アイヌ出身・末裔の芸能人は?ゴールデンカムイで話題の歴史や特徴
マンガ「ゴールデンカムイ」の大ヒットによりアイヌの歴史に興味を持つ方が増えています。アイヌをルーツに持つ方は端正な顔立ちや文化的特徴を活かし芸能人として活躍する方もいます。今回はアイヌ文化の歴史や特徴、アイヌをルーツに持つ芸能人について紹介してゆきます。
目次
現在アイヌブームの日本

グローバル化される世界の潮流の中、日本もより多様性を重んじる社会になりつつあります。多様性という言葉には多重国籍やLGBTといった事象の他、自身のルーツを重んじることも含まれています。日本人は一見すると単一民族のようですが実は様々な文化背景が混然一体となっていることも知られてきました。

日本における民族的ルーツの中でとりわけ「琉球」と「アイヌ」については歴史的に欠かすことのできない意味を持ちます。琉球=沖縄については安室奈美恵さんを始めとした女性芸能人の活躍で様々な方がその歴史を知ることになっています。しかしアイヌについては芸能人自体も少ないためその歴史について意識せずに生活をしてきた方が多いでしょう。
しかし近年ある作品のヒットにより意外なところからアイヌに関する興味も持つ方が急増しているのです。第一次アイヌブームとも言える現在、アイヌにルーツを持つ芸能人の活躍も見直されています。アイヌの方は特徴として顔の彫りが深いため端正なルックスで芸能人に向いています。また文化的特徴から音楽の世界でも芸能人として活躍する方が注目を集めています。

そこで今回はアイヌの歴史や文化背景について紐解いて行きその魅力に迫ってみました。またアイヌをルーツに持つ芸能人についても男性・女性に分けて紹介して行きます。実は意外な芸能人がアイヌの末裔であることも分かりました。
アイヌの歴史

アイヌは元来、文字を用いて記録する文化がありません。その為アイヌの歴史を辿るための資料は彼らと交流のあった和人(日本人)や中国大陸に残る記録を参考にする他ありません。しかしアイヌには独自の文化を口承で伝えて行く歴史があるためアイヌをルーツに持つ方との共同研究で様々なことが分かってきています。

しかしその歴史の多くは異文化への迫害と表裏一体でした。アイヌの人々は独自の言語を採用しています。しかし明治時代以降は先住していた土地は北海道に併合され土地を追われる方も多かったそうです。さらに民族同一化政策により言語については日本語を強制され、アイヌの特徴的な生活習慣も多くが禁止されてしまいます。

アイヌの人々は信仰に関しても特徴的な文化を持っています。カムイ(神々)は身の回りの自然や動物に宿っていると考えられているのです。最も有名なのが「イオマンテ」と呼ばれる熊送りの儀式です。自然のものすべてにカムイが宿っているため食料は皆で平等に分け合う、無駄な採取はしないという独自のルールも設けられておりエコロジーの観点からも注目されているのです。
アイヌ人の顔の特徴

アイヌをルーツに持つ方は顔立ちの特徴が一般的な日本人と大きく異なります。このことには歴史的な背景が関わっています。元々日本列島は縄文文化を主とする縄文人が住んでいました。しかし主にモンゴルにルーツをもつ大陸系の弥生人が列島に移住してきたため現在の日本人は縄文人と弥生人の混血であることが分かっています。

大陸から渡って来た弥生人は北海道には移住しなかったためアイヌの人々は縄文人のみをルーツに持つとされています。そのことが顔立ちだけでなく身体的・文化的な特徴の違いに繋がっているのです。

アイヌの方にはイケメン&美しい女性が多いと言われます。それは顔立ちの特徴が多くの日本人と異なるからです。アイヌの顔立ちの特徴は二重瞼で大きな瞳、彫りが深く高い鼻骨、引き締まった口元です。また体毛が濃く頭髪は癖の強い天然パーマの方が多いとされます。エキゾチックで外国人のような顔立ちが多いことから芸能人に適したイケメン&美人が多いと言われているのです。
アイヌブームの火付け役「ゴールデンカムイ」

現在のアイヌブームはマンガ「ゴールデンカムイ」のヒットが源流にあります。ゴールデンカムイは週刊ヤングジャンプで2014年から連載が始まったアクション活劇マンガです。ゴールデンカムイは北海道を舞台に莫大な金塊をめぐるアクションとサスペンスが高く評価され「コミックナタリー大賞」、「このマンガがすごい!2016」、「手塚治虫賞」など数々の受賞歴があります。

ゴールデンカムイというタイトルは「ゴールデン=金塊」と「カムイ=アイヌの神」を掛け合わせて作られています。ゴールデンカムイというタイトル通り主人公はアイヌが隠し持つとされる莫大な金塊を目指し、アイヌの少女と旅を続けて行きます。
ゴールデンカムイはアイヌに関する詳細な描写が魅力!

ゴールデンカムイが人気の理由はストーリーの面白さだけではありません。主人公の元不死身の軍人杉元と旅を共にするアイヌの少女アシㇼパの美しく強い生き方が多くの女性の共感を生んでいるのです。またゴールデンカムイはアシㇼパが語るアイヌの文化や特徴に関する詳細な描写が素晴らしいのです。

ゴールデンカムイでのアイヌに関する描写は詳細に渡ります。狩猟民族であるアイヌの独自の猟の知識はヒグマのしとめ方、ヒグマの肉・内蔵・毛皮の活用方法まで機微に富んでいるのです。ゴールデンカムイの若きヒロインのアシㇼパは他にもアイヌの風習の特徴や北海道の自然について詳細な案内をしてくれます。

また意外なことにゴールデンカムイはマニアックな狩猟グルメマンガという新たなジャンルも開拓しました。狩猟したエゾシカの塩焼き、ウサギのつみれ肉と行者ニンニクのスープ、子持ち昆布のから揚げなどの描写が本当に美味しそうなのです。2016年には渋谷のジビエ料理専門店で1日限定の「ゴールデンカムイ軒」を開催し大好評でした。

ゴールデンカムイはその詳細なアイヌ文化の描写が高く評価されています。毎年パリで開催されマンガやアニメを通して日本文化の知見を広めた作品が出品されるジャパン・エキスポ・アワードの漫画部門でゴールデンカムイは2018年に見事に受賞も受けているのです。北海道アイヌ協会の理事長もお墨好きのゴールデンカムイはアイヌ文化を知る教科書としても最適なのです。
アイヌの血をひく芸能人はいるの?

アイヌの方は顔立ちが端正で日本人離れしていること、独特の伝統文化を持つため芸能人に適していると言えるでしょう。しかし同じ特徴を持つ沖縄出身の芸能人は数えきれないほどいますがアイヌの芸能人と聞くとあまり思い浮かびませんね。独自の文化を持つ端正な顔立ちは芸能人に向いているとされますが何故アイヌの芸能人は少ないのでしょう?

アイヌの芸能人が少ないことは現存しているアイヌの人口自体が少ないことが一因だと言われています。アイヌは歴史上、様々な迫害を受けてきました。そして先住していた北海道を追われ行き場を失った方、北方領土問題に絡みロシア国籍になっている方も多いと聞きます。そのため国内にアイヌの血を引く方が何人いるのかの正確なデータも残っていないのです。
アイヌ民族の芸能人として一番名前が挙がるのは?

そんな状況下でも芸能人として活躍するアイヌの末裔の方は実際に存在します。俳優業として活躍する方、ミュージシャンとしてアイヌの伝統音楽を普及している方など芸能人としての特徴は様々です。アイヌの方は証明書があるわけではなく国籍上は日本人、もしくはロシア人となっているため自己申告をしない限り見た目だけで判断するのは難しいのです。

男性・女性共に少数ながらアイヌの血筋の方が芸能人として活躍してることは分かりました。アイヌの血を引く芸能人として一番知名度が高い方は誰なのでしょう。実は誰もが知るあの人気ベテラン俳優がアイヌの末裔なのです。
アイヌ民族の血をひく芸能人・宇梶剛士
明日ね、明日♪BS- TBS 夜7:00〜8:54
— うかじたかし (@Ukajiii) August 5, 2018
『世界一周魅惑の鉄道紀行 』が放送です。
灼熱のウズベキスタンを旅して来ました♪
話したいこといっぱいあるけれど、まずはご覧になっていただきたく、よろしくお願いします🤗https://t.co/DNn7ifZQYd pic.twitter.com/gPETtEW6ix
実は俳優・タレントとしてマルチに活躍する宇梶剛士さんはアイヌの血を引く芸能人なのです。言われてみれば彫りの深い顔立ちとウェービーなヘアスタイルはアイヌの顔立ちとピッタリですね。宇梶さんのお母さんは北海道出身のれっきとしたアイヌ民族の末裔なのです。その血を引く宇梶剛士さんは正統なアイヌ民族の芸能人と言えるのです。

宇梶剛士さんといえば若い頃には有名な暴走族の総長としてならしていたという武勇伝は周知の事実です。実はその少年時代の暗い過去にはアイヌであることのルーツが関わっているのです。宇梶さんのお母さんの宇梶静江さんは詩人・絵本作家として有名な女性です。そしてアイヌの文化の正統な継承者としてアイヌの権利を守る活動の中心人物を担う女性でもあったのです。

また宇梶さんの叔父に当たる浦川治造さんという方はアイヌの長老であり、関東地方に住むアイヌ出身者のリーダー的存在だったのです。近しい家族がアイヌ文化のための活動に時間を費やすため宇梶さんは幼少期から辛い経験をしてきたと言われています。そのため結果的に少年鑑別所に入るまでの非行に走ってしまったのです。
伝説の暴走族・ブラックエンペラーで総長をやってた宇梶剛士さんが、今やTwitterで「HAPPY BIRTHDAY!素晴らしい!」と連日呟いてくれるんだから、平成が終わるのも不思議じゃないな。 pic.twitter.com/PC2Rq6YSP0
— 青い夜の記憶 (@lazward_night) August 28, 2018
そんな宇梶さんにも転機が訪れます。少年院で出会った1冊の本に心を奪われたのです。伝説の芸能人チャップリンの伝記でした。自分の進むべき道を悟った宇梶さんは芸能人になることを決意します。そして家族との確執が解消されるとアイヌとしてのルーツに向き合うことにもなります。今では芸能人の活動の一環としてアイヌ文化伝統館でのアナウンスも兼任しています。
アイヌ民族の男性芸能人は?
アイヌの伝統を世界に広げる男性芸能人【OKI】

数少ないアイヌの末裔の男性芸能人の中で世界で活躍するのがOKIさんです。アイヌの伝統的な楽器であるトンコリ奏者であるOKIさんはレゲエの要素を取り入れたオキ・ダブ・アイヌ・バンドで若い世代から絶大な支持を受ける人気芸能人なのです。
OKIさんの斬新な音楽スタイルは世界各地で評価が高いのが特徴です。今や活躍の場は日本のみならずドイツ、イギリス、スペイン、ノルウェー、ポルトガル、シンガポールなど世界各地の音楽イベントに引っ張りだこなのです。その活躍ぶりから北海道文化賞奨励賞を受賞するなどアイヌ文化への貢献度も高い芸能人なのです。
アイヌの伝統を世界に広げる男性芸能人【アト゚イ】

アト゚イ=Atuy(アトゥイ)さんは正統派のアイヌ文化継承者として活動する芸能人です。幼少時は父親の失踪やアイヌであることからの差別に苦しみ学校生活からドロップアウトしてしまったそうです。10代の頃より世界を放浪し様々な知見を広めます。様々な民族との出会いが大きな転機となり北海道に戻り民宿「丸木舟」を開き成功を収めます。
その後「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」というアイヌ人メンバーの舞踏団を設立し芸能人としての注目度を集めるようになります。漫画家の赤塚不二夫さんとも親交が深かったそうです。TBSの「筑紫哲也NEWS23」に出演後はさらに注目を集めアイヌ文化の継承に努める著名な芸能人なのです。
アイヌの血をひく女性は美人説!芸能人は?

アイヌを血統に持つ女性もエキゾチックな顔立ちをしているため芸能人に適しています。ゴールデンカムイのヒロインのアシㇼパの顔立ちを想像してみましょう。それにしては女性芸能人でアイヌを標榜する方は少ないですね。このこともやはりアイヌの過酷な歴史に関係があるとされています。

アイヌの人々は迫害の歴史の中で多くの女性も同様に北海道を追われ他の地域に移住したとされています。また和人との婚姻を繰り返す内にいつしか自分がアイヌの血統であることさえ知らない方が男性・女性ともに多いのです。

しかしそのような歴史を持ちながらもアイヌの血統を歴史に持つ女性芸能人は存在していました。なんと古くは昭和初期より芸能人として活躍していた女性がいたことも分かりました。アイヌの女性芸能人にはどのような方がいるのでしょう。
アイヌ民族の血をひく女性芸能人【MAREWREW】

MAREWREW(マレウレウ)はOKIさんがプロデュースする女性芸能人グループです。彼女たちはアイヌの伝統歌のukouk(ウポポ)という、日本語でいう輪唱を歌う女性4人の芸能人グループです。MAREWREWとはアイヌ語で「蝶」を意味します。
MAREWREWのメンバーはRekpoさん、Hisaeさん、Mayunkikiさんに現在芸能人としての活動を休止中のRimRimさんの4人からなります。NHKの教育番組への出演、SPECIAL OTHERSなどのダンサブルなミュージシャンと共演などを行い世界各地の音楽祭でも活躍する女性芸能人グループなのです。
MAREWREWはアイヌの伝統を広げる活動の一環として様々なワークショップを行っています。その中には小さな子を対象にした「ウポポ・ピクニック」というイベントがあります。皆で一緒にウポポを歌い、古くからアイヌと交流のあった札幌市の中島公園の美しい景色を堪能するのです。アイヌの芸能人は歴史を絶やさぬような地道な活動を行う特徴もあるのです。
アイヌ民族の血をひく女性芸能人【酒井美直】

酒井美直(さかい・みな)さんもアイヌにルーツを持つ女性芸能人です。芸能人としての呼び名なMinaでアイヌ語で「笑う」という意味を持つそうです。エキゾチックなお顔立ちはまさしくアイヌ美人の代表的な芸能人と言えるでしょう。現在は「IMERUAT(イメルア)」という音楽ユニットを浜渦正志さんと組んで芸能人として活躍しています。
イメルアとはアイヌ語で「稲妻が走る」という意味を持ちます。Minaさんは以前は関東地方在住のアイヌの末裔で結成した「AINU REBELS」というバンドで芸能人として活動していました。その後ファイナルファンタジーXⅢにMInaさんがボーカル&奏者として参加します。ゲーム音楽を制作していた浜渦さんと出会い現在のイメルアを結成することになりました。
イメルアの音楽性はJ-POP、エレポップ、アイヌ民謡まで幅広い音楽性が評価を得ています。Minaさんの魅力的なルックスも相まって海外でのライブも精力的にこなしているのです。2015年には北海道で開催される日本で最大規模のロックフェス「ライジング・サン・ロック・フェスティバル」でも演奏を披露した人気芸能人なのです。
アイヌ民族の血をひく女性芸能人【深月ユリア】
深月ユリアさんもアイヌの血を引く女性芸能人です。お父様がアイヌでお母様がポーランド人のハーフということもあり芸能人らしい端正な顔立ちをしています。女優・モデル・ダンサー・占い師など多才な活動を行っておりハリウッド映画にも主演したこともある女性芸能人なのです。
深月ユリアさんは現在深月芸能事務所を立ち上げ自身の芸能人としての活動の他、事務所社長として日々芸能人の育成に努めています。またお父様はアイヌのシャーマンの家系、お母様はポーランドの魔女の家系ということです。自身も霊感があるため魔女系女優兼占い師としての活動が目立つ一風変わった女性芸能人なのです。
アイヌ民族の芸能人は過去にも存在

古くからアイヌの文化の普及を目的として芸能人として活躍する女性は意外と多く存在しました。その代表的な女性が安東ウメ子さんです。惜しくも2004年に72歳という若さでお亡くなりになられましたが生前は熱心にアイヌ文化の普及に努めた女性芸能人なのです。2001年にはOKIさんのプロデュースで「イフンケ」という有名な作品を残しています。

「イフンケ」とはアイヌの子守歌です。安東さんはウポポというアイヌ語の歌とムックリというアイヌの口琴の名手です。OKIさんのトンコリとの掛け合いが見事な作品として今でも人気の1枚です。また2003年には芸能人としての遺作となる「ウポポサンケ」をOKIさんプロデュースで発売、ワールドミュージック愛好家の間で今でも愛され続ける作品なのです。
『掛合いタント節―忍ぶ恋路は―』
— K.J (@sibakuro88) August 24, 2018
原田栄次郎・初代松前ピリカ
(((o(*゚∀゚*)o)))
おもしろい🎵https://t.co/auJn0cNrzz
また昭和初期から芸能人として活躍したのが松前ピリカさんです。ピリカとはアイヌ語で「美しい」を意味する言葉です。17歳の頃から芸能人として活動し、後に松前ピリカ座という旅芸人一座の座長を務め多くの芸能人を育成しながら全国巡業をした有名な方なのです。アイヌの芸能人としてはおそらく初めて表舞台で活躍した方でしょう。
アイヌ民族の芸能人は少ない?

アイヌに出自を持つ芸能人はあまり多く存在していません。全国区で活躍する芸能人はテレビに出演する宇梶剛士さん、ミュージシャンとして世界各地で活躍するOKIさんくらいでしょう。同じく民族的に異なるルーツを持つ琉球の芸能人に対しあまりにも少ないことが分かります。

アイヌの芸能人が少ないことには大きな理由があります。そもそもアイヌ民族の血を引く方の人数んが圧倒的に少ないからです。前述しましたがアイヌの歴史は差別と迫害の歴史でもありました。元々少数民族であるアイヌは生活様式が和人と大きく異なったからです。アイヌの方々は住み慣れた北海道の地を追われ各地に離散することになりました。
またゴールデンカムイでも描かれていますがアイヌの人々は多民族との婚姻を禁じていないオープンな民族でした。そのため各地に離散したアイヌの子孫も和人との婚姻を繰り返す内に民族としてのアイデンティティが薄れて行きました。また日本国内に居住するアイヌの人々は国籍上日本人として登記されています。

国によるアイヌの実態調査というものがそもそも行われていないため現在日本国内にアイヌの子孫が何人存在するのかの正確な統計も存在しません。2013年に北海道アイヌ協会が独自に行った調査では北海道内に住むアイヌの人口は16,768人でした。この数値から北海道の人口の3%に満たないほど少ない人数しかいないことが分かります。

北海道から離れたアイヌの子孫については調査がほとんど行われていません。数少ないデータに1988年に東京都が行った人工実態調査があります。30年も前の数値ですがこの実態調査によると当時東京都内に在住したアイヌの子孫は約2700人しかいませんでした。

宇梶剛士さんは東京生まれですのでこの実態調査に含まれています。芸能人の多くは東京での活動を余儀なくされることを考えるとアイヌの子孫の人口自体がそもそも少なすぎることが分かります。芸能人にも多様性を求められる社会でこの実態は少し悲しい気がしますね。
アイヌ民族は芸能人向き!?歌や踊りの名手

アイヌ民族にはウポポと呼ばれる独自の歌があります。MAREWREWの方々が披露している歌い方ですね。またアイヌには伝統で伝わる楽器が多いことも特徴的です。またOKIさんが名手として知られるトンコリという楽器の他にムックリと呼ばれる口琴も有名です。安東ウメ子さんが名手として知られる楽器ですね。

またアイヌの人々はカムイ(神様)へ捧げる儀式の一環として伝統的な踊りも伝えられています。アイヌ民族の踊りは「リムセ」と呼ばれています。「リムセ」とはアイヌ語で「ドシンという音をたてる」という意味を持ちます。「リムセ」には様式化された踊りとそうでない踊りの2種類があり、有名なものはキツネやツルなどの動物の動きを模したものがあります。

こうした文化背景を持つアイヌ民族は芸能人として活躍するのに相応しいと言えるでしょう。世界中に少数民族による芸能が伝わっています。モンゴルのホーミー、アフリカのズールー族やピグミーのダンスなど枚挙に暇がありません。また沖縄にはエイサーという踊りや三線を奏でながら歌われる民謡があり、とても人気が高いですね。

さらにはゴールデンカムイのヒットで知られることとなったアイヌ・グルメと呼ぶべき美味しそうな料理が多数あることも分かっています。これらのアイヌの特徴は歌手・俳優・ダンサー・料理研究家など多ジャンルに渡る芸能人を生んだ可能性を秘めていたことを示唆します。このことはとてももったいないことでしょう。

今回はゴールデンカムイのヒットにより国内で湧き上がっているアイヌブームの秘密に迫ってみました。アイヌの方々にイケメン&美女が多いことや少数ながら芸能人として活躍している方の存在が分かりましたね。またアイヌの人々には悲しい歴史があることも同じ日本人として知っておくべきことが分かりましたね。これを機会にアイヌの文化に触れてみてはどうでしょうか?