破水とは?色やにおい・量は?尿漏れやおしるしとの違いも解説します!
出産が近づいてくるといろいろな不安が出てきますよね。中でも破水は赤ちゃんがもうすぐ生まれるサインです。一般的には透明や白濁色の破水ですが、色やにおい、量には個人差があり気づかないことも。ここでは色やにおい、量など破水についてご紹介します。
破水の色で状況や危険度がわかる!?
破水とは?
出産時期が近づいてくると、体もいろいろな準備が整ってきます。破水はその中でも代表的な印です。破水は一般的には透明や白濁色をしていますが、中にはピンク、茶色など、あれ?と思う色をしていることもあるようです。

破水は色やにおい、そして起こる時期には個人差があるうえに、妊娠中に多い尿漏れやおりものとの区別がつきにくいため、破水を見逃さないようにしっかりと知識を身につけておくことが大切です。

破水が起こると出産が間近に迫っているという合図です。赤ちゃんはお腹の中で羊水と一緒に卵膜に包まれています。臨月になって出産準備が整うと、卵膜が破れ、中の羊水が膣から外へ出てきます。これが破水といわれるものです。

破水は個人差が多く、ほんの少しずつ出る方もいれば、一気に大量に破水する方もいます。そのため破水したことに気がつかない方もいます。妊娠中は膀胱が圧迫されて尿漏れが起こりやすいので、破水の量が少ないと、尿漏れと勘違いしてしまうこともあります。破水の色は透明や白濁色が一般的ですし、においも尿漏れとは違うので破水の特徴を覚えておきましょう。
破水の原因

破水はもうすぐ赤ちゃんが生まれるよというサインなので、出産が近づいてくると自然と破水が起こります。でもそれ以外でも破水が起こることがあります。破水は病気が原因で起こるものと日常生活が原因で起こるものがあります。

破水の原因となるのがまずは感染症です。クラミジアやB型溶連菌、淋病などに感染することで絨毛膜羊膜炎を起こすと、卵膜が弱くなって破水しやすくなります。また子宮頚管が緩くなってしまう頸管無力症も破水の原因になります。子宮頚管が緩く開いてしまうので、そこから卵膜が下がり破水を起こしやすくなります。

そして羊水過多症も破水の原因になります。羊水過多症とはお腹の中の羊水の量が増えてしまうというもので、羊水が増えすぎることで卵膜が破れやすくなります。

また病気だけではなく破水の原因となるものが日常生活にも潜んでいます。重いものを持つ、激しい咳やくしゃみをする、挿入の深い性交渉なども破水の原因です。お腹に負荷がかかって卵膜が破れてしまうのです。他にも赤ちゃんの胎動が激しすぎて卵膜が破れて破水することもあります。
においや量もあわせてチェック

臨月に入り、破水かな?と思うことが起こった場合、尿漏れやおりものと区別するためにも、においや量をチェックすることが大切です。尿漏れやおりもの以外にも、臨月に入り出産間近になると「おしるし」があります。このおしるしと破水も見分けがつきにくいことがありますから注意が必要です。
そう言えば用水のにおいは塩素のようなにおいだって看護師さん言ってた。出産レポでよく見かけるのは生臭いにおいだけど、実際どうなんかしら。破水したらわかるもんなんだろうな。
— 第一子育児ちゃん38w4d→0m (@fDA8ChtFiIspamR) October 27, 2018
破水は一般的ににおいに特徴があります。においには個人差がありますが、生臭く感じたり独特の異臭を感じたりする方がほとんどです。でも中にはまったくの無臭の方もいるようなので、においだけで判断するのは難しいこともあります。
そういえば、陣痛より先に破水して、自分で羊水のにおいをかぎました。生臭い水のにおいでした。おかげで羊水とわかりましたよ。RT
— 佐藤正子 (@SATOMasako) July 6, 2016
破水の色は一般的には透明や白濁色をしていますが、ピンクや茶色など色のついた破水のこともあります。破水と勘違いしやすい尿漏れとの違いは、破水は自分の意志で止めることができないということ、そして安静時や動いているときにじわじわちょろちょろと出てくるといったところです。尿漏れは独特のアンモニア臭がしますが破水にアンモニア臭はありません。
破水の前兆は?
特に初産の場合、破水に気づくのか、何か破水の前兆のようなものはないのか気になりますよね。破水は前兆を感じる方から感じない方まで個人差がありますが、破水が起こる前にお腹の張りを強く感じたり、お腹に強い衝撃を受けた後に破水したり、ゴムの膜が切れるような音を感じた後に破水したりといった体験をした方もいます。
皆さん、出陣までに出産の前兆ありましたか??
— かぎ1m(10/24) (@keyta55745087) October 20, 2018
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1:おしるし、前駆陣痛など本陣痛や破水までに何かしらはっきり前兆があった方
2:それまでなんの前兆もなかったのに陣痛・破水がいきなりきた方
3:計画分娩で前兆関係なかった方、まだ出陣でないけど結果が気になる方
破水は必ずしも前兆があるわけではありませんが、臨月に入ってお腹の張りをいつも以上に感じたり、何か衝撃を受けたりした場合は、もしかしたら破水が起こる合図なのかもしれません。しっかり様子をみましょう。
破水はいつ?そしていつまで続く?
破水の前兆の有るなしには個人差があります。そのためいつ頃起こるのか目安のようなものがあれば嬉しいですよね。破水は多くの場合は、陣痛が起こって子宮口が10cmくらいに開くと起こります。とはいえ、前期破水のように陣痛が来る前に破水することもあれば、早期破水のように分娩が始まって子宮口が開ききる前に破水することもあります。

前期破水や早期破水といったものは、全破水の中でも約20%~30%に起こる破水で、珍しいものではありません。破水が起こる時期としては妊娠37週~41週の時期ならいつ起こってもおかしくありません。そのため臨月には重いものを持つ、激しい運動をするなどは避けるようにしましょう。
破水が起こるとどうなる?
破水が起こると出産が近づいているということです。もうすぐお腹の赤ちゃんに会えるのですが、嬉しい、楽しみというよりも驚きや焦りの気持ちの方が強くなる方が多いです。破水が起こっても実際に出産までにかかる時間には個人差があります。まずは落ち着いて対応することが大切です。

破水で注意しなければいけないのは、赤ちゃんのお腹の中の位置によっては臍帯が子宮口から膣へ出てきてしまうことがあるということです。臍帯が出てきてしまうと赤ちゃんへの酸素供給ができなくなってしまうなど危険な状態になりますから、破水をしたら病院へ連絡をして指示を受けましょう。

破水の量や出方には個人差がりますが、破水をしたら大きめのナプキンを当てましょう。量が多い場合にはバスタオルを当てましょう。病院へ向かう場合、タクシーを利用する方も多いですが、破水をしていると断れることも珍しくないようです。臨月に入る前にマタニティタクシーなどを探して予約しておくのがおすすめです。
破水に気づかないとどんなリスクがある?
破水の色やにおい、量には個人差があります。量が多い破水は気づきやすいですが、量の少ない破水の場合、尿漏れなどと間違われ気づかないこともあります。色も真っ赤な出血であれば異変にすぐ気づきますが、透明や薄い白濁色、黄色、ピンク、茶色など淡い色だと見逃してしまうこともあります。万が一、破水に気がづかないとどのようなリスクがあるのでしょうか?

破水に気づかないと、感染症や仮死、早産のリスクがあります。破水は卵膜が破れてしまうので、細菌が入り込み羊水が感染するだけではなく、赤ちゃんにも感染が及ぶ場合があります。また臍帯が子宮口から出てしまう臍帯脱出が起こり、、血液の供給が出来ずに赤ちゃんが仮死状態になることもあります。また羊水の量が少なくなってしまうことでも仮死状態になります。

また破水が起こると、プロスタグランジンというホルモンが分泌されます。プロスタグランジンは陣痛を起こす作用があるため、破水した時期によっては早産になってしまうことがあります。妊娠35週以降であれば早産でも赤ちゃんの心配はいりませんが、34週までなら未熟な状態で生まれるため、後遺症が残ったり死産になる可能性もあります。
破水後にやってはいけないこと

破水後にやってはいけないことはシャワーです。破水をすると下半身が濡れて気持ち悪いので、病院へ行く前にシャワーで洗い流そうという方もいるでしょう。でも破水後にシャワーを浴びると雑菌が入り込んでしまう可能性がありますからシャワーはNGです。もちろん湯船に浸かることやトイレのウォシュレットもNGです。
破水してもなかなかお産が進まないとき
破水が起こると、赤ちゃんがお腹の中で苦しくなってしまうのでは?と心配になりますが、破水をしてもお腹の中の羊水が1度に全部流れ出てしまうわけではありませんから、心配はいりません。ただ破水すると破れた卵膜部分から雑菌が張りりこみやすくなりますから、赤ちゃんが感染症を起こしてしまう可能性もありますので注意が必要です。
破水して病院に来ました🏥このまま 入院になりました💦陣痛は まだみたいで このまま行くと促進剤を使って出産になるかもです🤰 がんばります🎈#破水
— ミミ 2m🎈ママ (@ayutaxx) January 27, 2018
こうした赤ちゃんへのいろいろなリスクを避けるために、破水から24時間経っても陣痛が起こらなかったり陣痛が弱かったりする場合には陣痛促進剤を使う場合もあります。
破水の前にしっかりと準備しておきたいもの
臨月になるといつ破水が起こるかわかりません。そのため臨月に入ったらいつ破水が起こっても良いように準備をしておくことが大切です。破水が起こって病院へ連絡をすると、念のため入院準備をして病院へ来るように指示をされます。破水が起こっても多少動くことはできますが、それから準備を始めたのでは大変です。

入院準備として破水の前に用意しておきたいのがナプキンです。破水の量には個人差がありますから、できるだけたくさんの量を吸収できるナプキンです。量があまりに多いとナプキンだけでは対応できないこともありますから、バスタオルも用意しておくと安心です。

破水の色<ピンク色>
破水の色は透明や白濁色をしているのが一般的ですが、中には破水がピンク色をしていることも珍しくありません。一般的には透明や白濁色の破水の色がピンクになるということは、血が混じっているということになります。もちろんピンクといっても濃いピンクではなく淡いうっすらとしたピンクです。
破水した。
— よーこ@8m♀ (@yokotam411) March 21, 2018
ナプキン全部ピンク
病院行きます
破水の色がピンクだと血が混じっていることを意味していますから、赤ちゃんに何かあったのでは?と心配になってしまいますが、破水の色が淡いピンクなのはあまり心配はいりません。破水の色がピンクなのは異常ではありませんし、破水に同じく出産兆候であるおしるしの出血が混じって破水がピンクになっている可能性があります。落ち着いて病院へ連絡しましょう。
破水の色<茶色>

破水の色には個人差があります。多くは透明や白濁色、おしるしが混じってピンク色をしています。茶色の破水があった場合は、おしるしが混じっている可能性や破水ではなくおりものやおしるしである可能性があります。おしるしとは陣痛が来るという合図で赤ちゃんともうすぐ会えるサインです。おしるしも破水同様に色や量に個人差があり、中にはおしるしだと気づかない方も。
今日朝破水!?って思ったらおりもので、でも結構量は出てたんだけど
— まよ®🌸まろくん5m♂❤ (@khs2502) June 22, 2018
さっきトイレいって拭いたら若干茶色かったんだけどおしるしかな?😳
ほんっとーーーに若干茶色だっただけだけど😂
おしるしには血が混じることがありますからピンクや茶色になる場合が多いです。おしるしがピンクや茶色なのは、出産が近づくことによって子宮口が開き、卵膜が剥がれるため少量の出血が起こります。それが子宮頚管と膣を通って外に出てくるときに粘膜と混じったものがおしるしです。粘膜と混じるため、少し粘性があるのが特徴で一般的には破水のように水っぽくありません。

破水が茶色いと感じたら、おしるしの可能性もありますから、まずは粘度をチェックしてみましょう。破水であれば粘度はなくサラサラとした液状ですが、茶色のおしるしなら粘度があるため少しネバついています。色は茶色くてもおりものに近いものです。

茶色いおしるしがあってもすぐに陣痛が始まって出産ということにはなりませんから、まずはナプキンを当てて対応し、落ち着いて病院へ連絡をしましょう。茶色いおしるしだけで破水や陣痛が起こっていなければ、慌ててすぐに病院へ行く必要はありませんが、念のため病院へは連絡をしましょう。
破水の色<赤色/出血>
透明や白濁色が一般的な破水。破水の色が淡いピンクの場合はおしるしの出血が混じっている可能性がありますので、特に心配いりませんが、万が一、見た目で出血しているとわかるような赤い色をしたものが出てきた場合には、何かしらの異常が起こっていることが考えられます。

破水は透明や白濁色をしているのが一般的ですが、真っ赤な出血が大量にある場合、胎盤剥離が起こっている可能性があります。出血してから時間が経つと、出血によってお腹の赤ちゃんが窒息死してしまう恐ろしい病気です。至急処置が必要になりますから、病院へ連絡しましょう。
破水の色<黄色>

一般的には透明や白濁色をしている破水ですが、黄色っぽい色がついていることがあります。透明や白濁色ではなく黄色の破水は尿漏れと間違われやすいので注意が必要です。黄色の破水は高位破水の特徴です。高位破水とは、子宮口から離れた位置で卵膜が破れ、少しずつちょろちょろと破水します。そのため尿漏れと区別がつきにくく、色でも判断がつきにくく見逃してしまうことも。
特に予定超過してると赤ちゃんが育ってしまってるので、予期せぬ事が起こるそうです😅
— くらら♀8/24→3m (@kurarahaizihime) August 30, 2018
まだ産まれてないのに...💩しちゃううちの子のように(笑)
ちなみに破水は黄色っぽい水だったり、透明だったりするそうですが、💩汚染の破水は黄土色・緑がかった黄色です。
私は高位破水で徐々に移行しました。
高位破水の色は黄色だけではなく透明、黄色、黄緑で時には薄いピンクのことも。さらさらの液体でにおいには個人差があり、破水独特の生臭いにおいの場合もあれば無臭の場合もあります。量は子宮口から離れたところの卵膜が破れているため、ちょろちょろ、じんわりで、少し湿る程度の場合もあります。尿漏れともっとも違うのは自分の意志で止められるかどうかです。
おちゃのもーとしたら破水した!
— りな (@poooook932) January 17, 2017
透明じゃなくて黄色やって急いで内診
子供めっちゃ下がってきてて子宮口4cm!
羊水が汚れとってべびが
しんどい思いするかもしれんらしぃ
お腹すいたけど食いたいとかゎ思わんなー笑
尿漏れは自分の意志で止めることができますが、高位破水は自分の意志で止めることができません。高位破水が起こった場合も他の破水同様に、まずはナプキンを当てて対応し、病院へ連絡しましょう。

また、黄色や黄緑の破水の場合、あまり心配のいらない高位破水ではなく羊水混濁の可能性もあります。羊水が混濁していてもすぐに出産する場合には問題ありませんが、混濁している状態が長く続いてしまうと赤ちゃんが低酸素状態になってしまうことがあります。どちらにしても病院へ行くことになりますが、羊水の色をしっかり伝えましょう。
破水の色に不安を覚えたらすぐ病院へ

破水はもうすぐ赤ちゃんに会えるというサインです。破水のにおいや色、量には個人差があります。通常は透明や白濁色をした液体ですが、ピンクや茶色、黄色、黄緑、血が混じって赤いこともあります。破水は卵膜が子宮口に近い部分か離れた部分で破れたかによって出方や量にも違いがあります。

破水の色が透明や白濁色をしていなくてもピンクであれば心配しなくても良いのですが、黄色や黄緑、はっきりと血の混じる赤い破水があった場合は注意が必要な場合があります。茶色の破水はおしるしの可能性があります。破水が起こるとパニックになりがちですが、破水=すぐに出産ではありませんから、落ち着いて病院へ連絡し、破水の色や量などをきちんと説明することが大切です。

破水の後はつい気持ち悪さから病院に行く前にシャワーを浴びてスッキリしたくなりますが、雑菌が入ってしまう可能性がありますから、控えましょう。破水は色や量から尿漏れやおりもの、おしるしと間違われ気づかないこともあります。破水との違いをしっかり理解しておきましょう。破水やおしるしなど気になる場合はすぐに病院へ連絡するようにしましょう。