自作クーラーを100均の材料で作ろう!その保冷効果とは?!
夏の暑いときに大活躍する家電といえばクーラーですよね。そんなクーラーですが、実は自分で作ることができるってご存知でしょうか?しかも自作クーラーは100均の材料で作るできるので、制作コストもかからずおすすめです。ここでは自作クーラーの作り方や保冷効果をご紹介!
自作でクーラーを作りたい
クーラーは体調に影響が出やすい

夏はクーラーを使って部屋を涼しくして快適に過ごすのが一般的ですし、熱中症対策にもクーラーは必要だといわれています。でも、クーラーをつけっぱなしにしていると、体が冷え切ってしまいますから体調に影響が出やすくなります。

クーラーからの冷たい風に当たり続けると、自律神経が乱れ、頭痛や肩こり、腰痛、全身疲労、不眠、むくみ、めまいといった不調が起こりやすくなってしまうので、できれば家電のクーラーはあまり使わないようにする、温度設定を高めにするのがおすすめです。
クーラーやボックスを100均材料で手作り

家電のクーラーをつけると電気代がかかってしまうのでギリギリまで我慢しているという方も多いですよね。また、部屋全体を冷やさなくても自分の周りの一部分だけ涼しくしたい、体調が崩れやすいので使いたくない人も。そんなときに活躍するのが、自作クーラーです。クーラーといえば大型家電のひとつですが、そんなクーラーを100均の材料で作ることができます。
自作クーラーの原理
暑い夏に欠かせないクーラーですが、自作した場合、どういった原理で冷やすことができるのでしょうか?せっかく自作クーラーを作るならどうして冷えるのか、その原理を知っておくのがおすすめです。自作クーラーの原理は、ボックスの側面と天板に穴を2つ開けて作りますが、天板の穴の役割は、温かい空気をボックスの中に取り込むというものです。

そして側面に開けた穴は、ボックスの中で冷やされた空気を外に出す役割があります。自作クーラーの原理はこれだけです。原理はとても簡単な自作クーラーですが、十分にその役目を果たすことができます。材料は100均で揃うので、材料費もかからずに作り方も簡単です。少し工夫して子供の夏休みの工作にもおすすめですよ。

自作クーラーは家電のクーラーのように、広い部屋全体を涼しくするようなことはできませんが、家電のクーラーにも劣らない部分もあります。
自作クーラーのメリット①電気代がかからない

自作クーラーには家電のクーラーと比べて、メリットやデメリットがあります。まず大きいメリットとしては電気代がかからないことでしょう。クーラーは電気代がとてもかかる家電のひとつですから、ギリギリ耐えられない暑さになるまでクーラーを我慢して扇風機などで過ごしている方も多いでしょう。電気代がかからないのは嬉しいメリットですよね。
自作クーラーのメリット②持ち運びが簡単

家電のクーラーは壁に固定させるので、気軽に移動させることはできませんが、自作クーラーは小型で軽いので簡単に好きな場所に持ち運ぶことができます。家の中はもちろん、電気を必要としないので屋外に持っていくこともできますから、最近人気の車中泊やキャンプにもおすすめです。
自作クーラーのメリット③コンパクトで収納が簡単
自作クーラーはコンパクトなので収納も簡単です。もともとが小さいボックスを使って作るので、収納場所をとりません。自作クーラーは基本的には夏以外に使う機会はあまりありませんから、収納しておく期間の方が長いので、収納が簡単で場所をとらないのは嬉しいメリットですね。ただし、あまり耐久性がないので、雑に保管すると壊れてしまうこともあるようです。

天板と側面に穴を開けているため、少しの衝撃で割れたり欠けたりしやすくなります。材料費がかかりませんから、シーズンオフは収納せずに捨てて、毎年作り直す方もいるようです。

自作クーラーの材料
自作クーラーの材料は100均で揃えることができます。必要な材料は、発泡スチロールクーラーボックス、保冷剤のみです。発泡スチロールのクーラーボックスには2ヵ所穴を開けるので、カッターナイフやきれいな穴を開けるならコンパスや定規などあると便利です。

自作クーラーに必要な材料は、発泡スチロールクーラーボックスと保冷剤のみなので、100均で購入できますが、注意したいのが100均だからといってすべての商品が100円ではないということです。発泡スチロールクーラーボックスは大きさなどによって200円や300円といった値段がつけられていることがありますので、購入する際には値段をチェックしましょう。

自作クーラーは保冷剤を使うのが一般的ですが、保冷剤の代わりとして使えるものは、水を入れて凍らせておいたペットボトルや、保存袋に入れた氷などで代用できますよ。保冷剤を冷やし忘れていたときでもこれらで代用できるので、覚えておくと便利ですよ。
自作クーラーの作り方
それでは自作クーラーの作り方をご紹介します。作り方といってもクーラーボックスの天板と側面に穴を開けるだけなので、不器用な方でも簡単に作ることができますよ。まずは天板部分に穴を開けます。天板の穴は長方形の穴を開けます。カッターナイフで3ヵ所ほど、お賽銭箱をイメージして切り取りましょう。ここが暖かい空気を取り入れる穴になります。

天板を長方形に切り取るときは、カッターナイフの取り扱いに注意が必要です。天板部分は発泡スチロールに厚みがある場合がるので、力が思ったより必要になることがあります。手や指を切らないように気をつけながら少しずつカッターナイフを進めていきましょう。

天板を切り取って穴を開けたら今度は側面を切り取って穴を開けていきます。天板は長方形に穴を開けましたが、側面は円形に穴を開けます。コンパスや型などを使うときれいな円形に切り取れますよ。穴を開ける場所は側面のど真ん中よりも少し上に穴を開けるのがポイントです。あまり下の方に穴を開けると、中の保冷剤の水が流れ出てきてしまうためです。

自作クーラーの作り方はこのように、天板に3ヵ所、側面に1ヵ所穴を開ければ出来上がりです。手や指をカッターナイフで切らないように気をつければ、子供でも簡単に作ることができます。丁寧に作っても1時間ほどあれば自作クーラーは完成しますよ。作り方同様に使い方もとても簡単ですよ。
自作クーラーの使い方

自作クーラーの使い方は、クーラーボックスの中に冷凍庫で冷やした保冷剤を入れるだけです。事前にしっかりと保冷剤を冷やしておくと、自作クーラーが完成した後すぐに使うことができるのでおすすめです。保冷剤にもいろいろなものがありますが、溶けにくい保冷剤を使うと効果も長持ちしますよ。
自作クーラーの効果はどのくらい?
電気代もかからず、どこにでも持ち運べて収納場所も取らない自作クーラーですが、クーラーとしての効果はどのくらいあるのでしょうか?自作クーラーは穴を開けた発泡スチロールクーラーボックスの中に保冷剤を入れて使います。そのため自作クーラーの効果としては、中に入れている保冷剤が冷たい間だけとなります。保冷剤がぬるくなると効果はありません。

どのくらいで保冷剤が温まってしまうかは、部屋の環境や温度などによっても違いますが、自作クーラーの効果はおよそ2時間~3時間が目安のようです。気温が高く室温も高くなってしまう昼間は早く効果がなくなってしまいますが、夜寝るときに使うと効果は昼間より長持ちします。クーラーをつけて寝ると体がだるくなる方は、自作クーラーは適度に冷やしてくれるのでおすすめです。

より効果を実感したいなら、サーキュレーターを併用するのがおすすめです。サーキュレーターは部屋の空気を循環させる効果があるので、自作クーラーと併用すると、冷やす範囲が広くなり、より涼しく感じることができますよ。全て100均の材料で揃えるなら、100均で取り扱いのあるファンや小型扇風機を購入しても。

そして中に入れる保冷剤を等間隔で立てて使うことでもその効果が高くなるようです。保冷剤を立てるためには、ハンガーラックやディッシュスタンドなどを使うのがおすすめです。こちらも100均で購入できますよ。

また起き場所によっても効果に差が出ます。冷たい空気は下に流れますから、自作クーラーを置く位置は高いところがおすすめです。
自作クーラーはつり用などのクーラーボックスにも
作り方も簡単な自作クーラーはつりなどのクーラーボックスとしても使うことができます。つりなどの合う℃ドアが好きな方はクーラーボックスを使う機会は多いですよね。そんなときにも自作クーラーは使えます。つりでは、保冷剤を入れた自作クーラーは魚を入れて保存しておくのに使えます。つり用のクーラーボックスとして使う予定があるなら、側面の穴は上部に開けましょう。

自作クーラーを入れ物ととしてつりなどで使う場合、つりをしている間にクーラーボックスに入れていくのは問題がありませんが、持って帰るときにはどうしても側面の穴から水分やニオイが漏れてきます。簡単に取り付けることができるふたやキャップを用意しておきましょう。

自作したときに切り取った側面の発泡スチロールにひもなどを通してふたとして活用しましょう。とはいえ、蓋をしても水分は少しずつ漏れてしまいますから、ふたと一緒に使いたいのは丈夫な袋です。クーラーボックスに保冷剤を入れ、その上や間にゴミ袋などの袋を入れておきます。釣った魚はこの袋に入れておき、穴をふたで塞げば安心ですよ。
自作クーラーはキャンプでも

自作クーラーはつりだけではなくキャンプにもおすすめです。夏は絶好のキャンプの季節ですが、テントの中は意外と高温になってしまいます。自作クーラーは電気を使わず保冷剤だけあれば涼しくできるので、キャンプにはもってこいです。
自作クーラーはオフィスでも

オフィスは1年中空調管理されているところが多いですが、席の場所によっては暑いところもありますよね。オフィスは空調の効きにムラが出ることが多いので、自作クーラーを使って涼しさをコントロールしましょう。自作クーラーを足元に置いておくと、足元が冷えるので涼しく感じますよ。
自作クーラー活用例

自作クーラーは100均の材料だけで作ることができます。基本の作り方の場合、発泡スチロールクーラーボックスと保冷剤だけで作ることができますが、少しアレンジを加えることで、人気の車中泊などいろいろなシーンで活用することができます。せっかく自作クーラーを作るならいろいろなシーンで活用したいですよね。
自作クーラーで車中泊用クーラー

最近女性にも人気の車中泊。車中泊はマットなど寝やすさに意識が行きがちですが、夏に車中泊をする場合は、車内の温度にも気をつけなければなりません。車内は熱がこもって暑いので、いくら寝心地の良いマットを敷いても暑さで寝苦しくては楽しくありませんよね。そんなときに役立つのが車中泊用の自作クーラーです。

車中泊用の自作クーラーは基本の作り方に少しアイテムをプラスして作っていきますが、作り方自体はそれほど難しいものではありません。見た目も本格的なクーラーになってカッコいいですよ。車中泊用の自作クーラーの作り方で必要な材料は、発泡スチロールクーラーボックスと保冷剤、ガラリ、PCファン、モバイルバッテリーです。

他に油性マジックやコンパス、カッターナイフ、定規などを用意しておきましょう。作り方ですが、ガラリを取り付ける穴を側面に3ヵ所開けます。定規で線を引き、そこを基準にコンパスや丸い型などで丸い線を引いて切り取るときれいな丸い穴を開けることができますよ。

次に、PCファンを取り付けるための四角い穴を天板に2ヵ所開けましょう。穴の大きさを定規で測ってから開けるとぐらつかずにきちんとおさまりますよ。あとは、PCファンとガラリを取り付ければ完了です。使い方は、PCファンをモバイルバッテリーに差し込めばPCファンが周り、ガラリから冷たい風が出てきます。
作り方はとても簡単ですが、涼しい風を感じることができます。使用する保冷剤によっても効果は違いますが、2時間~5時間程度涼しい風を送り出すことができるので夏の車中泊も快適に過ごせますよ。モバイルバッチリーは予備を持っておくと安心です。
自作クーラーでペット用クーラー
自作クーラーの活用法として、ペット用クーラーとして使うのもおすすめです。室内で犬や猫などのペットを飼っている方は多いですが、意外とペットは暑さに弱いことをご存知でしょうか?例えば最近人気がある猫。猫はもともと砂漠のリビアヤマネコが起源だといわれていて、寒さには弱く暑さには強いというイメージがあります。
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— あめつゆ (@ametsuyu_cat) August 30, 2018
ですが実際は猫は暑さに弱いようです。犬や小型のペットも同じですから、ペットを飼っていると外出中もエアコンをつけっぱなしにしなければいけないため、電気代がかかってしまいます。また部屋にエアコンがついていない場合はペット用の冷却マットなどで対応することになりますが、ペットにとってはあまり良い環境とはいえないようです。

そこで活躍するのが自作クーラーです。ペット用自作クーラーの作り方に必要な材料は、発泡スチロールクーラーボックスと保冷剤、USB電源コンセント、小型扇風機です。材料はすべて100均で揃えることができますが、小型扇風機は100均のものは動作音が大きいのでペット用クーラーとしてはあまりおすすめできません。動作音が小さな小型扇風機を選びましょう。

ペット用クーラーの作り方は、小型扇風機をはめ込むための穴を発泡スチロールクーラーボックスに開けましょう。反対側も風の出口を作るために、同じ大きさの穴を開けましょう。天板からも空気を取り込みたい場合は穴を開けますが、開けなくても問題なく使えますよ。

発泡スチロールクーラーボックスの中に保冷剤を入れ、小型扇風機をはめ込み電源を入れると出来上がりです。扇風機をはめ込んで使うと、ペット用クーラーとして使えるだけではなく、除湿器代わりとして使うことができます。部屋の湿気がクーラーボックスの中にたまります。蒸し暑い日もこの自作クーラーがあればペットも涼しく快適に過ごすことができますよね。

自作クーラーは100均で材料をすべて揃えることもできますから、コストを抑えることができます。また電気も必要としないので、電気代の節約や節電にもなりますね。作り方も簡単なので子供の夏休みの工作にしても。少しアレンジを加えることで、話題の車中泊をより快適にしたり、ペットが快適に過ごせるようにしたりといろいろ活用できます。自作クーラーにチャレンジしましょう!