ジャックオランタンの由来を知ってる?仮装をする意味などもご紹介
もうすぐやってくるアメリカのイベントはハロウィンです。かぼちゃを切り抜いたジャックオランタンを玄関先に置いている人もいるのではないでしょうか?そもそも、ジャックオランタンとは何か?ハロウィンを盛り上げるためにこの2つの由来を一緒にご紹介します。
目次
ジャックオランタンとは何か?
ジャックオランタン、又はジャック・オー・ランタンなど、呼び方は微妙に違います。この言葉を聞くとハロウィンを連想する人も多いのではないでしょうか?実際、アメリカでは毎年盛大に盛り上がっている年間行事です。
しかし、ジャックオランタンという言葉を知っていても由来や意味などを細かく知っている人は少ないのではないでしょうか?どうしてかぼちゃが使われているのか?子供や大人が仮装する意味とは?ハロウィンが近いからこそ、その由来を細かく見ていきます。
ジャックオランタンの言葉の意味と由来は?
由来はアメリカではない!?
ジャックオランタンと聞くとアメリカを連想し、更にはハロウィンを連想する人が多いのではないでしょうか?実際、ジャックオランタンという言葉の由来はアイルランド、スコットランドに伝わっている鬼火のような存在を指します。
テレビなどでもアメリカの子供が仮装し、家々を回っているのを見るとアメリカを連想しがちですが、元々の由来は英国、イギリスなんです。「ジャックオランタン」この名前の訳は「ランタン持ちの男」という意味で、別名「提灯ジャック」とも言います。
ジャックオランタンと言われるようになった由来
イギリスやアイルランドにはジャックオランタンに関しての伝承が残っており、その人物が元とされています。ジャックという男性が、自堕落生活を生前にしていたが故に、その魂が死後の世界へも入れず、萎びたカブをくりぬき、そこに火種を入れて彷徨っている姿がジャックオランタンの由来とされています。
ちなみに二十世紀初頭に作られたカブのジャックオランタン(wikiより) pic.twitter.com/HOj94B8KvI
— ありゅう@鞄ちゃん (@alyu_dy) October 18, 2017
ずる賢い人が悪魔を騙して、死んでも自分の都合のいいように契約をしました。しかし、生前の行いが悪く、死んだ後に天国へも行けず、悪魔と契約しているため、地獄にも行けず、カブに憑依しずっと彷徨っている姿とも言われています。
アメリカに渡り少し変化した
イギリスでのジャックオランタンの伝承がアメリカにわたり、少しだけアメリカ独自のものになりました。移民したアイルランド人により、カブのランタンだったものが、アメリカでは生産が多かったかぼちゃに変化しました。現在でもアイルランドではカブが使われています。
かぼちゃのジャックオランタンはフィクション作品でも取り上げられています。有名なのがディズニーの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の主人公、ジャック・スケリントンもジャックオランタンがモチーフであり、パンプキン・キングと呼ばれています。
ジャックオランタンとハロウィン
日本で言うお盆に近い行事
ハロウィン、通称「Halloween」と聞くと仮装した子供や大人が家々を回ってお菓子を貰う、そんな認識をしている人もいるのではないでしょうか?どうして仮装をする必要があるのか?そもそもハロウィンの起源や仮装する意味などをあまり知らない方もいるのではないでしょうか?
起源はかなり古く、古代ケルト人の秋の収穫祭であり、亡くなった霊が親族のもとに訪ねてくる日でもあります。霊が親族を訪ねてくるところが日本のお盆に似ています。親族を訪ねてくる霊はみんながみんないい霊ではなく、中には悪い霊もいます。そして、悪い霊は収穫した作物を荒らすとも言われています。
ハロウィンの言葉の由来は「All Hallows Eve」、意味は「諸聖人の日の前夜祭」という意味の言葉が短縮され「Halloween」になりました。10/31日がハロウィンなのはその日に収穫祭が行われ、その風習がキリスト教にも取り入れられ、11/1日の「諸聖人の日」の前日からハロウィン、「Halloween」と言われています。
仮装する意味は?
子供や大人がジャックオランタンになる!?
ハロウィンの日の10/31日に仮装をするのは、ジャックオランタンさながらに自分も彷徨える者ですよ、というアピールであったり、悪魔と同類ですよ、という意味があるとされています。
子供や大人が仮装し、有名なセリフ「Trick or Treat」、「お菓子をくれないとイタズラするぞ?」という風習はのちに出来ましたが、これも子供や大人が仮装することで魔物のご機嫌をとり、家の中に入ってこないようにする意味もあります。
子供にとってハロウィンとは?
テレビなどで見かけるのは子供が仮装して家々を回ってる光景をよく目にします。実際、子供にとってハロウィンとはクリスマスと同じ位楽しみなイベントの1つで「子供たちの大晦日」とも言われているぐらい、盛り上がりがあります。勿論、大人も仮装して子供と一緒に気軽に楽しむこともできます。
ジャックオランタンよりも怖い!?
ハロウィンになれば家のあちこちに怖い顔をしたジャックオランタンが電灯代わりに沢山あります。それも見るのも少し怖いと感じる人もいるかもしれませんが、実はジャックオランタンの伝承程ではないにしろ、ハロウィンナイトにはいくつか言い伝えがあります。
振り向いてしまうと・・・
ハロウィンの夜、ジャックオランタンの灯りの下、道を歩いていて、背後から足音が聞こえてきても、決して振り返ってはいけません。その正体は彷徨える死者だからです。もし、振り向いてしまうと、近いうちに亡くなると言われています。
未来が分かるかも!?
ハロウィンの夜には未来が見えるとされ、いくつか言い伝えがあります。未婚女性がハロウィンの夜に明かりのついていない部屋で鏡を覗くと、未来の結婚相手の姿が見えると言われています。しかし、怖いことに結婚する前に亡くなってしまう相手だと骸骨が見えるとか見えないとか・・・。
猫を見てしまうと・・・
ハロウィンと言えばかぼちゃのジャックオランタン、そんなイメージを持つ人も少なくありません。それと同じぐらいイメージしやすいのが「猫」。よくハロウィンの装飾品などで見たことはありませんか?実はハロウィンの日は黒猫や白猫を見てしまうと、良くないことが起きると言われています。ですが、白猫の場合は吉兆と言われています。
ディナーは賑やかに
楽しいディナーの場で沈黙してしまうと、ジャックオランタンのような彷徨える悪霊や死者が入ってきてしまうことがあるので思いっきり盛り上がりましょう。子どもの仮装は親御さんにとってはいい思い出になりますし、親御さん自身の思い出にもなりますので盛大にはしゃいでください。
親愛なる親族?
ハロウィンの時にもし、蜘蛛をみてしまったらラッキーと思ってください。その蜘蛛は亡くなった人が親族に会いに来ている姿と言われています。まるでアメコミのヒーローのようにあなたに会いに来ています。したがって、決して殺めてはいけません。
アメリカでのハロウィンの楽しみ方
もし、アメリカに行く機会があり、そこで本場のハロウィンを楽しんでみたい方におすすめの楽しみ方と暗黙のルールをご紹介します。是非参考にしてみてください。
ジャックオランタンを作ってみては?
この時期になると、アメリカではいつも以上にかぼちゃが安い値段で売られ、しかも、かなり大きいものが半額以下になるぐらい安く買えます。そして買ったかぼちゃは上の部分を円形に切り取り、それを蓋にします。
あとは中をキレイにし、三角の口と鼻と顔を書けばジャックオランタンの完成です。英語では「Pumpkin Carving」「パンプキンカービング」と言います。是非やってみてください。
あの言葉を言われたら?
ハロウィンでお馴染みの言葉「Trick or Treat」「トリックオアトリート」と言われたらどう返事をするか知っていますか?家の前に言われたら笑顔で「Happy Halloween」と言ってお菓子を一種類ずつ渡してあげましょう。
そして、家々を回るのにも暗黙のルールがあります。訪問歓迎の家は玄関にジャックオランタンは勿論のこと装飾がなされており、灯りがついている家は訪問が歓迎されています。逆にや他の飾り付けがなく、灯りが消えているところに子供が訪れることは基本的にありません。
由来がわかったので仮装してハロウィンを盛り上げよう
ジャックオランタンの由来や、ハロウィンの由来をご紹介してきました。日本ではあまり浸透はしておらず、どちらかと言えばコスプレパーティのような感じになっています。ですが、起源や由来を知っておけばより一層楽しめませんか?
ジャックオランタンの由来を知った上でイギリスのハロウィンや今となっては本場と言われているアメリカのハロウィンを体験してみてはいかがでしょうか?9月頃から留学という形で行けば、ハロウィンと運が良ければクリスマスも味わえるのでおすすめです。