御朱印帳の意味合いとは?御利益はあるの?ブームの理由を徹底調査!
最近、御朱印集めが女性の間でブームとなっています。すでに御朱印帳を持っている人も多いのではないでしょうか?御朱印帳にはどんな意味あるのでしょう?御朱印にはどんな意味合いがあるのでしょう?御朱印帳がブームになる理由など、調べたことをご紹介します。
目次
御朱印帳の由来•本来の意味合い
御朱印帳はなぜできたのか

御朱印帳は名前の通り、御朱印を集めた帳面です。御朱印とは、本来は写経をお寺に納めた際に頂戴できる印です。西国巡礼の信仰とともに御朱印、御朱印帳が広まりました。お遍路巡りとともに御朱印帳が広まったと言ったほうがわかりやすいでしょうか?

お遍路巡りがどんどん簡略化され、江戸時代の中ごろからはお寺のご本尊に参拝して御朱印が頂けるようになり、明治以降からは寺院参拝だけで御朱印が頂けるようになりました。御朱印帳ができた当時は、御朱印帳を持っている人は信仰心の高い人という意味合いがありました。
仏教なのに神社でも御朱印がもらえる理由

現在では先述のとおり御朱印のいただき方も簡略化されています。お寺や神社に参拝すれば、御朱印帳に御朱印をいただけます。今でも写経を納めて御朱印をいただく人もいます。それでも、現在では御朱印は写経を納めた証ではなく、参拝した証としていただくという意味合いのほうが強くなっています。御朱印帳の由来を見ていくと、仏教の慣習です。

写経や納経は仏教の習慣ですが、神社でも御朱印帳に御朱印をいただけます。当時の日本人は、仏様は名前を変えた神様として認識していました。そのためお寺と神社を明確に区別しておらず、当時の日本人は神社に写経を納める人も少なくありませんでした。そのためお寺でも神社でも御朱印がいただけるのです。
御朱印帳の本来の意味

御朱印をいただいて、御朱印帳に集めて何の意味があるのか、どうするものなのかということも見ていきましょう。昔は御朱印帳を持っている人は信仰心の高い人という意味合いがあると先述しました。信仰心が高い人というのは、徳の高い人と同じ意味を持ちます。徳の高い人は極楽浄土に行けるという考えが一般的です。

御朱印帳は自分が死んだ際に、自分と一緒に棺桶に入れて埋葬します。死後の世界、極楽浄土へ行くための通行手形としても、御朱印帳は重要な意味も持っています。現在でも自分が死んだ際には棺桶に御朱印帳を一緒に入れてほしいと生きているうちから周囲に知らせている人もいます。
現在は参拝した証

御朱印帳にいただく御朱印は、徳を積んだ証として非常に大切な意味を持ちます。今ではそこまで重く考えずに、参拝の証としての意味合いが強くなりましたが、御朱印帳には神聖な意味合いがあります。御朱印帳に少し興味がある、集めてみようかなと考えている人は、そこまで御朱印帳の意味を重く考える必要もないでしょう。

今では御朱印帳は参拝の証と言う意味合いのほうが強くなっています。ですが、御朱印帳の由来、本当の意味を頭の片隅にとどめておくことをおすすめします。そのほうがお寺や神社の参拝が楽しくなります。

御朱印帳の意味<御利益•効果>
御朱印は仏様や神様の分身

御朱印帳を持っていると何か御利益があるのか、効果があるのかと疑問を持つ人は多いでしょう。御朱印帳に御朱印をいただいた時点で、すでに御利益があるのです。先述した御朱印帳の由来や意味を考えてみてください。昔は徳を積んだ証として、極楽浄土に行けるという意味合いがありました。

今ではお寺や神社に参拝した証という程度の意味合いですが、それは御朱印をいただく側の認識が変わっただけです。御朱印帳や御朱印自体の意味合いは変わっていません。御朱印帳に御朱印をいただくというのは、仏様や神様との縁を結ぶという意味合いもあります。写経してお寺に納めてもらう御朱印は、仏様の分身いう意味も持っています。
御朱印をいただいた時点で御利益がある

御朱印帳は神様や仏様と縁を結ぶことができ、神様や仏様の分身なのです。これはものすごい御利益といえます。神道や仏教に興味がない人にはぴんと来ないかもしれません。御朱印帳はお守りのようなものと言ったほうがわかりやすいでしょうか?御朱印帳に御朱印をいただいた時点で、御利益があり、効果があるものです。
どんな御利益があるかは人それぞれ

どんな御利益でどんな効果があるのかは様々です。本来の御朱印の意味合いが今とは違っているように、御朱印をいただいた人それぞれで御利益も効果も変わります。そもそもお寺や神社は願い事をする場所ではなく、ご挨拶をしに行く場所です。もちろん願い事があり御利益を期待する人もいるでしょう。

後利益を期待して神様や仏様にお願いしたら、必ず叶うのでしょうか?本人が努力しなければ、神様も仏様もどうしていいのかわかりません。願いをかなえたい人が懸命に努力して、それでもなお力が欲しい時に神様や仏様にお願いし、自分の努力をかかさない人に神様や仏様は御利益を与えてくれます。

本人が必死に努力して、そして必死に神様や仏様にお参りするのであれば、その人には御利益が与えられるでしょう。一言で御利益があるといっても、努力している人としていない人では、御利益の違いが出るのは当然です。同じように御朱印をいただいた人、それぞれの意識の違いで御利益も効果も変わってくるのです。

御朱印帳の意味<寺での読み方>
御朱印の意味:寺

御朱印帳にいただいた御朱印の意味が分かると、御朱印を集めるのがもっと楽しくなり、いろんなお寺や神社の御朱印を見てみたくなるでしょう。お寺も神社も書いてあることはだいたい同じなのですが、少し違いもあり見比べてみても興味深いです。

上記画像は、同聚院という曹洞宗のお寺の御朱印です。頂けるのは十万不動の御朱印です。右上に奉拝と書かれています。謹んで拝むという意味です。奉拝と書かれた部分の押し印は、お寺の名前の前につく山号と呼ばれる称号、または札所の番号です。上記画像は山号になります。

参拝した年月日も入ります。真ん中に大きく書かれているのはご本尊とその御朱印になります。ご本尊の名前は梵字で書かれることが多いです。そしてお寺の名前が入り、お寺の朱印が押されます。
参拝の後に御朱印をいただく

お寺も神社も御朱印をいただく際は、参拝してから御朱印をいただきましょう。ずっと御朱印をいただくという言葉を使っていますが、御朱印は「もらう」ものではありません。「いただく」ものです。御朱印は仏様の分身という意味合いもあると先述しました。

お寺は仏様の家です。御朱印は仏様の家を毎日手入れをしているの人からいただくものです。御朱印の意味を理解し、きちんと敬意を払い、言葉にも気を付けましょう。お寺で御朱印をもらえますかと言うよりも、御朱印をいただけますかと言ったほうが、御朱印帳の意味合いを分かっている人だと好意的にみてもらえます。
寺の参拝方法

お寺の参拝方法がよくわからないという人もいるのではないでしょうか?特に難しい作法は必要ありません。だいたいどこのお寺にも参拝方法が書かれていますので、その通りにすれば問題ないです。まずお寺の入り口をくぐる前に、手を合わせて一礼してからお寺に入ります。帰る際にも入り口に一礼してから帰りましょう。

手水舎がある場合はこちらで手と口をすすいで清めます。手水舎の使い方も書いていることが多いです。まず右手で柄杓を持ち左手を水で清め、次に右手を水で清めます。そして左手にためた水を口に含み、すすぎます。左手をもう一度清めます。最後には柄杓を清めるため、柄杓を縦にして柄の部分を清めます。

手と口を清めたら、先へ進みましょう。お寺は左側通行なので、左側を歩いてください。お寺に鐘楼があり、参拝者も鐘をつくことが許されている場合は、鐘もつきましょう。

本堂近くに燭台や香炉などが用意されていて、お供えも許されているのであれば、ろうそくと線香をお供えします。特に本数の指定がなければ、一本で問題ありません。お賽銭を入れて、鰐口があれば静かにそっと鳴らします。合掌して一礼します。これで参拝は終了です。
寺で御朱印をいただく場所

お寺で御朱印をもらう場所は寺務所もしくは納経所になります。だいたいお守りなどの贈与品を取り扱っている近くで、御朱印をいただけます。志納金を納めて御朱印をいただきます。御朱印が一種類のお寺もあれば、複数の御朱印がいただけるお寺もあります。複数ある場合は、事前にどの御朱印をいただくか決めておくことをおすすめします。

御朱印帳の意味<神社での読み方>
御朱印の意味:神社

神社でいただく御朱印の意味、読み方も基本的にお寺と変わりません。上記画像は日本三大稲荷の竹駒神社の御朱印です。左上に奉拝と書かれており、意味はお寺のものと同じく謹んで拝むというものです。熊野皇大神社でとは登拝と書かれます。登拝と書かれる理由は、熊野皇大神社の象徴である八咫烏が関係しているのかもしれません。

真ん中に神社の名称が書かれます。社紋と呼ばれる神社を意味する紋章と、神社の名称の入った判が押されます。左端に参拝した年月日が書かれています。神社によっては、ゆかりのある出来事を表す判が押されることもあるようです。
神社の参拝方法

神社もお寺と同じく参拝してから御朱印をいただきましょう。参拝方法はお寺と同じく神社でも説明書きがあることが多いです。難しい所作も必要ありません。鳥居の前で一礼して参道を歩きます。真ん中は神様の通り道なので端を歩きましょう。

手水舎で手と口を清めます。清め方はお寺と同じです。だいたいの手水舎に使い方も書かれています。手と口を清めたら、拝殿で参拝をします。鈴があれば鈴を鳴らします。賽銭箱に賽銭を入れて、二礼二拍手一礼します。これで参拝は終了です。
神社で御朱印をいただく場所

神社で御朱印をいただく場所は、社務所かお守りなどの贈与品配布場所になります。初穂料を納めて御朱印帳に御朱印をいただきましょう。

御朱印帳の意味<御朱印を集める理由>
御朱印集めがブームなのはなぜ?

なぜ御朱印帳がブームになったのかその理由はいろいろとあります。一つの理由はではなく、いろいろなものが複合されて、御朱印帳集めがブームとなりました。御朱印帳集めがブームになった様々な理由について、注目していきましょう。
ブームとなった理由:①パワースポットとして人気がある

以前から神社やお寺は、パワースポットとして人気がありブームになっていました。マスメディアなどでも取り上げられ、今でもパワースポット巡りをしている人は多いです。
ブームとなった理由:②観光名所として訪れやすい

パワースポットがブームとなる前から、旅行先で有名なお寺があるから、神社があるからと、観光で立ち寄る人は以前から多くいました。それでも最近まで御朱印帳に興味を持つ人が少なかったのは、やはり本来の御朱印帳の意味合いから、敷居が高く感じられたのでしょう。
ブームとなった理由:③外国人から人気が出た
今日は奈良へ御朱印集め巡り。
— m🍋 (@mexo0247) November 8, 2018
東大寺、春日大社、興福寺へ。
暑かったー。
日本人より外国人の方が多かった。
鹿🦌がウジャウジャそこらへんにいる。 pic.twitter.com/bPze8pcoUX
日本人にとって敷居が高い御朱印帳ですが、敷居が高いからこそ神秘性を感じたのか、外国人が御朱印帳に注目しだしました。日本在住の外国人、観光に訪れる外国人が御朱印帳に注目し、御朱印をいただく姿をよく目にするようになったのです。
ブームとなった理由:④外国人につられて日本人も興味を示した
先週?先々週? 社員旅行で太宰府天満宮にお参り、 #御朱印 も頂きました。
— Peehyoro Acala (@PeehyoroAcala) November 11, 2018
本殿裏手右側の山を登った天開稲荷の御朱印も、あわせて頂きました。
やっぱりと言うか、此処も外国人観光客が多かった。 pic.twitter.com/FCmw8lbXe6
外国人が御朱印帳を眺めて喜ぶ姿を見て、今まで興味を持っていなかった日本人も興味を持つようになりました。日本のものなのに外国人が注目して、今まで関心を持たなかった日本人が関心を持つようになったというのが興味深い部分です。
ブームとなった理由:⑤マスコミで話題になった
八百富神社を参拝。参拝する際マスコミの方が取材をしてた。橋を渡って階段を登ると神社がある。自然に囲まれていて素晴らしかった。まわりも海なので天気が良い日はさらに良い景色を見られる。八百富神社と八大龍神社2つの御朱印があり希望をすれば2つ頂ける。#御朱印巡り pic.twitter.com/Wf3FDYmPWP
— くりぃむ (@kurimu_go) May 19, 2017
パワースポットとしてブームのお寺や神社で、今度は御朱印帳を集めるのがブームになっていると、マスメディアが注目し、話題として取り上げることが多くなりました。マスコミの力は強力です。この強力な力でブームに一気に火が付きました。パワースポットは特に女性に人気が高かったのですが、御朱印帳集めも特に女性に人気が強いです。
ブームとなった理由:⑥女性に好かれる御朱印帳が増えた

女性に人気が高いとなれば、企業は当然女性向けの御朱印帳を販売します。女性に人気が高いのであれば、女性が好みそうな御朱印帳を作ればいいと、女性好みの御朱印帳が増えました。これも御朱印帳集めのブームを後押ししています。

御朱印帳集めに興味があっても、御朱印帳のデザインが好みじゃなければ、持ち歩くのは抵抗はあったでしょう。けれど企業努力の成果で、御朱印帳のデザインが豊富になり、ブームが広がっていったのです。
ブームとなった理由:⑦お守りより手軽

御朱印帳はお守りと違って一年ごとに納めに行く必要がないという手軽さも、ブームになった理由の一つです。お守りの種類によって変わりますが、だいたいのお守りの有効期限は一年です。有効期限が過ぎたら、お守りを神社に納めに行く必要があります。

納める必要があるお守りに対して、御朱印帳は御朱印をいただれば、御朱印帳がお守り変わりとなり、納めに行く必要がありません。子ので軽さもブームとなった理由の一つでしょう。
ブームになった理由は様々

こうして一つずつ考えていくと、ブームになるのも頷けます。むしろブームにならない理由が見つかりません。もともと訪れやすい場所であり、パワースポットとして人気があり、マスメディアが取り上げ、人気にあやかり企業努力が行われ、お守りより手軽です。ブームになる要因が沢山あります。

外国人が注目したというのも大きな要因です。御朱印帳は本来、信仰心の高い人が持つものと先述しました。恐らくその認識のままだと御朱印帳を集めることがブームになることはなかったでしょう。気軽に御朱印帳を集めて楽しむ外国人の姿をみて、日本人にとって敷居が高い御朱印帳が、身近なものとして受け止めやすくなったのでしょう。
興味を持つきっかけは人それぞれ

流行っているみたいだからという理由で御朱印帳を集めだした人も多いのではないでしょうか?友達がやっているから、見せてもらった御朱印帳が可愛かったから、そんな理由で御朱印帳を集めだした人もいるでしょう。興味を持つきっかけはブームになった理由と同じくさまざまです。

最初はなんとなく興味があったから御朱印帳を集めだしたという人も、次第に意味を理解していきます。そもそも知らないからこそ、どんな意味があるのだろうと興味を持つのです。最初は意味を知らなくても当然ですし、それを恥ずかしいと感じる理由も、不謹慎だと怒る理由もありません。

興味があれば、自分で調べたり人に聞いたりします。次第に御朱印帳の意味を知り、御朱印がどういうものなのかを理解します。理解したらますます御朱印帳集め、参拝が楽しくなります。
後利益を求めている人は意外に少ない

御朱印帳はお守りのようなもの、御朱印は仏様や神様の分身であると理解しながらも、御利益を求めて御朱印帳を集めている人は意外に少ないのが興味深いところです。もちろん御利益を求めて、願い事をかなえたくて御朱印帳を集めている人もいます。

御朱印帳の意味を知り、マナーを守って御朱印帳を集めている人も今では増えてきました。その中でも後利益に重点を置いている人は少ないです。御朱印帳の意味を知ったら参拝自体が楽しくなった、お寺や神社が居心地のいい空間になったという人が多く、御利益はついでにあったら嬉しいなという程度の感覚の人は多いようです。
ブームであり原点回帰でもある

お寺や神社は本来、お願い事をするのではなくご挨拶に行く場所だと先述しました。中には真剣に叶えたい願いがあって後利益を求める人もいます。これを考えると、御朱印帳集めで御利益に重点を置かずに参拝を楽しむ、またはお寺や神社の空気を楽しむという人たちは、本来のお寺や神社と参拝者のあり方に戻っています。

仏様、神さまに御利益を求めるのではなく、ご挨拶をしてその証で御朱印をいただいているのです。ブームとなった御朱印帳集めが、本来のお寺や神社にお参るする人たちのあるべき姿に立ち返ったというのも非常に興味深い事柄です。
御朱印帳の意味<手に入れる方法>
御朱印をメモ帳やノートにお願いするのはNG

御朱印は、メモ帳やノートにいただくのは失礼にあたります。メモ帳やノートにお願いするのは、マナー違反の一つです。必ず御朱印帳を用意しましょう。一部のお寺や神社が言うように、スタンプラリーではありませんので、用意するものは用意しましょう。
御朱印帳の入手先:①文房具店

御朱印帳は文房具店に売っています。種類もいろいろあるので見ていて楽しいです。お近くの文房具店を覗いてみてはいかがでしょう?
御朱印帳の入手先:②仏具店・神具店
仏具店で売ってる御朱印帳コンプするつもり
— 🦁ひや🐰 (@hi_ya_chu) November 28, 2016
御朱印帳はお寺や神社ゆかりのものですから、仏具や神具を取り扱っている店にも売っています。こちらもお近くにあれば覗いてみてはいかがでしょう?
御朱印帳の入手先:③楽天・Amazonなどのネットショップ
お近くに文房具店がない、仏具店、神具店もないとなれば、ネットショップは一番手軽で便利です。種類もネットショップのほうが豊富です。レトロなものや渋くかっこいいデザイン、可愛らしいキャラクターもの、ポップなデザインとたくさんあります。
御朱印帳の入手先:④寺・神社
久しぶりの別小江神社
— ひろ (@hiro_yuu_topia1) November 11, 2018
七五三御朱印目当てか境内も賑わってました
新しい御朱印帳と限定御朱印頂いてきました
七五三御朱印期間中は通常御朱印は書き置きになります#別小江神社 #名古屋 #限定御朱印 #七五三 #カラフル御朱印 #かわいい御朱印 #かわいい御朱印帳 #御朱印 #御朱印帳 pic.twitter.com/LQZxvg7bls
御朱印をいただけるお寺や神社では、御朱印帳を贈与しているところもあります。ただお寺や神社の贈与品は品切れの場合もありますので、事前に自分で準備しておくことをおすすめします。お寺や神社で素敵な御朱印帳を見つけたら、初穂料を納めて御朱印帳をいただき、今の御朱印帳を使い終えた後に使うこともできます。
御朱印帳の種類は二つ

御朱印帳の種類は大きく分けて二つあります。一つは蛇腹式のものです。お仏壇で見たことがある人もいるのではないでしょうか?経典や、亡くなったご先祖様の名前や戒名が書かれたような形式のものです。蛇腹式の御朱印帳は右から開くのか左から開くのか、どちらが裏でどちらが表か、悩む人もいるかもしれません。お好きな方を面、裏としてお使いください。

御朱印帳は蛇腹式のほかに和綴じと呼ばれる種類のものがあります。簡単に言うとノートのような形をしているものです。蛇腹式と和綴じはどちらも、だいたい表と裏両面使えます。だいたいのお寺や神社で、御朱印をいただく際、御朱印がにじまないように半紙を挟んでくれることが多いです。

お寺や神社で半紙を挟んでくれても、裏ににじまないか心配な人は、自分でも半紙を用意しておきましょう。あまり悩まずに好きなタイプをお選びください。蛇腹式も和綴じもデザインの種類は豊富です。
あると便利なもの

御朱印帳の中は和紙で出来ていて、御朱印は墨で書かれるため、水に濡れたらにじんでしまうこともあります。そのためあると便利なグッズが、御朱印帳カバーや御朱印帳バンドです。ブックカバー、ブックバンドのようなものです。汚れる心配がないので、おすすめです。

たくさんの荷物の中に御朱印帳を入れるよりも、ポーチに入れておいた方が御朱印帳を取り出しやすくて便利です。御朱印をいただく際に、人がたくさん並んでる場合はバッグの中をごそごそと探すよりも、ポーチからさっと御朱印帳を取り出せるほうが、スムーズに御朱印をいただけます。
御朱印帳は寺と神社で分ける必要はある?

だいたいのお寺や神社は、お寺と神社で区別することなく御朱印をいただけます。それでもやはり、お寺と神社で御朱印帳を分けることをおすすめします。それぞれのお寺、神社の住職や神主はいろいろな考えを持っています。ごくまれに、神社の御朱印が入っているなら、お寺の御朱印が入っているならと、御朱印を断られることもあります。

同じ御朱印帳で寺と神社に御朱印をいただいて、断れることはほとんどないのですが、全くないわけではありません。ごくまれに断られるというはケースがあるようです。分ける必要がないという考えの人が多数なのですが、仏教と神道は違うのだから分けてほしいという考えの住職、神主もいます。そのため一応分けておくことをおすすめします。
御朱印帳の意味<使い方>
御朱印帳を扱う心得

御朱印帳にいただく御朱印は、仏様、神様の分身と言う意味合いを持つと先述しました。お守りと言う意味合いも含んでいます。そのため、丁重に取り扱いましょう。御朱印帳に御朱印をいただき、その辺に置いといて、気づいたらほこりをかぶっているのではあまりにももったいないです。

粗末に扱っていると、御利益よりも仏様、神様の罰や祟りがあるかもしれません。御朱印帳の本来の意味、仏様や神様と縁を結ぶためのものだということを意識して、大切にしましょう。
御朱印帳の保管場所

御朱印帳は丁重に取り扱うといっても、保管場所はどうすればいいのか悩む人もいるでしょう。一番いいのは神棚やお仏壇です。神棚や仏壇がないという人も多いでしょう。神棚や仏壇がない人は、貴重品などを保管している場所に御朱印帳も一緒にしまっておきましょう。自分で大切にしているものと一緒に保管しておけばそれで問題ないです。
参拝に来たのに御朱印帳を忘れた
行くつもり無かったから御朱印帳忘れたので紙で頂いた pic.twitter.com/9t7AV3gjrn
— 永瀬 律 (@ia0106) November 8, 2018
参拝して御朱印をいざもらおうとしたら、御朱印帳を家に忘れてきてしまったという経験をした人もいるでしょう。出直す必要はありません。だいたいのお寺や神社では半紙を用意しています。御朱印帳を忘れてきたことを伝えて、お寺や神社で用意された半紙に御朱印をいただきましょう。家に帰って、御朱印帳にその半紙を糊で張り付ければ問題ありません。
譲渡・売買はNG
まじで御朱印帳譲渡で出してる人見かけてブチ切れ
— り(っか)く(くり) (@rk_yhrk) October 30, 2016
御朱印帳に御朱印をいただいたのは、参拝した人です。友人・知人に、その御朱印が欲しいと言われても、渡してはいけません。御朱印をいただいた人と神様や仏様の縁を結んでいる物ですので、譲渡は何の意味もありません。譲渡が認められるのは、御朱印が欲しいけれど、病気で入院している、怪我で動けないなど、どうにもできない理由がある場合です。
今日頂いてきた御朱印です。
— ヤス@ボ育て中 (@milestones_1958) March 4, 2018
1枚目はずっと欲しかった奥の院の御朱印、先頭ページに書いて頂きました。弘法大師って書いてます。御朱印帳を眺めているとその時の記憶が蘇ってきます。
ちなみに御朱印は参拝の記念というか証なのでオークションとかで売買するのは全くもって意味がわかりませんね。 pic.twitter.com/mT5MoLqkec
健康な人は、自分でお寺や神社に参拝して御朱印をいただきましょう。売買は本当に駄目です。神様との縁を結ぶ御朱印帳です。自分の身に置き換えてみてください。突然友人に、あなたとの縁はいらないから違う人に売ったと言われたら、傷つきますよね。仏様や神様も同じです。
御朱印帳の意味<御朱印を授かる方法>
御朱印を授かる方法:①必ず参拝する

お寺でも神社でも参拝してからと先述してきました。御朱印をいただく際には、参拝するのは当然のことです。自分の身に置き換えて考えてみてください。突然知らない人がやってきて、ここに名前書いてください、印鑑押してくださいと言われたら、驚きますよね。神様や仏様、そして神様や仏様の鎮座する場所を保っている人も同じです。

挨拶もせずに御朱印をくださいと言われたら驚いてしまいます。参拝して仏様や神様にご挨拶してから、御朱印をいただきましょう。御朱印はお寺なら寺務所か納経所、神社なら社務所になります。もしわからなかったら、寺務所か社務所で聞けば教えてくれます。だいたいはお守りなどの贈与品授与所の近くに御朱印所があります。
御朱印を授かる方法:②受付時間を調べる

だいたいどこのお寺も神社も、御朱印に限らずお守りなどの贈与品の受付時間が決まっています。事前に何時から何時までが受付時間なのか、調べておきましょう。受付時間であっても、お寺や神社が立て込んでいて御朱印に手が回らないこともあり得ます。その時も無理を言わずに、出直しましょう。
御朱印を授かる方法:③小銭を用意する

参拝するときのお賽銭を納めます。御朱印をいただく際、お寺では志納金、神社では初穂料、だいたい300円~500円を納めます。お寺も神社もお店経営しているわけではないので、お札を出してお釣りをもらうというのは、スマートな行動とは言えません。

御朱印をいただく際、納める金額を尋ねると、お気持ちだけと答えるお寺や神社もあります。お守りもそうですが御朱印の御利益や効果は目に見えないものです。そのためお寺や神社からはっきり金額を言いにくいという部分もあります。その際も300円~500円ぐらいを納めて御朱印をいただきましょう。
御朱印を授かる方法:④騒がない

お寺も神社も神聖な場所です。御朱印をもらう際、参拝の際には大きな声で騒がすはしゃがず、静かにしていましょう。スマートフォンでメールやゲーム、誰かとの会話などもマナー違反とされます。静謐なひと時を味わえるのも、お寺や神社の醍醐味です。お寺や神社の静かな雰囲気を壊さず、その雰囲気を味わって楽しみましょう。
御朱印を授かる方法:⑤御朱印帳は開いておく

御朱印をいただく際、御朱印帳は書いてもらう箇所を開いてお渡ししましょう。御朱印をいただく人はたくさんいます。なるべくお寺や神社に手間をかけさせないよう気を配りましょう。御朱印をいただいた後は、御朱印帳は両手で受け取りましょう。先述した御朱印帳は丁重に扱うということにつながります。片手で渡して片手で受け取るというのは失礼な行為になります。
御朱印は買うものではなく授かるもの

お寺と神社はお店経営しているわけではありません。お守りは贈与品で売り物でありません。御朱印も同じです。お賽銭や、贈与品をいただく際の初穂料、志納金は、お買い物での金銭授受とは意味合いが違います。昔はお寺や神社に納めるものは稲などの作物でした。

昔の日本人は大切な命の糧を捧げ、私欲を捨てることで、神様や仏様にお参りをしてきました。時代が変わって、作物がお金に変わっただけです。お寺の住職、神社の神主と参拝者の関係は、店員とお客様ではありません。

お寺の住職、神社の神主は、仏様や神様が鎮座する場所を、管理してくれている人です。その人たちがいるから参拝ができ、御朱印もいただけるのです。お金を払っているからといって、御朱印をいただく人たちはお客様ではないのです。ここをしっかり理解すれば、自然とマナー違反行為が何かはわかってくるでしょう。
御朱印帳の意味<宗派は関係しているのか>
御朱印がない宗派もある

お寺の宗派によっては、御朱印がないお寺もあります。浄土真宗のお寺は御朱印がない場合が多いです。御朱印帳の本来の意味に戻りましょう。御朱印帳に御朱印をもらえるのは、本来は写経を納めた人がもらえる証でした。浄土真宗には写経や納経という考えがないので、御朱印もないのです。

写経や納経という考えがなければ、御朱印がないのは当然といえます。御朱印はないのですが、ごくまれに浄土真宗のお寺でも、参拝した人に、御朱印ではなく参拝記念のスタンプが押せるお寺は存在します。このスタンプはあくまで参拝の記念のスタンプという意味合いで、本来の御朱印とは意味が違います。

そのため浄土真宗の記念スタンプは、浄土真宗用の御朱印帳を用意しておくことをおすすめします。ほとんどのお寺も神社も気にしないケースが多いのですが、やはり考え方は様々で、スタンプは御朱印ではないからと、違うお寺や神社で御朱印を断られることもあるようです。
お寺でも宗派によって考えが違う

御朱印帳は、お寺と神社で分けておいた方がいいと先述しました。お寺は宗派ごとに分ける必要はないです。例外は浄土真宗の本来の御朱印とは意味合いの違うスタンプです。それ以外のお寺は宗派が違っても、御朱印をいただけます。ただ日蓮宗の御朱印には注意が必要になります。

日蓮宗のお寺で御朱印をいただく際、日蓮宗のみの御朱印帳と、他の宗派が混ざっている御朱印帳では、いただける御朱印が違ってきます。日蓮宗では御朱印を御首題と呼び、御朱印帳を御首題帳と呼びます。日蓮宗のみの御首題帳であれば、日蓮が作り出した筆文字、ひげ文字と呼ばれている字体で「南無妙法蓮華経」と書いていただけます。

他の宗派と混在している御朱印帳では、「妙法」と略された御朱印になります。特にこだわりがなければ、御朱印はいただけるので、御朱印帳を分ける必要はありません。どうしても日蓮宗独特のひげ文字の御朱印が欲しいという人は、日蓮宗の御首題帳を用意したほうがいいでしょう。

日蓮宗のお寺でも、まれに宗派が混在していても、ひげ文字で御朱印をいただけるお寺もあるようです。ただ、略されるものと考えておいた方がいいです。略されていても御朱印の意味合いが変わってくるわけではありませんので、御朱印帳を分けるかどうかは個人の好みになります。

浄土真宗や日蓮宗、または他の宗派の対応に対して、文句を言うのはやめましょう。悪意があるわけではなく、意地悪をしているわけでもありません。どちらもそれぞれの教えにのっとって行っているというだけのことです。
御朱印帳の意味を意識して扱おう!

御朱印帳の由来や意味、御朱印の本来の意味と現在の意味合いなどをご紹介してきました。今まで知らなかった人は、次に御朱印をいただく際、新鮮な気持ちで御朱印をいただけるのではないでしょうか?

本来の意味や昔の歴史などを考えていくと、御朱印帳集めも感慨深いものがあります。せっかく集めるなら、御朱印帳の意味を意識して扱いましょう。そうすれば今まで以上に御朱印帳集めが楽しくなるでしょう。御利益も、今までとは違った感覚で受け止められるかもしれません。