イヤミスとは?おすすめ小説・映画ランキングBEST11!後味悪いが快感になる

ある方向性のミステリーを表すワードとして生まれたとされる「イヤミス」。イヤミスとは一体なんなのでしょうか?イヤミスとは読んでいて嫌な気分になる、嫌な感じの結末を迎えるミステリー小説の総称。そんなイヤミス小説やイヤミス映画をランキング形式ご紹介します。

目次

  1. ミステリーファンならずともハマるイヤミスとは?
  2. イヤミスとは「嫌な気分になるミステリー」のこと
  3. 大充実のイヤミス小説を読んで嫌な気分になろう!?
  4. イヤミス小説のおすすめ作品をランキングで紹介
  5. イヤミス小説おすすめランキング11位:むごい描写と驚きの伏線
  6. イヤミス小説おすすめランキング10位:実写化は無理!?驚きのラスト
  7. イヤミス小説おすすめランキング9位:女性の心理がリアルすぎる
  8. イヤミス小説おすすめランキング8位:グロテスクな女の本性
  9. イヤミス小説おすすめランキング7位:恐怖のストーカー女に震える
  10. イヤミス小説おすすめランキング6位:あなたが生まれなかった世界
  11. イヤミス小説おすすめランキング5位:あなたは読後にどう思う?
  12. イヤミス小説おすすめランキング4位:映画化も話題になった美少女イヤミス
  13. イヤミス小説おすすめランキング3位:多彩な経歴の作家が描き出す人間模様
  14. イヤミス小説おすすめランキング2位:イヤミスと言えばこの作家
  15. イヤミス小説おすすめランキング1位:イヤミスの代名詞的名作
  16. まったく清涼感がないイヤミス映画も大人気!
  17. イヤミス映画のおすすめ作品をランキングで紹介
  18. イヤミス映画おすすめランキング11位:いなくなってしまった妻の意図とは
  19. イヤミス映画おすすめランキング10位:満島ひかりが怖くなる映画
  20. イヤミス映画おすすめランキング9位:実際の凶悪犯罪をモチーフにした映画
  21. イヤミス映画おすすめランキング8位:一風かわったスペイン映画
  22. イヤミス映画おすすめランキング7位:タランティーノ絶賛の作品
  23. イヤミス映画おすすめランキング6位:元祖イヤミス映画!?
  24. イヤミス映画おすすめランキング5位:純粋な悪!英語教師が大暴れ
  25. イヤミス映画おすすめランキング4位:大人しか見られないR18+指定作品
  26. イヤミス映画おすすめランキング3位:事件によって記者の生活も狂っていく
  27. イヤミス映画おすすめランキング2位:イヤミスの代名詞的作品の映画化
  28. イヤミス映画おすすめランキング1位:世界中を震撼させたブラピの代表作
  29. イヤミスを人にすすめる時は気をつけたい
  30. 充実のイヤミス作品を楽しみたい

ミステリーファンならずともハマるイヤミスとは?

イヤミスという言葉が生みだしたのは名著「アガサ・クリスティー完全攻略」の著者として知られる霜月蒼。2007年に雑誌「本の雑誌」上で生まれたこの「イヤミス」というワードも今やしっかりと定着し、愛好者も増え、数多くが実写化、アニメ化をし、気がつくと一大ジャンルとなっています。

イヤミスとは「嫌な気分になるミステリー」のこと

gumi_memeさんの投稿
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そうなると今更「イヤミスとは?」と聞きにくい方もいるとは思います。「イヤミス」とは「嫌な気分になるミステリー作品」の略です。他にも「後味(オチ・ラスト)が悪い、釈然としない」「主人公を含む主要人物の性質が悪い」「凄惨で残酷な描写が多い」「正義が勝利しない」等の意味合いがあると考える方もいます。

大充実のイヤミス小説を読んで嫌な気分になろう!?

reopurinさんの投稿
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「イヤミス」大流行の背景にあるのは、人々の「癒しブーム疲れ」だという説もあります。美談や感動ストーリーばかりではなく、人間の本質の一つである悪の部分や負の部分が執拗に描かれたイヤミスを読むことにより、スカッとしたり、作中人物よりは自分の性質の方がマシだと思いたいのかもしれませんね。

2007年に「イヤミス」というワードが生まれる前から、イヤミスに相当するミステリー作品は多く出版されています。未読のイヤミス作品の発掘を行いたいファンも多く、需要も高いため、最近の作品と合わせてイヤミスフェアを行う書店も少なくありません。SNSでもイヤミスばかりを好んで読む読者の方を多く見かけ、完全に市民権を得ているジャンルと言えるでしょう。

イヤミス小説のおすすめ作品をランキングで紹介

a___y_r_kさんの投稿
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前述の通り、「イヤミス」というワードが生まれる前からイヤミスとして認められるミステリー作品は多くあります。新本格ムーブメントのあたりまでさかのぼり、そんな作品も含めてイヤミス作品をランキング形式でご紹介します。

イヤミス小説おすすめランキング11位:むごい描写と驚きの伏線

11位:殺戮にいたる病/我孫子武丸

kao.booksさんの投稿
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ミステリーの良作を選ぶ一つの基準となる宝島社の「このミステリーがすごい!」の1993年度版では16位という順位ながらも、ミステリーファンの間での支持が多い作品です。また、イヤミスジャンルの確立後は多くの人に読まれている作品となりました。そのため、1992年発行の小説ながら2017年10月には新装版も発行される運びに。

イヤミスとは?

kihoooooooooさんの投稿
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「殺戮にいたる病」がイヤミスと分類されているのは、主人公が女性に対しての性的な暴行と死体損壊を連続で繰り広げるため、そのグロテスクな描写に嫌な気分にさせられるだけではありません。主人公を疑う女性(ネタバレになりますので関係性は伏せます)の過ぎた行動をはじめ、ねっとりとまとわりつくような人物描写の細かさもその理由として挙げられます。

book_cafe_pinkさんの投稿
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ミステリーとしての伏線の張り方も天才的で、多くの読者が読み終えると同時にその確認のために再読したくなるでしょう。講談社文庫版には小説家の笠井潔が読み応えのある解説を書いていますが、ネタバレがありますので先に読まないようにお気をつけてください。

こちらもおすすめ我孫子武丸のイヤミス作品

mabo_24さんの投稿
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そのほか、我孫子武丸のイヤミス作品として「弥勒の掌」もおすすめです。「殺戮にいたる病」のトリックに騙された読者が、今度ばかりは騙されないと読み進めていくのですがその結果レビューサイトは「また騙された!」の嵐となっています。あなたは読み進めるうちにほんの僅かに感じる違和感の正体に気づくことができるでしょうか?

イヤミス小説おすすめランキング10位:実写化は無理!?驚きのラスト

10位:女王はかえらない/降田天

maru_bookmarkさんの投稿
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降田天は主に少女向けの小説を執筆している萩野瑛と鮎川颯の合同ペンネーム。「女王はかえらない」が2015年「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞したことをきっかけに脚光を浴びることになりました。ヒット作がすぐにアニメ化・実写化される昨今ですが、この作品だけは多くの読者が「実写化は無理だろう」と読後に口にします。その理由は是非読んでみて確かめてください。

イヤミスとは?

kumanokuishinboさんの投稿
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「女王はかえらない」がイヤミスだとされる理由は、女子二人によるクラス内の苛烈なカースト争いの描写や、そのオチが最高に嫌な気分にさせてくれるからだと言えるでしょう。小学生の頃を思い出しながら執筆したという著者。読者も、特に女性読者は小学校の頃の自分と照らし合わせてしまうのではないでしょうか。

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「女王はかえらない」と似たタイトルですが、独立した話となっています。「女王はかえらない」はクラスというある意味鳥かごのように狭い中での出来事でしたが、本作品は人々の少しづつの悪意と、ネットの匿名性を利用した振る舞いがテーマとなっている社会的なストーリーです。何重にも仕掛けられた伏線と後半のスピード感がすばらしく、エンターテイメント性にあふれています。

marumaru0705さんの投稿
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「彼女はもどらない」はこの「匿名交差」を改題・加筆修正した作品となっていますので、充分留意した方が良いでしょう。

イヤミス小説おすすめランキング9位:女性の心理がリアルすぎる

9位:汝の名/明野照葉

miya_0519さんの投稿
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2007年発行の「汝の名」は、女性心理の描写の巧みさに定評がある明野照葉の作品です。社会経験豊富な筆者ということもあるのか、非常にリアリティと先見性があり、少々古い小説になりますが時代感はありません。

イヤミスとは?

tatehoragさんの投稿
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イヤミスの名にふさわしく、美貌の女社長とその女社長に心酔する女の愛憎話で非常にドロドロしています。男性が読むと感想は高確率で「女は怖い」とのことで、嫌な気分になってしまうと話題です。一方女性読者は、女社長・陶子と陶子に従順な久恵のいずれかに感情移入して楽しむ方が多いようです。さてあなたは?

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shinya_hamanoさんの投稿
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2000年から多くの作品を発表している明野照葉。デビュー当時はホラー作品を手掛けていたこともあり、その作品には闇や暗部、女性の業を感じさせるものが多いです。あまりに比率が高い為、「イヤミス封印」宣言帯が巻かれている作品もありました。なかでも「嘘」はエピローグがネタバレぎみという大失点はあるものの、モヤモヤ感が半端ではない優れた作品です。

イヤミス小説おすすめランキング8位:グロテスクな女の本性

8位:グロテスク/桐野夏生

_naimononedari_さんの投稿
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2003年に泉鏡花文学賞を受賞した「グロテスク」は1997年に起きた未解決事件、東電OL殺人事件をベースとした作品です。多くの作家がこの事件の闇に惹かれ、下敷きにした作品を発表しましたが、桐野夏生の「グロテスク」はことさら女性の自己顕示欲や虚栄心やさまざまな醜い一面にこれでもかとスポットライトを当てたものとなっています。

イヤミスとは?

autumn_ma_さんの投稿
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グロテスクというタイトルから、血なまぐさいグロ表現が多くあるのではないか?と避ける読者の方もいるようですが、心理面を指しています。むしろそれより嫌な気分にさせられる、女性たちの憎しみや苦しみに満ち溢れています。経過もさることながらラストもこれぞイヤミスといったオチ。ハードカバー、文庫版共に表紙に食虫植物が描かれているのもよく内容とマッチしています。

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k_trick_iさんの投稿
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「グロテスク」は2003年発行の小説で、主役は女子高生4人グループの少女たち。女子高生についてはもちろん現代とは異なりますが、彼女らの年代特有の焦燥感や若さが持つ優越感などは現在でも変わらないでしょう。一見仲良しグループの彼女らがある事件からどんどん闇に引きずり込まれて行き、衝撃のラストを迎える作品です。

2004年に発行された「残虐記」もイヤミスとして名高い作品です。2000年に起きた新潟女児監禁事件を下敷きにした監禁話なのですが、ありがちな共依存やストックホルム症候群オチではありません。いくつもの時系列が重なり合い、小説の中でまた小説がはじまるなどといった著者の筆力がうかがえる構造となっています。

イヤミス小説おすすめランキング7位:恐怖のストーカー女に震える

7位:リカ/五十嵐貴久

_naimononedari_さんの投稿
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2002年に発行された「リカ」はホラーサスペンス大賞受賞作品。1997年、98年と日本はストーカーを題材にした作品が流行していましたが、そのブームが落ち着いた頃に再び新しいタイプのストーカーの恐怖を具現化してくれたのが作家の五十嵐貴久です。この「リカ」は人気シリーズとなりましたが、このシリーズに固執することなく数多くのヒット作を世に送り出しています。

イヤミスとは?

「リカ」がイヤミスだとされるのは、とにかくリカのストーキングが苛烈で嫌な気分にさせてくれるからでしょう。男性はもちろん、女性も「リカ」が怖くて読後に眠れなくなったという方が多数いらっしゃいました。リカのターゲットになってしまう本間たかおは既婚男性であり、リカとは不倫になりますが、身から出た錆だけでは済まされない代償を払わせられることになります。

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kokoro_b926さんの投稿
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「リターン」は「リカ」の続編にあたります。時系列は「リカ」の10年後にあたりますので、できれば「リカ」の後に読みたい作品です。さらにパワーアップしたストーカー女・リカに読者は再び戦慄することでしょう。「リカ」シリーズはさらに「リバース」という作品も2016年に発表されており、リカの生い立ちについて綴られています。

イヤミス小説おすすめランキング6位:あなたが生まれなかった世界

6位:ボトルネック/米澤穂信

cobaco18さんの投稿
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「ボトルネック」は2006年に発行された作品で2007年の「このミステリーがすごい!」の15位にランクインしています。代表作として映画化された「インシテミル」が挙げられる米澤穂信が10代後半の頃に着想したという青春SFミステリとされています。

イヤミスとは?

saw2000jさんの投稿
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この作品が「イヤミス」だと言われるのは、分類こそ青春SFミステリなのですが、青春という言葉に連想される爽やかなものはなく、精神的にじわじわと主人公と一緒に読者をも世界のすべてに否定されていくような不快感があり、嫌な気分にさせられる点でしょう。自分が生まれなかったら身の回りはどうなっていたのかを目にしてしまう主人公の不幸を体感してみましょう。

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omusubi_umaiさんの投稿
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「満願」は2014年に発行された短編集です。あらゆるミステリー関連の賞を総なめしたことでも話題になりました。表題作「満願」を含む6つの短編が収録されており、いずれも日常の中で読者も同じ轍を踏んでしまうのではないかというリアリティに溢れています。あっさり読めるのに一つ一つの短編が非常に濃密です。

イヤミス小説おすすめランキング5位:あなたは読後にどう思う?

5位:向日葵が咲かない夏/道尾秀介

_naimononedari_さんの投稿
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2005年に発行され、2008年に文庫化された「向日葵が咲かない夏」。2009年の「このミステリーがすごい!」1位にも選ばれた良作なのですが、加えてリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の市橋容疑者が所持していたことも話題になって、多くの方が手にとられた作品となりました。

イヤミスとは?

yukiscourageさんの投稿
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「向日葵が咲かない夏」がイヤミスである理由は、病んだ登場人物が多く登場することとそれなのに小学4年生の子ども目線で話が進む点だと言われています。一見爽やかな夏休みを連想させるカバー絵からの内容のギャップはいい意味で嫌な気分にさせられるそうです。丁寧な伏線が張られていますがラストは色々なとり方ができます。著者も様々な解釈をして欲しいと話しています。

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highandlow164さんの投稿
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2008年発行の「ラットマン」もおすすめしたいイヤミス作品です。浅はかで自分勝手な登場人物たちに同情したり、共感したりするのは難しいため、かすかに希望が見いだせるラストにもすっきりしません。それでもストーリーがしっかりしているため、悪い方へ悪い方へとすすんでいく浅慮な登場人物たちから目が離せないのです。

イヤミス小説おすすめランキング4位:映画化も話題になった美少女イヤミス

4位:暗黒女子/秋吉理香子

2013年に発行された「暗黒女子」は新イヤミス女王候補の声もある秋吉理香子の二冊目の単行本です。名門女子高の文学サークルを舞台に、7人の少女たちが愛憎うずまく策謀を巡らします。2017年春には実写映画化し、主演女優・ 清水富美加の騒動も手伝い話題となりました。

イヤミスとは?

study_reading_chankoさんの投稿
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「暗黒女子」がイヤミスと言われる理由は、登場する女子高生7人全員が程度の差、事情はあるものの善良であるとは言えないからでしょう。映画のキャッチコピーが「わたし以外、幸せになるのは、許さない」だったことでも伝わるものがあるのではないでしょうか。また、イヤミスの特徴の一つである「結末がイヤな感じ」であることも多少のネタバレとなりますがお伝えしておきます。

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mina_nanami_hinaさんの投稿
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2015年に発行された「聖母」もまた「暗黒女子」と同じイヤミスです。娘を幼児暴行殺害事件から守りたい母親、幼児暴行殺害を重ねる容姿端麗な男子高生、2人の刑事の3つの視点から描かれています。凄惨な事件が主軸となっているからイヤミスなのではなく、ある登場人物の行き過ぎた行動による悲劇がイヤミスであると軽いネタバレになりますが記しておきます。

イヤミス小説おすすめランキング3位:多彩な経歴の作家が描き出す人間模様

3位:彼女がその名を知らない鳥たち/沼田まほかる

tkcmazdaさんの投稿
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2006年に発行された沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」。2017年10月には実写映画化されました。湊かなえや真梨幸子と並び称されるイヤミスの名手である沼田まほかるが、文壇からも絶賛される文章力で人間の卑しさや悲しさを描き出した作品です。ある種のラブストーリーではありますが、そこに甘さは一切ありません。

イヤミスとは?

qiweiutaziさんの投稿
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この作品がイヤミスと言われる理由は、とにかく主人公の性格が悪く、良いと思える部分が見当たらない点とそのラストにあります。不潔すぎて嫌な気分にさせられる主人公の同居人や、容姿は整っていても薄っぺらな主人公の浮気相手など、登場するのは読者が親近感や同情心を抱くのは難しいキャラクターばかり。

harcoharusanさんの投稿
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そんな登場人物たちが、僧侶経験もある異色で多彩な経歴を持つ沼田まほかるの筆力によってリアルに描き出されています。生活のために好きでもない不潔な男に頼って暮らす女が、今も愛している過去に関係した悪い男の失踪を知る時、物語が動き始めます。

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aoao1620さんの投稿
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第5回ホラーサスペンス大賞作品であり、デビュー作でもある2005年発行の「九月が永遠に続けば」もイヤミス作品です。主人公佐知子の視点で異常で混乱した人間関係がつづられていくため、読者は佐知子に寄り添うように物語世界に入っていくことになります。

hitomi.ngmさんの投稿
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2011年発行の「ユリゴコロ」は、2017年9月公開で実写映画化もされた人気作品です。「ユリゴコロ」を求め、人を殺め続ける女性の記録を、実家の父の書斎で見つけた青年が知ることになります。さてその戦慄の出来事とは?

tomoe_usa0604さんの投稿
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「痺れる」は2010年に発行した短編集。9編の話が収録されています。「痺れる」という短編が収録されているわけではなく、全体の短編のイメージを表したタイトルとなっております。9編いずれも薄気味悪く、暗渠をのぞき込むような不気味さがあります。読後感は最悪なのに、また読み返したくなるそんな「痺れる」短編集です。

イヤミス小説おすすめランキング2位:イヤミスと言えばこの作家

2位:殺人鬼フジコの衝動/真梨幸子

chiharuruharuruさんの投稿
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2008年に発行された「殺人鬼フジコの衝動」は舞台化、ドラマ化もされたベストセラーです。フェイクに次ぐフェイクで何をいってもネタバレになりますが、あとがきも含め最後の最後まで丁寧に読み進めることをおすすめします。そうしないともしかすると読後も騙されたままになってしまいます。

イヤミスとは?

911014__さんの投稿
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「殺人鬼フジコの衝動」がイヤミスなのは、主人公のフジコに対してまったく同情心も共感も持てない、そしてフジコがあまりに残酷であるといった点が挙げられるようです。しかし読後感は嫌な気分ですが強烈すぎるフジコに不思議とまた会いたくなる読者が多いため「インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実」という続編(後日談)と「私は、フジコ」という短編が存在します。

こちらもおすすめ真梨幸子のイヤミス作品

____margielaさんの投稿
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2010年に発行された「更年期少女」を改題し、2011年に発行されたのが「みんな邪魔」です。打ち切りになった伝説的少女漫画「青い瞳のジャンヌ」のファンの集まりである「青の6人会」というサークルの中に起きた殺人事件をめぐるミステリーとなっています。中年女性たちの恨み、妬み、嫉みの描写が巧みで存分に嫌な気分にさせてくれます。

____margielaさんの投稿
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2012年に発行した「四〇一二号室」を改題し、2015年に発行されました。事故物件となった高層マンション四〇一二号室を巡り、住民の男女が錯綜するストーリー。読者が「なんでこんなに不快なのに読むのをやめられないんだろう」というほどネトネトとした人間関係の描写が続きます。

2014年発行の「人生相談。」は老若男女さまざまな人から、新聞の悩み相談コーナーに舞い込む悩みがある事件に起因していた……というストーリー。ポップな表紙に思わず手にとってしまった読者の方が多かったそうです。実際は人間関係入り混じる、死者もたくさん出る、背筋がゾッとする内容ですのでギャップに驚かれたとか。

イヤミス小説おすすめランキング1位:イヤミスの代名詞的名作

1位:告白/湊かなえ

rollyayakoさんの投稿
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イヤミスの代名詞的な作品、それが2008年に発行された湊かなえの「告白」です。数々の賞を総なめし、ベストセラーに。また、2010年には松たか子主演で映画化し、その映画も日本アカデミー賞で4冠に輝きました。

イヤミスとは?

イヤミスジャンルの代表的作品である本作では「こっそりとHIV患者の血液を牛乳に混ぜて生徒に飲ませる」など嫌な気分にさせられる展開はもちろん、登場人物多くが自分のことしか考えておらず、また爽快なラストも望めません。この本からイヤミスが広く認知され、現在のジャンル確立の礎となりました。

これもおすすめ湊かなえのイヤミス作品

noringshinさんの投稿
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2009年発行の「贖罪」はこれもまた非常に暗い気持ちになるイヤミスです。小学生の少女たちが巻き込まれた事件が長くその人生に影を落とし、最終的には……。WOWOWで実写ドラマ化もされ、海外でも話題となりました。

tayumuさんの投稿
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2015年発行の「リバース」は、湊かなえの長編作品で初の男性主人公ということも話題に。またテレビドラマ化もされました。ごく軽いネタバレですが「え?イヤミスじゃないのでは?」と思われることでしょう。ラストまで是非楽しんでお読みください。

ohimadako711さんの投稿
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2016年発行の「ポイズンドーター・ホーリーマザー」はイヤミス度が高い短編集です。「ベストフレンド」以外の短編は母と娘に確執がある設定です。6編いずれも斬新で面白いのですが、読後、気分がやっぱり晴れないイヤミスのお手本のような短編です。

まったく清涼感がないイヤミス映画も大人気!

イヤミスは小説だけでなく、映画でも楽しめます。数多くの国内外のイヤミスはクリエイターの創作魂に火をつけると同時に、原作として出来のいいものばかりなので多くが実写映画化されています。

イヤミス映画のおすすめ作品をランキングで紹介

atsuko.k.0623さんの投稿
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イヤミスという言葉が定着する以前より名作でありながらも「後味の悪い映画」ってありましたよね。そんなイヤミス映画も含め、ランキング形式でご紹介します。

イヤミス映画おすすめランキング11位:いなくなってしまった妻の意図とは

11位:ゴーンガール

「ゴーンガール」はアメリカの人気推理作家ギリアン・フリンの同名小説を原作とし、実写映画化した作品です。映画化前から国内でも「イヤミス」だと言われていた「ゴーンガール」の映画化であり、注目されていました。フリン自ら脚本を担当していますが、原作とは異なる部分もあるので是非見比べてみて下さい。

イヤミスとは?

tky_tnさんの投稿
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「ゴーンガール」がイヤミスとして嫌な気分にさせられるのは、夫婦双方自分勝手な部分が多く、またラストに釈然とできないという方が一定数いるからでしょう。2時間半は内容に比べて長いという感想もあれば、最後まで緊張感が持続し、短く感じたという感想もあり、興味深い作品です。

イヤミス映画おすすめランキング10位:満島ひかりが怖くなる映画

10位:愚行録

dekkachan2003さんの投稿
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2006年に発行された貫井徳郎の同名小説を、2017年に実写映画化した作品です。「イヤミス」の実写映画化ということでイヤミスファンの期待を集めていましたが、淡々とした中にほの暗い闇を感じる期待以上の作品になっていたと評判です。

イヤミスとは?

2000年に起きた未解決の「世田谷一家殺害事件」をモチーフにしたかのような設定で、育児放棄をした女がとてつもない虐待を過去に受けていた……ともなると明るい話は作れそうにもありません。またそのラストも……ネタバレとなりますので伏せておきますね。

イヤミス映画おすすめランキング9位:実際の凶悪犯罪をモチーフにした映画

9位:ゾディアック

mamstagram_030さんの投稿
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米仏日と2007年に公開された「ゾディアック」はタイトル通り、1968年に起き、5人の死亡者を出した未解決事件「ゾディアック事件」をモチーフにした映画です。原作はノンフィクション小説「ゾディアック」(ロバート・グレイスミス著)。

イヤミスとは?

junko8012さんの投稿
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ゾディアック事件の解決へ奮闘するあまり、大事なものを失うことになる歴史教師、事件は現実通り結局……という点が嫌な気分にさせられるイヤミスです。(ノンフィクションということでネタバレにはならないでしょう。)ただし、犯人に肉薄していく緊張感や高揚感についての演出の素晴らしさはさすが「セブン」を手掛けたデヴィッド・フィンチャー監督です。

イヤミス映画おすすめランキング8位:一風かわったスペイン映画

8位:マジカル・ガール

zola1966kojiさんの投稿
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2014年公開のスペイン映画「マジカルガール」は単館系のため、当初は話題になりませんでしたが、著名な映画評論家・町山智浩が2014年のベスト10映画にランクインさせていたことや、海外でのあまたの映画賞受賞で有名になりました。

イヤミスとは?

kellogg0002さんの投稿
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基本的にイヤミスは、登場人物の性質が悪かったりといわゆる悪人が多いものですが、「マジカルガール」は白血病の少女、その少女を大切に思う父親など、そこまでの悪人はいないのに、どんどんと不幸の連鎖が起きてしまいます。もちろん父親の過ぎた愛情や行き過ぎた行動が起因しているのですが……。嫌な気分になると同時に、涙がこぼれてしまう方も多いでしょう。

イヤミス映画おすすめランキング7位:タランティーノ絶賛の作品

7位:オオカミは嘘をつく

mr_green_11さんの投稿
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2013年製作のイスラエル映画「オオカミは嘘をつく」は、奇才・タランティーノ監督もプッシュした作品です。少女誘拐暴行事件をめぐる容疑者・刑事・少女の父親の思惑が交錯します。カット割りや音楽がかっこいいスタイリッシュな映画です。

イヤミスとは?

bambi_57さんの投稿
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とにかく拷問シーンが長いので、嫌な気分にさせてくれるでしょう。ミステリーと言っても謎解きはわずかにしかありません。拷問シーンのさなかのユーモアや、被害者の父親のサイコパス的振る舞いなどを好きなシーンとして挙げる方が多いようです。

イヤミス映画おすすめランキング6位:元祖イヤミス映画!?

6位:羊たちの沈黙

piyokomamachanさんの投稿
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1991年に公開された「羊たちの沈黙」は同名のトマス・ハリスの小説を原作とした実写映画です。世界的なヒットとなり、この映画をきっかけにプロファイリングというワードが広く知られることになりました。囚人が警察やFBIに請われて事件についての助言をするという演出も流行させ、邦画「踊る大捜査線」でもオマージュされました。

イヤミスとは?

性的だったり、残酷だったりする描写もある本作。また、天才的な頭脳と屈強な身体を持つハンニバル・レクターの所業には嫌な気分にさせられますが、同時にダークヒーローとしてのカッコよさも持ち合わせています。すっきり解決というばかりではないラストもイヤミス的です。シリーズ作「ハンニバル」「レッドドラゴン」「ハンニバルライジング」も見逃せませんね。

イヤミス映画おすすめランキング5位:純粋な悪!英語教師が大暴れ

5位:悪の教典

_moviesiloveさんの投稿
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2012年に公開された「悪の教典」は2010年発行の貴志祐介の同名小説を実写映画化したものです。容姿端麗で女子に人気のある男性英語教師が、自分勝手な都合のみで回りの人間を陥れたり、傷つけたり、時には死に至らしめていきます。本作ではその刃は自らの担任クラスにむけられます。このサイコパスな英語教師は伊藤英明が好演しました。

イヤミスとは?

kaoo_16さんの投稿
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イヤミスである理由は、主人公である男性英語教師が完全な悪であり、次々と教師、生徒を躊躇なく殺していくことにあります。いくつかある映画のキャッチコピーの中のひとつ「まるで出席を取るみたいに、先生はみんなを殺し続けたんだ。」は主人公のサイコパス具合がよく現れています。嫌な気分にさせられますが、あまりに主人公が無双するため、かっこよく見えてくるかも!?

イヤミス映画おすすめランキング4位:大人しか見られないR18+指定作品

4位:冷たい熱帯魚

sasami_catさんの投稿
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2010年に公開された「冷たい熱帯魚」は1993年に起きた事件「埼玉愛犬家殺人事件」をベースに作られた映画です。その際、あまりの残酷さにR18+指定つきで公開されました。国内でいくつもの映画関連の賞を受賞しています。

イヤミスとは?

yuri.4690さんの投稿
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「冷たい熱帯魚」がイヤミスなのは、ベースとなった同事件同様の残酷さに嫌な気分にさせられるだけでなく、気弱な熱帯魚店主が望まぬまま殺人事件に加担させられるうちに、乱暴な性格に変容していく描写のリアルさにあります。

イヤミス映画おすすめランキング3位:事件によって記者の生活も狂っていく

3位:凶悪

riekira_さんの投稿
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2013年公開の「凶悪」は「凶悪 -ある死刑囚の告発」を原作にした映画です。当初は、暴力団の男一人の犯行だと思われていた殺人事件。その男は死刑囚となっていますが、記者相手に真の黒幕である不動産屋の悪行を話し始めるところからストーリーは始まります。

イヤミスとは?

yuupac2さんの投稿
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文字通り「凶悪」な事件ですが、事件をそのまま追い、映画化するだけならばノンフィクションとしてさほど嫌な気分にはなりません。しかし、この事件の取材を続ける記者の妻や老いた母親が……こちらはご自分の目で是非お確かめください。

イヤミス映画おすすめランキング2位:イヤミスの代名詞的作品の映画化

2位:告白

homelisteningさんの投稿
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現在のイヤミスブームのきっかけとなった、2008年に発行された湊かなえの「告白」。2010年には松たか子主演で実写映画化し、日本アカデミー賞で4冠に輝くなど国内外で評価されました。

この映画のイヤミスとは?

maruibokunさんの投稿
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映画も原作同様、娘を生徒に殺された教師の徹底した復讐ぶりに嫌な気分、または爽快感を覚えることでしょう。忠実に原作をなぞって作られた映画で、小説で「どっちなのかな」と思いを巡らせて楽しめるラストが映画版ではより補足されているという形になり話題になりました。ぜひ小説・映画両方お楽しみいただきたいものです。

イヤミス映画おすすめランキング1位:世界中を震撼させたブラピの代表作

1位:Seven

cloveryutyさんの投稿
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1995年公開の「セブン(seven)」は、世界的な大ヒット映画となり、ブラットピットの出世作にもなりました。原作はなく、書き下ろし脚本のためいわゆるネタバレはなく各地映画館でそのラストに対してうめき声が上がったと言われています。キリスト教の「七つの大罪」をモチーフに事件が起こり、その事件を追う2人の刑事というストーリーとなっています。

イヤミスとは?

lynch_hazukiさんの投稿
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衝撃のラストで嫌な気分にさせられるだけでなく、七つの大罪になぞった殺人事件がいずれも残酷にして凄惨で、インパクトの強いものとなっており一度映画を見ればその内容を完全に忘れることは難しいでしょう。「7つの大罪」も作品のエッセンスとして印象的で、これ以降、様々な作品において使われるようになりました。

古い映画のため、若い世代には未視聴の方もちらほら。今の感覚で見るとまさに「すっごいイヤミス」という評価になってしまう映画です。

イヤミスを人にすすめる時は気をつけたい

国内外のイヤミス作品は、クオリティが高くついつい読後または鑑賞後に人に薦めたくなりますが、人によっては「不快さが最高」と思わずただただ嫌な気分になってしまうことも多いので、十分気をつけましょう。思ったよりも世の中には「ハッピーエンド嗜好」の方が多いものなのです。

充実のイヤミス作品を楽しみたい

kazoo1531さんの投稿
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2007年に「イヤミス」の言葉が生まれ、2008年頃よりしっかりと世に認知度が高まった「イヤミス」。イヤミス作品は最後まで一気に飽きさせず読ませてくれるものが多く、クオリティが高いのも特徴です。すでに世に出たイヤミス作品も含め、今後も素晴らしいイヤミス作品と出会っていきたいものですね。

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