぶりつく
— めっし (@farmhouse_heir) July 13, 2018
すると、かじった断面から果汁がぼたぼたって落ちるんだよね
ナス、マジ果物 pic.twitter.com/qSs90o8E91
なすが茶色に変色した場合、食べて大丈夫なのかと気になったことはありませんか?冷蔵庫でなすを放置していたら低温障害を起こしてしまって茶色に変色しているケースがあります。なすの色が茶色に変化してしまっているこのなすは食べれるのです。見た目は茶色に変色していますが、少し見た目は悪ですが問題なく食べれるのです。決して、腐っているからではありません。
なすが茶色に変色<原因>:日焼けや傷

なすが茶色に変色する理由は日焼けや傷が原因の場合もあります。なすは外部の刺激が原因で茶色く変色することがあります。日焼けや傷が主な変色の原因です。しかし、この茶色く変色してしまった部分をなすは自力で治そうとします。なすが傷を治そうとする時に、なすに含まれている成分のポリフェノールなどが増加し、逆に美味しくなることもあるのです。

こういった茶色に変色しているなすが逆に美味しくなっている実の見分け方は、お店に行った時にすでになすの色が茶色に変色しているというところにあります。実もプリッとふっくらしていて、水分も豊富でずっしり重く、低温障害や、放置による実のシワシワ感などがないので一目瞭然で茶色に変色していても良いなすとわかります。
なすが茶色に変色<防ぐ>:保存方法

なすが茶色に変色するのを防ぐ保存方法を知っておきましょう。この場合も種の時と同様、水で洗ったなすを新聞紙かキッチンペーパーかラップで包みます。そして、茶色に変色しないようにするためにポリ袋に入れます。そして、冷蔵庫の野菜室などで保存します。新聞紙やキッチンペーパーやラップで包みポリ袋などに入れることで、乾燥を防ぎ、保温にもなるので低温障害を防げます。
茶色に変色したなすは食べても大丈夫!

結論として、茶色く変色したなすは食べて大丈夫ということです。ただ、なすが茶色に変色してしまうと、アクが強くなってしまうことがあり、苦味を感じてしまうことが多いので、調理方法にも工夫が大切です。
食べるのを避けたほうがいい目安

食べることを止めたほうがいい、処分してしまったほうがよいなすの状態はどういったところからわかるのでしょうか?食べて大丈夫ななすか、そうではないなすなのか、食べるのを避けたほうがいいなすの見分け方を知っておきましょう。
①カビが生えている

どんな食べ物にも起こることですが、明らかに見受けられるカビが生えてしまった場合は食べられません。なすは悪くなっていくとヘタの部分に変化が起き始めます。時間が経過しているなすはヘタを見てあげましょう。ヘタにカビが生えてしまったら食べられません。カビの生えているところだけ取り除いても、カビは根を張っているので食べることを止めましょう。
②表面の凹凸

なすを触った時に、実に凹凸感がある場合は食べることを止めましょう。なすの実に凹凸感があって、ブヨブヨとした質感になっている場合のなすは食べられません。あと、触るとぬめりのあるなすも食べることを止めて、破棄しましょう。

なすの種や茶色に変色する理由を知っておくと安心

結論として、なすの種の黒い部分は食べて大丈夫でした。なすの色が茶色に変化してしまっても問題なく食べれることがわかりました。「なすの色が茶色に変化してしまったから、もう傷んでいるから食べられない」や「種の黒い部分は食べて大丈夫なのか心配」といった疑問点を抑えておくことが大切です。

なすの種の黒い部分は食べて大丈夫ということ、茶色く変色してしまったなすは食べて大丈夫という、なすの性質を理解しておけば、焦らずに安心してなすを扱えますね。肉や魚と同じで、なすも鮮度が大切ということがわかりました。