ルッコラの上手な育て方!栽培方法を種まきから収穫までご紹介

サラダやパスタ、ピザなどに使用されるルッコラ。一年中栽培できるのですが、実は旬は春と秋。つまり今が旬なのです!今回はその育て方をご紹介!これを機にルッコラの育て方をマスターして、お家でルッコラを栽培してみるのはいかがでしょうか。

目次

  1. ルッコラの育て方に入る前に
  2. ルッコラの栽培方法・育て方その1:種まき
  3. ルッコラの栽培方法・育て方その2:土づくり
  4. ルッコラの栽培方法・育て方その3:水やり
  5. ルッコラの栽培方法・育て方その4:肥料
  6. ルッコラの栽培方法・育て方その5:間引き
  7. ルッコラの栽培方法・育て方その6:病気や害虫
  8. ルッコラの栽培方法・育て方その7:収穫
  9. 自分で栽培した旬のルッコラを楽しもう

ルッコラの育て方に入る前に

そもそもルッコラってなに?という方に、ルッコラについて簡単に説明します。ルッコラとは、地中海沿岸が原産のハーブの一種で、ゴマに似た風味と若干の辛味が特徴です。古代ギリシャや古代ローマの時代にすでに食されていたと言われ、あのクレオパトラも美容の為に食していたと言われています。ロケットとも言います。

病気などにほとんどかからず、発芽しないということも少ない植物で、初心者にも簡単に栽培できるハーブとなっております。栽培時期をずらすことで一年中育てることのできるのも特徴の一つです。その為、旬がわかりづらいですが、春と秋が旬となります。似た植物にセルバチコ又はワイルドルッコラというものがありますが、植物学的には別の植物になります。

ルッコラの栽培方法・育て方その1:種まき

では、ルッコラの育て方に入ります。ルッコラは発芽率が高いので、種から簡単に育てることが可能です。今回は種から育てる場合と、苗から育てる場合の注意点を簡単にまとめます。ルッコラが美味しく成長するのに大事な、最初の作業ですのでしっかり確認しながら行いましょう。

種から育てる場合

3月~7月、9月~11月がルッコラの種まきに最適な時期となります。地面や鉢に種が重ならないように蒔いてください。この時、種まきの間隔を丁寧に1cmずつあけて種まきをすると、後々の間引き作業が楽になります。その後、うすく土をかぶせて水を撒いて種まきは完了です。混みあってきたら間引きをしてあげましょう。間引くことでよく成長するようになります。

苗から育てる場合

3月~7月、9月~10月がルッコラの苗植えに適した時期となります。鉢植えの場合は5号~6号の鉢に2~3株が目安となります。プランターや地植えの場合は、株と株の間を15~20cmあけて植えましょう。

ルッコラの栽培方法・育て方その2:土づくり

ルッコラは中性~アルカリ性の水はけの良い土が好みとなります。プランターや鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)が7に対し、腐葉土を3の割合で混ぜた土か、ハーブ用培養土を使用してください。地植えの場合は2週間前に苦土石灰を、1週間前に堆肥や腐葉土を混ぜた土を使ってください。

前にアブラナ科の植物を育てていない土を使用するのがポイントです。アブラナ科の植物の後ルッコラの種まきをしてしまうと、害虫の影響や、栄養が足りないといった問題を引き起こします。また明るい日陰で育てると良いでしょう。直射日光を当ててしまうと茎や葉が固くなってしまいます。

ルッコラの栽培方法・育て方その3:水やり

プランターや鉢植えの場合は「土の表面が乾いたら」たっぷり水を与えてください。地植えは水やりの必要はありません。ルッコラは湿度が多いのを嫌うので、必ず土が乾いてから水を与えるようにしてください。ただし、乾燥しすぎると葉の苦みが強くなってしまいます。土やルッコラの状態をよく観察して行うといいでしょう。

ルッコラの栽培方法・育て方その4:肥料

葉のみを収穫する場合は2回目に間引きを行った後、2週間に一度肥料を与えましょう。株も収穫する場合は、肥料を追加で与えなくても大丈夫です。逆に、肥料を与えすぎると葉に栄養が行き過ぎてしまい、害虫が集まってきてしまいます。

ルッコラの栽培方法・育て方その5:間引き

ルッコラの栽培をする上で間引き作業は2回行います。1回目は本葉が2~3枚になった時、2回目は本葉が4~5枚になって隣の葉と重なって混みあってきた時です。それぞれの間引きのポイントを紹介します。間引き作業を行うことで、ルッコラの成長度合いが変わってきますので、頑張りましょう。

1回目の間引き

成長度合いが悪いものや、葉が痛んでしまっているものを選んでそっと間引きましょう。株と株の間が2~3cmになるのが目安となります。混みあわない程度に間引いてあげましょう。仕上げに根が出ないよう土寄せをして整えてあげましょう。

2回目の間引き

今度は株と株の間が4~5cmになるように、1回目の間引きと同じように成長度合いの悪いものや、葉が痛んでしまっているものを間引きます。この時、葉と葉が混みあってしまわないようにするのがポイントです。間引いた後は、土を寄せてあげて、苗を安定させてあげましょう。

ルッコラの栽培方法・育て方その6:病気や害虫

ルッコラを栽培するうえで、注意する病気はほとんどありません。しかし、害虫に関しては注意が必要です。ここでは、主に注意が必要な害虫と、対策をあげていきます。折角ここまで頑張って育ててきたルッコラを害虫の食料にされてしまうのは非常に気分が良くありません。しっかりと対策を行いましょう。

アブラムシ

葉や茎、新芽にくっついて栄養分を吸い取って枯れさせてしまう害虫です。大量に発生しますので注意が必要です。見つけたら早めに薬剤をかけて退治しましょう。少量ならガムテープなどで引きはがしても大丈夫です。

アオムシ

葉を食べて植物を枯らしてしまう、蝶などの幼虫です。葉に濃い緑色の糞を見つけたら、それがアオムシがいるサインとなります。春に発生しやすいので、気になる場合は秋に栽培するか、木酢やニームといったものをスプレーでかけながら葉を一枚一枚確認しましょう。見つけたら割り箸などで直接取り除くか、殺虫剤で駆除しましょう。

ヨトウムシ

地中の浅いところにいて、夜になるとルッコラなどの植物の茎や葉を食べてしまう害虫です。種を蒔いたはずの場所に芽が出てこなかった、といった場合はこのヨトウムシの仕業かもしれません。日中に軽く1cmほど土を掘り起こすと見つけることができます。見つけたらそのまま取り除くか、薬剤をまいて駆除してください。

対策:寒冷紗を被せる

主に日よけや寒さよけの為に利用される寒冷紗というものがあります。支柱を立ててこの寒冷紗を被せるという方法で害虫対策をすることができます。土と寒冷紗の間に隙間ができるよう、トンネル状の支柱を刺し、寒冷紗をかけ、風で飛ばないようしっかり重りを置いておきましょう。ただ高温多湿が苦手なルッコラです。様子を見て寒冷紗を外すことも視野にいれておきましょう。

ルッコラの栽培方法・育て方その7:収穫

葉の長さが10~15cm、草丈が20~25cmほどになったら収穫の時期となります。ルッコラの収穫には2種類あり、株ごと収穫する場合と葉のみを収穫する場合です。ここではそれぞれの注意点をご紹介します。旬のルッコラを楽しむために、もう少しだけ頑張りましょう。

株ごと収穫

特に春に種を蒔いたルッコラは、株ごと収穫するのが良いといわれています。ルッコラは気温が高くなり、そのまま放置してしまうと花が咲いてしまいます。そうなってしまうと、葉がどんどん固くなってしまい、美味しく食べられなくなってしまうためです。株ごと収穫する場合は、根ごと引き抜く形で収穫しましょう。

葉のみ収穫

主に秋に種を蒔いたルッコラは、葉のみを収穫して育てます。その場合は花の蕾を取ってしまうのを忘れずに行いましょう。葉のみの収穫では、一つの株から長い間ルッコラを収穫することが可能です。その事から、初心者は葉のみの収穫から始めるのがおすすめです。葉のみ収穫する場合は、根元を押さえてハサミで切り取ってしまって大丈夫です。

ルッコラは収穫するとすぐ枯れてしまうので、植え替えの必要はありません。花が咲いた後に収穫できる種を利用して、そのまま種まきから育てることもできます。種まきに適した時期や手順は、最初のやり方とまったく同じです。

自分で栽培した旬のルッコラを楽しもう

基本的に高温と害虫に気を付ければルッコラは元気に育ってくれます。毎日ルッコラの様子を観察することが美味しいルッコラを収穫する一番の近道です。今が旬のルッコラを、最も新鮮なうちに調理し食することができるのも栽培の利点と言えるでしょう。この機会に旬のルッコラを楽しみ、栽培の楽しさを知るのもいいのではないでしょうか。

関連するまとめ

関連するキーワード

アクセスランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ