利き目の調べ方や見分け方で性格もわかるって本当?あなたは左右どちら?
利き手や利き足と同じように目にも左右どちらか利き目があるのを知っていますか?利き目の調べ方や見分け方で性格などもわかるというから驚きです。今回は利き目について調べました。自分の利き目を知らない人も、調べ方や見分け方がわかれば隠れた才能に気付くかも知れませんね。
利き目とは
利き手や利き足があるように、目にも利き目があるのをご存知でしょうか?ほとんどの人は自分の利き手を知っていますよね。お箸やペン、ラケットなどを持ったり、手で何か動作をする時無意識によく使ったりしている方の手が利き手です。利き足というのもありますが、歩く時に最初に出す足、サッカーボールを蹴るとき使う足などが利き足なので利き足を知っている人も多いでしょう。

でも、自分の利き目を知っているという人はあまりいないかもしれません。利き目とは、利き手や利き足のように、左右の目のうちよりよく使用する方の目、物を見るときにピントが合わせやすい方、物の動きを捕らえやすい方の目です。

人間は誰しも左右どちらか一方の目を利き目として使っているのですが、どちらの目をどう使っているかを通常意識することはありませんし利き手のようにどちらを使っているか見ることもできません。またあえて意識することも困難なため、自分の利き目がどちらかを知っている人は少ないのです。

データによると、人類の多くは利き目は右目だそうです。利き目が右という人は76%、利き目が左の人は24%と少数派です。また、利き目と利き手は一致していることが多く、利き手が右で利き目も右という人が約74%、左目だという人は8%です。

利き手が左で利き目も左の人は約16%、右目の人は約2%というデータから計算すると、90%以上の人は利き手と利き目が同じということになります。この数字を見ると利き手と利き目は関係がありそうな気がしますね。
利き目の役割

まず、人間はものを見るときに右と左それぞれの目で対象物を捉えますが、右目から見た対象物と左から見た対象物の距離も角度も違います。このため、目の中の網膜に映し出された対象物の映像は異なる二つの映像で、これらを組み合わせることで立体的な映像にしています。こうして左右二つの目で別々に見た別々の映像が脳の中で最終的にひとつの映像として認識されるのです。

物を見る時に右目と左目で見るのは物を立体的に見るためだけではありません。右目と左目とではそれぞれ違った役割があり、どちらか一方の目は対象物の形や色を捉えるのと同時にピントを合わせたり対象物との距離を測ったり、また動くものを見る場合はその動きも捉えています。一方、もう片方の目はその補助的な役割を担っていて視野全体を把握するなどの働きをしています。

ピントを合わせるなどの役割、補助的な役割をするのを左右どちらの目が担うのかは個人によりますが、このピントを合わせたり動きを捉えたりする方の目が利き目です。利き目が右目の人の場合は物を見るときに右目を使ってピントを合わせ、左目は補助をしています。このため、利き目が右の人はよりよく使っている右目の方が疲れやすくなることもあります。
利き目と脳の関係

利き目が左右どちらであるかというのは脳と関係があります。脳にも実は利き脳というのがあり、左右どちらの脳が発達しているかによってその人の利き目がどちらになるかがわかります。通常は利き脳が左の人は利き目は右です。これは発達している方の脳と逆の目の能力が高くなるという人間の身体の構造上の理由によります。

人類の7割以上は右目が利き目ということは、多くの人は左脳が発達しているということになります。左脳は思考力、言語能力を司っているのですが、この左脳が発達してきたのは人類が道具を使い始めたことに起因します。

脳の発達は道具を使う利き手とも深く関係しています。利き目と同じように、利き手と反対側の脳が発達している場合が多いためです。人間に近い動物であるサルやチンパンジーの利き手の割合は左右で半々です。人間も道具を使い始める前はこの割合に近かったと考えられます。つまり現在よりも右脳と左脳の発達が均衡していたと考えられます。

その後原人が道具を使うようになったのは約200~250万年前ですが、この頃の出土品から約60%が右手用だったと考えられています。今から5000年前の人類の利き手は90%が右だったとの研究があるので、思考や言語力の発達、つまり左脳の発達に伴って右利きが増えていったという証拠ですね。

右手で道具を使うようになった人類はその後思考力や論理的に考える能力が向上するとともにこれを司る左脳が発達し、左脳と反対側の目、右目が利き目の人が増えてきたと考えられるのです。
利き目の調べ方
簡単な見分け方で利き目がわかる

人類は右目が利き目の人が多いということはわかりましたが、自分はどちらが利き目か知っていますか?また見分け方や調べ方はあるのでしょうか?利き手の見分け方や調べ方は簡単ですよね。左右どちらの手でお箸やペンを持つか、どちらの手をよく使うかを考えれば本人でなくてもわかる場合が多いです。

利き足の見分け方や調べ方も割と簡単です。ボールを蹴る足はどちらかなど、少し考えたら分かるかもしれませんし意識して使っていることも多いですね。でもどちらかの目を意識して使っている人はあまりいないでしょう。では意識しないで使っていてどちらをよく使っているのかわかりずらい利き目の調べ方、見分け方はどうすればよいのでしょうか?

利き目の調べ方や見分け方は難しくて眼科などで調べなくてはいけないと思っている人も多いかも知れませんね。でも実は利き目は簡単な調べ方や見分け方で判断することができますよ。すぐできる利き目の調べ方と見分け方をご紹介しましょう。

利き目の調べ方は、まず手の親指と人差し指でOKサインをするように丸を作ります。そして何でもいいので対象物を決め、丸の中心にその対象物がくるように両目で見ます。次に左右の目を交互につぶり、丸の中の対象物が中心からよりずれなかった方の目が利き目ということになります。とても簡単な見分け方ですね。

手を使った見分け方のほかに、紙を使った調べ方もあります。穴を開けたA4ぐらいの大きさの紙を用意します。目線の高さにある物を対象物と決め、紙を持って対象物が穴の真ん中に来るように目線の高さまで持ち上げます。このまま片目をつぶってみて左目で見たとき対象物が穴に収まっていれば利き目は左、右目で見たときに収まっていれば利き目は右です。

この調べ方だと紙を用意する分少々手間がいりますが、ピントを合わせる他に動きのあるものを捉える役割がある利き目の調べ方としては、動きのあるこちらの調べ方の方がより正確な結果が出ます。

また、他の見分け方としては、意識しないでカメラのファインダー望遠鏡などの狭い場所から覗こうとする時にどちらの目で見るかでも判断できます。立った姿勢でくるっと回転した時に回りやすいと感じる方向で判断するのもひとつの有効な見分け方です。

これらの調べ方や見分け方ならだれでも時間も手間もかからずすぐに自分の利き目を調べることができますね。自分の利き目がわからなかった方はこれらの調べ方、見分け方でぜひ調べてみてください。調べ方や見分け方によって違いが出ることもありますので、もし複数のやり方で結果が違った場合は紙を使う調べ方を参考にしてみてください。
利き目が右目の人の性格や特徴

論理的
利き目が右の人は論理的だと言われます。利き目が右の人は左脳が発達しており、左脳は論理的に考える力を備えているためです。利き目が右の人に何かの意見を求めたり質問をしたりすると、筋道をたてて論理的にわかりやすく話しをします。

科学的、実証的に物事を考えるのも右目が利き目の人の特徴です。分析力にも優れ、科学的な考えを持つので、データや数字に強い人、科学や数学などの分野で力を発揮する人は利き目が右の人が多いのかもしれませんね。

リーダータイプ
利き目が右の人は一般的に物事を筋道立てて考えたり多くの情報を取りまとめたりする能力、計画を立てるのが得意な傾向があり、たくさんの人の意見を的確に把握してまとめることができるためリーダー的な性質がありまたこれに適任だとされています。

現実派
右目が利き目で左脳が発達している人は現実派です。感覚や直感で行動することは少なく、例えば新しい物を買ってもきちんと使用前に説明書を呼んで使い方や組み立て方を頭に入れてから行動します。考えてから行動するので衝動買いなどの少ないタイプかもしれませんね。

計画性がある
ものごとを考えてから行動に移し、計画性のあるタイプも右目が利き目の人の特徴のひとつです。思いつきで行動することは少なく、順序立ててものごとを運べるように計画を立てるのが得意です。直感に頼らず実際のデータや資料をもとに筋道をたてて考える人ですね。旅行に行くときに細かく計画を立てたり買い物に行くときにメモを持って行くタイプかもしれません。

利き目が左目の人の性格や特徴
直観力がある
左目が利き目の人の多くは右脳が発達しているため直観力に優れ、考えるというより感覚で行動する傾向があります。そのため思いつきで行動してしまうこともあり計画性に欠ける部分もありますが、繊細な感性を生かし芸術分野で活躍したり、特殊分野での能力を発揮したりするケースがあります。

スポーツで有利になる
左目が利き目の人はスポーツで有利になることもあります。例えば野球で右バッターの人は通常右利きで利き目も右のことが多いですが、右バッターの場合は利き目の右目が飛んでくるボールと反対側にあるため動きを捉えづらくなってしまいます。手が右利きで左目が利き目のバッターはこの点で非常に有利となるわけです。

人の本質を見抜ける
左目が利き目の人は一般的には右脳寄りであるため、物事を純粋に見ることができ、人が考えていることや物事の本性を見極める力があります。前述のように直観力も長けているので、ひと目見てうそを見抜くなどの力が人よりも優れていることがあるようです。左目が利き目の人は騙されにくい人かもしれませんね。

天才肌である
左目が利き目で右脳が発達している人は、いわゆる天才肌と言われる人達が多くいます。細かいところにもよく気がつき、直感力や感性に優れているので芸術分野で才能を発揮したり特殊な分野で活躍したりする人もいます。音楽、芸術、スポーツなどで優れた才能がある人に多いタイプです。自分の得意分野にはのめり込むけれど他のことは一切興味を示さないといった面もあります。

よく夢を見る
利き目が左の人は日常的によく夢をみるそうです。また、目が覚めたときにどんな夢を見たかを忘れず鮮明に覚えていられるようです。そして見た夢に色がついていたり、匂いがあったりすることがよくあります。夢を見ているときには右脳が活発に活動していて、右脳にダメージを受けると夢を見なくなるそうなので、右脳が発達していて利き目が左の人はよく夢を見るんですね。

五感に優れている
左目が利き目の人は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感に優れている人も多いです。物事を感覚で捉えるのを得意とする人なので画家や音楽家などの芸術家や、料理人などに多いタイプです。細かい違いにも鋭く気づく豊かな感性と感覚の持ち主なんですね。

左目が利き目で右脳寄りの人は感覚で物を言ったり表現したりする傾向があります。話したり書いたりする時に擬音をよく使う人が多いようです。五感で感じたことを形容詞で柔らかい、辛い、眩しいなどと言わずにふわふわ、ピリピリ、キラキラなどという言い方を多様する人です。

感覚的な表現を多く使って話すので、まわりの人にはわかりにくいこともあるかも知れませんが、本人の中のイメージや感覚をストレートに表現するとこうなるのでしょう。野球のボールをバットで打つ時のことを、「ビューッと来て、バシンと打つ」という表現でアドバイスしたという長嶋茂雄さんのようなタイプですね。
利き目は視力が悪い?
使い過ぎによる視力低下に注意!

利き目というのは無意識のうちにもう片方の目よりもよく使っています。目の使い方や普段の生活などによっては利き目の方を酷使しすぎて視力を落とすこともあるようです。パソコンを長時間使う人など、普段から目が疲れる仕事をしていると利き目がオーバーワークになっていませんか?

画面に長時間集中するなどして目が疲れたら、特に疲れがちな利き目を重点的にケアしましょう。遠くを見たり、目薬を差したりなどで目の疲れを軽減できます。目を酷使していると体調にまで悪影響を及ぼしますので、こまめにケアしましょう。

目をよく使う仕事や片方の目で物を見るような職業の人は左右の目の視力が異なることがよくありますが、放っておくとますます一方の目に負担がかかります。利き目が疲れているかどうかは片目を閉じてみるとわかります。片目を閉じたときに顔がゆがんでしまう、顔に力が入ってしまうという方は、利き目を使い過ぎて目の周りの筋肉が疲れているのかもしれません。

利き目に極端に頼って物を見続けていると、脳内に映し出される対象物の中心にずれが出てしまいます。そうすると身体の中心までずれてしまうことになりかねません。身体の中心がずれると姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛、頭痛といった身体の不調が現れます。さらに、使わない方の顔の筋肉が緩んでたるみが出てくることもあります。

日常的な動作やちょっとした工夫で利き目への負担を改善することができます。物を見るときに身体や顔を斜めにしないで利き目が対象物の正面にくるようにすることです。例えばテレビを寝転んで見るなどしていると左右の目と画面の距離が違うままで長時間目を使うことになりますので目によくありませんね。

普段パソコンを長時間使う人はパソコンのモニターをやや利き目寄りにずらしてみましょう。利き目がモニターを正面で捕らえることで利き目の負担を少し軽くし、疲れを軽減するのに役立ちます。ただし、ノートパソコンだとキーボードの位置が正面でなくなり操作しにくくなるのでキーボードとモニターが独立している方がベターです。
利き目を変える方法

自分の利き目がどちらかということが関わって生活や仕事に有利になる場合もありますが、反対に不便になる場合もあります。例えば、スポーツのダーツやアーチェリーなど的を狙う競技では的を狙う側の目と打つ側の手が同じ側になります。このとき手は右利きなのに利き目は左だったとしたら不利になってしまいます。このような場合は利き目を変えることができるといいですよね。

利き目を変えることはできるのでしょうか?実は利き目は必ずしも一生そのままというわけではなく、変えることもできます。職業上の理由などで現在の利き目では不都合がある場合には変える人もいます。実際にスポーツ選手などでは利き目を変えることで成績アップにつながることもあるようです。
カメラマンさんの動画で勉強していて、違和感がありなんだろうな〜?と思ったらみなさん右目でファインダーをのぞいてる!!僕左目!!#カメラ #ファインダー #利き目 #左 #私の私の彼は左利き
— 管理栄養士@おでんくん (@kasapost) February 16, 2018
このほか、利き目を変える必要のある職業の人はカメラマンです。カメラは右利き用に設計されていますので、ファインダーは使い手側から見ると少し左よりになっています。これは右目でファインダーを覗いて左目で被写体の動きを捉えるようにできているためです。ファインダーを覗く目を左に変えると右目がカメラの本体と被ってこれができません。

職業上の理由で利き目を変える必要がある場合のほか、視力の左右の矯正の意味で利き目を変えるといいこともあります。右か左かどちらかの視力が極端に悪い場合など、酷使している利き目を変えることで矯正できます。左右の視力のバランスが偏りすぎていると身体のゆがみや頭痛などの原因になりかねませんので、このような時は利き目を変えることを考慮すべきかもしれません。

利き目を変えるには、利き目でない方で見る割合を増やすことです。私たちは普段、意識しないで利き目の方をより多く使っていますので、これを逆にするには訓練や眼科の知識が必要です。
日々の訓練で利き目を変える

利き目を変える方法のひとつめは、訓練して変えるやり方です。意識的に利き目と反対の目でピントを合わせる練習をします。左目が利き目で右目に変えるときの訓練のやりかたのひとつです。時間があるときにまめに練習していくと徐々に利き目と逆の目で物を捕らえることに慣れてきます。

まず対象物を決め、両目を閉じます。右目を開け、右目でピントを合わせます。次に左目を開けます。こうすると利き目でない方の目だけであらかじめピントを合わせてから利き目を開けるので、利き目を変える練習になります。

利き目でない方の目を鍛える訓練として遠くのものを見る時に意識して利き目と反対の目を使う方法もあります。利き目が右の人は遠くの看板を読むときや夜空の星を見るとき、意識して左で見てみましょう。小さいもの、見えにくいもの、遠くのものなどを意識して見ることが訓練になります。

パソコンや読書をする時など以外の時間に利き目を眼帯などで覆い使わないようにする方法もあります。食事の時など一日に1時間程度やってみましょう。遠くの物と近くの物を交互に見るのも目のトレーニングになります。慣れてきたら両目でやってみましょう。
メガネなどで矯正して利き目を変える

メガネやコンタクトなどで視力を矯正することによっても利き目を変えることができます。この方法はメガネなどで視力が弱い方を補います。メガネやコンタクトは医師の処方により正しく着用しないと返って目を悪くしかねないので、メガネやコンタクトを作りたいときは眼科を受診するなどしましょう。

メガネ、コンタクトの着用によって左右の視力の差を矯正したい場合、コンタクトの方がおすすめです。メガネは網膜に映し出される像の大きさが左右で異なる「不等像視」の問題があり、特に左右の視力差が大きい人はメガネを作る時も機能優先にしなければならない為に好みのデザインを選ぶことができない場合もあります。

この点、コンタクトレンズでは直接眼球に装着するものなので網膜に映される像の左右不均衡ということはほとんどなく、視力の左右差が大きい人もメガネより楽に矯正できます。利き目と反対の目で視力の差が大きい人はコンタクトレンズで矯正しましょう。視力の差がそれほどない人はメガネでも対応することができます。
利き目と上手に付き合おう
目にも利き手と同じように効き目があるということを知らなかった方も多いのではないでしょうか?普段無意識に使っている目が左右で違う役割をしているとは驚きです。利き目が人類の進化による脳の発達にまで関わりがあるなんてとても興味深いですよね。人間の身体は不思議です。

利き目が右か左かによって人の性格や性質も特徴があるというのも面白いですよね。自分や周りの人の利き目を調べてどちらに当てはまるのかなど比較してみるのも楽しいかもしれません。意外な発見があるかも知れません。

現代はパソコンやスマホなどを毎日長時間使う人が多くなっています。これに伴って利き目を使いすぎている人も多いのではないでしょうか?自分の利き目を知って、利き目の酷使から体調を崩すことなどないように適切なケアと矯正をしましょう。利き目と上手に付き合う方法を身につけましょう。