底なし沼は日本にある?怖い死亡事故や仕組み・抜け出し方を紹介!
底なし沼というととても恐ろしいイメージがありますよね。底なし沼の仕組みはどうなっているのか、日本にも底なし沼はあるのか気になりませんか?そこでここでは底なし沼の深さや仕組み、もしハマってしまった場合の脱出方法、国内の死亡事故などをご紹介します。
底なし沼を恐れる人は多い
底なし沼にハマったら死亡するイメージ
底なし沼どころか、最近では沼自体を見かけることは身近ではありませんよね。昔は住宅街の近くにあった小さな沼も開拓が進むにつれて、危険だから、街の景観が良くないからという理由などから埋められていることも多いです。身近にはない底なし沼ですが、誰しもが恐ろしいものとして捉えています。

底なし沼を恐ろしいものとして捉える理由は、まずはそのネーミングでしょう。底なし沼という名前の通り、底がなく、はまってしまうと深さは底知らずで死亡してしまうのではないかと感じる方が多いでしょう。そんな底なし沼には近づきたくないですが、身近でないために逆に少し見てみたい、仕組みを知りたいという好奇心も否定できません。

うっかりはまったら死亡するイメージといえば大げさに感じる方もいるでしょう。でも底なし沼にはまったときのとっさの判断によってあながちそのイメージも間違いではありません。そこでここでは、底なし沼の仕組みや深さ、万が一はまってしまった場合の脱出方法、国内外での底なし沼の死亡事故例など、底なし沼についてご紹介します。

底なし沼とは?日本にはあるの?

日本や海外に関係なく、底なし沼というのは、底に泥がたまっている沼です。漫画や映画などで描かれる底なし沼は、いったんはまってしまうとどんどん沼の底に体が沈んでいき、最終的には頭も沈み、助けを求めるてだけが残り、それもやがて沼の底に沈んでしまうというものですね。大人1人が完全に沈んでしまうのですから、底なんてないようなイメージがあって当然でしょう。

沼や湖などそれぞれに深さがあります。深さが何m以内なら普通の沼、深さが何m以上あれば底なし沼といった、沼の深さによって底なし沼なのかどうなのかという定義がありそうですが実際はどうなのでしょうか?
底なし沼に深さの定義はない
底なし沼の深さがどのくらいあるか想像した方も多いのではないでしょうか?底なし沼といっても、そのまま地球の中心までずっと沼が続いているわけではないので、当然沼の底が存在しています。底なしといわれるのは単なる比喩表現です。どのくらいの深さがあれば底なし沼といわれるのか気になるところではありますが、底なし沼の深さには定義がありません。

底なし沼は一見普通の沼に見えます。底なしの周りにはいろいろな生物が生息しています。そのため、漫画や映画で見るような、いかにも人や動物を引きずり込みそうなおどろおどろしい印象がない底なし沼がほとんどです。だからこそ、うっかり足を踏み入れて死亡事故などにつながる事故が出てしまうんですね。
池・沼・湖の違い
身近に沼がないため、沼と池、湖の違いがどこにあるのかわからないという方も意外と多いのではないでしょうか?いずれも川のような流れがないという部分では共通していますね。大きさが違うだけでは?と思われがちな池や沼、湖ですが、きちんと定義があります。

まず、池というのは地面にできた窪みに水がたまったところで、湖よりも小さいものを差します。そして沼は深さが5m以内で透明度が低く、水草が生い茂っているものを差します。そして湖は池や水よりも大きく、周囲を陸地で覆われ、沿岸植物が生息できない深い湖盆をもつものを差します。沼と湖の明確ではないようです

沼の定義によると、深さは5m以内なので、日本にあるいくつかの底なし沼も深さは深くても5mということにあります。漫画や映画などでイメージされる深い深い底なし沼よりもずっと浅いことがわかりますね。意外と浅いと感じる方も多い沼の深さですが、水のように簡単に脱出できるなら泳げる方であればそれほど問題ない深さです。

でも底なし沼は単なる水ではありません。脱出が困難な仕組みの底なし沼での5mの深さは恐怖以外の何者でもありませんね。それでは日本にある4つの底なし沼をご紹介しましょう。
北海道竜神沼
定義はないといっても実際に底なし沼の深さはどれくらいなのか、10m以上あるのではないかと予測される方も多いでしょう。日本の底なし沼として有名なのが、北海道にある竜神沼です。竜神沼は江戸時代から底なし沼として語り継がれている沼です。

昭和40年ごろに竜神沼の周囲を十数名の行者がお経を唱えながら周り続け、40周~50周回ったところで沼の周囲が闇に包まれ、沼の表面がざわめき、龍のようなものが姿をあらわしたという伝説があります。北海道稚内にある竜神沼の底は、30km以上離れた利尻の沼までつながっていると地元住民の間では噂になっていました。
この底なし沼として有名な竜神沼の深さをあるテレビ番組が調査したところ、なんと2m37cmしかありませんでした。地元住民の方はもっと深さがあると思っていたようで、検証結果を聞いてガッカリされていた方が多かったようですが、底なし沼といっても深さはさほどないようですね。
和歌山蛇の穴
和歌山県新宮市の浮島に、蛇の穴と呼ばれる底なし沼があります。浮島の森は観光地になっているので、蛇の穴も見に行く方が多いようです。底なし沼の蛇の穴には大蛇が住んでいるという伝説があり、蛇の穴に近づくと、大蛇に飲み込まれて底なし沼に沈んでしまうといわれています。

伝説によると、昔おいのという名の若い娘が父親と暮らしていました。ある日おいのは父親と2人で浮島の森に薪を取りに来てお弁当を食べようとしたところ、箸を忘れていることに気づき、アカメガシワの枝を求めておいのは1人で森へ入っていきました。

いつまでたっても戻らないおいのを心配して父親が様子を見に行くと、おいのは大蛇に呑まれ蛇の穴に引きずり込まれようとしていました。助けようと手を伸ばした父親でしたが、おいのを助けることができず、おいのは底なし沼に引きずり込まれてしまったという物語です。この伝説をもとに上田秋成の『雨月物語』が書かれたといわれています。

和歌山の浮島の森は非常に不思議な立地にあります。浮島の周辺は住宅街で、その中に森があるのです。そんな不思議な立地にある浮島の森ですが、国指定天然記念物で、その名の通り、森全体がぷかぷかと水の上に浮いています。今でこそ住宅街ではありますが、古く縄文時代には海でその後は湧き水に恵まれた湿地帯でした。

浮島の森に生息している植物は、北方のものから亜熱帯のものまで非常に様々な種類があります。森には橋が架かっているので、その橋の上を歩いて森の中を散策できます。橋から降りるとずぶずぶと沈んでしまうので注意が必要です。
鹿児島底なしお池
鹿児島県十島村にある底なしお池も底なし沼といわれています。底なしお池の深さはやく4.5mあり、以前放流されて巨大化したフナや鯉が生息しています。どんよりした不気味なイメージは感じられない底なし沼です。底なしお池は観光地ではないので人影はありません。万が一を考えると1人では行かない方が良いでしょう。
@cocco_2011 そうそう^^・そこ・底なし~ふなっし~^^/ あっ” あ~底なしかどうかはわからないけど、隠れたところに内緒の池があって、お池にはまったコイが生息しております^^・ pic.twitter.com/e7yPvcVv2i
— 屋久島旅人ガイドの太田・おおたさん! (@yakushimadas) August 19, 2015
底なしお池は自然が豊富で、野生のヤギを見かけることもあるようです。不気味な印象はありませんが、非常に神秘的で素敵なスポットです。
北海道ヤチマナコ
聞いた話ですが、釧路川をカヌーで下ると途中に慰霊碑 ?? 石碑があり読むと校長先生と生徒が突然消えたと書いてあるらしいです。
— Kei Utsuki (@keiphotostudio) October 19, 2018
知ってますか???? いつ頃の話なんでしょうね? ネットで検索して見たのですが見つからない。
ヤチマナコに落ちたって話もあるし・・・・。ほんと怖いよね。
北海道の竜神沼同様有名な底なし沼が釧路湿原にあるヤチマナコです。ヤチマナコは水面は小さいものの、深さがあってツボのような形をしているようです。その形状からヤチマナコにはまってしまうと脱出は困難だといわれているので、水面の小ささで判断してうっかりはまってしまわないようにしましょう。
底なし沼を体験したい方必見!
釧路湿原で仕事してたけれど、「ヤチマナコ」はメチャメチャ怖い!!!
— Kei Utsuki (@keiphotostudio) October 19, 2018
重い機材を持って移動するからハラハラ。油分の浮いたところも数カ所あって本気で怖いわっ。
興味本位でむやみに底なし沼に足を踏み入れるのは非常に危険です。でも好奇心旺盛な方はどのくらい脱出が難しいのか、どんな仕組みになっているのか、本当に体が沈んでいくのか自分で確かめてみたい!という方もいるでしょう。そんな好奇心旺盛な方のための、底なし沼体験ツアーがあります。
ヤチマナコで遊ぶツアーもあるよね
— みほ@愛知の東 (@mmei99) January 15, 2011
底なし沼が体験できるのは、北海道の釧路湿原にあるヤチマナコです。5月~10月の期間限定ですが、安全に底なし沼が体験できますよ。ツアーに参加するには条件があり、身長が130cm以上の2名以上での参加になります。参加費用は大人1人3,000円、子供1人2,000円です。
国内外の底なし沼事故
底なし沼で死者が出たことはあるの?
なんでこんな時間に底なし沼による死亡事故について調べてるんだっけ俺…
— tj@ピアノ (@tojio_) March 1, 2016
底なし沼の実際の沼の底の深さは、深くても5mとそれほど深いものではありませんが、底なし沼の恐ろしさは深さではありません。そのため底なし沼で死亡事故が起こることもあります。実際に日本でも底なし沼で死亡事故が起こったことがあります。とはいえ、底なし沼ははまってもむやみに体をバタバタさせない限り、全身が沈んで息ができずに死亡することはほとんどないようです。
宮城県大衡村の八志沼での死亡事故
宮城県にある八志沼では、釣りに来ていた父親と子供2人が死亡しています。事故の経緯などの詳細はわかっていませんが、八志沼は釣りをするためによく釣り人が訪れるスポットです。おそらくは子供のどちらかが誤って底なし沼にはまってしまい、溺れている子供を救出しようとして3人とも底なし沼で溺れてしまったと見られているようです。
沼落下「自力で上がれず」…大衡3人死亡事故調査 読売新聞 大衡村大衡の八志沼で7月、釣りをしていた父子3人が溺れて死亡した事故で、水難救助の専門家などで組織する水難学会(新潟県長岡市)は6日… https://t.co/i0d1rKwPz3
— Hoken_Guide (@Hoken_Guide1) September 6, 2016
釣りに来ていた父子3人が死亡事故を起こす以前から、八志沼では事故があったようで、地元住民は事故を防ぐ対策をしっかりしたうえで釣りを楽しんでいたようです。この父子3人は地元住民ではなかったため、そのような経緯を知らず対策が不十分なまま釣りに来たのでしょう。八志沼はすり鉢状になっている底なし沼で、脱出は困難なようです。

海外にもたくさんの底なし沼がありますので、底なし沼で起こった死亡事故を含む事故は多いようです。最近ではユーチューバーが底なし沼からの脱出を試みる動画を配信しているものがたくさん見られますが、実際に日本や海外での死亡事故も発生していますから、不用意に底なし沼に入るのは避けた方が良いでしょう。
底なし沼の仕組みって?
底なし沼は文字通り底なしの沼ではなく、深さはさほど深いというわけではありません。でも、はまってしまうと脱出は非常に難しく、海外だけではなく日本でも死亡事故が起こっています。なぜ底なし沼にはまってしまうと脱出が困難なのか。その仕組みを見ていきましょう。

底なし沼ははまってしまうと底に向かって体が沈んでいくという仕組みになっています。それはまるでそこに引っ張り込まれるかのようです。底がないから底なし沼なのではなく、足を取られ体が沈んでしまって脱出が困難なことから底なし沼といわれています。この足が取られて体が沈んでしまうという底なし沼の仕組みは一体どのようなものなのでしょうか?

なぜ足を取られて体が沈んでしまうのか、その仕組みは底なし沼の泥の成分が原因です。底なし沼の泥の成分は簡単にいえば砂に大量の水分が含まれて構成されています。砂でお団子を作った経験がある方ならわかりやすいですが、水を含んだ砂は通常固まりますが、底なし沼の砂は固まらない不安定な状態です。こういった泥は流砂と呼ばれています。

流砂は一見、普通の泥と変わりありませんが、いったん振動が加わると液体化するという仕組みです。その液体もさらさらした水ではなく、体にまとわりつくようなベタベタドロドロの液体です。そのため底なし沼にはまって脱出しようと動けば動くほど囚われてしまい、脱出が困難になり、死亡事故などにつながるという恐ろしい仕組みになっているのです。
流砂の危険性
底なし沼の泥は、細かい砂と粘度、海水が混じり合ってできています。そのため密度が非常に高いのが特徴です。密度が高い底なし沼の泥は、本来であれば人が頭まで沈んでしまうことは考えにくく、沈んだとしても下半身までくらいになるはずです。ですが、実際には日本でも底なし沼で死亡事故が起こっていますよね。それは底なし沼の泥の粘度が関係しています。

底なし沼は流砂です。底なし沼にはまってしまうと死亡してしまうというイメージから恐怖によって、冷静に対処できずバタバタと暴れて、自ら振動や衝撃を起こして液状化して圧力が加わってしまいます。パニックになって暴れなければ脱出して助かることができるものも、暴れることで自ら危険な状態を作り上げてしまうのです。
底なし沼からの抜け出し方

いったんはまると脱出が困難だといわれている底なし沼ですが、やみくもに暴れてもどんどん体が沈んでしまいます。パニックになってしまいバタバタと暴れると、まんがや映画でよく見るような全身が底なし沼に沈んでしまうという最悪の事態になることもあるようですが、冷静に対処すると十分自力で脱出することは可能です。正しい脱出方法を憶えておきましょう。
脱出手順①冷静に足の状態を確認

底なし沼に足がはまって抜け出せなくなるとどうしてもパニックになってしまいますが、底なし沼の泥の仕組みは流砂です。振動により液体へと変化するので、やみくもに暴れるのは危険です。まずは冷静になって自分の足の状態を確認してみましょう。足を動かさずに今どのくらい沈んでしまっているのかという状況を確認することから始めましょう。
脱出手順②体を寝かせる
底なし沼に足を踏み入れたとしても、不用意に暴れなければいきなり体がものすごい勢いで沈んでいくことはありません。足の状態をまず確認したら、ゆっくりと底なし沼の上に体を寝かせましょう。底なし沼の流砂の特性から、振動を与えなければ液体化しませんから、ゆっくりと体を寝かせれば底なし沼の上に横たわることができるでしょう。

もし足だけでなく下半身まで深く沈んでしまっている場合は、足を決してバタバタさせず、左右に振りましょう。左右に足を振ることで、水が流れるための空間が作られます。そうすると下半身周りがゆるんできます。そうなったら靴を脱いで裸足になって、上半身を寝かせてください。
脱出手順③ゆっくりと足を抜く

底なし沼で体を寝かせたら、次にゆっくりと足を抜きましょう。足はすっと抜けません流砂の力が働くため、そう簡単にすぽっと抜くことはできませんが、慎重に焦らずゆっくりと足を抜きましょう。このときに大きな振動を与えてしまうと、足だけでなく横たえた体も沈んでしまうことになります。かなりの力と体力が必要になりますのでその覚悟を持って抜いてください。
脱出手順④泥に足を取られないように岸へ
底なし沼からの脱出でもっとも大変なのが沈んだ足を抜き取るものです。足が抜ければあとは簡単で、泥に足を取られないように気をつけながら岸へ上がりましょう。体を寝かせたまま背泳ぎや匍匐前進の要領で岸まで進んでいきましょう。

足が抜けたから歩いて岸まで、というのは難しく、再び底なし沼にはまってしまう危険性があります。底なし沼は暴れると流砂によって体が沈んでしまいますが、動きさえしなければ基本的には体が浮く仕組みになっていますよ。匍匐前進や背泳ぎのような動きでは流砂で体が沈んでしまうことはありません。脱出完了までもう少しです。最後まで気を抜かずに頑張りましょう。
底なし沼で絶対やってはいけないこと!

万が一、底なし沼にはまってしまったら絶対にやってはいけないことがあります。もしやってしまうと日本や海外での死亡事故と同じように、そのまま底なし沼に沈んで死亡してしまう可能性があります。まず絶対にやってはいけないのがパニックになることです。底なし沼は振動や衝撃で液体化する流砂です。

そのためパニックになって足を無理矢理抜こうとすると、逆に体がどんどん底なし沼に沈んでいきます。脱出方法を実践するときにもパニックにならずに冷静になることが大切ですよ。

また、お友達や家族と遊びに行って底なし沼にはまってしまったら、つい手を伸ばして助けてもらいたくなりますよね。でもこれは大切なお友達や家族も底なし沼に引きずり込んでしまい、道連れにしてしまう可能性があります。もちろん自分1人で脱出するのが困難な場合は、誰かの助けが必要ですが、周りの人にむやみに助けを求めるのはNGです。

もちろん1人で脱出するのが困難な場合は助けが必要です。レスキューなどのプロに助けてもらうのが確実ですから、周囲の人から直接助けてもらうのではなく、レスキューを読んでもらうといった間接的な助けを求めましょう。
底なし沼はトラウマ化する!

実際に底なし沼を見たことがある、はまったことがあるというわけではないのに、底なし沼がトラウマのようになっている方も多いですよね。底なし沼はその恐ろしさから話に聞いただけでもさも自分自身が体験したかのようにトラウマ化してしまうのです。
まんが日本昔話の話がトラウマの人は多い
今は放送が終了していますが、『まんが日本昔話』というアニメが長期にわたって放送されていました。日本のいろいろな昔話が放送されていましたが、その中に底なし沼を扱った昔話もありました。子供の頃にその昔話を聞いた方は、それがトラウマになっているようです。

『まんが日本昔話』で底なし沼を扱った昔話といえば、「深んぼのすげがさ」が有名です。「深んぼのすげがさ」とは1987年5月30日に放送された昔話で、ある村によその村から若いお嫁さんが嫁いできて、不慣れな野良仕事を姑に小言をいわれつつがんばっていました。野良仕事は辛いものの、夫の優しさに支えられていました。
子供心に『深んぼのすげがさ』も怖い部類に入るお話だった…今思えば悲しい話なんだけど
— レチクル (@reticulum0412) April 3, 2018
若い嫁は夫を先に帰らせ、以前泥沼だった深んぼの田植えを自分1人ですることにしました。深んぼは足を踏み外すと脱出することができないので、丸太や竹を沈めて作業をしていました。月明かりが照らし始めたころ、足場から足を踏み外し、深んぼに沈んでしまい、遅いと心配した夫が見に行くと、若い嫁のかぶっていた笠だけが残されていたという話です。
まんが日本昔話は与作落としは勿論「深んぼのすげがさ」って話がトラウマでごわす……(https://t.co/W89QIWmnWy
— ⭕ぬめぬめっちょまっちょ (@tonikakunumenum) December 22, 2016
この話がトラウマになってしまっている方が多いようで、底なし沼は1度はまると脱出することができず、底に沈んでしまう怖いものという印象がつけられたのでしょう。
ネバーエンディングストーリーが記憶にある人も
そして、映画の『ネバーエンディングストーリー』がトラウマとして記憶に残っている方も多いようです。「ネバーエンディングストーリー』は日本でも非常に人気の高い映画で、多くの方が1度は見たことがあるのではないでしょうか?テレビでも放送されていました。『ネバーエンディングストーリー』はドイツの映画で全3部作です。

その3部の中で底なし沼が登場するのは第1作目で、「悲しみを憶えると沈んでいく沼」という底なし沼に主人公の愛馬のアルタクスが沈んでしまうのです。非常に印象的で辛いシーンだったため、幼いころにこの作品を見た方は底なし沼がトラウマになってしまっているのでしょう。
底なし沼は身近にある闇

底なし沼は決して底がない沼という意味ではなく、その泥の性質上、はまると体が沈んで脱出することが困難なことから底なし沼と呼ばれています。見た目は普通の沼と変わりありませんから、海外だけでなく日本でも死亡事故が起こっています。

もし底なし沼にはまってしまっても、その仕組みを知って冷静に脱出方法を実践することで脱出することはできますが、冷静になるということがいざその場になるとなかなか難しいものです。そのため、興味本位で近づいて足を踏み入れるようなことは絶対に避けましょう。

日本では底なし沼がガイド付きで安心して体験できるツアーもありますから、どうしても底なし沼の仕組みなどを体験してみたい方はそういったツアーを利用するようにしましょう。