トーヨーボール池上殺人事件を解説!関東連合が起こした事件の真実とは?
トーヨーボール池上殺人事件とは、何の罪もない一般人が残虐に殺害された殺人事件です。トーヨーボール殺人事件の犯人は、関東連合のメンバーで、女優・三田佳子名義の車が使用されていたことでも話題になりました。今回は、トーヨーボール池上殺人事件の真実を解説します。
目次
トーヨーボール池上殺人事件とは
トーヨーボール池上の駐車場で事件発生
トーヨーボール池上殺人事件は、大田区池上3丁目にあったトーヨーボールという、ボウリング場の駐車場で発生した殺人事件です。事件現場となったボウリング場の名前から、トーヨーボール池上殺人事件と呼ばれています。このトーヨーボール殺人事件は、何ら罪のない一般人の青年が、ひどい暴行を受けて殺害された残忍な事件です。事件の犯人たちが、未成年であったことや、関東連合のメンバーだったこと、さらに犯行に使用された車が、女優・三田佳子名義だったこともあり、事件当時は、メディアでも連日この事件について報道されていました。
関東連合のメンバーが犯人
罪のない青年が無残に殴り殺されたトーヨーボール池上殺人事件は、暴走族である関東連合と、狂走連合の抗争中に発生した事件で、人違いという許されない理由で殺害されてしまったのです。身近で、殺人を犯すほどの暴走族同士の抗争が行われているというのは、一般住民にとっては多大な恐怖です。しかもボウリング場の駐車場という、街中で恐ろしい殺人事件が発生してしまったのです。トーヨーボール殺人事件が発生したのは、2000年5月13日の午前1時ごろでした。18歳の青年は、ボウリング場・トーヨーボール池上の駐車場で、友人たちと一緒にダンスの練習をしていました。
そこへ突如車に乗った20数名の暴走族がやってきて、意味もなく襲撃されたのです。殺害された被害者以外の友人たちは、死にものぐるいで車に乗り、現場を去ったため被害に遭うことはありませんでした。しかし、被害者となってしまった青年は、パニックに陥ってしまい、車の操作を誤り、ガードレールに乗り上げてしまい、取り残されてしまうことになるのです。何の罪もない青年を無残に殺害した犯人は、東京周辺で活動していた暴走族が統一されて結成された、関東連合のメンバーでした。また、トーヨーボール池上殺人事件の犯人は、未成年であったことも衝撃的でした。
女優の車が犯行に使用されていた!
トーヨーボール池上殺人事件の犯人である、暴走族・関東連合のメンバーたちは、車に乗ってトーヨーボール池上の駐車場に現れました。このときに使用された車の中に、テレビでおなじみの人気女優、三田佳子名義の車両があったのです。この事実が発覚したことにより、ニュースやワイドショーで、トーヨーボール池上殺人事件が大きく取り上げられるようになったのです。女優、三田佳子の次男である高橋祐也は、トーヨーボール池上殺人事件以前にも、覚せい剤で逮捕歴があり、関東連合との関わりが感じられます。しかし、三田佳子は、会見で、犯行に使用された車は、何者かによって盗まれた、息子は事件との関係性は一切ないと記者会見で、涙ながらに訴えていました。
しかし、三田佳子が訴えていたこととは裏腹に、警察の調査が進むにつれて、三田佳子の次男、高橋祐也が、関東連合のメンバーに車を貸していたという事実が判明し、関東連合となんらかの関係があることが発覚します。高橋祐也が関東連合に貸していた車は、高級車として知られる黒のチェロキーでした。これにより、高橋祐也にも話題が集まり、女優の母親の金を好き放題に使用して生活していることや、DV癖があることなどが浮き彫りとなるのです。女優、三田佳子の息子に対する甘やかした態度が赤裸々となり、三田佳子自体のイメージもかなり悪くなりました。

トーヨーボール池上殺人事件の詳細

トーヨーボール池上殺人事件がどのような事件だったのかわかったところで、さらに事件の経緯や詳細を見ていきましょう。トーヨーボール池上殺人事件は、一般人の18歳の青年が、暴走族の手によって、人違いで無残に暴行を受け、殺害されるという残虐な殺人事件です。被害者の青年の父親が、身元確認した際、顔が認識できないほど、遺体の損傷が激しかったというのですから、かなりの暴行を加えていたことがわかります。トーヨーボール池上殺人事件の流れや詳細を説明します。
突然車が現れ襲撃される

事件が発生したのは、2000年5月13日、午前1時ごろでした。寿司職人見習いである18歳の青年は、ボウリング場、トーヨーボール池上の駐車場で、友人たちとダンスの練習に励んでいました。青年たちが、ダンスの練習をしているところへ、突然複数の車に乗った者と、単車に乗った者たち20数名の暴走族グループ、関東連合のメンバーがやってきます。そしていきなり金属バッドで襲いかかってきたのです。ダンスの練習をしていた青年たちは、命からがら血だらけになりながらも、車に乗り込み逃げ出します。
車で拉致後さらに暴行を加える

しかし、被害者となってしまった青年は、焦ってしまったため、車のギアの操作ミスをしてしまい、ガードレールに乗り上げてしまい、ひとりだけ身動きが取れず、取り残されてしまうのです。関東連合のメンバーである犯人らは、青年の車を取り囲み、金属バッドで車のガラスを叩き割り、青年を車から引きずり出します。ガードレールにしがみつき、「勘弁してください!」と叫ぶ被害者を容赦なく金属バッドやその他の凶器を用いて、殴る蹴るの激しい暴行を加えます。最後はマグライトで後頭部を殴打して、ぐったりとした被害者を車に押し込み、連れ去ります。世田谷区にある世田谷市場の空き地に連れてきて、関東連合の犯人たちは、さらなる暴行を加えます。

被害者の顔を凶器で殴り、顔面を地面に叩きつけ、頭を踏みつけます。至近距離から大きなエアガンを乱射したり、髪をライターで焼いたり、ハサミで舌を切ったりという、残忍なリンチ行為を1時間半に渡って行ったのです。長時間のリンチのあと、被害者はぐったりし、動かなくなります。非道なリンチにより、頭はボールのように腫れ上がり、舌は半分ちぎれてしまい、体じゅうアザだらけという、無残な姿に変わり果ててしまいます。
置き去りにして逃走
関東連合の犯人らにより、激しいリンチ暴行を加えられた被害者は、とうとう動かなくなってしまいます。動かなくなってしまった被害者を、関東連合の犯人らは、再度車に押し込んで、狛江市の東京慈恵会医科大学の看護師寮の前に放置し、逃げ去ります。その後、偶然通過していたタクシーの運転手が、路上で倒れている被害者を発見し、すぐに警察へ通報します。救急車で至急杏林大学病院へ搬送されたのですが、手遅れで脳挫傷と、くも膜下出血により、14日午後9時30分ごろに死亡しました。

のちに分かったことですが、関東連合の犯人たちが車で拉致したときに、被害者は意識を失っているにも関わらず、大きないびきをかいていたと言います。意識障害・いびきは脳挫傷の一般的な症状だそうです。脳挫傷は、脳の一部が腫れ上がり、頭蓋骨内部を圧迫します。頭蓋骨の圧迫によって、ひどい頭痛や嘔吐、意識障害の症状があらわれます。金属バッドなどで頭部を殴られ、脳にダメージを受けたために、意識を失い、いびきをかいていたと推測されます。この時点で瀕死の状態であると気づいて、置き去りにしなければ、命をとりとめたかもしれないのです。

トーヨーボール池上殺人事件の被害者
トーヨーボール事件|無関係の人間が関東連合に殺された事件の真相とその結末https://t.co/gMt5fgkpyp
— レジャーゴー! (@LeisureGo2018) April 28, 2019
集団暴行の末に置き去りにするという凶悪なトーヨーボール事件。被害にあった少年は暴走族の対立に巻き込まれた一般少年。被害者亡き後も悠々自適に暮らして ... pic.twitter.com/cCDcEXqHGR
トーヨーボール池上殺人事件の犯人である、関東連合のメンバーによって、無残に殺害されてしまった被害者の青年は、どのような人物だったのでしょうか?残虐なトーヨーボール池上殺人事件の被害者は、寿司屋の見習いとして勤務している18歳の青年、小笠原一也さんでした。小笠原一也さんは、トーヨーボール池上の駐車場で、ダンスのトレーニングに励んでいただけで、暴走族や関東連合との関わりなどは一切ない、一般人でした。なぜ、関東連合とまったく関係のない小笠原一也さんが、リンチ殺人の被害者となってしまったのでしょうか?
関東連合は対立グループと間違えた

なんの罪もない18歳の青年、小笠原一也さんが、暴行リンチを受け殺害されたトーヨーボール池上殺人事件の被害者になってしまった理由は、なんと人違いだったのです。犯人である関東連合のメンバーのあまりに身勝手な理由といえるでしょう。2000年ごろ、犯人の関東連合のメンバーは、全狂連暴走族という暴走族のグループと対立し、抗争中だったのです。暴走族の抗争にルールなどはなく、面と向かって争うというわけではなく、対立しているメンバーが少ない人数でいるところを襲撃し、グループの総員メンバーを減らしていくというやり方が主流です。

関東連合の犯人によって殺害された小笠原一也さんは、全狂連暴走族のメンバーでも、暴走族との繋がりも一切ありません。夜中に少人数で集まっていたことから、対立している暴走族のメンバーだと勘違いされてしまい、襲撃されてしまったのです。関東連合の犯人らにより、突然襲撃され、不運にも逃げ遅れた小笠原一也さんが、金属バットで殴られ、蹴られ、脳挫傷を引き起こすほどの暴行を加えられて、殺害されたのです。

トーヨーボール池上殺人事件の犯人

トーヨーボール池上殺人事件の犯人は、暴走族グループである関東連合のメンバーです。トーヨーボール池上殺人事件に関わった犯人の関東連合のメンバーは、14人いたと言われています。トーヨーボール池上殺人事件に関わった犯人である関東連合のメンバーたちは、当時未成年でした。未成年であったため、少年法の問題から、犯人の名前が全員公開されることはなく、犯人として名前が公開されたのは、関東連合のリーダーだけでした。トーヨーボール池上殺人事件に関与した犯人は、どんな人物だったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
トーヨーボール池上殺人事件の犯人①:石元太一
トーヨーボール池上殺人事件の犯人①は、石元太一です。石元太一は、関東連合の元リーダーとして報道されることが多い人物です。関東連合とは、世田谷区や杉並区の暴走族グループの連合体のことです。関東連合のグループのひとつである「千歳台ブラックエンペラー」が石元太一が実際に総長を務めていた暴走族です。石元太一は、トーヨーボール池上殺人事件の首謀者でした。石元太一は、のちに自伝「不良録〜関東連合元リーダーの告白」を出版しています。
また、コアマガジン社の「実録悪い人」のインタビューの中で、トーヨーボール池上殺人事件に言及しており、「人生最大の過ち」と語っています。しかしながら、被害者である小笠原一也さんが一般人であったことには一切触れておらず、「全狂連のメンバー」や「敵」として語っています。対立していた全狂連のメンバーを襲ったが、やり過ぎてしまい殺害してしまった」というスタンスを撮り続けているのです。トーヨーボール池上殺人事件では、被害者である小笠原一也さんも反撃してきたなどという、虚偽の供述もしています。
さらに犯人、石元太一は、トーヨーボール池上殺人事件のことについて、トーヨーボールの駐車場で金属バッドを使って殴ったことが致命的だったと語っています。その後車で拉致し、さらなるひどいリンチ暴行を加えたことについては、まったく語ってないのです。石元太一の供述によると、トーヨーボール池上殺人事件の襲撃現場には、石元太一よりもランクが上の先輩がいたと語っています。しかし、後輩には、「先輩の名前は出すな」と口止めを徹底したといいます。トーヨーボール池上殺人事件には、実際は他に犯人がいるものの、まったく表に出ず、罪に問われることもない人がいるということが、石元太一の供述により判明しているのです。
石元太一は、トーヨーボール池上殺人事件後も、2010年に起こった歌舞伎俳優である市川海老蔵が襲撃された「海老蔵事件」や、2012年に発生した、六本木のクラブ「フラワー」の経営者が撲殺された事件である「六本木クラブ襲撃事件」にも関与しています。私生活では、ジム「SOUL MATE」(ソウル・メイト)を開業し、亡くなった山本KID徳郁や、佐藤豪則、朴光哲、渡辺久江などといった著名な格闘家たちが指導者として、ジムの運営に参加しています。私生活では、2011年に自殺した上原美優と交際していたという噂もありました。
トーヨーボール池上殺人事件の犯人②:柴田大輔
トーヨーボール池上殺人事件の犯人②は、柴田大輔です。トーヨーボール池上殺人事件の主犯格だったのが、柴田大輔といわれています。激しい暴行だけでなく、残忍なリンチ行為を行ったのは、犯人の柴田大輔です。被害者である、小笠原一也さんの舌をハサミで切ったり、髪を焼いたりといった残虐行為は、柴田大輔の犯行によるものです。柴田大輔は、関東連合に属している「宮前愚連隊」のリーダーだったことで知られています。柴田大輔のやり方は卑劣で、敵対しているグループの自宅に配達員を装って襲撃し、関係のない両親を暴行していたそうです。柴田大輔は、サイコパス的なところがあることは、その残虐行為から一目瞭然です。
柴田大輔は、14歳のときに事件を起こし、少年院に送られています。その後も暴力沙汰を繰り返し、対抗するグループへの襲撃だけではなく、イベントのチケット販売や、チーム名のステッカー販売、偽造テレホンカードの販売や、携帯電話の横流しといった行為により、暴走族活動に必要な資金を集金するようになります。その後は、元関東連合のOBであるAVプロダクションを運営や、渋谷の街中から10代の選りすぐりの美女を集め、金持ちの実業家の接待をさせていた多田と親しくなります。
多田は、あらゆる人脈を持っており、渋谷・六本木に進出を試みる関東連合の先駆け的存在でした。柴田大輔は、多田の下で、女の子を集めるという仕事をこなしていました。柴田大輔は、著書「聖域」を出版しており、その中でトーヨーボール池上殺人事件については、襲撃直前まで犯行グループのみんなと一緒にいたが、事件には関与していないと、一貫して否定しています。
トーヨーボール池上殺人事件の犯人③:伊藤リオン
トーヨーボール池上殺人事件の犯人③は、伊藤リオンです。伊藤リオンは、トーヨーボール池上殺人事件後の、2010年に起こった「海老蔵事件」の実行犯として逮捕されたことで、一躍有名になった人物です。トーヨーボール池上殺人事件のときは、事件後に被害者である小笠原一也さんの父親に対し、謝罪の言葉を伝えており、ほかの犯人とは異なり、反省している態度も見せていました。警察の取り調べに対しても、伊藤リオンは、トーヨーボール池上殺人事件で起こったことを虚偽なく供述していたといいます。被害者小笠原一也さんの父親が起こした賠償金請求の裁判においても、伊藤リオンだけはしっかりと賠償金を被害者遺族に支払っています。
「海老蔵事件」でその名前が全国に知られることになった伊藤リオンは、少年時代からケンカが強い不良として有名だったそうです。トーヨーボール池上殺人事件以前にも、なんども暴行や傷害事件で逮捕されています。歌舞伎俳優である市川海老蔵を暴行したことにより、実刑判決を受け、服役していました。しかしその後、沖縄を頻繁に訪れ、2018年5月30日に那覇市松山で、沖縄の暴力団と乱闘騒ぎを起こしています。沖縄を訪れては、派手に遊びまわる伊藤リオンのことを、沖縄の暴力団はよく思っていなかったようで、伊藤リオンに襲撃をかけたのです。

トーヨーボール池上殺人事件の犯人は関東連合のメンバー
トーヨーボール池上殺人事件の犯人は、暴走族・関東連合のメンバーでした。関東連合とは、先ほど述べたとおり、世田谷区や杉並区に拠点をおく、暴走族が一体化したグループのことです。2003年には、関東連合は解散したといわれていますが、いまだに関東連合の元メンバーの結束は強く、現在の実情は不明です。現在は、目立った暴走族による活動はほとんどありませんが、関東連合が活躍していた時代は、地域にとってかなりの脅威であったといわれています。
関東連合の経緯

1973年に関東連合は設立されています。関東連合が関与した大きな事件では、トーヨーボール池上殺人事件、海老蔵襲撃事件、六本木クラブ襲撃事件などがあります。最終的に、六本木クラブ襲撃事件のあと、2003年に関東連合は、解散することになるのです。1990年代においては、当時東京で活動していた「チーマー」との暴力抗争が勃発しますが、関東連合は勝ち残り、六本木に進出し、地下社会を牛耳るようになります。
2000年代には、さらに暴力によって支配し、企業とのビジネスに参戦し勢力を拡大しています。その後は、オレオレ詐欺や、夜の街での実業家の接待などを資金源として、交友関係を広げ、さまざまな人脈を手に入れるようになります。解散したといわれている関東連合ですが、その後も六本木や東京周辺で発生する事件に関与していることも多く、「元関東連合のメンバー」という肩書きをよく耳にします。
関東連合は暴走族集団
東京を中心に活動していた暴走族である「ブラックエンペラー」と「マッドスペシャル」というグループをメインに結成された、暴走族の集団が、関東連合です。昔は、会長が幹部会議を開き、活動していたといいます。1980年代ごろから、関東連合の活動は激減し、暴走族は衰退していきます。しかしその後、世田谷区を中心に活動していた暴走族グループ「小次郎」が関東連合を復旧させると参加を表明し、1980年代の後半以降は、以前から関東連合に所属していた暴走族グループ「鬼面党」・「メデューサ」・「マッドスペシャル」らも、関東連合復興に応え、再び関東連合が復活するのです。
関東連合は半グレ集団
関東連合は暴走族グループです。暴走族グループは、暴力的な活動が多いのですが、関東連合は、暴力団ではありません。暴走族は、いわゆる「半グレ集団」と呼ばれるものにあたり、暴力団ではないにも関わらず、暴力的な行為や活動、犯罪を犯すグループなのです。暴力団排除条例や、改正暴力団対策法により、暴力団への取り締まりが強化され、暴力団による目立った活動はかなり減少しています。暴力団が少なくなったところを狙って、東京の地下組織に勢力を振るうようになり、関東連合は、暴力や金、人脈により独特な存在へと発展していったのです。解散したといわれている関東連合ですが、メンバーはいまだ50人以上いるという噂や、一方では関東連合は、現在はすでに壊滅しているという説もあり、実情はわかっていないようです。

トーヨーボール池上殺人事件に三田佳子の車が使用!
トーヨーボール池上殺人事件は、暴走族・関東連合のメンバーが犯人だったことで有名な事件ですが、女優、三田佳子名義の車が犯行に使用されたことでも注目されました。なぜ、暴走族・関東連合が犯した殺人事件に、女優、三田佳子の車が使用されてしまったのでしょうか?これは、問題児である、三田佳子の次男、高橋祐也と関東連合に関連があるようです。
関東連合が起こした殺人事件に、女優、三田佳子の車が使用されていたということで、トーヨーボール池上殺人事件は、ニュースだけではなく、ワイドショーでも大きく取り上げられ、事件当時は連日のように報道されていました。警察の調べによると、関東連合のメンバーのひとりが、車は高橋祐也から借りたと供述したそうです。この報道に対し、女優、三田佳子の夫が2000年8月16日に緊急記者会見を開いて、車は何者かによって持ち出されたと主張し、高橋祐也は関与していないということを必死にアピールしていました。
女優、三田佳子本人も緊急記者会見の翌日に、次男である高橋祐也と、トーヨーボール殺人事件は一切関わりはないということを、涙ながらに釈明しています。しかし、警察の調べにより、女優、三田佳子の次男である高橋祐也が、関東連合のメンバーに車を貸したという事実が判明しています。
高橋祐也の人物像
警察の調べにより、女優、三田佳子の次男である高橋祐也は、関東連合のメンバーに車を貸していたという事実が判明し、関東連合と関わりがあることが明らかになります。高橋祐也は、1998年1月7日、森村学園高等部在学中に、覚せい剤取締法違反で逮捕という経歴があります。そのあとも、高橋祐也は、覚せい剤取締法違反で、なんども逮捕されているのです。女優、三田佳子の次男高橋祐也は、覚せい剤の常習犯として世間に知られるようになります。関東連合のメンバーに車を貸す仲であるということは、かなり関係性が高いといえるでしょう。噂では、高橋祐也は、関東連合に覚せい剤を譲渡していたといわれています。トーヨーボール池上殺人事件で車を貸していたことにより、高橋祐也と関東連合の関係も暴露されることとなったのです。
さらにトーヨーボール池上殺人事件の後、2000年10月25日に、女優、三田佳子の次男である高橋祐也は、自宅の地下室で覚せい剤パーティーを開催していました。未成年を含む高橋祐也の友人3人と、女性1人がともに警察に逮捕されています。立て続けに浮き彫りとなった、次男高橋祐也の逮捕によって、女優、三田佳子も一年間女優活動を自粛しています。次男高橋祐也の犯罪により、女優、三田佳子に対する世間のイメージもガクッと下がりました。当時、三田佳子の子育ての甘さにも批判が集中していました。

トーヨーボール池上殺人事件のその後

トーヨーボール池上殺人事件のその後も気になります。トーヨーボール池上事件に関与した犯人たちは、どのようになったのでしょうか?事件当時、関東連合の犯人たちが未成年であったことから、しっかりと刑を受けて、罪を償ったのでしょうか?トーヨーボール池上殺人事件のその後に迫ります。
石元太一は特別少年院へ送検

トーヨーボール池上殺人事件の首謀者である石元太一は、逮捕されて傷害致死罪の判決が下っています。これにより、石元太一は、特別少年院へ送検されました。しかし、石元太一の特別少年院での服役期間は、たった2年だったことが判明しています。殺人事件を犯していながら、服役期間がたったの2年とは短すぎでしょう。犯罪を犯した未成年が、少年法によって守られていることが浮き彫りになります。罪のない人を襲撃し、激しい暴行を加え、置き去りにして死亡させるという、凶悪な事件としては、あまりにも刑期が短すぎるといえるでしょう。

トーヨーボール池上殺人事件に関与した、関東連合のメンバーである柴田大輔と伊藤リオンも、事件当時未成年だったことから、少年院へ送検されるも、たった2年くらいで出所しています。いくら未成年とはいえ、殺人事件を犯している犯人の刑期としては、いくらなんでも短すぎるといえるでしょう。
被害者の父親が損害賠償請求を起こす

トーヨーボール池上殺人事件の被害者となり、殺害された小笠原一也さんの父親は、殺人事件に関与した関東連合のメンバー23人に対し、ひとり一律500万円の損害賠償を請求する裁判を起こしています。しかし、ほとんどの犯人は、出所して払うと言ったり、犯人の親が、息子が刑期を終えたら支払わせると言ったりして、あいまいな状態のまま、賠償金を払うことを避けているようです。犯人である伊藤リオンだけは、請求された賠償金をすぐに支払い、被害者の父親に謝罪を述べたそうです。賠償金500万円を一回で支払ったのは、伊藤リオンと、リーダーの両親だけで、そのほかのメンバーの5,6人は、家族が200万円くらいずつ支払ったといわれています。
被害者の友人が自殺

トーヨーボール池上殺人事件の被害者で殺害された小笠原一也さんの高校時代の同級生の女性が、ショックを受けて、自殺してしまいました。トーヨーボール池上殺人事件で、同級生が残虐に殺害されたことに大きなショックを受けて、精神を病んでしまったのです。そして、2001年7月30日にオーストリア・ウィーンにて精神分裂症の男性とともに、ドナウ川に身を投げて、自殺を図りました。
石元太一は現在服役中

2012年に起こった「六本木クラブ襲撃事件」で、石元太一は首謀者として逮捕されています。最初、判決は、懲役22年だったものの、直接的に犯行に及んではいないということで、共謀罪で懲役11年の実刑判決が下っています。現在、石元太一は横浜刑務所で服役中です。石元太一の出所予定は、2023年ごろだそうです。この事件も、人違いによる殺人事件でした。

トーヨーボール池上殺人事件を風化させない!
てか、雑誌記者引き連れて喪服着てトーヨーボール事件の現場で花手向ける企画とか普通に通ってる感じとか、凄い。 pic.twitter.com/8bC0xvKOaW
— ℒℴѵℯ… (@howhoww_) August 16, 2017
トーヨーボール池上殺人事件は、罪のない一般人男性が、暴走族・関東連合のメンバーから暴行を受け、殺害されるという、絶対にあってはならない人違いによる殺人事件でした。殺人を犯したにも関わらず、事件当時未成年だった犯人たちは、わずか2年ほどで刑期を終えて出所しているのです。あまりに殺人事件に対する刑が軽すぎると、少年法に疑問を持つ人が増えて、少年法改正により刑期に変更があったものの、それでもまだまだ甘すぎるケースが多いのが事実です。未成年による殺人事件トーヨーボール池上殺人事件は、絶対に風化させてはなりません。
