青空文庫のおすすめ作品を紹介!ミステリーや読みやすい短編〜恋愛系まで
青空文庫は、無料で様々なジャンルの作品を読むことができます。青空文庫には日本文学の名作や読みやすい恋愛系小説や短編から、ミステリーやホラー作品までおすすめが満載!初心者にもおすすめな青空文庫のおすすめ作品をまとめて紹介します。
目次
青空文庫って?

青空文庫とは、わかりやすくいうと、インターネット上の図書館です。図書館のように、無料でいつでも本を読むことができます。青空文庫なら、PCやスマホで、いつでも好きな時に、読みたい作品を選んで、読書ができるため、隙間時間や、読書好きな人に大変おすすめで、人気です。図書館のように、借りた本を返却しに行くわずわらしさもありません。青空文庫は、ボランティアの手によって、入力や構成が行われており、公開されています。
著作権切れの文学作品等をオンライン上で閲覧できるサービス「青空文庫」
— A.T (@atsushi_account) February 20, 2019
蔵書数は14,000作だから死ぬほど読んでもなお読み足らない次元。
見やすいインターフェイスを備えたアプリもあるのでお勧め。
青空文庫にはおすすめ作家作品が勢揃い!

青空文庫は、著作権保護期間が経過した作品や、作者がインターネット公開に同意をしている作品を、電子テキストとしてインターネット上に公開されています。日本の著作権期間は、作者の没後50年で消滅していましたが、TPP交渉により、著作権保護期間が、没後50年ではなく、70年に延期となりました。そのため、青空文庫には、明治〜昭和のはじめごろにかけて活躍していた作者の有名作品が、かなり充実しているのです。太宰治や、森鴎外、芥川龍之介や宮沢賢治といった、日本文学の有名な作品を無料で読めるのが、青空文庫の最大の魅力です。読みそびれていた日本文学作品を、手軽に読むことができます。
本を読みたいけど増やすのは嫌だと言う方におすすめ【青空文庫】
— Cannon (@TamakiCannonK) February 20, 2019
著作権の消滅した作品や自由に読んで欲しいと作者から提供された小説が収められた電子図書館なのですが、ここでめいこいに出てきた小泉八雲の【葬られたる秘密】を読めます!
青空文庫https://t.co/4pBQqhbLxo#めいこい #小泉八雲
著作権保護期間が延期になった影響も
しかし、著作権保護期間が延期となってしまったため、近年中に青空文庫での公開が期待されていた作者の作品を、青空文庫で読めるようになるには、もう少し待たなければなりません。現代でも人気の高い作家である三島由紀夫や、川端康成、志賀直哉の作品が青空文庫で公開される日は、残念ながら、もう少し先になります。日本文学作品が青空文庫には豊富に揃っています。小説以外にも、哲学や歴史、自然科学や芸術といった分野の作品もあるため、読んでみたいと思う作品にきっと出会うことができるはずです。
没後50年の著作権保護期間が70年になると、青空文庫で公開できる作品が大幅に延期されてしまう問題。三島由紀夫は2021年が2041年に。/TPPの著作権保護期間20年延長で「青空文庫」はどうなる? http://t.co/sShWoy0ZpE
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) August 9, 2015
青空文庫はおすすめの短編など読みやすい作品もたくさん!
梶井基次郎さんの「檸檬」っていうのを某動画投稿者さんが紹介していたので読んでみたら面白かったので、それ以来梶井基次郎さんの作品を読むようになった
— TaL (@TaL00042) January 27, 2019
短編だから読みやすいし青空文庫で無料で読めるのでおススメしておきます
青空文庫には、日本古来の有名な文学作品がかなり充実しています。絶対に読んでおきたい日本の名作のほとんどが、青空文庫で公開されています。日本文学というと、難しそうなイメージで、少し取っつきにくいような印象もありますが、青空文庫には、読みやすい作品も実はたくさんあるのです。読者初心者には、読みやすい短編小説から読み始めることがおすすめです。作品のジャンルも、恋愛小説から、ミステリー小説や、最近人気の高いホラー小説まで、比較的読みやすい作品が多く揃っています。
青空文庫図書カード:凾館港春夜光景 https://t.co/l06ueOP6fK 宮沢賢治作品には随筆もある。こちらは短いので読みやすいと思う。 #宮沢賢治 #凾館港春夜光景
— s.ogawa (@dounan_TW) February 10, 2019
青空文庫には、日本の作品だけではなく、海外の作品も公開されています。海外の読んでおきたい有名な作品も、青空文庫なら無料で楽しむことができます。もちろん、初心者におすすめで、サクッと読みやすい短編小説以外にも、壮大な歴史作品など、読みごたえのある長編小説も青空文庫にはあります。初心者は、青空文庫で、最初にどのような作品を読んだらいいのかについても迷ってしまうでしょう。青空文庫で人気の高い、おすすめの作品を様々なジャンルに分けて紹介します。気になる作品があったら、すぐに青空文庫で検索して、読み始めましょう!

青空文庫おすすめアプリ

青空文庫は、ブラウザからPCやスマホといったガジェットで、いつでもどこでも読むことができるのですが、ブラウザだと、横書きで、背景色が真っ白で読みにくいと感じる人が多いようです。青空文庫を快適に読むためには、青空文庫が読めるアプリをダウンロードするのが断然おすすめです!青空文庫も、アプリを使えば、作品を簡単にダウンロードすることができるため、wi-fiの繋がらない場所であっても、青空文庫の作品を読むことができるようになり、大変便利です。

また、青空文庫の人気おすすめアプリであれば、縦書きなので、断然読みやすく、しかもしおり機能や、文字色・背景色の変更なども、好きなようにカスタマイズできます。青空文庫におすすめの無料アプリを紹介しますので、ぜひダウンロードして快適に青空文庫の読書を楽しみましょう!
星新一や阿刀田高だけじゃない!!青空文庫で読めるおすすめのショートショート https://t.co/vYMtW3VFhI @nyanco_maemukiさんから
— にゃんころげ (@nyanco_maemuki) February 17, 2019
青空文庫おすすめアプリ①:Kindle

青空文庫おすすめアプリ①は、Kindle(キンドル)です。Kindle(キンドル)は、amazonの電子書籍リーダーアプリです。青空文庫リーダーや、青空文庫ビューアアプリでないと、青空文庫は読めないと思っている人も多いようですが、キンドルなどの電子書籍リーダーでも、青空文庫の作品を無料で読むことができます。amazonのKindle(キンドル)ストアから作品を購入し、ダウンロードする流れになりますが、購入といっても、青空文庫の作品は、0円なので、料金は一切かかりません。
青空文庫で思い出したけど、Kindleは著作権切れた作家の作品を一冊にまとめたものがあるので、これだけでも無限に時間が潰れてヤバイ pic.twitter.com/HHJP58AV6y
— 高幡 (@takahata03) June 29, 2018
Kindle(キンドル)なら、青空文庫の作品だけではなく、Kindle(キンドル)ストアで購入すれば、漫画や青空文庫以外の作品も読むことができます。縦書き表記で、しおり機能や、背景・文字色変更もでき、大変使いやすいアプリです。android・iPhoneのどちらにも対応しており、タブレットでも使用できるので、おすすめです。
青空文庫おすすめアプリ②:読書尚友 Free
読書尚友 Free (青空文庫ビューア) - Google Play の Android アプリ https://t.co/qwJTUNhUyH
— ものん (@monon99) November 17, 2015
こっちの方が「――」が繋がって表示されるしランキング対応してるし良い感じ。
青空文庫おすすめアプリ②は、読書尚友 Freeです。読書尚友 Freeは、青空文庫ビューアのandroidアプリです。青空文庫の作品を、スマホでサクサクと快適に読むことができるようになるため、おすすめのアプリです。青空文庫からの作品のダウンロードも簡単にできます。青空文庫ビューアアプリは、有料版も多いのですが、無料でダウンロードでき、しかも使いやすいと読書好きに人気です。青空文庫の主要な注記にほとんど対応しているため、使いやすさは抜群です。まず無料の青空文庫ビューアアプリを試してみたいという人におすすめです。
青空文庫おすすめアプリ③:i読書
このi読書ってアプリすごい 教科書とかに乗ってるような古い作品がめちゃくちゃ読める すごい数の作家さん載ってるし有名な短編読みたいけど短編集買うほどでは…って時に凄くいい しかも設定で背景色と文字色変えられてツイッタの夜間モードみたいに出来る 感動した pic.twitter.com/dxyyjBct2z
— ななた (@X3Xmb) February 20, 2019
青空文庫おすすめアプリ③は、i読書です。i読書は、青空文庫リーダーアプリです。iPhoneユーザーにおすすめの青空文庫アプリです。無料の青空文庫リーダーアプリですが、広告も入らないため、読書中のストレスがありません。とてもシンプルな青空文庫アプリなので、初心者でも使いやすく人気が高いようです。青空文庫の作品を一括でダウンロードできないのがちょっと残念です。無料アプリなので、気軽にスマホで青空文庫読書を楽しむことができ、大変おすすめです。
青空文庫おすすめアプリ④:青空本棚2
電子書籍なんて所詮は絵に描いた餅だろうと思ってたけどiPhoneの青空本棚で「ドグラ・マグラ」をすんなり読めたことでかなり現実的なことを知り、いろいろ考えさせられた。
— タカハシルイ (@norei666) March 14, 2010
青空文庫おすすめアプリ④は、青空本棚2です。青空文庫の作品で、自分だけのオリジナルの本棚を作成することができるアプリです。青空文庫の作品を、素早くダウンロードできると人気です。また、随時青空文庫で新規公開作品もチェックができるため、毎日読書をする人にもおすすめです。青空本棚2アプリも、無料なので、手軽にダウンロードして、青空文庫の作品を楽しめます。新規で追加される作品が、簡単に確認できるのは、うれしい機能ですね!
青空文庫おすすめアプリ⑤:青空文庫ビューア
「シグナルとシグナレス(宮沢 賢治)」https://t.co/uuKkOazUxW #aozora_bunko_viewer https://t.co/QC4MrCLZ0b
— おきおと (@okiotohiroko) February 22, 2019
あとでちゃんと読む📖
青空文庫おすすめアプリ⑤は、青空文庫ビューアです。青空文庫ビューアアプリは、青空文庫に特化したアプリなので、読みやすさは抜群です。こちらは、有料のアプリで、298円です。無料版の青空文庫ビューアアプリもありますが、無料版は、広告が入ってしまうため、読書中は広告が気になってしまい、ストレスになります。まずは無料版の青空文庫ビューアアプリをダウンロードして使用してみて、使い心地がよければ、有料版アプリを購入してみると良いでしょう。無料版と有料版の違いは、広告が入るか入らないかの違いのみです。
青空文庫ビューアという神アプリがあるぞ
— にっちょ (@takutaku0136) February 22, 2019

青空文庫のおすすめ作品<ミステリー小説>

ミステリー小説は、読みはじめたら止まらなくなってしまう楽しさがありますね。現代ミステリー小説も面白い作品がたくさんありますが、青空文庫には、古典ミステリー小説がたくさんあるため、ミステリー小説の原点とも言われる作品も充実しています。海外ミステリー小説も青空文庫なら無料で楽しめます。ミステリー小説は、読みやすい作品も多いため、初心者にもおすすめです!
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品①:モルグ街の殺人
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品①は、「モルグ街の殺人・エドガー・アラン・ポー」です。日本を代表するミステリー小説家である、江戸川乱歩のペンネームは、このエドガー・アラン・ポーに由来しています。エドガー・アラン・ポーは、ミステリー推理小説のさきがけと言われています。現代のミステリー小説では当たり前となっている密室トリックなども、エドガー・アラン・ポーが、モルグ街の殺人で初めて採用したのです。ミステリー小説が好きな人なら、絶対に読んでおきたい古典ミステリー作品です。青空文庫なら無料で読めるからうれしいですね!
パリに滞在している主人公である「私」と、幅広い知識や豊かな想像力を持つ「デュパン」と一緒に、モルグ街で発生した残虐な殺人事件を推理し、解決に導くというストーリー。読み出したら止まらなくなる、ミステリー小説であり、且つ短編の推理小説であるため、サクサクと読み終えることができる作品です。現代のミステリー推理小説とは、かなり流れや展開が異なるため、少し違和感が残るかもしれませんが、ミステリー小説好きなら、絶対に読んでおきたい作品です。
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品②:ドグラ・マグラ
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品②は、「ドグラ・マグラ・夢野久作」です。日本を代表する探偵推理小説家の一人である夢野久作の代表作品が、「ドグラ・マグラ」です。夢野久作の「ドグラ・マグラ」は、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」、中井英夫の「虚無への供物」と並び、日本探偵小説三大奇書とされています。「ドグラ・マグラ」を読み終えると、必ず一度は精神異常をきたすとまで言われているミステリー小説は、思わず読んでみたくなるのではないでしょうか?かなりキテレツなミステリー作品で、青空文庫の中でも人気が高いようです。
時計の音で目を覚ますと、そこは精神病院の中。主人公の「私」は、過去の記憶を一切思い出すことができません。自分の名前さえも忘れてしまっているのです。記憶を失った主人公が、自分の過去や記憶を模索していくことによって、ある殺人事件に関わっていることが判明してきます。殺人事件を解明していく推理ミステリー小説なのですが、同時に主人公がどういった人物なのかということも気になってきて、一気に読んでしまいたくなる作品です。長編ミステリー小説作品ですが、読みやすい文体でもあり、おすすめです。
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品③怪人二十面相
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品③は、「怪人二十面相・江戸川乱歩」です。江戸川乱歩の「少年探偵シリーズ」に登場する大怪盗の話です。怪人二十面相は、子どもの頃に、読んだことがあるという人も多いのではないでしょうか?推理ミステリー小説として、大人気の江戸川乱歩の作品は、少年少女向けでもあるため、とても読みやすい作品です。もちろん、少年少女だけではなく、大人でも夢中で読んでしまうほど、魅力的な作品です。
二十の顔を持つと言われている変装名人である大怪盗二十面相は、盗みを行う前にはいつも予告状を送ります。怪人二十面相が、盗む品に応じて、さまざまなトリックや罠を仕掛け、盗みを働きます。怪人二十面相や、明智小五郎、小林少年という登場人物の行動や推理を楽しみながら読むことができる作品です。少年少女向けのミステリー小説なので、残虐な描写などがほとんどなく、読みやすいと言えるでしょう。
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品④:赤毛連盟
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品④は、「赤毛連盟・アーサー・コナン・ドイル」です。日本語訳では、作品タイトルが「赤毛組合」や「赤髪連盟」などとなっていることもあります。ミステリー作品好きな人でなくても、一度は耳にしたことがあるであろう「シャーロックホームズ」シリーズ作品です。「シャーロックホームズ」は、テレビドラマ化されているおなじみの作品です。青空文庫では、シャーロックホームズシリーズの作品も無料で読むことができるのです!イギリス児童向けの推理小説であるため、非常に読みやすく、初心者でも最後まで読み終えることができるでしょう。
私立探偵であるシャーロック・ホームズの事務所に、燃えるような赤い髪の毛の色をした男が相談にきます。その男は、自身も参加している「赤毛連盟」という組織について、調査をしてほしいと、シャーロック・ホームズに調査依頼を持ちかけます。「赤毛連盟」での意味不明な事務作業などに興味をそそられ、あっという間に読み終えてしまう作品です。児童向けの読みやすいミステリー推理小説なので、軽く読書したい時などにもおすすめです。
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品⑤:藪の中
青空文庫ミステリー小説のおすすめ作品⑤は、「藪の中・芥川龍之介」です。青空文庫で人気の作家である、芥川龍之介作品の中でも、謎が多い作品として知られているのが「藪の中」です。芥川龍之介の短編小説の代表作としても有名です。複数それぞれの視点から、同じ事象を描く、ジュネットという手法を用いています。芥川龍之介作品の中でも、異色とも言えるミステリー小説です。短編なので、とても読みやすいのも、青空文庫で人気が高い理由でしょう。
ある殺人事件の関係者への尋問という形で、ストーリーが進行していきます。男が、武士の妻を強姦するために、武士を巧みに藪の中へ誘い出し、その武士の死体が発見されます。目撃者や、当事者の視点から、その時の状況の証言を聞き出すも、どれも矛盾しており、真実がなかなか掴めないという内容です。芥川龍之介作品の中でも、名作と言われている作品であるため、ぜひ読んでおきたい作品です。この作品も短編小説なので、サクサクと読み終えることができるでしょう。

青空文庫のおすすめ作品<ホラー小説>

最近は、女性からの人気も高いホラー小説も、青空文庫なら無料で読むことができます。ミステリーや恋愛小説もいいですが、たまには背筋の凍るようなホラー小説に挑戦してみるのもおすすめです!ホラー映画が苦手な人でも、文章でなら比較的読みやすいため、女性にも人気です。青空文庫には、良質なホラー小説もおすすめがたくさんありますよ!無料だから、ぜひホラー作品も読み漁ってみてください。
青空文庫ホラー小説のおすすめ作品①:影を踏まれた女
青空文庫ホラー小説のおすすめ作品①は、「影を踏まれた女・岡本綺堂」です。岡本綺堂は、語りの怪談を描く作家です。人気作家である宮部みゆきも、岡本綺堂の大ファンだと言うことで知られています。日本古来の怖い話、怪談が好きな人にとってはたまらない作品です。「影踏み遊び」と言う、ありふれた子どもの遊びが、次第に恐怖へと変わっていく、ホラー作品です。日本人なら、思わず背筋がぞくっとしてしまうような作品が多いのも岡本綺堂作品の特徴でしょう。
江戸時代、子どもたちは、互いの影を踏む遊びをして楽しんでいました。しかし、子どもたちだけの影を踏むのに満足できなくなり、通りすがりの人の影を踏んで逃げると言う遊びにエスカレートしていきます。ストーリーの主人公である「おせき」も、子どもたちに影を踏まれてしまいます。「おせき」は、影を踏まれると悪いことが起こる、寿命が縮むと言う言い伝えを信じており、月夜の晩の外出を控えるようになるのです。想像を絶する結末を、ぜひ青空文庫で無料で読んでみてくださいね!
青空文庫ホラー小説のおすすめ作品②:死屍を食う男
青空文庫ホラー小説のおすすめ作品②は、「死屍を食う男・葉山嘉樹」です。日本のプロレタリア文学の作家として有名な葉山嘉樹の作品。日本の怪談を語るような流れのストーリー展開は、気づいたら、思わず恐怖に陥ってしまっているような怖さがあります。「見たり聞いたりしたら命を落とす」と言う、怪談話の始まりに、思わず怖いもの見たさで読み始めてしまうことでしょう。暗い部屋で一人で読むと、怖さが倍増します!
あとプロレタリアで多喜二重治以外だと葉山嘉樹が面白い プロレタリアだけどともすればホラーって感じのが「セメント樽の中の手紙」「労働者の居ない船」、真面目にエグい「淫売婦」、ど直球ホラーの「死屍を食う男」とよりどりみどり!どれも短いから青空文庫開いてみてね!
— 霜夜 (@simoyo1206) March 3, 2017
話の主人公は、中学生の「安岡」。「安岡」は、寄宿所で、偶然同室となった「深谷」の怪奇的行動を目撃してしまいます。「深谷」の奇怪な行動とは、一体どのようなものなのでしょうか?一見ありきたりとも思えるような日本怪談ですが、じわじわと恐怖を感じる日本の古いホラー小説です。やはり日本の怪談にまつわる話は、かなり恐怖を感じる人が多いようで、人気のホラー作品となっています。
青空文庫ホラー小説のおすすめ作品③:信号手
青空文庫ホラー小説のおすすめ作品③は、「信号手・チャールズ・ディケンズ」です。イギリス、ビクトリア時代を代表する世界的に有名な小説家であるチャールズ・ディケンズは、長編作品が多いことで知られていますが、「信号手」は短編のホラー小説なので、とても読みやすいです。ホラー小説ですが、ミステリー小説に近い感覚で、推理を楽しみながら読むことができます。ホラーや読書初心者でも非常に読みやすいので、ぜひ青空文庫で読んでみてください。
怖い短編小説、シャーリィ・ジャクスン「くじ」も、ディケンズ「信号手」も、ジェイコブズ「猿の手」も、岡本綺堂「影を踏まれた女」も、小川未明「金の輪」も、漱石「夢十夜」も、ググると青空文庫や趣味の翻訳サイトで読めるのだなァ。いい時代だ。
— ドント (@dontbetrue) January 6, 2019
主人公は、ある信号手に幽霊の話を聞きます。悲惨な鉄道事故が起こる前には、幽霊が信号手に警告をすると言うのです。幽霊の存在を信じていなかった主人公ですが、やがて大きな鉄道事故が起こってしまいます。最初のうちは、さほど恐怖は感じませんが、後半にさしかかってくると、ジワジワと怖さが募ってきます。英米の怪談話の代表作のようなお話です。短編で読みやすいので、ホラーが苦手な人でも、比較的読みやすい作品です。

青空文庫のおすすめ作品<恋愛小説>

恋愛小説は、読みやすいストーリーが多いため、青空文庫初心者にも大変おすすめです。日本文学作品が多いイメージの青空文庫ですが、恋愛のお話も案外たくさんあるのです。少し古い恋愛小説は、現代とはちょっと違って、切ない気持ちになれる作品ばかりです。最近恋愛していないという女性にも、青空文庫の恋愛小説はおすすめですよ!青空文庫の恋愛作品で、ロマンチックな気分に浸りましょう。
青空文庫恋愛小説のおすすめ作品①:舞姫
青空文庫恋愛小説のおすすめ作品①は、「舞姫・森鴎外」です。舞姫は、森鴎外を代表する短編作品です。森鴎外自身が、ドイツに留学していた時の、実体験を元に描かれた恋愛ストーリーだと言われています。現代とは、かなり恋愛に対する意識が異なりますが、男女のロマンチックなやりとりなどは、まさに昔の恋愛小説と言えるでしょう。古い文体で、少し読みづらいかもしれませんが、文体が美しく、ロマンチックな雰囲気の恋愛小説です。
ドイツに留学中の主人公が、現地で美少女エリスと出会い、恋に落ちます。しかし、この二人の恋愛は、仕事場のまわりの人から反対され、主人公が女と遊んでいると勘違いをされてしまいます。真面目な主人公は、仕事をとるか、恋愛をとるかと言う厳しい立場に立たされ、ある決断をします。昔も今も変わらない、仕事と恋愛どっちを優先するべきかと言う恋愛ストーリです。
青空文庫恋愛小説のおすすめ作品②:風立ちぬ
青空文庫恋愛小説のおすすめ作品②は、「風立ちぬ・堀辰雄」です。堀辰雄は、日本の小説の中に、西欧風のロマンを意識的にフィクションとして取り入れようとした作家です。宮崎駿監督で、「風立ちぬ」はアニメーション映画化もされたため、知名度の高い青空文庫の作品です。悲しく美しい、恋愛模様は、現代の恋愛小説にはない、儚さやピュアさが感じられ、逆に新鮮です。
「そんなにいつまでも生きて居られたらいいわね」 - 堀辰雄『風立ちぬ』より節子
— メメント・モリbot (@mementobot) February 23, 2019
主人公は、軽井沢で一人の女性と出会い、婚約するが、女性は結核という不死の病に侵されてしまいます。結核と戦う女性と、その女性を頑なに看病する男性との、切ない恋愛物語です。死というテーマを、男女の恋愛により、美しく描いた作品です。
青空文庫恋愛小説のおすすめ作品③:三四郎
青空文庫恋愛小説のおすすめ作品③は、「三四郎・夏目漱石」です。「こころ」・「吾輩は猫である」などの代表作で知られる夏目漱石の長編恋愛小説です。とにかくピュアで、透き通るような美しい恋愛ストーリー。現代の恋愛とは、まったく違うシャイな男性である主人公三四郎の成長物語です。ウブな恋愛小説は、今読むととても新鮮で、心が洗われるような気持ちになるに違いありません。
うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。(夏目漱石「三四郎」)
— 日本文学 冒頭bot (@meisakuboto_bot) February 24, 2019
東京の大学に合格し、九州の田舎から上京してきた主人公「小川三四郎」は、大学で、美しいが、どこか謎めいているミステリアスな女性「美禰子」に一目惚れしてしまいます。真面目でウブな性格の「小川三四郎」が、友人や大学教授たちとの関わりによって、成長していく様子が美しく描かれています。夏目漱石作品ですが、恋愛モノなので、比較的読みやすいです。
青空文庫のおすすめ作品<SF小説>

SF(サイエンスフィクション)小説は、近未来を描く物語が多いため、古い作品がほとんどである青空文庫にあるSF小説は、つまらないモノが多いのではないかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。青空文庫には、SF小説のさきがけとも言えるような、主要な作品もあります。現在のSF作品とは一味違う、古典SF小説を楽しんでみてはいかがでしょうか?
青空文庫SF小説のおすすめ作品①:火星兵団
青空文庫SF小説のおすすめ作品①は、「火星兵団・海野十三」です。日本では、当時SF小説は、科学小説などと呼ばれていたようです。海野十三は、日本のSF界の父とも言われているくらいですから、SF小説ファンなら、絶対に読んでおきたい作品です。かなり昔から、火星人の襲来の話を小説家しているなんて、本当にすごいですね。火星兵団の他にも、海野十三のSF小説は、おすすめです。短編モノなら、SF初心者にも読みやすいのではないでしょうか?
地球への侵略を企てている火星人である「丸木」と「千二少年」をメインに話が進行していきます。宇宙科学がまだあまり発達していなかった時代だからこそ、宇宙に対しての憧れや、恐怖などが、豊かな想像力によって描かれています。火星兵団は、松本零士氏の作品が好きな人からも、人気の高いSF作品です。
青空文庫SF小説のおすすめ作品②:フランケンシュタイン
青空文庫SF小説のおすすめ作品②は、「フランケンシュタイン・メアリーシェリー」です。おなじみのモンスターであるフランケンシュタインのお話です。科学者によって作られた怪物であるフランケンシュタインは、人々からひどい扱いを受けます。人間の身勝手なさまを描いた警告とも言えるようなSF作品です。一般的に知れ渡っているフランケンシュタインのイメージが、少し違ってくるかもしれません。
青空文庫のおすすめ作品<短編>
社内ニート中なので、合間合間で青空文庫をのぞいては室生犀星と谷崎潤一郎の短編を読んで1日が終わる
— おぎす (@sigh31n) February 22, 2019
読書初心者や、時間がない時でも、サクッと読める短編小説は、青空文庫の作品の中でも特に人気作品が多いです。通勤時間や、寝る前のひと時など、短時間で読み終えることができる読みやすい短編小説を紹介します。短編小説なら、一気に気持ちよく最後まで読むことができるでしょう。
青空文庫短編おすすめ作品①:檸檬
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— 🍋なゆ太🌸 (@nayuta120) February 25, 2019
梶井基次郎『檸檬』
この作品のおかげで文学が好きになってしまって人生が楽しい。
青空文庫短編おすすめ作品①:は、「檸檬・梶井基次朗」です。「檸檬」は、梶井基次朗の短編作品の代表作です。あっという間に読み終えることができるほど短い短編です。憂鬱な心や、感情を色彩豊かに美しい文章で描いた短編小説です。作者の独特の想像力や感性は、とても興味深いものがあるでしょう。
青空文庫短編おすすめ作品②:少女地獄
青空文庫短編おすすめ作品②は、「少女地獄・夢野久作」です。青空文庫で人気の作家夢野久作の短編小説集です。ホラーの要素が強い、夢野久作作品の初心者にもおすすめです。短編なので、サクッと読み終えることができます。独特の世界観に、気軽に浸ることができるでしょう。文体も読みやすいので、おすすめです。
青空文庫短編おすすめ作品③:野菊の墓
青空文庫短編おすすめ作品③は、「野菊の墓・伊藤左千夫」です。いとこで兄弟のように育った男女の間に、恋心が芽生えていくという恋愛小説。短編で、しかも読みやすい恋愛モノなので、あっという間に読み終えることができる作品です。ピュアな恋愛小説を読んで、キュンとしたい時にぴったりな短編小説です。
青空文庫短編おすすめ作品④:黒猫
青空文庫短編おすすめ作品④は、「黒猫・エドガー・アラン・ポー」です。ミステリー作家として有名な、エドガー・アラン・ポーの短編作品。人間の精神破壊を描く、ホラー的な要素の強い作品です。じわじわと恐怖を感じるため、怖い話が好きな女性にもおすすめです。
青空文庫短編おすすめ作品⑤:悪魔の舌
青空文庫短編おすすめ作品⑤は、「悪魔の舌・村山槐多」です。題名からなんとなく想像はつくかもしれませんが、グロテスクなホラー小説です。短編ホラー小説なので、手早く読みたい人におすすめです。かなりグロいので、そういった内容が苦手な人は要注意です。
青空文庫のおすすめ作品<長編>
#島田清次郎「地上」やっと読み終えました。
— ひらはらあい◆Photographer (@hiraharaai) January 19, 2019
母一人、子一人の貧しい家庭の少年が、さまざまな理不尽に遭い辛酸を嘗めつつも「きっと偉くなる」という志を掲げながら強く生きていく。
これが島清…。長編ですが一度は読みたい作品です。#本 #読書 #小説 #文学 #青空文庫https://t.co/T6dpAgHCeD
読書好きな人におすすめなのが長編作品です。毎日少しずつ、時間をかけて読むもよし、一気にまとめて読むもよしな長編作品も、青空文庫には充実しています。長編作品は、本だとかなり金額が高くなってしまうことが多いのですが、青空文庫なら、もちろん長編も無料です。青空文庫の長編作品で、読書をもっと楽しみましょう。
青空文庫長編おすすめ作品①:レミゼラブル
青空文庫長編おすすめ作品①は、「レミゼラブル・ヴィクトール・ユーゴー」です。 「レミゼラブル」は、映画やミュージカルでも人気の作品です。フランス革命後の混乱時代を描いた作品で、話の内容もやや難しいため、難易度の高い作品です。読書上級者や、映画を見た後に、読むとよりわかりやすいはずです。
青空文庫長編おすすめ作品②:二十四の瞳
青空文庫長編おすすめ作品②は、「二十四の瞳・壺井栄」です。なんどもドラマ化や映画化されている作品なので、すでに話の内容を知っている人は多いでしょう。戦時中の苦しい時代を描いた悲しい作品ですが、平和な時代を生きている私たちに、改めて戦争の悲惨さを考えさせてくれる長編作品です。
青空文庫長編おすすめ作品③:ガリヴァー旅行記
青空文庫長編おすすめ作品③は、「ガリヴァー旅行記・ジョナサン・スウィフト」です。主人公「ガリヴァー」が、小人の国、巨人の国、空飛ぶ島など、不思議な国々を旅する話です。児童向けと思われがちな作品ですが、本来は、大人向けの風刺小説です。長編なので、ゆっくり時間をかけて読みましょう。

青空文庫で日本文学を楽しもう!

青空文庫でおすすめの作品を紹介しました。青空文庫には、かなりの数の作品があるため、最初はどれを選んだらいいか迷ってしまいます。まずは、好きなジャンルの読みやすい短編から読みはじめてみるのがおすすめです。青空文庫は無料なので、どんどん次の本を読むことができます。青空文庫で、古い日本文学を思いっきり堪能してくださいね。
