ウイスキーの種類や違いは?飲む前に知っておきたい入門編!
大人の魅力が醸し出されるお酒として人気のウイスキー。この記事では、ウイスキーを初めて飲む方に向けて、ウイスキーの種類や違い、飲み方の種類をご紹介していきます。飲むときの注意点も記載していますので、ウイスキーの入門で辛い二日酔いにならないようにしましょう。
目次
ウイスキーってどんなお酒?
ウイスキーといえば、皆さんはどのようなお酒を想像しますか?カッコいいお酒、大人の魅力を感じるお酒、色々な銘柄がある、味が苦手、アルコールが強すぎて飲めない…人によって色々な意見が出るでしょう。この記事では、ウイスキーの基礎から飲み方の種類、飲むときの注意点について見ていきます。

ウイスキーは、世界各国で愛飲されており、その国その国で味や製造法に違いがあります。基本的には、穀物を原料としていて、いくつかの工程を経て蒸留を行い、樽で熟成させたお酒がウイスキーとなります。アルコール度数は最低でも約40%と非常に高いものとなります。
ウイスキーはどのように作られてるの?
さて、ウイスキーはどのようにして作られているのでしょうか?ウイスキーは、「蒸留酒」というジャンルに分けられており、焼酎と同じ分類となります。名前にもある「蒸留」というのは、ウイスキーを作る過程で必ず行います。この蒸留をすることでアルコール度数を上げています。
ウイスキーを作る工程

ここでは日本のウイスキーの製法について触れていきます。原料を麦とし、発芽させてから、麦を砕いて水と混ぜる「糖化」をさせてから、発酵をさせます。その後、蒸留を行います。この蒸留という工程がウイスキーを作る上で非常に重要なものになります。蒸留の後は、樽で熟成をさせ、加水もしくは他のウイスキー原酒とブレンドさせて、ウイスキーの完成となります。
蒸留とは

蒸留とは、大きなポットのような機械に発酵させた原酒を入れ、アルコールを沸騰させた蒸気を集めて冷却して取り出す、という工程のことです。焼酎でもこの工程を行いますが、大きな違いは、焼酎では蒸留は1回、ウイスキーでは2回行う、というところにあります。この蒸留を行うことで、アルコール度数が60%以上に引き上げられます。
ウイスキーの完成

蒸留を行った後、原酒を樽に入れて5年、10年と非常に長い年月をかけて熟成させます。その後に、水を加えるか、他の原酒や香料とブレンドさせることで、60%以上あるアルコール度数を平均40%前後まで調整します。そして、瓶に詰めてウイスキーの完成となります。
完成したウイスキーのランク
ウイスキーは熟成の年数によりランクが種類分けされます。基本的に熟成期間が長いほど甘みや深みのある味になり、高価な銘柄のウイスキーになります。また、熟成させる樽の種類によっても味は変わります。しかしワイン同様、熟成させすぎると、ビンテージとしての価値が強くなってしまうので、あまり飲まれないようですね。
ウイスキーはどのくらい強いお酒?

ウイスキーの作り方を見てきましたが、平均40%と非常に度数の高いお酒であることがわかりましたね!ここで、他の種類のお酒と比べてどのくらいの差があるのか見ていきましょう。
ビールと比較すると
恐らく、最もポピュラーなお酒であるビール。そのアルコールの強さは平均5%です。ビールとウイスキーを比べると、およそ8倍ですね…ビールと同じ感覚で飲むと悪酔いをしてしまうので、気をつけましょう。
日本酒と比較すると
続いては日本酒と比較をしてみましょう。日本酒は平均15%程度なので、こちらもウイスキーと比べるとかなり低くなります。日本酒やビールは蒸留酒と違い醸造酒なので、アルコールの度数はそこまで高くなることはありません。
焼酎と比較すると
さて、最後に同じ蒸留酒である焼酎と比較してみましょう。焼酎は平均25%となっています。他の種類のお酒と比べると、やはり度数は高めですね!しかし、同じ蒸留酒のウイスキーと比べるとまだ低いです。この違いは何かと言うと、製造のところで少し触れましたが、「蒸留」の回数です。焼酎では1回、ウイスキーでは2回行いますが、この違いでここまでの差が出ます。
ウイスキーの豆知識

ウイスキーはとても強いお酒であることがわかりましたね!ここで、知ってたら約に立つ豆知識をいくつか見ていきましょう。
ウイスキーの色は樽の色!?
スコッチウィスキー
— よーこ・プリセツキー (@kotarou1014) October 26, 2017
グレンモーレンジィとスプリングバンクが入りました#DINGO pic.twitter.com/ngUztGV2Iy
ウイスキーは綺麗な琥珀色をしていますが、この色は樽で長い時間をかけて熟成することで、樽から色が染み出て、元々透明な蒸留酒に琥珀色が移ります。
実は体に良いお酒!?
ウイスキーは、アルコールの度数が高く、一見「体に悪いのでは?」と思われがちかもしれません。しかし、ウイスキーは他の種類のお酒に比べると、体に優しいお酒です。ビールに多く含まれ、痛風などの病気の原因になるプリン体や糖質がほとんど含まれていないのも魅力の一つですね。
ウイスキーは低カロリー!?
健康に関してもう一つ豆知識があります。それは、他のお酒に比べて、低カロリーであるということです。ウイスキーは100mlで約230kcalです。例えばビールでは100mlあたり約40kcalなので、一見、高カロリーに見えますが、ウイスキーを100mlも飲むのは難しいです。対して、ビールは恐らく100mlでは全然足りませんので、量で見ると他のお酒より低カロリーです。

ウイスキーの種類
ここまで、日本で作られているウイスキーについて見てきましたが、ウイスキーには原料や製法により呼び方が変わり、さらに世界各国に様々な種類や銘柄が存在します。もちろん名称も変わってくるので、いくつかご紹介していきます!
ウイスキーの大きな分類

ウイスキーは、原料によって大きく3種類に分けることができます。1つ目は、大麦だけを原料とした「モルトウイスキー」。2つ目は小麦やトウモロコシなどの穀物を原料としている「グレーンウイスキー」。3つ目はモルトとグレーンをミックスした「ブレンデッドウイスキー」。この3つの種類があります。
国による種類の違い
ウイスキーは、作られた国によって呼び方が変わります。ウイスキーの本場と言われるイギリスのスコットランドで作られたものは「スコッチウイスキー」、アメリカ産ウイスキーは「アメリカンウイスキー」、カナダ産では「カナディアンウイスキー」と、呼び方が変わります。また、製造方法もその国独自の工程が見られます。
ウイスキーの飲み方の種類
ここまで何度もウイスキーは度数が高い、と書いてきましたが、それはストレートやロックで飲んだ場合の話です。ウイスキーベースのカクテルや、炭酸割りもあるので、入門はこちらから入るのが良いかもしれません。ここでは、ウイスキーの飲み方の種類をご紹介していきます。
飲み方の種類:ハイボール
巨峰のハイボール☆☆
— ひな (@h3i1n7a) November 3, 2017
まったく見えないけど、
巨峰が中に入ってますヾ(*´∀`*)ノ笑
味は割と普通のハイボール笑
でも巨峰の果肉は果肉で美味しい💓笑
フルーツを毎日食べられる
生活したいなぁ✨✨
#巨峰
#ハイボール
#毎日フルーツ pic.twitter.com/ifh6AeloPX
数あるウイスキーの飲み方で、もっともポピュラーなものには「ハイボール」があります。こちらは、ウイスキーを炭酸水またはソーダで割り、レモンや果物などを入れるので、比較的甘くて飲みやすい飲み方になります。テレビCMもよく放送されていますね!
飲み方の種類:オンザロック
ウイスキーといえば、この飲み方を想像される方が多いのではないでしょうか。かち割り氷を入れたグラスに、ウイスキーを注いだだけというシンプル且つウイスキーの魅力を味わえる飲み方です。氷が入っているので、お酒の濃さはストレートよりは薄まります。居酒屋さんでは単に「ロック」と呼ばれています。
飲み方の種類:ストレート
こちらは、ウイスキーの味を一番強く感じることができる飲み方です。原液そのままなので、アルコールは相当強く感じます。上級者向けの飲み方ですね!
飲み方の種類:カクテル
ウイスキーベースのカクテルとして有名なものに「マンハッタン」というカクテルがあります。カクテルの女王と呼ばれ、ウイスキーにベルモット(白ワイン)を混ぜ、仕上がりにチェリーを飾ります。甘さとほろ苦さが魅力のカクテルです

厳選!美味しいウイスキーの銘柄
ウイスキーには、国内外問わず多くの銘柄があります。その中から、美味しくて特に人気の高い銘柄をいくつかご紹介していきます。
美味しい銘柄:山崎
ジャパニーズウイスキーといえば、この銘柄と言っていいでしょう。「山崎」というウイスキーです!フルーティな味が魅力で、特に12年ものは大人気の銘柄のようですね。しかし、その人気から価格も高めになっています。
美味しい銘柄:ザ・マッカラン
こちらも、ウイスキーでは定番の銘柄。「ザ・マッカラン」というスコッチウイスキーです!英国らしい上品な味と香りが魅力で、特に12年ものが大変人気となっています。
美味しい銘柄:ジム・ビーム
ジムビーム
— SNS再開した凡くま (@bonkuma9244) October 26, 2017
|^▽^)ノ日≡≡≡≡≡≡≡∋ pic.twitter.com/Hx2BuLNd6i
続いては、バーボンウイスキーの銘柄「ジム・ビーム」です。最近人気モデルさんがCMをやっていましたね!世界で一番売れているウイスキーで、価格も1000円程度と非常にお手頃です。ただ味は価格に見合い癖もなく無難なので、初心者の方は比較的入りやすい反面、飲み慣れてくると少し物足りないと思う銘柄でしょう。
美味しい銘柄:グレンフィディック
最後にご紹介するのは「グレンフィディック」という銘柄です。爽やかな飲み口が魅力の銘柄で、こちらも比較的安価で世界的に大人気のウイスキーです。そんな人気銘柄ですが、「グレンフィディック1955」という50年ものは、世界に11本しかなく、オークションでは800万円を超える価格がついたこともあるそうです。

ウイスキーを飲むときの注意点

ウイスキーは大変美味しいお酒ですが、もちろん注意点もあります。ウイスキーは非常に強いお酒です。お酒は何でもそうですが、飲み過ぎには注意しましょう。また、早いペースで飲むと驚くほど酔いが回るのが早いので、飲み慣れないうちは少量をゆっくりと味わいながら飲むことをオススメします。
ウイスキーを美味しく楽しもう!

ウイスキーの魅力をたくさんご紹介してきましたが、いかがでしたか?飲み方をきちんと知り、適量を守れば初心者の方でも美味しく楽しむことができます。銘柄や熟成年数でウイスキーの違いが分かれば、より一層楽しむことができそうですね!