厄払いの服装で女性が許される普段着ってどこまで?夏用のコーディネートも
厄払いの服装はどういったものが良いのかわからない方も多いのではないでしょうか?厄払いはそうそうするものではありませんが、きっちり厄払いしてもらうには服装も重要なポイントです。ここでは厄払いのおすすめの女性の服装について、画像でわかりやすくご紹介します。
目次
厄払いの服装はどこまでがセーフ?

日本は古くから、人生の節目にお祓いをするという習慣があります。最近では厄払いをする人の数は昔と比較すると減少傾向にあるようですが、それでも厄年など気にする方が多いのも事実です。厄年は男性と女性で年齢が違っていますし、一生のうち何度もやってきます。厄年の結婚や出産、家を買うなど大きなイベントはしない方が良いともいわれていますよね。
— Leobby (@Leobby6) March 28, 2018
厄年だけではなく、最近なんだかついていないなどの理由から厄払いをする方も多いです。厄払いとは、神社やお寺で厄を払ってもらい、良い方向へ方向転換してもらうお祓いのことをいいます。厄払いの他に厄落としともいわれています。厄払いは厄年に行われることが圧倒的に多いですが、厄年以外でも誕生日や良くないことが続いているときなどにも行われます。
厄払いにも正装がある

神社やお寺で厄を祓ってもらう厄払いですが、実はどのような服装でもOKというわけではありません。厄払いを受けるにはそれにふさわしい服装をすることが大切です。普段神社やお寺に行く機会がないという方は、普段着で良いのかどうか、どんな服装をしていけば良いのかとわからないことが多いですよね。服装によっては厄除けを断られることもあるので注意が必要です。

厄を祓ってもら厄払いは、できるだけ普段着ではなく正装がおすすめです。最近では神社やお寺もホームページを設けているところも多く、厄払いに関する内容も記載があります。中には、服装に関して、華美でないものや露出が少ないものと注意書きがあることもあります。神仏の前に伺うのですから、こういった服装は常識で考えてもふさわしいとはいえませんね。

厄払いの服装<女性の基本正装>
女性はスーツと襟付きシャツ

女性の厄払いの服装は、基本的には正装が望ましいです。厄払いの女性の正装は、スーツと襟付きのシャツです。スーツのインナーにキャミソールや襟のないシフォンのブラウスなどを選ぶ方も多いですが、ジャケットを羽織っているからインナーは何でも良いというわけではありません。派手な柄の入っていないシンプルな襟付きシャツを選ぶようにしましょう。

スーツは、黒や紺、グレーなどのダークトーンでオフィスでも着られそうなものを選びましょう。スーツであればボトムスはパンツでもスカートでもかまいません。でもスカートの丈には注意が必要です。スカートの丈が短いものだと座ったときにさらに丈が短くなり、露出が多くなってしまいます。スカートを選ぶ場合は膝が見えない丈のものを選ぶのが無難です。

そして女性は足元にも気をつけなければいけません。厄払いの正装では素足はNGです。必ずストッキングを着用しましょう。そしてヒールの高すぎないパンプスを選びましょう。神社やお寺はパンプスで歩くのに適していません。よろけてケガをしてしまうこともありますから、ローヒールのものを選んでくださいね。
着物もOK

女性の厄払いの基本的な正装は、スーツに襟付きシャツですが、着物でも問題ありません。着物を着る場合は留袖や訪問着を選びましょう。結婚している女性は黒留袖を着るのがおすすめですが、ダークトーンなら色留袖も問題ありません。訪問着を着る場合も色や柄に気をつけましょう。
ブラックフォーマルもOK

神社によっては、厄払いの服装を正装でと指定してくるところもあります。指定された場合には、ブラックフォーマルもおすすめですよ。最近のブラックフォーマルはレースなどが付いていてデザインが可愛いものがありますが、厄払いのときのブラックフォーマルはレースなどの飾りのないシンプルなものを選びましょう。
アクセサリーはつけてもOK

女性ならアクセサリーも気になるところですよね。お葬式のようなアクセサリーのルールはあるのでしょうか?厄払いでは基本的にアクセサリーはつけても問題ありません。ただし、デザインが派手なものやあまりにも大ぶりのものは避け、シンプルなものを選ぶようにしましょう。
厄払いの服装<平装の意味>
平装=カジュアルな普段着ではない

厄払いをしてもらう神社やお寺によっては、普段着でも良いというところもあれば、正装でないとダメなところもあります。よく見られるのが「平装でお越しください」というものです。厄払いに限らず、いろいろなシーンで使われる平装や平服ですが、平装・平服=普段着ではないことをご存知でしょか?平服を普段着だと思っている方は思わぬ恥をかいてしまうことがあるので要注意。

平装や平服は漢字だけ見るといかにも普段着を連想させますが、決して普段着のことではありません。平装や平服の意味は、「正装でなくてもかまわないけれど、その場にふさわしい服装」のことです。フォーマルな服装でなくても良いという意味ですから、本当に普段着を着て厄払いに行かないようにしましょう。
カジュアルすぎると入室できない可能性も
厄払いをしてもらう神社やお寺にもよりますが、祈祷の内容によっては、非常に服装に厳しいところもあります。正装でないと厄払いを断られることもあるようです。せっかく厄払いに行ったのに、服装で断られて厄払いを受けられなかったとなれば、大きな時間の無駄になってしまいます。

格式の高い神社やお寺ほど服装を重要視する傾向があるようなので、間違いないのは事前に厄払いをしてもらう神社やお寺に確認をすることです。万が一、普段着でもOKといわれたとしても、あまりにもカジュアルな普段着で厄払いに行くのはやめた方が良いでしょう。スーツでなくても、ダークトーンを意識した服装を選びましょう。
厄払いの服装画像<普段着のおすすめコーデ>
礼服のような黒ワンピース

厄払いをしてもらう神社やお寺が普段着でもOKであれば、おすすめは礼服のような黒のワンピースです。ワンピースでも季節によってデザインが変わってきますが、夏でも露出が多いノースリーブは避けましょう。こちらの画像のような五分丈の襟付きの黒のワンピースはきちんと感が出るのでおすすめです。

こちらの画像のような胸の下で切り替えのあるシンプルなワンピースも、厄除けの女性の普段着として雄薄めです。画像では取り外しが可能な白い襟が付けられていますが、外してもこのままでも構いません。

こちらの画像のワンピースは、ウエストラインからふわっと広がるスカートラインが女性らしさをプラスしていますね。シンプルなデザインで、丈も十分ですから露出も気になりません。
色は黒か紺が無難

厄払いの服装を普段着のワンピースで行くなら、色は黒か紺が無難です。ダークトーンの黒や紺は、厄除けの普段着としてふさわしいです。黒や紺のワンピースでも素材には注意が必要です。厄払いにはサテンのような光沢がない方が無難です。できるだけマットな素材を選びましょう。
厄払いの服装画像<夏のおすすめコーデ>
短パンはNG

夏は非常に暑いので、短パンでもかまわないのでは?と思う方も少なくないでしょう。でも夏だからといって厄払いの女性の服装としては短パンはNGです。スカートと違って丈が短くても下着が見えてしまう心配はありませんが、露出が多くなってしまいますよね。神仏の前で露出の多い服装はNGです。短パンが原因で厄払いを受けられないこともあります。

動きやすいパンツスタイルを選ぶなら、普通の丈の長いパンツを選びましょう。夏でも涼しい素材を選べばそこまで暑さは感じないでしょう。こちらの画像のようなパンツスーツを選ぶのが無難です。暑いのでジャケットは手に持っていてもかまいませんし、半袖のダークカラーのブラウスなど、インナーがきちんとしていればジャケットはなくても大丈夫です。
肌の露出を抑えたスカート丈
厄払いの服装で注意したいのがスカートの丈です。オフィスで着るようなスーツでは、スカートの丈は膝丈のものが多いですが、中には膝より丈が短いものもありますね。膝より丈が短いものは座るときにさらにスカートが上がってしまい、下着が見えてしまうのでは?というほどきわどい服装になってしまうこともあります。夏でもスカート丈が短くならないようにしましょう。

足元の露出を抑えるには、スカートは膝丈か膝がしっかり隠れるくらいの長さのあるものを選ぶようにしましょう。夏場は暑いのでスカートが長いと余計暑く感じられますが、ある程度丈があった方が夏の強い日差しを防いでくれますよ。マナーはきちんと守りたいですよね。こちらの画像のスカート丈はミモレ丈なので、露出も抑えられていて清楚で上品な印象です。

スカートの丈は露出を控えられるような少し長めのものがおすすめです。スカートの形には特に細かいルールはありませんが、広がりやすいふわっとしたAラインよりも、こちらの画像のようなスッキリ見えるタイトスカートがおすすめです。厄払いは1人きりで受けるよりも、複数の人数で受けることも多いので、座るときにお隣の邪魔にもなりませんね。
夏でも袖のあるものを

夏場暑いとついついノースリーブを着たくなりますが、厄払いの服装としてはふさわしいとはいえません。暑い夏に長袖を着る必要はありませんが、ノースリーブではなくこちらの画像のように袖が付いているものを選びましょう。ノースリーブやあまり意味のないフレンチスリーブも控えたほうが無難です。
厄払いの服装画像<冬のおすすめコーデ>
マフラー•帽子•コートはNG

厄払いではマフラーや帽子、コートを着用することはNGです。寒い冬に防寒具なしというのは考えられませんが、神社やお寺に入るまでは着用していても問題ありません。これは厄払いだけに限ったことではなく、企業訪問など一般的なマナーとしてもいえることですが、建物に入る前にはマフラーや帽子、コートは脱いでおくのがマナーの基本中の基本です。

本堂や本殿に案内してもらうまでは一瞬寒いですが、中はきちんと暖房がつけられているところがほとんどですから、厄払い中寒くて大変な思いをすることもありませんよ。脱いだマフラーや帽子、コートはバッグに入るものはバッグに入れ、コートは手にかけましょう。もし手袋をしているなら手袋も同じ扱いです。

冬の厄払いにおすすめの服装は、着物やブラックフォーマル、スーツです。着物は厚みがあるのである程度暖かいですし、ブラックフォーマルやスーツは上着がついているので羽織って調節することができます。こちらの画像のようなパンツスーツだと足元の冷えから守ってくれるのでおすすめです。

ブラックフォーマルは基本的にはこちらの画像のように、上着がセットになっているものが一般的ですが、中にはオールシーズン対応ではなく、春夏用・秋冬用と分かれているものもあります。できれば上着がついたオールシーズン対応のものを選ぶと2着購入する必要がないのでコストも抑えられます。
見えない防寒対策を

寒い冬は外から見えないよに防寒対策をするのがおすすめですよ。例えば保温効果のあるインナーです。最近では保温効果のあるストッキングやガードルなどもたくさん登場しています。着るのと着ないのとでは全然違いますから、冷えからしっかり守ってくれますよ。

神社やお寺で厄払いをする機会はそうそうありませんから、行くだけでも緊張してしまう方も多いでしょう。そこへ冬の寒さが加わると、気になるのがお手洗いをどうしたら良いかですよね。お手洗いに行きたくても、厄払い中は我慢しなければいけません。お手洗いのためにも、体を冷やさないように見えない工夫をしましょう。
厄払いの服装画像<着物のコーデ>
留袖•訪問着が適した着物

厄払いの服装で着物を選ぶなら、黒留袖や落ち着いた色味の訪問着を選びましょう。スーツやワンピースも黒や紺などダークトーンを選ぶように、着物の場合もダークトーンが基本です。留袖の場合は、こちらの画像のように黒留袖を選びましょう。

厄払いの服装で着物を選ぶ場合、黒留袖でなくても訪問着でもかまいません。訪問着は色選びに注意が必要です。着物は非常に美しい色や柄が魅力ではありますが、厄払いの場合は、訪問着はできるだけダークトーンの色味を選ぶようにしましょう。こちらの加増の訪問着では決してダークトーンではありませんが、くすんだ落ち着いた素敵な色味です。

ダークトーンの訪問着を持っていない方は、着物で厄払いするなら買うかレンタルするしかないの?と心配になりますが、ダークトーンの訪問着でなくても、大きな柄が入っていない落ち着いたシックな訪問着なら、厄払いの服装としては問題ありません。こちらの画像の訪問着は明るめの色ですが、少しくすんだ色味が落ち着いた印象を与えますね。
色留袖の選び方

留袖は黒でないといけないという厄払いの服装のルールはありません。でも、華やかな印象を与えてしまうようん色や柄のものは避けておきましょう。おすすめはこちらの画像のような落ち着いた紺色の留袖です。柄も派手ではなく、とても上品で素敵な留袖ですね。

厄払いの服装としては、こちらの画像の深い緑の留袖もおすすめです。明るい緑だと厄払いには少し違和感がありますが、こちらの画像のような深い緑だと落ち着いた上品な印象になりますね。結婚式などの華やかな席にもピッタリですし、厄払いの服装としても良いでしょう。
厄払いはマナーある服装を

厄払いはそれほどしょっちゅう行くものではありませんから、どういった服装がふさわしいのか、何がマナー違反になってしまうのか、わからないことだらけという方も多いですよね。女性の厄払いの服装は、春夏秋冬、スーツに襟付きシャツやブラックフォーマルといった正装が間違いありません。普段着を選ぶなら、ブラックフォーマルに近いデザインのワンピースを。

厄払いの服装は洋装だけでなく和装でも問題ありません。着物を着て厄払に行くなら、留袖・訪問着を選びましょう。結婚している方は黒留袖がおすすめですが、色留袖でも問題ありません。訪問着や色留袖を選ぶ場合は、着物の色と柄に注意しましょう。できるだけ濃紺などのダークトーンや落ち着いた色で、大柄で派手でないものを選びましょう。

神社やお寺によっては、服装がふさわしいものでないと厄払いを受けることができないこともあります。せっかくの厄払いの予約が無駄にならないよう、厄払いにふさわしい服装を選び、しっかり厄を祓ってもらって良い方向へと転換させてもらいましょう!