耐水ペーパーはダイソーで買える?!100均にもある紙やすりの種類をご紹介!
サンドペーパーの種類のひとつに耐水ペーパーがあります。耐水ペーパーは水で磨ける紙やすりで、ダイソーなど100均で購入できます。今回はダイソーやセリアで手に入る耐水ペーパーの種類と使い方をご紹介します。マルチに使える便利な耐水ペーパーをぜひ使ってみましょう。
目次
耐水ペーパーとは
耐水ペーパーとは何か知っていますか?耐水ペーパーは耐水研磨紙などとも呼ばれますが、紙やすりやサンドペーパーなどやすりの一種で、中でも「耐水」という名前の通り耐水性のあるものです。金属やプラスチックなど様々な素材を削ったり磨いたりするのに用います。

よくある紙やすりは乾いたままで使用する道具で、耐水性はありませんので水に濡れると土台の紙の部分がふやけてざらざらした粒子がはがれたり紙やすり自体が破れたりと使えなくなってしまいます。しかし耐水ペーパーなら水に濡らしても破れにくいので水をつけて磨くことが可能です。

耐水ペーパーを含むやすりの種類は非常に多くあり、使い慣れない人はどれを使えばいいか悩むかもしれませんね。金属のサビ取り用、塗装の下地作り用、表面の研磨用などと用途の種類が多い上に形状や大きさもたくさんあり、さらに研磨するざらざらした面の荒さを示す「番手」もたくさんの種類が分かれています。

今回は、紙やすりや耐水ペーパーの種類や種類別の使い方、選び方についてまとめました。削ったり磨いたりしたい素材の種類別に使い方を解説します。耐水ペーパーを使いこなしてDIYやハンドクラフトの幅を広げましょう!
水で濡らす使い方のメリット

耐水ペーパーは水で濡らす使い方ができるのが最大の特徴ですが、水を使うことにはどんなメリットがあるのでしょうか?まず、サンドペーパーで素材の表面をこすると摩擦熱が発生しますが、耐水ペーパーで水研磨する場合はこの熱を抑えることができます。素材の種類によっては熱に弱いものもあり、水を使うことで熱による変形を防いで磨きやすくしてくれます。

もうひとつのメリットは削りかすが飛び散りにくいことです。やすりがけの作業は素材を削りますので細かいかすが出ます。水をつけて作業をすることでこれが飛び散るのを防ぐので細かい粉塵を吸い込む、目にかすが入るなどのトラブルも避けられますし、飛び散る範囲を抑えて片付けがしやすくなります。

さらに、やすりの目詰まりを防ぐ役割もあります。やすりがけをしていくうちに細かいかすが出てやすりのざらざらした面が詰まることがありますが、こうなると研磨ができなくなります。水で磨くとこのかすが流れてしまうので目詰まりが起きにくく、また素材の表面のかすも水で流れて作業の進み具合や仕上がりが確認しやすくなります。
耐水ペーパーはダイソーなど100均でも買える!

耐水ペーパーはホームセンターなどでも安く手に入りますが、ダイソーやセリアなどの100均でも購入でき、種類も豊富です。ホームセンターで買う場合も1枚数十円など安い値段で売られているので費用がたくさんかかる心配はありませんが、あまり種類が多すぎて迷ってしまうことも考えられます。

その点ダイソーやセリアなど100均の耐水ペーパーは種類が豊富と言っても迷って決められないほどではありませんし、それでいて必要を満たす品揃えがあります。ダイソーなど100均の商品はコスパもよくサイズの小さいものからありますので、初めて耐水ペーパーを使ってみたい人や小さなアクセサリーなどの研磨に使いたい人はダイソーなどの100均のものがおすすめです。

ダイソーやセリア、キャンドゥの代表的な3つの100均のサンドペーパーをそれぞれ紹介します。それぞれのお店で商品の特徴や独自性がありますので、自分に合いそうな商品をお近くのダイソーなどの店舗で探してみてくださいね。


耐水ペーパー100均<ダイソー>
耐水ペーパーはダイソーがおすすめ!
100均の中でもダイソーはやすりの種類が豊富で木工用、ホビー用、金属用など用途による種類もたくさんあります。ダイソーの耐水ペーパーの中からいくつかをご紹介します。

ダイソーは種類が豊富
ダイソーで売られているやすりの番手は60番から2000番くらいまで種類があり、ダイソーの商品だけでごく荒い目から中目、細目、極細目の全ての種類がそろいます。ひとつのダイソー商品に複数の目の大きさが異なるやすりが入っているものもあり、ダイソーでひとつ買うだけで3種類以上手に入れることができるので便利です。

ダイソーの耐水ペーパーには金属用の3枚~4枚セットの商品があります。さび落としや表面ならしに使える中目の220番手と細目の360番手、洗面台など陶器の表面の研磨に使える1000番手の3種類入っています。

ダイソーの耐水ペーパーは使いやすい
ダイソーの耐水ペーパーにはこの3枚セットに1枚プラスした4枚セットで刃物の研磨に使える600番手が入っているものもあるようです。このダイソー金属用耐水ペーパーは幅228mm、長さが280mmと一枚が比較的大きいサイズなので必要な分だけカットして使うといいですね。

ダイソーはハンドサイダー用もある
ダイソーの耐水ペーパーにはハンドサンダー用の商品もあります。ダイソーの金属用耐水ペーパーはダイソーのハンドサンダーに使えるサイズで70mm×230mmです。中目の240番手が3枚と400番手が2枚、細目の800番手が1枚、極細目の1200番手2枚と2000番手2枚が入っており、合計10枚も入っているセットです。すでにカットされているので手間がかからず便利ですよね。

ちなみに、ダイソーにはこの耐水ペーパーと同じシリーズでサンドペーパーが10枚セットになった木工用の紙やすりもあります。こちらは木工用なので金属用よりも番手の数字が少ない荒めのサンドペーパーのセットです。

このダイソーのハンドサンダー用耐水ペーパーは、ハンドサンダーに取り付けて使うのはもちろん、取り付けないで使うこともできますし手持ちの紙やすり用ブロックに使っても大丈夫です。耐水用となっていますが、普通のサンドペーパーとして水なしで研磨することもできますよ。

ハンドサンダー用の耐水ペーパーがあるということは、ダイソーにはもちろんハンドサンダーも売られています。ダイソーのハンドサンダーは紙やすりを70mm×230mmにカットして使いますが、ダイソーのハンドサンダー用の耐水ペーパーならすでにぴったりのサイズにカット済です。ダイソーで両方購入すれば耐水ペーパーを切る手間が不要ですね。

ダイソーにはもう一種類ハンドサンダーがあるようですが、こちらは8.6cm×21cmにカットして使います。ダイソーのハンドサンダー用金属用耐水ペーパーは若干これより大きいので長さを少しカットする必要があるかもしれません。

耐水ペーパー100均<セリア>
ダイソーに並んで人気の100均、セリアでも耐水ペーパーは手に入ります。セリアの耐水ペーパーは6枚セットで、600番手、1200番手、1500番手と3種類の耐水ペーパーがそれぞれ2枚ずつ入っています。これらの番手は塗装をはがすときやプラモデルなどのプラスチックの仕上げ、洗面台やタイルなど陶器の表面の落ちにくい汚れを落とすのに使えます。

セリアの耐水ペーパーの大きさは115mm×140mmでダイソーのものより小さめです。ダイソーの金属用耐水ペーパーは228mm×280mmで4枚入りですので、ダイソーの方が少しお得にも見えます。

しかしセリアの方がダイソーより商品の品質が高いという意見もあるので、少量だけ必要な人や品質重視の人はセリアで購入するのもいいですね。ダイソーは10枚入りなどもありますので、たくさん入ったお得感を重視する人はダイソーで購入するのがいいでしょう。

セリアにはほかにもスティックタイプ、キューブタイプ、面取り用、金属用と多彩な種類のサンドペーパーややすりを取り揃えていますよ。100均とはいえ最近では工具類もホームセンターなどで手に入るものはたいてい売っているので、DIYやハンドメイドを今から始めたい人は材料から道具までダイソーやセリアで全てそろいますね。

耐水ペーパー100均<キャンドゥ>
ダイソーやセリアのほかにも人気の100均としてキャンドゥがありますね。キャンドゥの紙やすりにはどんなものがあるでしょうか?

キャンドゥのサンドペーパーはダイソーに比べて紙質がしっかりしているようです。そのぶん、ダイソーより入っている量は少なめですので、量よりも質重視の方はキャンドゥがおすすめです。キャンドゥのサンドペーパーは荒目の120番手、180番手、320番手がそれぞれ2枚ずつ入った6枚入りです。

キャンドゥの人気商品にはこのほか珍しい珪藻土専用のサンドペーパーもありますよ。この商品は珪藻土の製品をやすりがけするのに特化したもので、これで削ると珪藻土マットなどの表面の汚れや目詰まりを取り除くことができ、再び吸水性がよみがえるそうです。
耐水ペーパーの使い方

耐水ペーパーの実際の使い方ですが、表面のざらざらした部分の荒さ、番手によって用途が異なるので種類別に説明していきます。やすりの番手はごく荒い40番くらいから非常に細かい2000番くらいまであります。

ダイソーやセリアなど100均で売られている耐水ペーパーの種類はこの範囲をほぼカバーしているので、ホームセンターなどで購入する場合とダイソーなどの100均とでは番手の種類は遜色ないようです。ハンドメイド作品など作る場合にはダイソーやセリアなどの耐水ペーパーで充分だと言えそうですね。

ごく荒い目の100番までの耐水ペーパーは表面を削ったり角を整えたりといった削る作業に用います。荒い目のものは素材の種類により細かい傷を残す場合があり磨きの作業には適しません。木材などを削るときにこれらの種類の耐水ペーパーを使います。

もう少し細かい番手の耐水ペーパーは木材の磨きに使うほか、金属の傷を削ったりプラスチックの角を整えたりといった使い方をします。さらに細かい耐水ペーパーの1000番手以上はプラスチックや金属などの研磨に使えます。

耐水ペーパーの使い方は大きく二つに分けることができます。ひとつはブロックやハンドサンダーなどの道具に取り付けて使う方法です。この使い方は力が均等に伝わり素材の表面を均等に削ったり磨いたりできるほか、広めの面積に効率よく作業を進めることができます。

もうひとつの使い方は手で直接持つ方法です。耐水ペーパーを指に巻きつけて使うと力加減を細かく調整できるので、仕上げや細かい場所などの繊細な作業が必要なときに有効な使い方です。ただし広い範囲の作業には不向きで効率が良くありませんし、微妙で繊細な作業には慣れも必要です。

耐水ペーパーの使い方は、削ったり磨いたりしたい素材の種類、使う場所によっても異なります。木材、金属、プラスチックなど素材別に使用する耐水ペーパーの適した番手も異なりますので、素材の種類別に使い方を詳しく見てみましょう。
耐水ペーパーの木材への使い方

耐水ペーパーを使う素材が耐水性の低い木材である場合は水使用はあまり向きません。木材を削ったり磨いたりする場合は水なしで使いましょう。木材を削る場合は粗い番手の80番や100番の耐水ペーパーを使用し、表面をなめらかにしたり、角を丸く削ったりします。表面を滑らかにするのに使うなら少し細かい120番や180番、さらに滑らかに磨きたいなら240番を使います。

木材に耐水ペーパーを使う場合は道具を使うのもおすすめです。大きい木材に対して耐水ペーパーを使うなら、まず万力などを利用して木材を固定しましょう。こうすると手で支える必要がありませんし、手で持っておくよりもしっかりと固定できるので力が入れやすく効率的に作業ができます。

木材の平らな表面をならす場合には、木片などに耐水ペーパーを巻きつけたり両面テープで固定したりといった使い方をすれば力が均等に伝わり広い面を効率的に削ることができます。道具を使って削ることで表面が均等になり、塗装したい場合もきれいに塗ることができますよ。広めの平面はブロックやハンドサンダーなどを使いましょう。

耐水ペーパーに使える専用のハンドサンダーもダイソーなどの100均で手に入ります。これはサンドペーパーや耐水ペーパーを固定するホルダーで、100均にはハンドサンダーに大きさを合わせた専用サンドペーパーも売られているようです。

細かい場所を磨いたり削ったりするには耐水ペーパーを指に巻きつけて使いましょう。仕上げ用に細かい番手の耐水ペーパーを使う場合も手で磨いた方が微妙な力加減が伝わりやすく細かい作業ができるので手で磨くのがおすすめです。
耐水ペーパーの金属への使い方

耐水ペーパーを金属素材に使うときは、木材に使うよりも細かい番手のものを使用します。サビや傷を落とすために表面を削る必要があるときには400番などの少し荒めの耐水ペーパーを使います。目が荒すぎる耐水ペーパーを使うと傷がついてしまいますので、80番などごく荒いものは使用しないようにしましょう。

サビや傷を落としたら、徐々に細かい耐水ペーパーに変えてゆき、最後に1000番など細かい目の耐水ペーパーで表面を磨いてください。金属の素材には水研磨ができますので、水をつけて磨きましょう。特に細かい番手の耐水ペーパーを使って磨き上げるときには削りかすで再び表面を傷つけてしまうのを防ぐためにも水をつけた使い方がおすすめです。

耐水ペーパーで金属を磨くときにブロックを使用したい場合は、ゴム素材のものを使いましょう。木片などをブロック代わりにして耐水ペーパーを使うと硬くて表面を傷つけることもありますので、柔らかさと柔軟性のあるゴムの方がおすすめです。
耐水ペーパーのプラスチックへの使い方
プラスチックは柔らかくて傷が付き易く、耐水ペーパーで磨く際は注意が必要です。番手の荒い耐水ペーパーで強く磨くと傷になって取り返しのつかないことにもなりかねません。力の入れすぎは割れたり折れたりする原因にもなりますので気をつけましょう。プラスチックは柔らかくて削るのにもあまり力を加える必要がありませんので、無理に力を入れず慎重に作業をしましょう。

プラスチックの素材に耐水ペーパーを使うときは400番から1000番辺りが適しています。バリ取りなど削る作業や表面の傷を取るには400番手を使い、600番や1000番で磨いて仕上げます。

プラスチックを削ったり磨いたりするのにも耐水ペーパーに水をつける使い方がおすすめできます。プラスチックは耐水性がありますし、熱に弱いため、摩擦熱を抑えるには水使用が効果的です。角の形を整える時などは水なしで、表面を滑らかにならすには水使用でと二つの使い方をうまく併用しましょう。
耐水ペーパーのインテリアアレンジ
ダイソーやセリアの耐水ペーパーで
ダイソーやセリアの耐水ペーパーを使ってインテリアをアレンジしてみましょう。耐水ペーパーはサビ落としや塗装のための表面ならしといった実用的な使い方以外にもインテリアをおしゃれにするのに活用できます。ダイソーなどの耐水ペーパーでできるアレンジアイデアの実例をいくつかご紹介します。

塗装されている木材の棚を耐水ペーパーで少しこすってエイジング加工すると、まるでアンティークの家具のような風合いにすることができます。写真はキーホルダーとしての棚でしょうか、木のところどころの塗料がはげていて、古いもののようないい味がでていますね。

こういったエイジング加工は今や耐水ペーパーやサンドペーパーの代表的な使い方のひとつとして人気です。ダイソーなどの100均で購入した木枠や小さな木箱に自分でペイントしてからやすりがけしてエイジング加工すれば簡単におしゃれなアンティーク調の飾り棚をDIYできますね。塗料をはがしてエイジング加工するだけでなく、材料からダイソーなどで揃えても簡単に作れます。

こちらの写真はシューズボックスの塗料をやすりがけしてエイジング加工しています。白い塗料の下から見える木の色がいい感じですね。大きめの家具もこんなリメイク法ならダイソーなどの道具や材料で手軽にできて部屋のちょっとした模様替えなど気分を変えたいときにぴったりです。

こんな素敵なフォトフレームに写真を入れて飾れば写真や壁も引き立ちますね。こちらも塗料をけずって加工しています。塗料がひび割れたようなものもありますね。いくつも並べて飾りたくなりそうです。プレゼントにもいいかもしれません。

こちらはロゴをやすりがけしてエイジング加工した作品です。お店の看板を100均のアイテムで手作りしたそうです。ロゴのバックはダイソーのすのこでしょうか?エイジング加工のポイントは均一に削るのではなく広い面や角を中心に、ところどころ下地の色が完全に出てしまうくらい集中してはげたところもあるなど不均等にすると自然に見えそうです。

ニベアの青缶をやすりがけして塗料をはがすリメイクアイデアです。写真は荒く平面部分を剥がした段階ですがもっと番手の細かい耐水ペーパーで磨いていくと光沢のあるシルバーの缶にすることができます。文字が立体的なので根気のいる作業ですが、既製品の容器もこんな風にアレンジすれば自分のオリジナルにすることができますね。

市販のハンドソープボトルもダイソーなどで購入した耐水ペーパーを使ってリメイクすればこんなにおしゃれなボトルに生まれ変わります。生活感が出がちな水回りも小物をリメイクして統一感を出せばすっきりとおしゃれになります。

シールではなくプリントされたソープボトルも耐水ペーパーを使えばきれいに剥がせるんですね。写真のボトルは800番手の耐水ペーパーで水磨きしています。市販されているおしゃれなボトルもダイソーなどで手に入りますが、これならダイソーで買うことすら不要です。ちなみにラベルも自作してもいいですが無料テンプレートがあるようですよ。

耐水ペーパーは道具として使うだけではありません。なんとキャンバス代わりにもなるんです。ダイソーなどの耐水ペーパーがそれ自体アート作品の一部にできるとは驚きです。耐水ペーパーなどのサンドペーパーの表面のざらざらした性質を生かし、そのまま上に絵を描いています。クレヨンで描いたような優しい雰囲気のタッチに仕上がり、発色もいいようです。
耐水ペーパーはダイソーなどの100均で!
今回はダイソーやセリアなどで手に入る耐水ペーパーの使い方や活用アイデアをいろいろご紹介しました。耐水ペーパーは安く手に入って使い道も多彩な便利なアイテムですね。水を使って削ったり磨いたりできるメリットもたくさんあります。

道具のひとつとして工具箱に入っているイメージが強い耐水ペーパーですが、サビ取りやバリ取りなどの使い方だけでなくシンクなどの掃除にも使えるのでぜひキッチンやバスルームにも常備したいですね。実用的な使い方以外にもインテリアのアレンジにも簡単に使えるので、リビングなどにも活躍の場が広がります。

安くて場所も取らず使い方も簡単なマルチアイテムの耐水ペーパーを家中で活躍させましょう。今すぐダイソーなどの100均で耐水ペーパーを手に入れましょう!